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Playoff Preview:ロサンゼルス・ドジャース

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NL西地区5連覇を達成したドジャースは最終的に103勝58敗という成績でレギュラーシーズンを終えた。103勝という数字は今シーズンメジャー最多、そしてロサンゼルス移転後最多の数字となった。本稿では素晴らしいシーズンを送ったドジャースのプレーオフ展望を行っていく。

ドジャースはトレード市場において積極的に戦力強化を行った。ざっくりと振り返ると、レッズからトニー・シングラーニ(LHP)、パイレーツからトニー・ワトソン(LHP)、そしてレンジャーズからトレード市場最大の目玉であったダルビッシュ有(RHP)を獲得した。また、8月にはメッツからカーティス・グランダーソン(LF)を獲得。投打に実績のある選手を補強した形となった。

 

これらの補強を踏まえ、ドジャースのプレーオフ展望を投打に分けて考察していく。投手陣は今シーズン防御率3.38でメジャー全体2位(先発防御率3.39、リリーフ防御率3.38)、奪三振は1549個でメジャー5位、WHIP1.15はメジャー1位と申し分ない成績を残した。プレーオフではクレイトン・カーショー、アレックス・ウッド、ダルビッシュ、リッチ・ヒルの4人でローテーションを編成し、前田健太や柳賢振らはリリーフに回すのが良いだろう。ここで、キーポイントはクローザーのケンリー・ジャンセンまで繋ぐリリーフ陣になってくるだろう。カーショーはポストシーズンの成績が芳しくないとはいえ、十分計算は出来る。ダルビッシュは上り調子、ウッドやヒルもいつも通り投げられればそう簡単に打たれるようなピッチングはしないだろう。一方でリリーフ陣は昨年同様好成績を残したが、昨年のプレーオフではランナーを溜めてしまう場面が多く、7回からジャンセンを投入しなければならないというような状況を作ってしまった。今シーズンはペドロ・バイエス、ブランドン・モロー、ジョシュ・フィールズらに加え、ワトソン、シングラーニを補強したことから層は厚くなったと言える。このような状況の中でもジャンセンの前倒しが増えてしまうようであれば、優勝は厳しいものになる。

2016 NLDS Review:WSHvsLAD

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NLSD:WSH2-3LAD

*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 LAD4-3WSH
勝:クレイトン・カーショウ(1-0) 負: マックス・シャーザー(0-1) S:ケンリー・ジャンセン(1)

Game2 LAD2-5WSH
勝:ブレーク・トライネン(1-0) 負:リッチ・ヒル(0-1) S:マーク・マランソン(1)

Game3 WSH8-3LAD
勝:サミー・ソリス(1-0) 負:前田健太(0-1)

Game4 WSH5-6LAD
勝:ジョー・ブラントン(1-0) 負:ブレーク・トライネン(1-1) S:ケンリー・ジャンセン(2)

Game5 LAD4-3WSH
勝:フリオ・ウリアス(1-0) 負:マーク・ゼプチンスキー(0-1) S:クレイトン・カーショウ(1)

レイトン・カーショウの壁はあまりにも厚かった。05年のチーム創設以来初、前身モントリオール・エクスポズ時代から数えても35年振りとなるディビジョンシリーズ突破を目指すワシントン・ナショナルズの前に立ちはだかったのは、世界一6度、4年連続地区優勝中の常勝球団ロサンゼルス・ドジャースだった。

ドジャースはカーショウの登板試合で3戦3勝。ナショナルズは2勝1敗と王手をかけながらの逆転敗退となった。これにより、ナショナルズのダスティ・ベイカー監督はポストシーズンの王手をかけた試合で9連敗、自身にとってもチームにとっても初の世界一はまたも叶わなかった。対してドジャースは1988年以来となる世界一をかけてシカゴ・カブスと対峙する。

ここからはこのシリーズの注目点を通して振り返っていこう。

注目点→ブルペン陣

このシリーズはブルペン対決であったと言っても過言ではない。レギュラーシーズン中のブルペン防御率はドジャースが両リーグ1位、ナショナルズが同2位となっており、両チームとも素晴らしいブルペン陣を誇り、この堅固なブルペンをどう運用するかが注目されていた。

ナショナルズは左右の枚数が揃った豊富なブルペン陣と左右の得意不得意のデータを駆使した小刻みな継投で、最初の3試合までリリーフ投手が計13.1イニング投げて無失点と完璧な内容。しかし、第4戦では、左バッターが得意ではない右腕のブレーク・トライネンを左バッターが6人並ぶ場面で投げさせ、チェース・アトリーに決勝タイムリーを浴びた。

さらに第5戦では、対左投手の方が打率が1割近く低いジャスティン・ターナーに対して左腕のサミー・ソリスから右腕のショーン・ケリーに継投し決勝打を浴びるなど本来の戦い方を貫くことができなかったのが悔やまれる。もちろん、継投の良し悪しは結果論の部分も大きいが、チームが1年間続けたやり方を最後の最後で変えてしまったのは残念だ。

豊富なブルペン陣をフル活用したナショナルズとは対照的に、ドジャースはジョー・ブラントンとケンリー・ジャンセンが第2戦を除いて全試合に登板するなど信頼できるリリーバートップ2を中心とした継投を行い、2人で計10.2イニングを投げ抜いた。さらに第5戦では7回から抑えのケンリー・ジャンセンを投入し、最後は中1日のエース、カーショウで締めるなどレギュラーシーズンでは考えられないような継投で勝利を掴み取った。

特にカーショウの起用法については賛否両論あるだろうが、チームのエースが自分の将来を天秤にかけてまで登板を志願した思いには敬意を払うべきであり、王手をかけられながらも2戦連続で終盤の逆転勝利を演出したドジャースの打者陣の執念も素晴らしかった。

Text by Sakurai Haruki
写真: https://flic.kr/p/ecERCJ

2016 Team Review ロサンゼルス・ドジャース

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*40人ロースターはリンクより参照
 *SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

  • 本拠地:ドジャー・スタジアム
他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml11/

 

広さ
レフト 100.6m
センター 121.9m
ライト 100.6m
フェンス高さ 1.2〜2.4m
パークファクター *平均100
安打 94.8
ツーベース 105.9
スリーベース 64.3
HR 100
得点 91.8
  • 予想オーダー

1.コーリー・シーガー:SS
各媒体のプロスペクトランキングで1位に選ばれているトッププロスペクト。昨シーズン、9月3日のSD戦でメジャーデビューを成し遂げ、いきなり2安打2打点の活躍を見せるなど、大器の片鱗を見せた。12日にはメジャー初HRを含む4打数4安打を記録。今後の課題は、1年を通してのスタミナがあるかどうなのか、守備面で更にレベルアップできるかだろう。

 2.ハウィ・ケンドリック:2B
昨シーズン、同じロサンゼルスのLAAから移籍してきたメジャーを代表するセカンド。昨シーズンは怪我もあり117試合の出場に留まったが、打率は.295を残すなど堅実なバッティングでチームの地区優勝に貢献した。オフには2年総額約2000万ドルで契約を延長した。ケガで開幕は間に合わないが重傷ではないためすぐに試合に出始めるだろう。

 3.エイドリアン・ゴンザレス:1B
メジャーを代表する1B。06年にSDでメジャー定着して以降、最低でも156試合以上に出場しているなど怪我とは無縁で、頑丈な選手である。しかし、10年に31HRを打って以降は一度も30本以上をマークしておらず、長打力の衰退が見え始めているのが気掛かりな点である。ここ2年は打率も.270台と落ち込んでおり、復調が期待される。

 4.ジャスティン・ターナー:3B
14年にNYMから移籍して以降チームに欠かせない選手となった。14年は規定未到達ながら、109試合で打率.340をマーク。昨シーズンも.294、60打点をマークするなどクラッチヒッターとしてランナーを返す役割をしている。シーズン途中に怪我で離脱したこともあり、今シーズンは万全な体調で1年を過ごすことが一番の課題かもしれない。

5.ヤシエル・プイグ:RF
13年に衝撃的なデビューをしたものの、昨シーズンは怪我もあり79試合の出場に留まり、打率も.255と低調なシーズンであった。好不調の波が激しく、プレーオフでも毎年活躍出来ずに終わっている。技術面のレベルアップも大事ではあるが、精神面での成長が選手としての成長に繋がるであろう。健康でまじめに野球に取り組めばタイトル争いに絡める選手になるはずだ。

 6.ジョク・ペダーソン:CF
昨シーズンにメジャーデビュー。序盤は持ち前の長打力でHRを量産するなど、前半戦だけで20HRをマーク。オールスターにも選ばれた。最終的には26HRを打ったものの、打率は.210とメジャーに対応できたかというと点には疑問が残った。またマイナーでは30盗塁を記録したが、メジャーでは4盗塁に終わった。今シーズンは継続して安定が求められる。

7.ヤズマニ・グランダル:C
昨シーズンSDから加入した元ドラフト1位のC。昨シーズンはエース、カーショウ登板時はエリスがマスクを被る時が多かったが、バッティングではグランダルに分があるのでトータルではグランダルの出場回数が多くなった。怪我もあり115試合の出場に留まるも、HRはキャリアハイの16本をマークするなど初のオールスターにも選出された。今シーズンはスタメンマスクとして期待されるがケガで開幕に間に合わず。監督は開幕して1週間も経たないうちに復帰できる話している。 

8.カール・クロフォード:LF
かつてはオールスターの常連だった元スター選手。近年は度重なる故障に苦しみ昨シーズンもわずか69試合の出場に留まっている。打撃成績も年々悪化している中でせめて守備だけでも貢献できればいいのだがその守備もDRSでマイナスの数字をマークしている。故障で長期離脱となったアンドレ・イーシアが復帰するまでスコット・バンスライクらとの併用になるだろう。
 

9.投手