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2017 NLDS:LAD vs ARI

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NLDS :  LAD3-0ARI

 

 *Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 ARI5-9@LAD

勝:クレイトン・カーショウ(1-0) 負:タイワン・ウォーカー(0-1)

 

Game2 ARI5-8@LAD

勝:前田健太(1-0) 負:ロビー・レイ(0-1) S:ケンリー・ジャンセン

 

Game3 LAD3-1@ARI

勝:ダルビッシュ有(1-0) 負:ザック・グレインキー(0-1)  S:ケンリー・ジャンセン(2)

 

レギュラーシーズンで103勝をあげて勝率MLB1位になったドジャースとワイルドカードゲームでロッキーズを退けたダイヤモンドバックスの同地区対決となったNLDS。シーズンでの対戦ではダイヤモンドバックスが11勝8敗と勝ち越していたが、プレーオフではドジャースがダイヤモンドバックスを3連勝で破って次のステージに駒を進めた。このシリーズの注目点と活躍した選手を見ていこう。

 

注目点1 選手層の厚さの違い

このシリーズを見て感じたことは、ドジャースの選手層の厚さが凄まじいということだ。まず投手陣では、ドジャースではペドロ・バイエズがシーズンの途中までクローザーのケンリー・ジャンセンにつなぐまでのセットアッパーの役割を担っていた。しかしバイエズが9月に調子を大きく落としたため、クローザーのジャンセンに繋ぐまでどのような投手起用をするのか注目された。そこで抜擢されたのが、シーズンのほとんどを先発投手として過ごした前田健太だ。この配置転換が見事にハマり、4シームの球速はシーズン中には92マイルだったのが94.9マイルまで上昇。前田は2戦目に登板してダイヤモンドバックスの中軸を見事に抑え、続く第3戦も好投してチームを勝利に導いた。一方野手陣でドジャースの選手層の厚さを支えていたのはルーキーのオースティン・バーンズだろう。バーンズは怪物ベリンジャーに隠れた存在だったが、新人王資格を有する選手の今シーズンのWARランキングではナ・リーグ3位の実力者である。バーンズの最大のストロングポイントはキャッチャーとセカンドのポジションをこなせることだろう。これにより昨年までは控え捕手がカルロス・ルイーズだったキャッチャーとベテランのチェイス・アトリーとローガン・フォーサイスを併用していたセカンドの底上げができた。バーンズはBaseball Prospectus集計のフレーミングランキングでも6位につけるなど控えに置いておくには勿体無い選手で彼の登場で質の高いターンオーバーが実現できるようになった。

一方ダイヤモンドバックスはロングリリーフをこなすはずのランドール・デルガドが60日DLに入った影響もあり、投手陣のやりくりに苦戦していた。初戦に先発したタイワン・ウォーカーがドジャース打線につかまり1回を持たずに降板したのも痛かった。全体的にブルペンの質で負けていたダイヤモンドバックスが、先発投手が早い回で降板した際に長いイニングを消化できるデルガドを欠いたのはボディーブローのように効いていった。第3戦で調子が悪かったグレインキーを交代させず続投させたが、バーンズにHRを打たれたのはダイヤモンドバックス投手陣の運用が難しかったことをよく表していただろう。

2017 Trade Deadline ~躍進チームそれぞれの判断

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 今年のMLBは例年にも増してサプライズチームが多い印象を受ける。ナショナルリーグ中地区のブルワーズは、前半戦を終えた時点で昨年のワールドチャンピオンカブスよりも上の順位だった。また、西地区のダイヤモンドバックスとロッキーズはナ・リーグワイルドカード争いを大きくリードしておりこのまま行けばプレーオフ進出を果たしそうだ。今回の記事ではこれらのチームのトレードデッドラインについて見ていきたい。同じ躍進チームながら、この3チームが行ったトレードの方針は大きく異なるものであった。それではまず、ダイヤモンドバックスから見ていこう。

 

 ①ダイヤモンドバックスの場合

 ダイヤモンドバックス(以下Dバックス)は最終日以前に JDマルティネスをタイガースから獲得した。そして最終日にエンゼルスからリリーフ投手のデビッド・ヘルナンデス(RHP)とアスレチックスからアダム・ロザレス(SS)を獲得しロスターに加えた。いずれもチームの弱点を底上げする素晴らしい補強になりそうだが、特に注目したいのがJDマルティネス(OF)の獲得である。マルティネスは元々アストロズで育ったがタイガースに移籍した後に成績を伸ばした選手だ。今シーズンは故障で出遅れたが、復帰後はタイガースで OPS1.018を記録するなど例年以上に素晴らしいシーズンを送っていた。Dバックスが彼に一番期待しているのは対左投手の攻略だろう。昨年までは投手の左右に大きく成績が影響される選手ではなかったが今シーズンの彼の対左投手に対するOPSは驚異の1.436となっており非常に得意にしている。確かにLD%が対右投手より20%も高くなっていて運にも味方されている感じは否めない。しかし、Dバックス移籍後も対左投手の打率が4割を超えており、その実力は信用できるだろう。チームの主力打者のジェイク・ラム(3B)とデビッド・ペラルタ(OF)がそれぞれ対左投手OPS.605と.712と苦戦しているDバックスにとって大いに期待できる新戦力と言えそうだ。一方でタイガースが獲得したプロスペクトのうちルーゴはMLB公式チーム内14位、アルカンタラは23位の選手だ。ルーゴは元々ブルージェイズが獲得した選手で三振も四球も少ないタイプである。守備面では2016年に3Bに転向しており特に5ツールの中でも肩を評価されている選手だ。アルカンタラは昨年冬のウィンターリーグで素晴らしい成績を残した選手でルーゴとは違い、MLBでもショートとしてやっていけると評価されている。ただし、2人とも打撃が弱点でありその課題を克服できるかがMLBで活躍できるかの鍵になるだろう。

 

2017MLBオールスター予想 FED部員が決める現在のMLBで熱い選手は誰なのか?

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現地時間7月11日に第88回「メジャーリーグ・オールスターゲーム」が開催される。年に1回の真夏の祭典の今回の舞台はアメリカ国内でも有数の華やかな都市マイアミである。きらびやかな雰囲気に包まれるであろう今回のオールスター。そこで今年も我らがFar East Division内でオールスター投票を実施し、誰がオールスターにふさわしいかを決定した。9人のライター達から厚く支持されたのは誰か見ていこう。

 

 

 

・ナショナル・リーグ

まずは今回のオールスターゲームをホームとして戦うナショナル・リーグを見ていこう。

C  バスター・ポージー(SF)

1B ライアン・ジマーマン(WAS)

2B ダニエル・マーフィー(WAS)

3B ジェイク・ラム(ARI)

SS ザック・コザート(CIN)

OF ブライス・ハーパー(WAS)

OF チャーリー・ブラックモン(COL)

OF マーセル・オスーナ(MIA)

 

今回の投票でナ・リーグ唯一の満票選出となったのがナショナルズのブライス・ハーパー。2015年にMVPを受賞したが、昨年はまさかの不振に喘いだ怪童。しかし、今シーズンは見事に復活。外野手の常連組が不振や故障で苦しむ中、ナ・リーグ外野手の中で最高のOPSを記録し、誰もが納得の選出となった。

外野手の残り2枠は復活したマット・ケンプ(ATL)や好守のエンダー・インシアーテ(ATL)、チーム状況が悪いなかでブレイクしたマイケル・コンフォルト(NYM)も票を集めた。しかし、最終的には選手として一皮剥けた感の強いマーセル・オスーナ(MIA)と好調なチームを1番打者として引っ張るチャーリー・ブラックモン(COL)が選出された。

キャッチャーとセカンドはここ数年安定した活躍を続けているバスター・ポージー(SF)とダニエル・マーフィー(WAS)が順当に選出され、ショートは今シーズン打ちまくっているザック・コザート(CIN)が昨年の新人王コーリー・シーガー(LAD)を僅差で振り切った。

今回の投票で両リーグ合わせて最大の激戦区となったのが、ナ・リーグの1Bである。ポール・ゴールドシュミット(ARI)、アンソニー・リゾー(CHC)、ジョーイ・ボットー(CIN)、エリック・テームズ(MIL)を含めた5人に票が分散した。混戦を制したのは昨年極度の不振に喘ぎもう終わった選手と見なされながら今シーズン劇的な復活を遂げたライアン・ジマーマン(WAS)だった。今シーズン猛打を奮う彼がマイアミで暴れ回るのが今から待ちきれない。

最後に今回のアンケートで最大のサプライズとなったのは、ナ・リーグの3Bである。なんと昨年MVPのクリス・ブライアント(CHC)が1票しか獲得できず、WBCでの活躍も記憶に新しいノーラン・アレナド(COL)も敗れ去ったのだ。強力なライバルの2人に勝利したのは、昨年惜しくも最後の1人に届かなかったジェイク・ラム(ARI)である。昨シーズンのブレイクを今シーズンも継続して打点ランキングでは昨年の打点王アレナドを上回っている。文句なしの選出と言えよう。昨年惜しくも選ばれなかった舞台でどんな活躍を見せてくれるか楽しみである。