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American League Award Forecast 2016 ~MVP・CY・ROYは誰の手に?~

ストーブリーグも終盤を迎え、スプリングトレーニングが迫ってきた。2016シーズンのチーム構成もある程度見えてきただろう。この企画は、今シーズンのアワードについてFED部員からアンケートを取って集計した結果をまとめ、講評したものである。今回はア・リーグにスポットを当て、MVP、サイヤング賞、新人王の三冠を予想しよう。
MVP
マイク・トラウト(LAA)
得票率75%
やはり多くの支持を集めたのはこの男。彼を推す理由としては、2012年にMVP得票で2位を獲得して以来、2位(2013年)、1位(2014年)、2位(2015年)と4年連続でMVP得票2位以上である点や、BB%、K%、DRSなどが改善傾向にあり更なる飛躍が期待出来る点、大きな怪我を抱えていない点などが挙げられている。
一方で、エンゼルスのチーム力が不安視され、最低でもポストシーズンに進めなかった場合、トラウトのMVP得票にも影響が出るのではないかという見方もある。
トラウトに次いで票を集めたのが、2015年のア・リーグ新人王、ヒューストン・アストロズのカルロス・コレア(SS)だ。昨季はルーキーで99試合の出場ながら、.279/.345/.512、22HRと新人離れした成績を残した。特に22HRはSSの中ではMLB全体の中でもトップの数字であり、高い打撃力を備えるSSという希少性もMVPに推す1つの理由となっている。「A-Rod2世」とも呼ばれる21歳に期待が集まっている。
意外にも票が集まらなかったのが、昨季のMVP、トロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソン(3B)である。移籍初年度の昨季は好成績を残しブルージェイズの東地区制覇の立役者となったドナルドソンだが、怪我の不安などもあってか2年連続のMVPに推す声は少なかった。
2016 Top 100 Prospects

*レポートはチーム別リストを参照。
ランク | 名前 | チーム | ポジション |
1 | コリー・シーガー | LAD | SS |
2 | ルーカス・ジオリト | WSH | RHP |
3 | フリオ・ユリアス | LAD | LHP |
4 | バイロン・バクストン | MIN | OF |
5 | J.P.クロフォード | PHI | SS |
6 | オーランド・アルシア | MIL | SS |
7 | ヨアン・モンカダ | BOS | 2B |
8 | A.J. リード | HOU | 1B |
9 | トレイ・ターナー | WSH | SS |
10 | アンドリュー・べニンテンディ | BOS | OF |
11 | スティーブン・マッツ | NYM | LHP |
12 | ホゼ・べリオス | MIN | RHP |
13 | ブレーク・スネル | TB | LHP |
14 | アレックス・レイエス | STL | RHP |
15 | タイラー・グラスノー | PIT | RHP |
16 | フランクリン・バレット | OAK | SS/OF |
17 | ノマー・マザーラ | TEX | OF |
18 | アンダーソン・エスピノーザ | BOS | RHP |
19 | フランシス・マルテス | HOU | RHP |
20 | オースティン・メドウズ | PIT | OF |
21 | ラファエル・ディバース | BOS | 3B |
22 | ホゼ・デレオン | LAD | RHP |
23 | ラウル・モンデシー | KC | SS |
24 | ジョーイ・ギャロ | TEX | 3B/OF |
25 | ルイス・ブリンソン | TEX | OF |
26 | ゲリー・サンチェス | NYY | C |
27 | ブラッドリー・ジマー | CLE | OF |
28 | ニック・ウィリアムズ | PHI | OF |
29 | ダンスビー・スワンソン | ATL | SS |
30 | ジョン・グレー | COL | RHP |
31 | ロバート・スティーブンソン | CIN | RHP |
32 | アーロン・ジャッジ | NYY | OF |
33 | クリント・フレイザー |
CLE |
OF |
34 | ショーン・ニューカム |
ATL |
LHP |
35 | グレイバー・トーレス | CHC | SS |
36 | ホルヘ・マテオ | NYY | SS |
37 | マックス・ケプラー | MIN | OF/1B |
38 | アンソニー・アルフォード | TOR | OF |
39 | コディ・リード | CIN | LHP |
40 | ビクター・ロブレス | WSH | OF |
41 | ブレンダン・ロジャース | COL | SS |
42 | マニュエル・マーゴ | SD | OF |
43 | ブレント・ハニーウェル | TB | RHP |
44 | イアン・ハップ | CHC | OF/2B |
45 | ウィリー・アダムス | TB | SS |
46 | アレックス・ブレグマン | HOU | SS/2B |
47 | ジェシー・ウィンカー | CIN | OF |
48 | ホルヘ・ロペス | MIL | RHP |
49 | ショーン・マナエア | OAK | LHP |
50 | ホセ・ペラザ | CIN | 2B/3B |
51 | ジョシュ・ベル | PIT | 1B/OF |
52 | ティム・アンダーソン | CWS | SS |
53 | デビッド・ダール | COL | OF |
54 | カーソン・フルマー | CWS | RHP |
55 | ブレット・フィリップス | MIL | OF |
56 | ジェーク・トンプソン | PHI | RHP |
57 | ハビアー・ゲラ | SD | SS |
58 | ウィルソン・コントレラス | CHC | C |
59 | ジェフ・ホフマン | COL | RHP |
60 | オズハイノ・アルビース | ATL | SS |
61 | ライアン・マクマホン | COL | 3B |
62 | マイケル・フルマー | DET | RHP |
63 | ドミニック・スミス | NYM | 1B |
64 | アレックス・バードューゴ | LAD | OF |
65 | トレント・クラーク | MIL | OF |
66 | ジョー・マスグローブ | HOU | RHP |
67 | フランクリン・キロメ | PHI | RHP |
68 | コディ・べリンジャー | LAD | 1B |
69 | カイル・ジマー | KC | RHP |
70 | ハンター・レンフロー | SD | OF |
71 | ニック・ゴードン | MIN | SS |
72 | デュエン・アンダーウッド | CHC | RHP |
73 | ジャック・フラハティ | MIN | LHP |
74 | ビリー・マッキニー | CHC | OF |
75 | タイラー・ジェイ | STL | RHP |
76 | アメド・ロザリオ | NYM | SS |
77 | マイケル・コペック | BOS | RHP |
78 | アミーア・ギャレット | CIN | LHP |
79 | ダズ・キャメロン | HOU | OF |
80 | アーロン・ブレアー | ATL | RHP |
81 | アレックス・ブランディーノ | CIN | SS/2B |
82 | カイル・タッカー | HOU | OF |
83 | フランセリス・モンタス | CWS | RHP |
84 | クリスチャン・アローヨ | SF | SS/3B |
85 | ジョシュ・ヘイダー | MIL | LHP |
86 | ディロン・テイト | TEX | RHP |
87 | アレン・ハンソン | PIT | 2B/SS |
87 | ティム・クーニー | STL | LHP |
89 | アレックス・ジャクソン | SEA | OF |
90 | ロブ・カミンスキー | CLE | LHP |
91 | ディラン・バンディ | BAL | RHP |
92 | スペンサー・アダムス | CWS | RHP |
93 | エドウィン・ディアズ | SEA | RHP |
94 | フォレスト・ウォール | COL | 2B |
95 | ハイマー・キャンデレリオ | CHC | 3B |
96 | トム・マーフィー | COL | C |
97 | ジェーコブ・ノッティンガム | MIL | C/1B |
98 | デビッド・ポリーノ | HOU | RHP |
99 | レイナルド・ロペス | WSH | RHP |
100 | ジョシュ・ネイラー | MIA | 1B |
ランク | 名前 | チーム | ポジション |
1 | ヨマー・レイエス | BAL | 3B |
2 | ウィルカーマン・ガルシア | NYY | SS |
3 | ドム・ヌネス | COL | C |
4 | ルシウス・フォックス | SF | SS |
5 | ルイズ・ゴハラ | SEA | LHP |
6 | タイラー・オニール | SEA | OF |
7 | アントニオ・センザテラ | COL | RHP |
8 | デビン・ウィリアムズ | MIL | RHP |
9 | ルイス・アレクサンダー・バサベ | BOS | OF |
10 | スティーブン・ゴンサルべス | MIN | LHP |
Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/yhnCKS
2016 Top 10 Prospects by Position

*ポジションはC・1B・2B・3B・SS・OF・RHP・LHP
*レポートはチーム別トップ20リストを参照
- C
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ゲリー・サンチェス | NYY |
2 | ウィルソン・コントレラス | CHC |
3 | トム・マーフィー | COL |
4 | ジェーコブ・ノッティンガム | MIL |
5 | リース・マグワイア | PIT |
6 | ドム・ヌネス | COL |
7 | ホルヘ・アルファロ | PHI |
8 | チャンス・シスコ | BAL |
9 | エリアス・ディアズ | PIT |
10 | カイル・ファーマー | LAD |
- 1B/DH
ランク | 選手名 | チーム |
1 | A.J.リード | HOU |
2 | ジョシュ・ベル | PIT |
3 | ドミニック・スミス | NYM |
4 | コディ・べリンジャー | LAD |
5 | ジョシュ・ネイラー | MIA |
6 | ボビー・ブラッドリー | CLE |
7 | ジェーク・バウアーズ | TB |
8 | マット・オルソン | OAK |
9 | ライアン・オハーン | KC |
10 | バルビーノ・フエンマヨール | KC |
- 2B
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ヨアン・モンカダ | BOS |
2 | アレックス・ブレグマン | HOU |
3 | ホセ・ペラザ | CIN |
4 | アレックス・ブランディーノ | CIN |
5 | アレン・ハンソン | PIT |
6 | フォレスト・ウォール | COL |
7 | ロブ・レフスナイダー | NYY |
8 | マイカ・ジョンソン | CWS |
9 | ウィルマー・ディフォー | WSH |
10 | トニー・ケンプ | HOU |
- 3B
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ラファエル・ディバース | BOS |
2 | ジョーイ・ギャロ | TEX |
3 | ライアン・マクマホン | COL |
4 | ハイマー・キャンデレリオ | CHC |
5 | ブランドン・ドルーリー | ARI |
6 | コリン・モラン | HOU |
7 | エクトル・オリベラ | ATL |
8 | ケブライアン・ヘイズ | PIT |
9 | エリック・ジャギエロ | CIN |
10 | オースティン・ライリー | ATL |
- SS
ランク | 選手名 | チーム |
1 | コリー・シーガー | LAD |
2 | J.P.クロフォード | PHI |
3 | オーランド・アルシア | MIL |
4 | トレイ・ターナー | WSH |
5 | フランクリン・バレット | OAK |
6 | ラウル・モンデシー | KC |
7 | ダンスビー・スワンソン | ATL |
8 | グレイバー・トーレス | CHC |
9 | ホルヘ・マテオ | NYY |
10 | ウィリー・アダムス | TB |
- OF
ランク | 選手名 | チーム |
1 | バイロン・バクストン | MIN |
2 | アンドリュー・ベニンテンディ | BOS |
3 | ノマー・マザーラ | TEX |
4 | オースティン・メドウズ | PIT |
5 | ルイス・ブリンソン | TEX |
6 | ブラッドリー・ジマー | CLE |
7 | ニック・ウィリアムズ | PHI |
8 | アーロン・ジャッジ | NYY |
9 | クリント・フレーザー | CLE |
10 | マックス・ケプラー | MIN |
- RHP
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ルーカス・ジオリト | WSH |
2 | ホゼ・べリオス | MIN |
3 | アレックス・レイエス | STL |
4 | タイラー・グラスノー | PIT |
5 | アンダーソン・エスピノーザ | BOS |
6 | ホゼ・デレオン | LAD |
7 | ジョン・グレー | COL |
8 | フランシス・マルテス | HOU |
9 | ロバート・スティーブンソン | CIN |
10 | ブレント・ハニーウェル | TB |
- LHP
ランク | 選手名 | チーム |
1 | フリオ・ユリアス | LAD |
2 | スティーブン・マッツ | NYM |
3 | ブレーク・スネル | TB |
4 | ショーン・ニューカム | ATL |
5 | コディ・リード | CIN |
6 | ショーン・マナエア | OAK |
7 | タイラー・ジェイ | MIN |
8 | アミーア・ギャレット | CIN |
9 | ジョシュ・ヘイダー | MIL |
10 | ティム・クーニー | STL |
Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/cR9RD5
2016 Top 20 Prospects:テキサス・レンジャーズ

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。
1. ノマー・マザーラ:OF
11年に$4.95Mで契約。左打席で生み出すスイングスピードは傑出しており、ハイクオリティなパワーを作り出す。20にして2A&3AでOPS.808&本塁打14。パワーはギャロよりも落ちるが、ゾーン理解&フィールド全体を扱う技術はマザーラの方が上。守備では3年間で41補殺を記録した強肩の持ち主。
2. ジョーイ・ギャロ:3B/OF
ホームランモンスター。アッパーカットのスイングからホームランを量産。昨季はマイナー全体2位の42ホーマー、今季はメジャー36試合で6ホーマーを放った。 コンタクトが安定せず、特に3Aでは53試合で打率.195&三振率39%と弱点が顕著。出場機会を増やすためにLFとしてもプレー。
3. ルイス・ブリンソン:OF
アスリートで攻守にインパクトを生み出せる。ハイリスクな素材も、アップサイドはオールスター級。A+&2A&3Aではプラスのパワー&スピードを披露し打率.332&20ホーマー&18盗塁。不安視されていたコンタクトも向上の兆し。広大なカバー範囲を示すCF守備もゴールドグラブ級。
4. ディロン・テイト:RHP
15年ドラフト全体4位指名。元々はリリーバーもドラフトイヤーにして覚醒。98マイルのストレート&スライダーのコンビネーションで打者を封じる。リリーフ向きとの見方もあるが、一定のコマンド&スムーズなデリバリーから先発としての適性も十分。
5. ルイス・オルティズ:RHP
U-18ワールドカップMVP。6-3/230たる巨漢から最速97マイルのストレート&プラスのスライダー&平均程度のチェンジアップを投げ込む。デリバリーもイージーでコマンドも安定している。最大の敵は太りやすい体質?1Aでは13先発して防御率1.80、K/BB=5.11。
6. ライアン・コーデル:3B/OF/SS
大学では平凡なキャリアを辿ったドラフト11巡目選手が着実に評価を上げている。攻守のポテンシャルは少なくとも平均以上。打撃では2A&3Aで打率.270、本塁打18、盗塁20。大きくなりがちなスイングが原因で三振率22.4%。CF守備は平均以上も、センスの高さを買われSS/3Bも練習中。
7. ジョシュ・モーガン:3B/SS
コンパクトなバッティングでコンタクトを生み出すオフェンス型。パワーは平均以下だが、アプローチも成熟しており、1Aで打率.288、本塁打3、OPS.747、53K/45BB。プロ入り後に10ポンド体を絞り、機敏さが増し、守備でも成長が感じられる。肩の強さから3B向き。
8. アンドリュー・フォークナー:LHP
11年ドラフト14巡目も、プロ入り後に着実に力をつけ、今季はメジャーでも11登板。クロスファイヤーから投げ込まれるストレートは93-94マイルを計時し、メジャーでも空振り率11.7%をマークするなどパワフル。カーブ&チェンジアップもまずまず。コマンドは要改善も、2A&3AでK/9=9.2。
9. ヨハンダー・メンデス:LHP
6-4/185たる細身の体格からアップサイド評が高い。87-90マイルのストレートは体格の成熟とともに向上が見込め、コマンドも優秀。ベストピッチとされるチェンジアップはTEX傘下No.1とされる。1Aでは66.1回/74K/15BB/防御率2.44。肘のコンディションに不安。
10. マイケル・マチュエラ:RHP
ガラスのエース。 健康であれば誰もが認めるエースポテンシャルの持ち主。大学時代には度重なる故障に悩まされ、ドラフト前にはトミージョン手術を受けた。6-6/220の体格から放たれる90マイル後半のストレート&カーブ&スライダー&チェンジアップはいずれも上質。
11. ルーク・ジャクソン:RHP
コンスタントに90マイル半ばを叩き出すストレートはパワフル。カーブ&チェンジアップのコンビネーションで高い支配力を示す。コマンドが不安定で、3Aでは66.1イニング投げて防御率4.34&BB/9=4.47と不甲斐ない投球が続き、リリーフに回った。
12. アリエル・フラード:RHP
19にして傑出したグランドボーラー。89-91マイルのシンカー&スライダーのコンビネーションでGO/AO=3.13をマーク。チェンジアップは左バッターに対して有効で、ベストピッチとされる。1Aでは22登板(15先発)して12勝1敗、防御率2.45、K/BB=7.92。
13. エリック・ジェンキンス:OF
60ヤードを6.32秒で駆け抜ける韋駄天。加えて走塁技術も高く、R&1Aでは56試合で28盗塁(盗塁成功率90.3%)を決めた。打撃は一般的な韋駄天タイプよりもパワフルで、筋肉がつけば二桁ホームランも狙えるだろう。CF守備では広大なカバー範囲を見せるも、肩が弱い。
14. ブレット・マーティン:LHP
6-4/190たる恵まれた体格から高いアップサイド評を得る20歳。すでに93-95マイルを計時するストレートは体格の成熟とともに向上が見込める。カーブはベストピッチとされ、チェンジアップも扱うことができる。制球も安定しており上手く育てばローテーション半ばクラス。
15. パトリック・キブラハン:3B/1B/OF
レオニス・マーティンら5選手が動くトレードでSEAから加入。大学ではフットボール選手としても活躍したアスリート。113K/36BBとアプローチは要改善も、3Aでは22ホーマーをマーク。スピードツールはCFとしてもプレーできるクオリティで、キャリア4シーズンいずれも二桁盗塁をクリア。
16. エイソン・イリザーリ:SS
傑出したアップサイドの持ち主。インターナショナルFAではトップ級の評価を受けていた素材。四球率2.4%とフリースインガーながら18にしてギャップを破るパワーを示す。A-&3Aで71試合プレーしOPS.632。守備ではキャノンアームの持ち主も、守備範囲の平凡さから3B向きとも。
17. エバン・バンハウザー:2B/OF
素早いスイングとバットコントロールの良さがウリ。外野の間をライナーで破り、自慢の俊足でダイヤモンドを駆け回る。A+では61試合で打率.331&OPS.868と好成績を残した。 守備では2BとOFをこなす器用さを披露。AFLで薬物使用が発覚し50試合の出場停止が決定。
18. トラビス・デメリ:2B/3B
14年には25ホーマーを放つも、今季は打率.232、本塁打5と微妙な成績に。打撃ではK%=36.3%と三振を多く喫するが、BB%=12%と相応の四球も選べる。守備では強肩から3Bが適任とされるが、ギャロとの競合を避けるために2Bとしてプレー。 2Bでは48試合/1失策。
19. ロナルド・グスマン:1B
ずばぬけたヒッティングセンスの持ち主で1A&A+では打率.283、本塁打12。116K/33BBとアプローチが粗く、パワーも未知数のため評価が分かれる。守備は平均以下で、1Bに限られる。14年には母国ドミニカで死亡事故を起こしている。
20. ティクアン・フォーブス:3B
アスレチックな素材型。プロでは速球のスピードに対応できず2年間で0ホーマーと苦しんでいるが、 プラスのバットスピードを示しており、平均以上のパワーポテンシャルを秘めている。守備ではSSとして十分な肩&俊敏さを備えるが、グラブ捌きが滑らかでなく3B向きとされる。
Plus One Prospect
ゼビアー・ターナー:3B
15年ドラフト19巡目の掘り出し物。大学では、部内の規律を違反したとされ、1年間の出場停止処分。ドラフトイヤーを棒に振った。しかし身体能力の高さはスカウト達から高く評価されており、スピード&肩&ハンドリング&パワーと魅力的なツールを備える。R&1Aでは29試合/2ホーマー。
Text by Haruki SAKURAI
写真: https://flic.kr/p/vnBRVL