Tag Archives: ジェイムソン・ハンナ

トレバー・バウアーが絡んだ三角トレード

47793882681_7bb3cdd093_z

 

 

 

 

 

 

 今年のMLBのトレードデッドラインはルールの変更か、それともプロスペクト重視のトレンドを受けてか例年に増して膠着していたが、期限まで24時間を切ったところで大型トレードが発表された。

 

CIN獲得

・トレバー・バウアー(CLEより加入)

 

CLE獲得

・ヤシエル・プイグ(CINより加入)

・スコット・モス(〃)

・フランミル・レイエス(SDより加入)

・ローガン・アレン(〃)

・ビクター・ノバ(〃)

 

SD獲得

・テイラー・トランメル(CINより加入)

 

 CINはバウアー(RHP)1人の獲得となった。今シーズンのPS進出が難しいことには変わりないが、飛躍の1年といえるほど善戦したCINにとって、来年以降にPS争いをするビジョンはもうはっきりと見えているはずだ。そんな中、今年だけでなく本格的にPS進出を見据えた動きをするであろう来年も保有できるバウアーをローテーションに加えることができるのは大きい。また今シーズンは昨年ほどの出来でないバウアーを、球界屈指の投手陣を作り上げたCINコーチ陣がどう指導するのかも楽しみである。

 懸念はバウアーが来年でFAとなってしまうことと、トッププロスペクトのトランメルを放出してしまったことだろうか。CINプロスペクトはグリーン(RHP)のTJ手術を筆頭に今季は伸び悩みの1年となっており、トランメルが抜けることでさらに層が薄くなることは否定できない。ただ、後のトレードで彼と同タイプのOFであるジェイムソン・ハナをOAKから獲得することに成功しており、ダメージを最小限に抑えている。

 

昨年のドラフト2巡目指名。選球眼もよくコンタクトに優れている。ラインドライブ性の打球を放ち、二塁打を量産するタイプ。最大のツールはスピード。

弱点はアームの弱さだが、それを補う打球判断の良さとスピードを持ち合わせているため、センターとしてプレーを続けられそうだ。身体能力に秀でた素材型。

Far East Division Prospect Handbook 2019より引用。(筆者が一部編集)

 

 バウアーについては昨オフからトレードの噂が尽きなかったが、ついに放出が実現することとなった。

 CLEにとっては年俸調停で高額になると見込まれ、ペイロールを圧迫するであろうバウアーを今の内に出来るだけ高く売っておきたいという算段だったと思われるが、レンタルながら後半戦好調のプイグ(OF)、今季不調ながら既にMLBデビュー済みでありトッププロスペクトでもあるアレン(LHP)、打低のペトコパークも何のそのといった強打者レイエス(OF)といったところにとどまらず、ワークホースタイプの投手であるモス(LHP)とR級ながら打棒が魅力のノバ(IF)といった有望株2人まで獲得することができた。レイエスとアレンは現在最低年俸な上、それぞれ2025年以降まで保有可能である。

 年俸のかかるバウアーで安くコントロールできる戦力のレイエス、アレンを手に入れたことで負担を軽減し、なおかつ、長期的な戦力の底上げに成功したといえる。さらに傘下の補充まで同時に行えたのであるから、CLEとしてはしてやったりのトレードではないだろうか。

 

2018年 Draft Review:オークランド・アスレチックス

35939469653_c6be50ae71_z

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ2019年が始まった。今年は日本での開幕戦や初めてのロンドンでの試合開催等楽しみな出来事がある。また当サイトFar East Divisionでは今年も3月にプロスペクトハンドブックの発売を予定している。

ハンドブックは各球団のトップ選手を紹介しているが、それとは別に昨年2018年のドラフトで上位指名を受けた選手のプロ1年目を終えた現段階での評価を見ていきたい。

 

そこで2018年MLBドラフトから各球団の上位指名選手10名+上位10名以降のうちから1人についてのスカウティングレポートを作成した(一部チームは10名を紹介していない)。プロスペクトハンドブックに掲載されていない選手も多いので、是非チェックしていただきたいと思う。

 

今回はアスレティックスのドラフトを振り返る。年齢は2019年4月1日時点で掲載している。また選手の名前の所にBaseball referenceのリンクが貼ってあるので成績確認等の参考にして頂きたい。

2018 Draft TOP21~40 Prospects

460704464_38e958e5e2_z

 

 

 

 

 

 

 

21.ナンダー・デ・セダス:SS

背が高く(185cm)、運動能力が高いショートとしてフランシスコ・リンドーア(現CLE)と比較される。滑らかな動きでショート守備をこなすが、平均以下のスピードもあって3Bに移るのではないかと見るスカウトもいて評価が分かれている。打撃やスピードも平均以上で、将来的に5ツールを兼備したショートになる可能性も十分にある逸材。

22.ブレイン・ナイト:RHP

昨年はTEXからの指名を断り大学に戻った選手。速球は最速97マイルで、普段は90マイル前半を計測する。身体は細く筋肉をさらに付ければ、速球の球速はさらに伸びるだろう。スライダーなのかカッターなのか見分けが付きにくいスライダーが変化球では最も優れている。チェンジアップは1年目まではスライダーより評価が高かったが、どちらも平均以上の球種。カーブの評価は低いが先発として十分やっていけるレパートリーを誇っている。細い体格故に頑丈さを懸念する声はある。

23.J.T.ジン:RHP

速球の球速は今年のドラフトでもトップクラスの高校生右腕。今春には99マイルを出したと伝えられていて、高校3年間で103イニングで182三振を奪った。カーブの評価も高く、チェンジアップを磨けばマイケル・コペック(現CWS)のようになってもおかしくない。打撃も一流だが、身体はまだ出来上がっていない。

24.マイク・シアニ:OF

センター守備に定評のある高校生。ベースランニングでも相手に脅威を与えられるスピードと肩の強さで、センターとしては今回のドラフトでも最高レベル。打撃面はバットコントロールが素晴らしくこれからの成長に期待される。出身地域が近いこともあって、マイク・トラウト(現LAA)と比較されることもある。