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後半戦展望 : ヒューストン・アストロズ

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デッドラインを経ての各チームの変化についてまとめる。今回はヒューストン・アストロズだ。

昨年悲願のワールドチャンピョンに輝いたアストロズ。2連覇に挑む今年は昨年のメンバーに加え、先発にゲリット・コールを補強し、優勝候補筆頭としてシーズンを迎えた。前半戦を64勝35敗と素晴らしい成績で折り返し、ア・リーグ西地区を引っ張っている。そんなアストロズだが、後半戦に向けてリリーフを中心にて選手の入れ替えを行った。

 

マーティン・マルドナード(LAA)↔パトリック・サンドバル

 

ライアン・プレスリー(MIN)↔ホルヘ・アルカラ、ギルバート・セレスティーノ

 

ロベルト・オスーナ(TOR)↔ケン・ジャイルズ、デビッド・ポリーノ、ヘクター・ペレス

 

この3件のトレードを成立させ、昨年のゴールドグラブ賞キャッチャーのマルドナード、トロント・ブルージェイズの若きクローザーであるオスーナを獲得するなど確実に戦力をアップさせた。アストロズのクローザーは16年からの2年間ジャイルズがつとめていたが、今回のトレードでチームは彼に見切りを付けるような形となった。

持ち前の強力打線とジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、ダラス・カイケルの3本柱を中心に勝ち星を重ねているアストロズ。更には期待のトッププロスペクトであるカイル・タッカーも昇格を果たしており、今回のトレードを含めますます抜け目のないチームとなっている。強豪ひしめくア・リーグ西地区だが、2年連続となるワールドチャンピョンへ向け、まずは確実に地区優勝を勝ち取りたい。

 

Text by Akinari Miyazaki

Photo by : https://www.flickr.com/photos/jrth/5527103/

Weekly Report : Week 19

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3つのハイライトでメジャーリーグの1週間を辿る。Weekly-19のキーワードは「終盤戦」「アスレチックス」「86球」だ。

 

・終盤戦

8月に入りシーズンもいよいよ終盤戦に入ってきた。そんな、Week19にはプレーオフの行方を左右するような好カードひしめいた。まずはア・リーグ西地区首位のヒューストン・アストロズとナ・リーグ西地区で首位争いを展開しているロサンゼルス・ドジャースという昨年のワールドシリーズと同じ組み合わせ。優勝争いに向け負けられない両者の戦い、初戦は投手戦となった。アストロズがエースのジャスティン・バーランダー、ドジャースがアレックス・ウッドの投げ合いとなったこの試合は初回にドジャースが先制すると2回にエラーも絡み、アストロズが逆転。その後はバーランダーが8回途中まで1失点14奪三振の好投を見せ、2-1でアストロズが勝利を収めた。初戦の勝利で勢いに乗ったアストロズは2戦では打線が爆発。投手陣もドジャース打線を封じ込め14-0で連勝を飾った。スウィープを狙ったアストロズだが3戦ではゲリット・コールがデッドライン移籍組のマニー・マチャド、ブライアン・ドージャーらに捉えられ3失点し、3-2で敗れた。しかし、2勝1敗と勝ち越しでこのシリーズを終えたアストロズはポストシーズンに向けて自信となるシリーズになっただろう。

 続いて取り上げるのはア・リーグ東地区の首位決戦であるボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースの4連戦。優勝争いに大きく影響するこのシリーズはレッドソックスが4連勝でヤンキースを圧倒した。乱打戦の初戦を取って勢いに乗ると、リック・ポーセロ、ネイサン・イオバルディの好投で2,3戦も勝利、4戦目は9回に3点差を追いつき10回にアンドリュー・ベニンテンディがサヨナラ安打を放つ劇的な展開でスウィープを飾った。この結果を経て、両チームのゲーム差は9.5と広がり、レッドソックスは地区優勝へ大きく近づいた。一方のヤンキースはこれで5連敗となり、ワイルドカードのホームコートアドバンテージを争うアスレチックスとのゲーム差は2.5ゲームにまで縮まってきた。主力のアーロン・ジャッジを怪我で欠くヤンキースだが、ここからの終盤戦、ポストシーズンに向けて厳しい戦いが続くこととなるかもしれない。

Weekly Report: Week11

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。weekly-11のキーワードは「ブレイク選手」「マックス・シャーザー」「アンドリュー・ヒーニー」だ。

 

・ブレイク選手

年までは燻っていた二人の男が、今年は快進撃を続けている。昨年の12月にブレーブスはマット・ケンプをドジャースへ、ドジャースはエイドリアン・ゴンザレスを含む4選手をブレーブスへと放出する大型トレードが成立した。一見これは不良債権同士のトレードかと思われた。ケンプには2年で4300万ドルの契約が残っていた。彼は昨年.276/.318/.463と打撃ではまずまずの貢献を見せたが、守備面では難があり、トレード後にはDFAされるのではないかとまで言われていた。しかし、彼は大方の予想に反した活躍を見せる。古巣に復帰した彼はスプリングトレーニングでチームトップタイとなる5HRを放ち、開幕スタメンに抜擢される。その後も順調に打ち続け、6/11時点では.338/.368/.564と持ち前の打撃を存分に発揮し、ドジャース打線の中核を担っている。また、先日発表されたオールスターゲームの中間発表では外野手部門で3位につけており、選出されれば2012年以来の出場となる。今後も「バイソン」ことマット・ケンプから目が離せない。

 もう一人はシンシナティ・レッズの二塁手スクーター・ジェネットだ。2017年にウェイバーを経てブリュワーズから移籍した彼は、昨季1試合に4本塁打を打つなど活躍し.295/.342/.531という成績だった。今年はその勢いをさらに増し、ここまでで.339/.376/.551という成績を残している。ブリュワーズ時代と比べて特に変わったのはHRの増加である。移籍前はHR/FB(フライ中に占めるHRの割合)は8.5%だったのに対し、移籍後は19.4%と大きく増加しており、FB/GB(ゴロに対するフライの割合)も、移籍前76.2%→移籍後90.9%とフライの本数も増加している。これは彼が強い打球を打てるようになったことを示しているのかもしれない。しかし、運や相手の守備に影響されるといわれているBABIP(インプレーの打球がヒットになった割合)はキャリア通算が.334なのに対し、今シーズンはここまで.390であり、彼はここから調子を落とす可能性がある。もし今シーズン終了までこの調子を維持できれば、シルバースラッガー賞、果てはMVPまで見えてくる。今後の彼のさらなる活躍に期待したい。