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今年のMLBで注目すべき意外な6選手たち

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今回はいよいよ開幕を迎えた今年のMLBで注目されるかもしれない選手を紹介していきたい。今回のコラムでは6人の選手を紹介していく。注目選手と書いているが、実際にはMLB屈指のクローザーから大復活を遂げる可能性のある選手まで様々な選手を紹介している。つまり今季特別なシーズンを過ごしそうな選手を今までの実績に関係なく並べてみたということだ。それでは一人一人を詳しくみていこう。

①クレイグ・キンブレル(BOS)

誰もが知る球界の顔の一人であるキンブレルが一人目の注目すべき選手候補である。もちろん彼は今季も最高のピッチングをしてくれるだろう。今更彼の投球の素晴らしさに言及するのはナンセンスだ。それに今シーズンの後にはFAとなる。ケンリー・ジャンセンが持つリリーバー最高額を更新するためにも、今季もキンブレルには大いに期待できそうである。しかし今年のキンブレルに関して注目すべき事実は、マウンドの中以上にマウンドの外で彼が苦しい状況にいることだ。それは昨年11月に誕生したキンブレルの娘リディアに関してである。リディアは産まれた直後から先天的な心臓の病気を患っている。その為キンブレルはオフの自主トレをリディアの病院の近くにいられるようにボストンで行った。スプリングトレーニングの間もフロリダとボストンを往復する生活を送っている。

キンブレルにとって幸いだったのは彼がレッドソックスに所属している事だろう。そのおかげでリディアは全米でも最高クラスの治療を受ける事が出来ている。その事にキンブレルと彼の妻アシュリーはとても感謝している。

2018年はキンブレルにとってとてもタフなシーズンになるかもしれない。しかし彼ならば、この苦境も跳ね返してくれるだろう。

②ジョニー・ベンタース(TB)

2人目の注目選手は2010年台前半にブレーブスでキンブレルと最強ブルペンを構築したジョニー・ベンタースだ。もしかしたらベンタースの復活は今季MLBで最も感動的なストーリーになるかもしれない。彼は2010年から3年間65試合以上に登板してブレーブスの強力ブルペンをキンブレルらと支えた。その後5年間キンブレルが球界最高クローザーへと上り詰める一方で、ベンタースはその間1試合もMLBで登板出来なかった。ベンタースが最後にMLBで投げたのはチッパー・ジョーンズが引退した試合だ。そのジョーンズは今年1月に殿堂入りを果たした。この話はベンタースが体験した長期間にわたる苦労をよく表している。ベンタースがMLBの舞台から消えたのは、力が衰えたからではない。故障が原因だ。彼は過去5年に2度もトミージョン手術を受けたのだ。ちなみにだが、ベンタースはMLBデビュー前の2005年にもトミージョン手術を受けている。つまり彼はトミージョン手術を3回受けた事になる。トミージョン手術を3回受けてMLBに復帰した選手はいない。2度目のトミージョン手術は2013年の春に受けた。2005年の手術の時と比べて、2013年の時はリハビリが長引いた。若手時代と違い、肉体にかかる負担が増していたからだ。そして2014年の夏に投球練習を行うまでに回復した。しかしさらなる悲劇がベンタースを待っていた。わずか7球を投げただけで痛みを感じたのだ。そしてこの時に3度目のトミージョン手術が決まった。その後も壮絶なリハビリを経験することになるが、2017年にはマイナー合計で24試合に登板するまで回復した。そしてこの春のスプリングトレーニングでも好投した。開幕ロスター入りこそ逃したが、今季こそはMLBで再び躍動するベンタースを見られるだろう。

2017 NLDS:LAD vs ARI

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NLDS :  LAD3-0ARI

 

 *Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 ARI5-9@LAD

勝:クレイトン・カーショウ(1-0) 負:タイワン・ウォーカー(0-1)

 

Game2 ARI5-8@LAD

勝:前田健太(1-0) 負:ロビー・レイ(0-1) S:ケンリー・ジャンセン

 

Game3 LAD3-1@ARI

勝:ダルビッシュ有(1-0) 負:ザック・グレインキー(0-1)  S:ケンリー・ジャンセン(2)

 

レギュラーシーズンで103勝をあげて勝率MLB1位になったドジャースとワイルドカードゲームでロッキーズを退けたダイヤモンドバックスの同地区対決となったNLDS。シーズンでの対戦ではダイヤモンドバックスが11勝8敗と勝ち越していたが、プレーオフではドジャースがダイヤモンドバックスを3連勝で破って次のステージに駒を進めた。このシリーズの注目点と活躍した選手を見ていこう。

 

注目点1 選手層の厚さの違い

このシリーズを見て感じたことは、ドジャースの選手層の厚さが凄まじいということだ。まず投手陣では、ドジャースではペドロ・バイエズがシーズンの途中までクローザーのケンリー・ジャンセンにつなぐまでのセットアッパーの役割を担っていた。しかしバイエズが9月に調子を大きく落としたため、クローザーのジャンセンに繋ぐまでどのような投手起用をするのか注目された。そこで抜擢されたのが、シーズンのほとんどを先発投手として過ごした前田健太だ。この配置転換が見事にハマり、4シームの球速はシーズン中には92マイルだったのが94.9マイルまで上昇。前田は2戦目に登板してダイヤモンドバックスの中軸を見事に抑え、続く第3戦も好投してチームを勝利に導いた。一方野手陣でドジャースの選手層の厚さを支えていたのはルーキーのオースティン・バーンズだろう。バーンズは怪物ベリンジャーに隠れた存在だったが、新人王資格を有する選手の今シーズンのWARランキングではナ・リーグ3位の実力者である。バーンズの最大のストロングポイントはキャッチャーとセカンドのポジションをこなせることだろう。これにより昨年までは控え捕手がカルロス・ルイーズだったキャッチャーとベテランのチェイス・アトリーとローガン・フォーサイスを併用していたセカンドの底上げができた。バーンズはBaseball Prospectus集計のフレーミングランキングでも6位につけるなど控えに置いておくには勿体無い選手で彼の登場で質の高いターンオーバーが実現できるようになった。

一方ダイヤモンドバックスはロングリリーフをこなすはずのランドール・デルガドが60日DLに入った影響もあり、投手陣のやりくりに苦戦していた。初戦に先発したタイワン・ウォーカーがドジャース打線につかまり1回を持たずに降板したのも痛かった。全体的にブルペンの質で負けていたダイヤモンドバックスが、先発投手が早い回で降板した際に長いイニングを消化できるデルガドを欠いたのはボディーブローのように効いていった。第3戦で調子が悪かったグレインキーを交代させず続投させたが、バーンズにHRを打たれたのはダイヤモンドバックス投手陣の運用が難しかったことをよく表していただろう。

2017 Team Preview:シカゴ・カブス

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*40人ロースターはリンクより参照

*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

 

 本拠地:リグレー・フィールド

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml13/

 

 

広さ
レフト 108.2m
センター 121.9m
ライト 107.6m
フェンス高さ 3.5~4.6m
パークファクター平均*100
安打 92.8
ツーベース 93.0
スリーベース 104.5
HR 81.9
得点 87.4

 

・予想オーダー

1.カイル・シュワーバー:LF

2016年は左膝靭帯の怪我によって2試合の出場にとどまったが、ワールドシリーズで復帰。守備はできなかったが代打や敵地でのDHとして打率.412&2打点を記録、チームを勢いづけワールドチャンピオンに大きく貢献した。走塁には期待できないが、スプリングトレーニングでは1番打者として多く出場。

 2.クリス・ブライアント:3B

.292/.385/.554&39HR&102打点。文句なしの打撃成績でチームをワールドチャンピオンに導きMVPを獲得。新人王の翌年にMVP獲得はMLB史上4人目の快挙だった。前年に比べて単純に打率、本塁打、打点等が向上したことに加えて、課題と言われていた三振数は199→154に減少、16年にOPS.797&6HRと苦手だった対左投手もOPS1.060&14HRと完全に克服。さらに守備では3Bを中心に1B/3B/SS/LF/CF/RFと複数ポジションを守る器用さを見せる。盗塁数は8個ながら走塁の評価も高い。抜群のルックスに真面目な性格など非の打ち所がない次世代のスーパースターは2017年、更なる高みを目指す。

3. アンソニー・リゾー:1B

OPS.928&32HR、DRS+11。シルバースラッガー賞にゴールドグラブ賞&プラチナグラブ賞を獲得するなど、打撃でも守備でもチームを引っ張りMVP投票では4位に入った。怪我をせず離脱をしないことも大きな魅力。今季もブライアントと共に2年連続ワールドチャンピオンに向けて攻守の中心を担う。

4. ベン・ゾブリスト:2B

15年KC時代に続いて16年はカブスで2年連続のワールドチャンピオンに輝いた。ワールドシリーズ第7戦延長10回表には勝ち越しタイムリー二塁打を打ちワールドシリーズMVPも獲得。35歳となったが、16年も1B/2B/SS/LF/RFを守り持ち味のユーティリティーさは健在。打撃成績も安定しておりまだまだチームには欠かせない存在だ。

5. アディソン・ラッセル:SS

長打力が向上し21HRを記録。自慢の守備ではDRS+19はブランドン・クロフォード(SF)と並んでMLBトップタイ。UZRも+15.4と、22歳にしてSS守備は球界屈指のレベルを誇る。得点圏打率.251と平凡ながら前を打つ打者が軒並み出塁率が高かったことも原因か、95打点と打点を稼いだ。今季もブライアント、リゾー、ゾブリストらをホームに返す役割を果たしたい。

6. ジェイソン・ヘイワード:RF

8年1億8400万ドルの大型契約で入団するも、期待通りの守備を見せる一方で打撃は全くの期待外れだった。メインのRF守備はDRS+14、UZR+16.4、CF守備でもプラスの指標と相変わらずの堅守でチームに貢献。しかし打撃では自己最低のOPS.631&7HRと年俸に見合った成績は残せなかった。ただ、不振に苦しみながらも1年間外野を守り抜いた点や、ワールドシリーズ第7戦の雨天中断中にチームを鼓舞するなど精神面などでワールドチャンピオンに貢献したと言える。今季こそは打撃復活を期待したい。

7. ウィルソン・コントレラス:C

6月19日PIT戦でのMLB初打席初ホームランでの衝撃デビューから出場機会を増やし、今季は正捕手として期待される24歳。76試合でOPS.845&12HRと打撃で結果を残し、盗塁阻止率37.1%、DRS+1と守備面でも存在感を示した。デビット・ロスが引退し、攻守両面で正捕手として勝利に導きたい。

8. アルバート・アルモラJr.:CF

16年にMLBデビューを果たした22歳。不動の1番CFとして活躍したデクスター・ファウラーが同地区のライバルSTLへと移籍したため、CFのポジションを新加入のジョン・ジェイと争う。守備は既にMLBでも高いレベルにあることは昨年証明済みで、課題は打撃。将来は5ツールに加え、マイナー時代から高く評価されるリーダーシップも兼ね備えた6ツールプレーヤーになることが期待される。

9. 投

UT. ハビアー・バイエズ

予想開幕スタメンには入らなかったが、控えと言うにはもったいない存在。16年は打率.273&14HR&59打点をマーク。2BではDRS+11を記録、野手へのタッチは天才的なスピードを誇り、守備面でも欠かせない存在に。WBCでもプエルトリコ代表として経験を積んだ。2B/3B/SSを守れる点も含め、レギュラーの休養日や、ゾブリストやブライアントを外野に回してのスタメンでの出場機会は多くあるだろう。気持ちを前面に出したプレーでチームを盛り上げたい。