Tag Archives: ジョニー・クエト

Weekly Report:Week-2

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つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-2のキーワードは「スターリング・マーテ」「イチロー」「2本のHR」だ。

 

・スターリング・マーテ

く薬物使用問題に悩まされるMLBに、またひとり薬物に手を染めていた選手が見つかってしまった。4月19日、ピッツバーグ・パイレーツのスターリング・マーテが禁止薬物のナンドロロンに陽性反応が出たとして、80試合の出場停止が課された。

マーテは走攻守三拍子揃った外野手として、アンドリュー・マカッチェン、グレゴリー・ポランコらと共にパイレーツが誇る球界屈指の外野陣の一人としてチームを支える中心選手だった。2015年にはキャリアハイの19HR&81打点、2016年には打率.311、キャリアハイとなる47盗塁をマークし初のオールスターにも出場、さらに2年連続でゴールドグラブ賞を獲得するなど、まさに走攻守揃ったチームには欠かせない存在となっていた。28歳と選手として脂の乗ってくる時期でもあり、オフにはドミニカ代表としてWBCにも出場。パイレーツとしても2014年に6年契約を結び、今後数年のチームの核として考えていただけにこの知らせはショックだろう。2016年のWAR4.0がチームトップだったことを考えても、やはりこの穴は大きすぎるだろう。

MLB側も必死に根絶しようとしているものの、いまだ後を絶たない禁止薬物使用。一昔前は禁止薬物使用に対してのイメージといえば、筋肉が肥大しホームランを量産できるといったものだったが、昨年のディー・ゴードンや今回のマーテなど一昔前のイメージとは違ったタイプの選手の禁止薬物使用が発覚している。スポーツの公平性や信頼性を損なう禁止薬物使用、一刻も早い根絶を願う。

 

2016 NLDS Review:CHC vs SF

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NLDS:CHC 3-1 SF

 *Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 CHC 1-0 SF
勝:ジョン・レスター(1-0) 負:ジョニー・クエト(0-1) S:アロルディス・チャップマン(1)

Game2 CHC 5-2 SF
勝:トラビス・ウッド(1-0) 負:ジェフ・サマージャ(0-1) S:チャップマン(2)

Game3 CHC 5-6 SF
勝:タイ・ブラック(1-0) 負マイク・:モンゴメリー(0-1)

Game4 CHC 6-5 SF
勝:ヘクター・ロンドン(1-0) 負:ウィル・スミス(0-1) S:チャップマン(3)

 

108年ぶりのワールドチャンピオンを目指すシカゴ・カブスと、2010年以降12年、14年と偶数年には必ずワールドチャンピオンになってきたサンフランシスコ・ジャイアンツとのナショナルリーグ・ディビジョンシリーズ。レギュラーシーズンでシーズン30球団最多のシーズン103勝を挙げたカブスと、短期決戦の戦い方を熟知しワイルドカードを勝ち抜いてきたジャイアンツ。ジョー・マッドンとブルース・ボウチーという稀代の名将対決となったこのシリーズは4試合中3試合が1点差ゲームという緊迫したシリーズとなった。

 

このシリーズの注目点とシリーズを通して活躍した選手をピックアップしていく。

 

注目点→「終盤での得点」と「ブルペンの層の厚さ」

カブスがシリーズを制することができた原因はこの2つが大きかったと言えるだろう。第1戦ではジョン・レスターとジョニー・クエトが壮絶な投手戦を繰り広げ、8回裏のハビアー・バイエズのホームランの1点を守りきったカブスが勝利。終盤での一撃で勝利を決めた。

第2戦ではカブス先発ヘンドリクスが3回途中で打球を右腕に受けるアクシデントで緊急降板したものの、5人の投手リレーでリードを守りきり、ブルペンの層の厚さを見せつけた。

第3戦ではホームに戻ったジャイアンツが勝利。8回裏に3点を取って逆転するも、9回にリードを守りきれずに延長に突入。13回裏にサヨナラ勝利で勝利するも、9回を投げるセルジオ・ロモに不安を抱く勝利となってしまった。この不安が第4戦の勝負を分けたと言っても良いかもしれない。

そしてカブス2勝、ジャイアンツ1勝で迎えた第4戦。カブスはジャイアンツ先発マット・ムーアに苦戦し8回が終わって2-5と3点のビハインド。ジャイアンツが2勝2敗に持ち込むかと思われたが、継投に入った9回、前日に不安を露呈したブルペンにカブス打線が襲いかかった。

昨日の乱調で32球を投げたロモを回の頭から使うのをためらったジャイアンツは調子の良かったルーキーのデレク・ロウがマウンドに上がるも、ブライアントにヒットを浴びる。すかさず左のリゾに対して左投手のハビアー・ロペスを送るもフォアボール。我慢できずにロモを投入するもベン・ゾブリストにツーベースを許し2点差。またも投手交代でこの回4人目となるウィル・スミスが登板するも、代打ウィルソン・コントレラスに同点タイムリーを献上。守備のミスも重なり5人目ハンター・ストリックランドがバイエズに勝ち越しタイムリーヒットを打たれて勝負あり。

9回裏は前日に打たれたカブスの守護神、チャップマンが三者連続三振で締め、カブスが6-5で勝利しNLCSへと駒を進めた。

やはり勝負を分けたのは、9回のジャイアンツリリーフ陣だろう。ワンアウト取るまでに3点を失い、この間に投げた投手は4人。細かい継投も実らず最後までクローザーに泣かされるシーズンとなった。

 


 

 

最後にシリーズで活躍した選手について取り上げる。

カブスでは攻守にわたってラッキーボーイ的な活躍をしたバイエズだろう。初戦の劇的なホームランから始まり、第4戦の9回での決勝点となるタイムリーヒットまで、全試合で安打を記録しカブス打線を引っ張った。守備面でもランナーへのタッチの速さで盗塁阻止に貢献。攻守共に中心となった。

一方のジャイアンツではコナー・ギレスピーとジョー・パニックの二人を推したい。第3戦ではギレスピーが難攻不落と思われたカブスのクローザー、チャップマンから逆転となるスリーベースで2打点をあげれば、パニックは13回裏のサヨナラツーベース含む3安打。第4戦でもギレスピーが4打数4安打、パニックが3打数1安打で共に1打点と、第1戦、第2戦と抑えこまれたジャイアンツ打線の火付け役となった。

 

Text by Kazuki Shirai
写真: https://flic.kr/p/zjGfkL

Weekly Report: Week-15

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-15のキーワードは「オールスター」「ホームランダービー」「ユリエスキ・グリエル」だ。

 

  • オールスター

年もメジャーリーグの夏の祭典、オールスターがアメリカ西海岸サンディエゴパドレスの本拠地であるペトコパークで現地時間12日に行われた。オールスターはファン投票で選ばれた選手、監督推薦で選ばれた選手がそれぞれ所属するリーグでチームを組み、アメリカン・リーグ対ナショナル・リーグで真剣勝負を行う。勝ったチームにはワールドシリーズでホームアドバンテージが与えられるので、プレーオフ出場の可能性があるチームの選手は特に真剣に戦う。

試合はナショナル・リーグ先発投手今シーズン13勝を挙げているジョニー・クエト、一方アメリカン・リーグ先発投手今シーズン14勝のクリス・セールで始まったため、投手戦が予想されたが試合は1回からシカゴ・カブスの内野手クリス・ブライアントのホームランで幕を開けた。

対するアメリカン・リーグは三回、カンザスシティ・ロイヤルズのサルドバー・ペレス選手と、同じくロイヤルズのエリック・ホズマー選手の2本のホームランで3点を追加し逆転した。3回裏にもエリック・ホズマー選手のタイムリーで1点を追加し、ナショナル・リーグは4回に1点を追加するものも、そのままアメリカンリーグが逃げ切り4-2で勝利し、MVPは2打点をあげたホズマーに贈られ、夢の祭典は幕を閉じた。後半戦もスター選手の活躍が楽しみである。

 

Weekly Report:Week-7

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-6のキーワードは「逆転サヨナラ満塁本塁打」「ジャイアンツ」「リンスカム」だ。

 

  • 逆転サヨナラ満塁本塁打

野球の醍醐味はなんといっても一発逆転を決める本塁打だろう。それが満塁本塁打ならなおよく、さらにそれがサヨナラを決める本塁打ならこれ以上のものはない。

この逆転サヨナラ満塁本塁打が、米国時間の5月17日、テキサス・レンジャーズ対オークランド・アスレチックスの試合で飛び出た。

この日のレンジャーズの先発はエースのコール・ハメルズだったが、コントロールがなかなか定まらず2回には、ダニー・バレンシア、クリス・デービスに2者連続本塁打を喫してしまう。味方が4回にノマー・マザーラ、エイドリアン・ベルトレーの2者連続本塁打を含む3点を取るが、6回には再びクリス・デービスにこの日2本目となる本塁打を打たれ同点にされてしまう。

さらには7回にピンチを招くとバレンシアにあっさりとタイムリーを打たれアスレチックスに勝ち越しを許した。試合は9回の表2アウトまで動きのないまま進み、これで勝負あったかと思われたが、ルーネッド・オドアーがヒットで出塁すると、続くイアン・デズモンドが本塁打を放ち一気に形勢逆転。これまでセーブ失敗0個だったアスレチックスのクローザー、ライアン・マドソンに今シーズン初のセーブ失敗をつけ試合は9回の裏へともつれ込んだ。

9回裏のマウンドを任されたのは、レンジャーズのクローザー、ショーン・トールソン。しかし、このトールソンも直近5試合のうち3試合で失点しており安心して見ていられるというわけではなかった。案の定、先頭のスティーブン・ボートに内野安打を打たれると、続くココ・クリスプには二塁打を打たれ無死2、3塁と大ピンチを迎える。ビリー・バーンズをポップフライに打ち取った後、ジョシュ・レディックは敬遠で歩かせ1死満塁。この日、本塁打を打っているバレンシアを迎えるがここもポップフライで切り抜け何とか2アウトまでこぎつける。

9回裏2アウト1点差、満塁の場面で打席に入ったのはデービス、この日2本塁打と絶好調だったが、あっさりと追い込まれる。万事休すかと思われたが、カウント2-2からトールソンが投じた93マイルのストレートをデービスが振りぬくと、打球はぐんぐん伸びていきレフトスタンド中段に飛び込む逆転サヨナラ満塁本塁打となった。

 

 

デービスはこの試合、1試合3本塁打、満塁本塁打、サヨナラ本塁打と3つのキャリア初をマーク。ダイヤモンドを1周してホームへ帰る直前にヘルメットをバスケットボールに見立てシュートを打つというセレブレーションも披露した。

1試合3本塁打とサヨナラ満塁本塁打を同じ試合でマークしたのは長いMLBの歴史でもデービスが2人目。デービスの試合終了後のインタビュー中にくらったパイの味は何とも甘美なものだっただろう。

 

2016 Team Preview: サンフランシスコ・ジャイアンツ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

  • 本拠地:AT&Tパーク

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml06/

 

広さ
レフト 103.3M
センター 121.6M
ライト 94.2M
フェンス高さ 2.4~7.6M
パークファクター平均*100
安打 91.7
ツーベース 84.1
スリーベース 164.7
HR 59.9
得点 84.5
  • 予想オーダー

1.デナード・スパン:CF
健康なら優秀なリードオフマン。昨シーズンは度重なる故障で61試合の出場に留まるも.301/.365/.431たるスラッシュラインを残し、打席に立てば結果を出していた。キャリアで2桁本塁打をマークしたことはないが2桁三塁打は3度マークしており長打がないわけではない。かつては守備でも平均以上の数字を残していたが故障の影響もあってか近年は低迷気味。3年31M+1年のチームオプションで加入したSFは古巣のMINと雰囲気が似ていると話している。

2.ジョー・パニック:2B
昨シーズンの後半は故障でまともに試合に出場することができず100試合の出場に留まった。シーズンでの成績は.312/.378/.455と好成績だったために、今シーズンは健康に過ごしたい。三振が少なくK%=9.7%。パワーもまずまずで昨シーズンは8本塁打。フル出場できれば2桁本塁打をマークできるだろう。昨シーズンの背中の故障は完治しており今シーズンには影響しないとのこと。

3.マット・ダフィー:3B
昨シーズンは移籍したパブロ・サンドバル(BOS)の穴埋を果たした。もともとアベレージヒッターで出塁率も高いがパワーレスという評価だったが、昨シーズンは12本塁打と予想外の数字を残した。その代りマイナー時代に比べて四球を選ばなくなりBB%=4.9%。元々SSだったためレンジが広く、3B守備ではDRS+12をマーク。fwar4.9はバスター・ポージーに次ぐチーム2位の成績だった。約77kgと細身で前任のサンドバルとの体重差は25kg。

4.バスター・ポージー:C
チームだけでなくメジャーを代表するイケメン捕手。毎年3割近い打率に8割中盤のOPS、20本程度の本塁打を残し続ける安定感を見せる。さらに年々三振が減少しており昨シーズンのK%=8.3%はメジャーで3番目に低い数字。15本塁打以上の打者に限るとメジャートップ。負担を減らすため捕手としての出場は100試合程度だが平均以上の数字を残しており、1Bとしても優秀。22年まで保有が可能。

5.ハンター・ペンス:RF
昨シーズンは故障で7年間続けていた150試合以上出場が途切れた。健康ならば20本塁打、OPS8割中盤を見込める打者で、昨シーズンもそのペースで打っていた。守備では強肩を度々見せるが、トータルで見ると平均以下。オフにはドラマの「フラーハウス」で本人役として出演した。

6.ブランドン・ベルト:1B
高出塁率と15本以上の本塁打が見込める中距離打者。14年は故障で61試合の出場に留まったが昨シーズンは137試合に出場。キャリアハイとなる18本塁打をマークした。ラインドライブの打球の割合が28.7%と平均よりも高く、強い当たりを打つことができるので打者不利のホームでも平均以上の打撃成績を残すことができている。スプリングトレーニング中に契約延長の噂も出たがまだ何も進展はない。

7.ブランドン・クロフォード:SS
昨シーズンは21本塁打を放ちかつての守備だけのイメージから完全に脱却した。強くスイングすることを心がけるようにした代償として三振が増えK%=21.2%はキャリアワーストの成績。また、FB%は14年よりも下がっているのに対し11本も本塁打が増えたのは少し異常なので今シーズンは10本前後に留まる可能性もある。打率はマイナー時代から平均以下だったので今後も上がることはないだろう。内野守備コーチ曰くスタッツで現れにくいポジショニングやランナーのリードを小さくする技術、牽制の入り方なども一級品で、そのおかげもあってか昨シーズンのDRS+20。

8.エンジェル・パガン:LF
昨シーズンはキャリアワーストの出塁率と長打率をマーク。また100試合以上出場した年では最低となる本塁打数と盗塁数に終わった。せめて守備だけでも貢献できればよかったのだが11年当たりから始まった衰えが止まらずこちらもキャリアワーストのDRS-20。fwarはもマイナスの数字をマークした。ただ、守備面では今シーズンから負担の少ないLFに移るので多少はマシになるかもしれない。

9.投手