Tag Archives: ジャスティン・ターナー

今年のMLBで注目すべき意外な6選手たち

5992093081_336cdcb046_z

 

 

 

 

 

 

今回はいよいよ開幕を迎えた今年のMLBで注目されるかもしれない選手を紹介していきたい。今回のコラムでは6人の選手を紹介していく。注目選手と書いているが、実際にはMLB屈指のクローザーから大復活を遂げる可能性のある選手まで様々な選手を紹介している。つまり今季特別なシーズンを過ごしそうな選手を今までの実績に関係なく並べてみたということだ。それでは一人一人を詳しくみていこう。

①クレイグ・キンブレル(BOS)

誰もが知る球界の顔の一人であるキンブレルが一人目の注目すべき選手候補である。もちろん彼は今季も最高のピッチングをしてくれるだろう。今更彼の投球の素晴らしさに言及するのはナンセンスだ。それに今シーズンの後にはFAとなる。ケンリー・ジャンセンが持つリリーバー最高額を更新するためにも、今季もキンブレルには大いに期待できそうである。しかし今年のキンブレルに関して注目すべき事実は、マウンドの中以上にマウンドの外で彼が苦しい状況にいることだ。それは昨年11月に誕生したキンブレルの娘リディアに関してである。リディアは産まれた直後から先天的な心臓の病気を患っている。その為キンブレルはオフの自主トレをリディアの病院の近くにいられるようにボストンで行った。スプリングトレーニングの間もフロリダとボストンを往復する生活を送っている。

キンブレルにとって幸いだったのは彼がレッドソックスに所属している事だろう。そのおかげでリディアは全米でも最高クラスの治療を受ける事が出来ている。その事にキンブレルと彼の妻アシュリーはとても感謝している。

2018年はキンブレルにとってとてもタフなシーズンになるかもしれない。しかし彼ならば、この苦境も跳ね返してくれるだろう。

②ジョニー・ベンタース(TB)

2人目の注目選手は2010年台前半にブレーブスでキンブレルと最強ブルペンを構築したジョニー・ベンタースだ。もしかしたらベンタースの復活は今季MLBで最も感動的なストーリーになるかもしれない。彼は2010年から3年間65試合以上に登板してブレーブスの強力ブルペンをキンブレルらと支えた。その後5年間キンブレルが球界最高クローザーへと上り詰める一方で、ベンタースはその間1試合もMLBで登板出来なかった。ベンタースが最後にMLBで投げたのはチッパー・ジョーンズが引退した試合だ。そのジョーンズは今年1月に殿堂入りを果たした。この話はベンタースが体験した長期間にわたる苦労をよく表している。ベンタースがMLBの舞台から消えたのは、力が衰えたからではない。故障が原因だ。彼は過去5年に2度もトミージョン手術を受けたのだ。ちなみにだが、ベンタースはMLBデビュー前の2005年にもトミージョン手術を受けている。つまり彼はトミージョン手術を3回受けた事になる。トミージョン手術を3回受けてMLBに復帰した選手はいない。2度目のトミージョン手術は2013年の春に受けた。2005年の手術の時と比べて、2013年の時はリハビリが長引いた。若手時代と違い、肉体にかかる負担が増していたからだ。そして2014年の夏に投球練習を行うまでに回復した。しかしさらなる悲劇がベンタースを待っていた。わずか7球を投げただけで痛みを感じたのだ。そしてこの時に3度目のトミージョン手術が決まった。その後も壮絶なリハビリを経験することになるが、2017年にはマイナー合計で24試合に登板するまで回復した。そしてこの春のスプリングトレーニングでも好投した。開幕ロスター入りこそ逃したが、今季こそはMLBで再び躍動するベンタースを見られるだろう。

動く投手コーチ~選手以上に盛んな投手コーチの移籍市場とその背景~

8670274938_2a1dec72d0_z

 

 

 

 

 

 

 

 

このオフのFA市場は非常に静かだ。この文章を執筆している時点ではレッドソックスからFAとなったダグ・フィスターがレンジャーズと契約しただけで他の選手は噂すらほとんど聞こえてこない。しかし意外な移籍市場が盛り上がっていた。それは投手コーチである。このオフは投手コーチの移籍が相次いだ。

2018年に新しい投手コーチを起用するチームはなんと全30球団のうち3分の1を超える11チームである。長年レイズで敏腕投手コーチとして評判だったジム・ヒッキーはかつての同僚であるジョー・マッドンが監督を務めるカブスに移籍した。ナショナルズとカージナルスはまるでお互いの投手コーチを交換するように、それぞれデレック・リリクイストとマイク・マダックスを新たな投手コーチとして迎えた。メッツはインディアンスで投手コーチを務めたミッキー・キャラウェイを監督として招集した。確かにこのオフは投手コーチの移籍が多いようだ。

今回はどうしてこのオフにこれほど多くの投手コーチが移籍しているのかを考察して、その特徴や移籍の背景を考えていきたい。

2017 NLCS Review LAD vs CHC

2777677822_d8be96b8f7_z

 

 

 

 

 

 

 

 

NLDS  : LAD 4-1 CHC

*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 LAD 5-2 CHC

勝;前田健太(1-0) 負;ヘクター・ロンドン(0-1) S;ケンリー・ジャンセン(1)

Game2 LAD 4-1 CHC

勝;ケンリー・ジャンセン(1-0) 負;ブライアン・ダンシング(0-1)

Game3 CHC 1-6 LAD

勝;ダルビッシュ有(1-0) 負;カイル・ヘンドリクス(0-1)

Game4 CHC 3-2 LAD

勝;ジェイク・アリエタ(1-0) 負;アレックス・ウッド(0-1) S;ウェイド・デービス(1)

Game5 LAD 11-1 CHC

勝;クレイトン・カーショウ(1-0) 負;ホセ・キンタナ(0-1)

 

年のNLCSは2年連続のワールドチャンピョンを目指すシカゴ・カブスとレギュラーシーズン103勝を記録し、NLDSではダイアモンドバックスをスウィープで下したロサンゼルス・ドジャースという昨年と同じ組み合わせ。この注目の組み合わせはNLDSの勢いそのままドジャースがカブスを難なく退け、去年の雪辱を果たした。

 

このシリーズの注目点とシリーズを通して活躍した選手をピックアップしていく。

 

注目点→ドジャースの総合力

このシリーズはNLDSと同様にドジャースの総合力の高さを見せつけられるようなシリーズとなった。ドジャースはチームの主力であるコーリー・シーガーが背中の怪我で離脱するなどシリーズ開幕前から不安の残るスタート。厳しい戦いになる事が予想されたが、離脱したシーガーの代わりにロスター入りしたチャーリー・カルバーソンを筆頭にチーム全体でシーガーの穴を埋め、勝利を重ねていった。シリーズ全体を通してシーガーの不在を感じせせられるような場面はなかったように思える。ここからは様々な面からドジャースの強さを分析していく。

まずは投手陣。投手陣はレギュラーシーズンでリーグトップの防御率を記録した前評判通りの活躍を見せた。先発陣は敗れた第4戦を除いた全ての試合で5回以上投げきり試合を作る活躍。リリーフ陣はポストシーズンからリリーフに転向している前田健太やクローザーのケンリー・ジャンセンを中心にシリーズを通して17イニングで被安打4、失点は0と完璧な内容で、カブス打線にまったく仕事をさせなかった。特に前田が回をまたいでの登板など慣れないリリーフで大車輪の活躍を見せたのはドジャースとしても大きかっただろう。一方のカブスのリリーフ陣は不調に陥り、先制しても終盤に失点を重ねてしまうなど敗因の一つとも言えるような状態であった。リリーフの優劣が勝敗に大きく影響する近年のポストシーズンを代表するようなシリーズであったように思える。