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2016 Trade Deadline ~ナリーグ東地区 三つ巴の争い~

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WAS、MIA、NYMが激しい争いを繰り広げるナリーグ東地区。現状WASが頭一つ抜けてはいるものの、MIA、NYMはワイルドカードからのプレーオフ進出も射程圏内ということもあり、3チームとも動きを見せた。それではWASから今トレードデッドラインの動きを振り返ってみよう。

7/30 PIT⇔WAS
PIT→WAS マーク・メランソン
WAS→PIT フェリペ・リベロ+テイラー・ハーン

 メランソンは今オフFA。移籍時点では、PITのクローザーとして30セーブ、防御率1.51をマークしていた。ナショナルズは開幕からジョナサン・パペルボンがクローザーを務めていたが、19セーブを挙げながら防御率は4.41と不安定。特に7月は防御率7.88で、後半にはショーン・ケリーにクローザーの座を明け渡していた。このようなブルペン事情から、クローザーとして安定した成績を残していたメランソンの獲得に至った。また、いわゆるレンタル移籍のためそれほど大きな損失を負わずに済んだことも理由だろう。

次に、PITが獲得した2選手について見ていこう。

まず1人目はフェリペ・リベロ。 25歳のLHPで、2015年にメジャーデビュー。49試合に登板し、防御率2.79の好成績を残した。今シーズンはリリーバーとして47試合に登板し、防御率4.53をマークしていた。ただK/9=9.6、BB/9=2.7、FIP=3.26と投球内容は悪くなかった。投球スタイルは最速99マイルに達するストレートにスライダー、チェンジアップを織り交ぜる。マイナー時代にはほとんど先発として登板しており、PITの起用法次第では先発として起用されることもあるかもしれない。

2人目のテイラー・ハーンは21歳のLHP。WASでは公式プロスペクトランキングで球団25位にランクインしており、移籍後も球団25位にランクインしている。2015年ドラフトでWASから5巡目で指名された。WASではR-Aで10試合に登板し、防御率2.79をマークしていた。20-80スケールで65の評価を受けるストレートが武器で、平均は90マイル中盤、最速は99マイルにも達する。セカンドピッチのスライダーも平均以上の評価を受けるが、チェンジアップは平均以下。制球面も不安を抱えるため、ブルペンとして育成されていくだろう。非常に奪三振能力の高い選手であり、これからが楽しみである。

トレード時点ではPITは52勝50敗。ナリーグ中地区では3位だったもののワイルドカード獲得は射程圏内であった。そんな中でメランソンという絶対的なクローザーを失うことは今シーズンを戦う上で大きな痛手だったように思われる。それでもメランソンを放出したのはブルペンにトニー・ワトソンやネフタリ・フェリースなど好成績を残していたリリーバーがいたことが理由であろう。

誰か一人をクローザーに転向させ、その空いた穴をリベロで埋めさせる狙いだったと思われる。リベロは2021年まで保有できるという点も大きかった。それに加え、プロスペクトを一人獲得し、マイナーの層も厚くできた。絶対的なクローザーを獲得したかったWASと今シーズンまだ勝負しつつ、マイナーの層も厚くさせたかったPIT。両チームの利害が一致したトレードだった。

WASが成立させたトレードはこの一つのみ。2位MIAに5ゲーム差をつけて首位を走っていた状況から、プレーオフも見据えて最大の不安材料だった点のみ補強した最低限の動きだったといえるだろう。

 

2016 Team Review:マイアミ マーリンズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

  • 本拠地:マーリンズ・パーク

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml07/

 

広さ
レフト 104.9M
センター 124.1M
ライト 102.1M
フェンス高さ

1.7~3.4M

パークファクター平均*100
安打 99.0
ツーベース 94.0
スリーベース 122.6
HR 74.0
得点 95.0
  • 予想オーダー

1.ディー・ゴードン:2B
昨シーズンは史上2人目となる首位打者、盗塁王、最多安打、ゴールドグラブ賞の同時受賞。攻守ともに移籍1年目にして大きくレベルアップしたシーズンとなった。特に守備面では、DRSが前年の-5から+13へ飛躍的に向上。しかし、走塁面では2年連続で盗塁王を獲得した一方で、リーグ最多の20個の盗塁死を記録。試合後のインタビューでチームメイトにダンクシュートをお見舞いする。

2.マーセル・オズーナ:CF
一昨年にはHR23本も、昨年は不振。79試合で4本とHRが出ず、マイナー落ちとなった。8月にメジャーに復帰してからは復調し、9,10月は.301/.357/.466のスラッシュラインであった。右投手に対し打率.241、左投手に対し打率.341と左投手を得意とした昨シーズンだったが、放ったHR10本中8本は右投手からだった。バリー・ボンズ氏の打撃コーチ就任がどんな影響を与えるか。

3.クリスチャン・イェリッチ:LF
腰痛の影響からシーズン序盤は不振に陥り打率1割台の低迷が続いたが、最終的には.300/.366/.416のスラッシュラインをマーク。10月3日のPHIとのダブルヘッダーでは8打数連続安打を含む10打数9安打の大暴れ。前年ゴールドグラブ賞を獲得したレフトの守備ではDRS+13を記録。一方、36試合守ったセンターではDRS-5だった。

4.ジャンカルロ・スタントン:RF
メジャー屈指の長距離砲。 昨季は開幕からホームランを量産し、6月は12HR&OPS1.204と驚異的な数字。しかし、6月26日のドジャース戦で空振りをした際、左手首を骨折。そのままシーズンを終えることとなった。ライトの守備ではDRS+9をマーク。まさにチームの心臓であり、ケガなくシーズンを過ごせるかどうかがチームの成績に直結するだろう。

5.ジャスティン・ボーア:1B
13年オフにルール5ドラフトでCHCから入団。昨シーズンはマイケル・モースの故障により5月にレギュラーの座をつかむと打率.262、23本塁打の成績を残し、新人王投票5位に入った。左投手に弱く、昨季放ったホームランはすべて右投手から。チャンスに強く、得点圏ではOPS.981、9本塁打、57打点をマークした。守備と走塁は平均以下。

6.マーティン・プラド:3B
毎年安定した成績を残すユーティリティプレーヤー。NYYから移籍してきた昨季は、.288/.338/.394と例年通りのスラッシュラインをマーク。9試合のみセカンドで先発出場した他はすべてサードを守り、DRS+9と安定感のある守備を披露した。

7.J.T.リアルミュート:C
14年にはMLB.comのプロスペクトランキングでチーム5位に入った有望株。昨シーズンは序盤にジャロッド・サルタラマキアがチームを去り、以降正捕手に抜擢されると打率.259、HR10本をマークした。7本の三塁打を放つなど捕手としては珍しい俊足の持ち主である。四球率4.1%と選球眼に課題。盗塁阻止率は27%と及第点だが、パスボール11個の捕球技術は改善の余地がある。

8.アデイニー・エチェバリア:SS
昨シーズンはDRSが+9と前年の-3から大幅に上昇。評判の高い守備が数字にも表れた。打撃では、HRが1→5本と増えたものの、パワー不足は否めない。また、BB%は4.6と選球眼も悪い。定位置の8番で起用された試合では3割を超えるアベレージを残している。今年こそ打撃面で成長したいところだ。

9.投手