Tag Archives: ジェイク・アリエッタ

2016 World Series Review:Game-7

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Game7:CHC8-7CLE
勝:アロスディス・チャップマン(1-0) 負:ブライアン・ショウ(0-1) SV:マイク・モンゴメリー(1)

2016年のメジャーリーグもいよいよ大詰め。最終戦までもつれこむことになった今シーズンのワールドシリーズ、共に勝てばワールドチャンピオンとなるこの1戦、カブスは中4日のカイル・ヘンドリクスを、インディアンスは中3日のコリー・クルーバーを先発に立てた。

試合はいきなり動いた。1回表、このシリーズ12イニングで1失点のみだったクルーバーだったが、先頭打者のデクスター・ファウラーに速球をバックスクリーンに叩き込まれカブスに先制を許すことになる。続くカイル・シュワバーの出塁を許し、無警戒だったため盗塁を許し得点圏にランナーを置くことになったがその後の打者は打ち取りこの回は最少失点に留めた。

対するヘンドリクスは味方のエラーやヒットなどで度々ランナーを背負うが動じることはなく、第2戦のように牽制でランナーを刺し、ダブルプレーで事なきを得る普段通りの投球を見せる。

3回表開始前にはジョン・レスター、ジョン・ラッキー、そして昨日先発したジェイク・アリエッタまでもがブルペンへと向かいカブスが何としてでもこの試合をものにするという姿勢を世界中のファンに見せつけた。それに応えるようにシュワバーが2打席連続となるヒットをライト線に運び、2塁を狙ったがRFのロニー・チゼンホールの送球の前に刺されアウトとなり追加点を入れることはできなかった。

インディアンスは3回裏、先頭のココ・クリスプが流し打ちでレフト線に打球を運び二塁打とすると、送りバントで1アウト3塁。打順が一巡して1番のカルロス・サンタナに打席が回る。真ん中に入ってきたカーブを引っぱると、ライト前ヒットとなりタイムリーに。クリスプがホームへと帰り同点に1-1の同点になる。

さらには、続くジェイソン・キプニスの何でもない当たりのゴロをSSのアディソン・ラッセルが処理に少しもたつき、それを見て焦ったのか2Bのハビアー・バエズがトスされたボールを素手で捕りに行き捕球に失敗。最低でも2アウト1塁という場面が1アウト1、2塁とピンチを迎えてしまう。

ブルペンがあわただしくなり、フランシスコ・リンドーアに2ボール0ストライクとなったところでコーチがマウンドに向かう。これで落ち着いたのかリンドーアをフライアウトに打ち取ると、マイク・ナポリにはチェンジアップを捉えられたがサードライナーで3アウトまでこぎつけヘンドリクスはなんとか逆転を許さずに終えた。

試合は落ち着くことなく、4回表、クリス・ブライアントがヒット、アンソニー・リゾが死球で出塁、内野ゴロの間に1アウト、1、3塁になると打席には昨日6打点のラッセル。初球を打ちあげてしまい浅いセンターフライで万事休すかと思われたが3塁ランナーのクリス・ブライアントがギャンブルスタート。

CFのラジャイ・デービスの送球はタイミングではアウトだったが、送球が高く浮いてしまい、捕手の足の隙間にスライディングしたブライアントの足がホームに触れセーフに。カブスが1点を取られ直後に勝ち越しとなる1点をもぎ取る。

さらにはウィルソン・コントラレスがセンターオーバーの二塁打を放ちさらに1点を追加。これでカブスが3-1とリードすることに。クルーバーは前の2登板のようにカブス打線を抑えることができない。

 

2016 World Series Review:Game-6

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Game6: CHC9-CLE3
勝:ジェイク・アリエッタ(2-0) 負:ジョシュ・トムリン(0-1)

インディアンスが3勝2敗と王手をかけた状態でクリーブランドに戻って行われた第6戦。再びDH制が採用できることとなり、両チームともよりベストメンバーで戦うことができる。カブスは第2戦で好投したジェイク・アリエッタ、インディアンスは第3戦で好投したジョシュ・トムリンの先発で幕を開けた。

試合は初回から動く。1回表、カブスは2アウトから3番クリス・ブライアントがレフトスタンドへソロホームラン。主砲の一発で先制すると、さらにアンソニー・リゾ、ベン・ゾブリストの連続ヒットで2アウト1、3塁。

この場面で6番アディソン・ラッセルの放った打球は右中間へのフライ。3アウトチェンジかと思われたが、これをライトのロニー・チゼンホールとセンターのテイラー・ネークインがお見合いしてしまう。この間にランナー2人がホームインし、ラッセルは3塁へ。記録はヒットとなるものの、まずい守備でカブスが3点を先制した。

さらに3回表、カブスは四球とヒット2本で1アウト満塁のチャンスを作る。この場面でインディアンスベンチはトムリンを諦め、ダン・オテロをマウンドへ送る。迎えるは先ほどラッキーなタイムリーヒットを放ったラッセル。2ボールからの3球目、真ん中に入ってきたシンカーを完璧にとらえた打球はぐんぐん伸び、バックスクリーン左へのグランドスラム。カブスが7-0と大量リードを奪う。ラッセルはこれで6打点となりワールドシリーズ記録に並んだ。

大量リードを奪われたインディアンスは4回裏、ここまで無安打に抑えられてきたアリエッタから2番ジェイソン・キプニスが左中間を破る2ベースを放つと、1アウトの後マイク・ナポリがセンター前へタイムリーヒット。1点を返し、反撃ののろしを上げる。この後2つの四死球で2アウト満塁とするも、8番ネークインは三振に倒れ、1点どまり。続く5回裏には、キプニスにソロホームランが飛び出すも、7-2と以前カブス大量リードのまま後半を迎えた。

 

2016 World Series Review:Game-2

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Game2:CHC5-1CLE
勝:ジェイク・アリエッタ(1-0) 負:トレバー・バウアー(0-1)

ンディアンスの1勝で迎えた第2戦。カブスはシーズン18勝を挙げたジェイク・アリエッタ、対するインディアンスはリーグチャンピオンシップシリーズでドローンの修理で負った怪我によりわずか0.2イニングで降板したトレバー・バウアーの両先発で始まった。

試合は初回から動く。カブスは1アウトからクリス・ブライアントがセンター前ヒットで出塁すると、続くアンソニー・リゾがライト線へタイムリー2ベースを放ち、カブスが早々と1点を先制する。バウアーは続くベン・ゾブリスト、カイル・シュワーバーを三振に打ち取り、1失点に留める。

対するアリエッタは初回、簡単に2アウトを取るものの、フランシスコ・リンドーア、マイク・ナポリに四球を与え、ピンチを迎える。しかし、続くホセ・ラミレスを打ち取り、初回を0に抑えた。

3回表、カブスは2アウトからリゾが四球を選ぶと、ゾブリストがセンター前ヒット。2アウトからチャンスを作る。打席に入るは先ほどチャンスで凡退したシュワーバー。バウアーは制球に苦しみ、3ボールとしてしまう。4球目、真ん中高めの甘いストレートをセンター前に弾き返し、カブスが追加点を取った。

続く4回、バウアーは先頭のウィルソン・コントレラスに四球を与えるも、続くホルヘ・ソレアーを併殺に打ち取る。しかし、続くアディソン・ラッセルにセンター前ヒットを許したところで降板となった。内容も芳しくなく、すでに87球を投げていたことから妥当な決断と思われる。後を継いだザック・マカリスターは、この回は抑えるものの続く5回、1アウトからリゾに四球を与える。

続くゾブリストにライト線へ弾き返されリゾがホームイン。ライトのロニー・チゼンホールが足を滑らせたのもあり、ゾブリストは3塁まで進む。ここでマカリスターは降板し、ブライアン・ショウがマウンドに上がるもシュワーバーに今日2本目のタイムリーヒットを許し4-0となる。

このあと2アウト2塁となり、コントレラスの放った打球はセカンド正面のゴロ。3アウトチェンジかと思われたがセカンドのジェイソン・キプニスがこれを痛恨のエラー。2アウト1,3塁となる。ここからショウはソレアー、ラッセルに連続四球。ラッセルへの押し出し四球でカブスが1点を追加する。続くデクスター・ファウラーは抑えるも、この回を終えて5-0と大きく点差が開いた。

対するアリエッタは完璧な投球を見せる。初回以降は1四球を与えるのみでヒットも許さないパーフェクトピッチング。5回までノーヒッターを続ける。なんとかアリエッタの牙城を崩したいインディアンスは6回、1アウトからキプニスがセンター前に弾き返し、インディアンス初ヒットとなる二塁打となった。

次打者が進塁打を放ち、2アウト3塁。打者ナポリのところでアリエッタがワイルドピッチを犯してしまい、インディアンスが1点を返す。そしてナポリにレフト前ヒットを許したところでアリエッタは降板。5.2イニング98球、被安打2失点1と上々の投球内容だった。

インディアンスはオテロ、マイク・クレベンジャーが8,9回を3人で抑え追加点を許さない。対するカブスは8回、モンゴメリーが2アウトを取った後、ナポリにヒットを許したところでアロルディス・チャップマンを投入。続くラミレスを103マイルのストレートで三振に打ち取る。9回も当然チャップマンが続投。最後はペレスをショートゴロに打ち取り、ゲームセット。5-1でカブスが勝利し、対戦成績を1勝1敗として本拠地リグレー・フィールドへ戻ることとなった。

この試合のヒーローはやはり投のアリエッタと打のシュワーバーだろう。アリエッタの初回から5.2イニングをノーヒッターに抑えたのは1969年のジェリー・クーズマンが6イニングをノーヒッターに抑えた以来の最長記録である。アリエッタは試合後、「やるべきことをやろうと思った。ストライクゾーンの低めへ投げ込めたことが好投につながったと思う。」とコメントした。

怪我のためワールドシリーズからロースターに加わったシュワーバーだが、昨日は1安打2四球、今日は2安打2打点1四球と、今のカブスについて欠かせない戦力となっている。シュワーバーは「この瞬間は僕たちが子供の頃から夢見てきた瞬間だ。ワールドシリーズに出場し、そして勝利するというね。今日はまだ小さなステップに過ぎない。まだまだ道のりは長いよ。」と第3戦以降への意欲を見せていた。

1日おいてカブスの本拠地リグレー・フィールドで行われる第3戦。先発はジョシュ・トムリンとカイル・ヘンドリクスの両右腕だ。五分で迎えるこの対決はいったいどのような様相を見せてくれるのか楽しみである。

Text by Mizoguchi Masaaki
写真:https://flic.kr/p/NrfYo6

 

2016 Playoff Preview:シカゴ・カブス

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レギュラーシーズンは終わりを迎え、熱いポストシーズンが始まろうとしている。今回は108年ぶりの悲願のワールドチャンピオンを目指すシカゴ・カブスの注目すべき点をピックアップしよう。

 

  • 最大の武器…鉄壁の守備と安定した投手陣

今シーズン103勝を挙げナショナル・リーグ中地区を制したシカゴ・カブスだが、それを支えたのは強固な守備陣に支えられた安定した投手陣の存在が大きい。チーム全体でのDRSは+82、UZRは+73.7と30球団で断トツの数字を記録した。その守備に支えられチーム防御率3.15はMLB全30球団で最高で、2位のワシントン・ナショナルズですらチーム防御率3.51と大きく差をつけていることからも今シーズンのカブスの投手陣がいかに強力なものだったかが伺える。

先発投手のみに限って見ると、防御率2.96と更に優秀な数字を残している。これは、ジョン・レスター、カイル・ヘンドリクス、ジェイク・アリエタ、ジョン・ラッキー、ジェイソン・ハメルといった5人の先発投手が大きな離脱もなくローテーションを守ってくれたからだ。

結果的にシーズン162試合中この5人以外が先発した試合はわずか10試合、5人全員が2桁勝利を記録し、5人の勝敗を合計すると81勝39敗という強力な先発陣を形成した。防御率ランキングも両リーグ1位、2位がヘンドリクスとレスターのワンツーフィニッシュを飾った。

一方で先発陣に比べると、リリーフ陣には大きな問題はなくとも多少の不安は残る。シーズン途中で獲得したクローザーのアロルディス・チャップマンに関しては問題ないものの、チャップマンの前を担うセットアッパーであるヘクター・ロンドン、ペドロ・ストロップには不安が残る。

ロンドンは前半戦はクローザーとして絶好調、セーブ機会が少なくセーブ数こそ少なかったもののオールスター前は防御率1点台と抜群の安定感を誇っていた。ところがチャップマンを獲得して役割がセットアッパーへ変更、同じタイミングで怪我により離脱し、復帰後の9月は8試合で防御率8.53と失点する機会が増えてしまった。怪我の影響か、それとも役割変更が合わなかったのか、ポストシーズンでの復調を願うばかりだ。ストロップに関しては怪我により8月10日〜9月23日まで登板がなかったことが不安材料だ。ただし復帰後は4試合に投げ1失点したものの影響は少なそうにも見える。

 

 

  • もうひとつの武器…高い出塁率

今シーズンのカブスは打撃面でも30球団中3位の808得点を記録する高い得点能力を誇った。しかしチーム打率は30球団中14位タイの.256、チーム本塁打数も13位の199本と決して優れたものではなかった。その中で高い得点能力を維持できたのは、高い出塁能力が武器となったのは間違い無いだろう。

チーム全体で選んだ四球の数は656個に上り、全30球団中1位だ。チーム出塁率も.343で強打のレッドソックスに次ぐ2位。ヒットもホームランも決して多いわけでは無いが、じっくりと出塁し得点を積み重ねていく野球が出来た結果だ。

チームトップの出塁率を記録したのがデクスター・ファウラーの出塁率.393。その次にベン・ゾブリストの.386、MVP級の成績を残したクリス・ブライアントとアンソニー・リゾーが揃って.385と高い出塁率を残した。ここで注目したいのが、この4人が主に1番〜4番の上位打線を担っていたことだ。

打力のあるこの4人が警戒され塁を埋めていくという状況が作り出される。そこで重要になるのが、彼らの後を打つ選手だ。今シーズンのカブスではその役割をアディソン・ラッセルが担っていたことは成績を見ると明らかだ。今シーズンのラッセルは.238/.321/.417、OPS.738で21HRとHR数以外は平凡な成績である。

しかし、打点数は95とかなり多い。95打点といえば、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの主砲のポール・ゴールドシュミットが、ラッセルよりも50打席以上多く打席に立って記録した打点数と全く同じ数字なのである。

ラッセルは決して得点圏に強い訳でもなく、得点圏打率は.251、OPSも.786である。それでもこれだけの打点を稼げるのは、前を打つ選手たちがいかに多くのチャンスを作り出しているかを表しているだろう。ポストシーズンでもいかに多く出塁しチャンスを生み出せるかが鍵になりそうだ。

 

Weekly Report:Week-5

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-5のキーワードは「ホセ・ベリオス」「バートロ・コローン」「シカゴ」だ。

 

  • ホセ・べリオス

界を代表するトップ・プロスペクトがまたスター街道を歩み始めたのかもしれない。

米国時間5月2日、ミネソタ・ツインズのルーキーであるホセ・ベリオスがキャリア初勝利を挙げた。
この日、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に登板したベリオスは、2回にプレストン・タッカーに一発を浴び先制されると、続く3回も2四球で一死一・二塁のピンチを招く。しかしここはエバン・ギャティスをダブルプレーに打ち取り切り抜けることに成功。

するとこの粘りのピッチングに打線が応えて3点を取り逆転に成功する。この日のベリオスは2被本塁打、5四球と不安定さをのぞかせるものの毎回の8奪三振(うち7つが空振り三振)を奪うなど5.1回2失点と粘りのピッチングを見せ中継ぎにバトンタッチ。その後、中継ぎ陣は零封リレーでツインズは6-2で勝利。ベリオスは見事に初勝利を挙げたのだった。昨シーズンのサイヤング賞投手であるダラス・カイケルに投げ勝ったことは彼にとっても大きな自信となったことだろう。

 

 

ここで彼の経歴を振り返っていきたい。彼は1994年生まれの21歳(5月27日に誕生日を迎え22歳に)。2012年のドラフトでプエルトリコ出身の投手としては史上最高となる1巡目、全体32位でツインズに入団。13年の第3回WBCではチーム最年少でプエルトリコ代表入り。また14、15年と2年連続でフューチャーズゲームのスターターを務めあげ、マイナーで2年連続2桁勝利、防御率2点台の好成績を残すなど輝かしい実績を残してきた。今シーズンは新人王候補に挙げられるも、デビュー戦のクリーブランド・インディアンズ戦は4回5失点で敗戦。今回、見事に前回登板の雪辱を果たす勝利となったわけだ。

彼は常時90マイル半ばを計測するフォーシーム、カーブ、チェンジアップのコンビネーションで打者を抑える術を心得ている。そして2年連続でBB/9が2.5を切るなど本来は非常に優れたコントロールも兼ね備えている。

昨年、地区2位と健闘し、今季の躍進が期待されるも5月8日現在で地区最下位に沈むツインズ。そんなチームを救うには、この男のさらなる成長が不可欠だ。