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MLB 10-19 PLAYER RANKING 50-41

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2020年を迎え、今シーズンも開幕が迫ってきた。2020年代という新たな時代を迎える前に2010年代を彩ったスタープレイヤーの活躍をランキング形式で振り返ることにする。ランキングはFar East Divisionメンバーによる投票で選定を行った物で、10年代の活躍のみを考慮して選定を行った。

 

50位 スターリン・カストロ (10-15 CHC、16-17 NYY、18-19 MIA)

10年代で1617安打を放ったMLB屈指のヒットメーカー。10年に20歳の若さでいきなり打率3割を残すと、翌年は207安打を放ちメジャーの歴史上最年少での最多安打となった。それ以降目立った活躍は出来ていないが、大きな怪我も無く、毎年コンスタントにヒットを積み重ねている。まだ29歳(3/24で30歳)と全盛期で通算安打数をどこまで伸ばすことが出来るのか、注目が集まる。

 

49位 アンドリュー・ミラー (10 FLA、11-13 BOS、14 BOS,BAL、15-16 NYY、16-18 CLE、19- STL)

2mを越える長身から投げられる速球と切れ味鋭いスライダーを武器に支配的な活躍を見せた左腕。キャリアの序盤は先発として起用されていたが、芽が出ず、12年のリリーフ転向を機に大ブレイクした。特に16年のポストシーズンでは数々のピンチで登板、ALCSでは7.2イニングを投げて無失点の活躍でMVPに輝いた。また、そのイニングを問わない起用法は注目を集め、その後のポストシーズンでの戦い方を変えた。

 

48位 トロイ・トゥロウィツキー (10-15 COL、15-17 TOR、19 NYY)

抜群の野球センスを誇り、10年代前半に活躍した大型ショート。打撃ではコンスタントに3割を残せる打撃技術に加え、30本塁打を放つパワーもあり、コロラド・ロッキーズの中軸を担った。守備でも抜群のフィールディングと強肩を武器に、ゴールドグラブ賞を2度受賞、数々のハイライトプレーを残した。実力で言えば10年代有数の選手だが、度重なる怪我で短いキャリアに終わってしまったのは残念でならない。

 

47位 フランシスコ・リンドーア (15- CLE)

走攻守三拍子揃ったクリーブランド・インディアンズの顔。15年にデビューし、新人王投票2位に入ると、2年目からは4年連続でオールスター、2度のゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を受賞した。チームもリンドーアの台頭と共に躍進し、16年から3年連続で地区優勝を達成した。既にMLBを代表する選手の1人だが、まだ26歳と非常に若く、20年代は更なる躍進にも期待が高まる。

 

46位 ジョシュ・ドナルドソン (10-14 OAK、15-18 TOR、18 CLE、19 ATL)

豪快な打撃と派手な三塁守備を武器に高い人気を誇る選手。13年に遅咲きながらブレイクすると、15年にはトロント・ブルージェイズを22年ぶりの地区優勝に導き、MVPに輝いた。18年には怪我もあり、52試合の出場にとどまったが、昨年は37本塁打、OPS=.900と見事復活を果たし、カムバック賞を受賞、オフにはミネソタ・ツインズとの4年92Mの大型契約を手にした。

 

スタントンがヤンキースへトレード、ジャッジと本塁打王コンビを結成へ

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日本時間の9日、遂にマイアミ・マーリンズのジャンカルロ・スタントンがトレードされた。移籍先はニューヨーク・ヤンキース。これによりアーロン・ジャッジとのホームラン王コンビが誕生した。

流れを振り返ると次のようになる。当初、スタントンの獲得レースはセントルイス・カージナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツの2チームが一歩リードと見られており、大筋で合意の段階にまで達していた。しかし、スタントンは自身の持つトレード拒否権を行使し、ヒューストン・アストロズ、シカゴ・カブス、ロサンゼルス・ドジャース、そしてヤンキースの4チーム以外のチームへのトレードは認めない方針を固めた。振り出しに戻ったかに見えたスタントンのトレードだったが、事態は急速に進展する。ヤンキースが本腰を入れてスタントンにアプローチしたのだ。去年からコンタクトを取っていたという噂もあり、一気に現実味を帯びた。ドジャースもアプローチしていたが、エイドリアン・ゴンザレス、スコット・カズミア、ブランドン・マッカーシーのうちいずれかの選手を含めようとしていたため、破談となった。結果としてマーリンズは最優先事項であるサラリーダンプをしつつ、質の高いプロスペクトが得られるヤンキースをトレード相手として選んだ。

トレードの内容は次の通りになる。

ヤンキース獲得

・ジャンカルロ・スタントン(20年オフオプトアウト可)

・3000万ドル(スタントンがオプトアウトしなかった場合マーリンズから支払われる)

マーリンズ獲得

・スターリン・カストロ(19年オフFA)

・ホルヘ・グズマン(RHP/21)

・ホゼ・ディバース(SS/18)

グズマンはチーム内プロスペクトランキング9位のパワーピッチャー。ディバースはレッドソックスのラファエル・ディバースの従兄弟にあたる遊撃手。

 

 

これまでスタントンのトレード成立までの過程、内容を振り返ってきた。その年のMVPがトレードされたのはアレックス・ロドリゲス以来で、またしてもヤンキースが獲得した。賛否両論あるが、このトレードはチャンス・アダムス、クリント・フレイジャーらのトッププロスペクトを保護しつつ、スタントン程の選手を獲得出来たヤンキースの勝ちと言って良いだろう。一方マーリンズは負債を少しでも減らすため、またしても自チームの看板をトレードする形となってしまった。クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オスーナもトレードする可能性もあり、今後の動きに注目する必要があるだろう。

 

Text by Ryoto Nobe

 

写真:https://www.flickr.com/photos/cornfarmer/28624960726/

2017MLBオールスター予想 FED部員が決める現在のMLBで熱い選手は誰なのか?

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現地時間7月11日に第88回「メジャーリーグ・オールスターゲーム」が開催される。年に1回の真夏の祭典の今回の舞台はアメリカ国内でも有数の華やかな都市マイアミである。きらびやかな雰囲気に包まれるであろう今回のオールスター。そこで今年も我らがFar East Division内でオールスター投票を実施し、誰がオールスターにふさわしいかを決定した。9人のライター達から厚く支持されたのは誰か見ていこう。

 

 

 

・ナショナル・リーグ

まずは今回のオールスターゲームをホームとして戦うナショナル・リーグを見ていこう。

C  バスター・ポージー(SF)

1B ライアン・ジマーマン(WAS)

2B ダニエル・マーフィー(WAS)

3B ジェイク・ラム(ARI)

SS ザック・コザート(CIN)

OF ブライス・ハーパー(WAS)

OF チャーリー・ブラックモン(COL)

OF マーセル・オスーナ(MIA)

 

今回の投票でナ・リーグ唯一の満票選出となったのがナショナルズのブライス・ハーパー。2015年にMVPを受賞したが、昨年はまさかの不振に喘いだ怪童。しかし、今シーズンは見事に復活。外野手の常連組が不振や故障で苦しむ中、ナ・リーグ外野手の中で最高のOPSを記録し、誰もが納得の選出となった。

外野手の残り2枠は復活したマット・ケンプ(ATL)や好守のエンダー・インシアーテ(ATL)、チーム状況が悪いなかでブレイクしたマイケル・コンフォルト(NYM)も票を集めた。しかし、最終的には選手として一皮剥けた感の強いマーセル・オスーナ(MIA)と好調なチームを1番打者として引っ張るチャーリー・ブラックモン(COL)が選出された。

キャッチャーとセカンドはここ数年安定した活躍を続けているバスター・ポージー(SF)とダニエル・マーフィー(WAS)が順当に選出され、ショートは今シーズン打ちまくっているザック・コザート(CIN)が昨年の新人王コーリー・シーガー(LAD)を僅差で振り切った。

今回の投票で両リーグ合わせて最大の激戦区となったのが、ナ・リーグの1Bである。ポール・ゴールドシュミット(ARI)、アンソニー・リゾー(CHC)、ジョーイ・ボットー(CIN)、エリック・テームズ(MIL)を含めた5人に票が分散した。混戦を制したのは昨年極度の不振に喘ぎもう終わった選手と見なされながら今シーズン劇的な復活を遂げたライアン・ジマーマン(WAS)だった。今シーズン猛打を奮う彼がマイアミで暴れ回るのが今から待ちきれない。

最後に今回のアンケートで最大のサプライズとなったのは、ナ・リーグの3Bである。なんと昨年MVPのクリス・ブライアント(CHC)が1票しか獲得できず、WBCでの活躍も記憶に新しいノーラン・アレナド(COL)も敗れ去ったのだ。強力なライバルの2人に勝利したのは、昨年惜しくも最後の1人に届かなかったジェイク・ラム(ARI)である。昨シーズンのブレイクを今シーズンも継続して打点ランキングでは昨年の打点王アレナドを上回っている。文句なしの選出と言えよう。昨年惜しくも選ばれなかった舞台でどんな活躍を見せてくれるか楽しみである。

ニューヨーク・ヤンキースの中間報告 /2017 Team Interim Report

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MLBが開幕してから早くも3か月が経とうとしている。シーズンも折り返しが見えてきた中での今回の企画は、FEDライター達による注目球団の中間報告だ。今回はニューヨーク・ヤンキース。昨年から若手の躍進が光るヤンキースの現状を見ていこう。

 

  • 2016年の種蒔き、2017年の収穫

2016年シーズンを84勝78敗で終了と同地区のレッドソックス、オリオールズ、ブルージェイズの高い壁に阻まれてしまったシーズンであった。しかし、シーズン途中にアロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラーをトレードで放出しプロスペクトの獲得に成功、8月にはホームランを量産し数多くのニューヨーカーを虜にしたゲイリー・サンチェスが登場した。また、アーロン・ジャッジ、タイラー・オースティン、そしてサンチェスの“Baby Bombers”が揃ってメジャーデビューを果たすなど来シーズン以降に大きな希望を残した年であった。

 そのような中で迎えた2017年シーズン、オフにはカージナルスからマット・ホリデーを1年1300万ドル、ブリュワーズからホームラン王を獲得したクリス・カーターを1年350万ドル、カブスからFA市場最大級の目玉であったチャップマンを5年8600万ドルで獲得した。最優先課題としていたチャップマンの呼び戻しに成功し、同オフに退団したブライアン・マキャン、マーク・テシェイラらの穴を埋めるような動きはヤンキースにとって実りのあるオフであったように思われる。

スプリングトレーニングは24勝9敗という成績でメジャー最高勝率を記録した。チーム全体として打率はリーグ11位の.273、リーグ4位の49本のホームランを放ち、高い攻撃力を見せつけた。一方投手陣はリーグ2位の防御率3.48、被打率はリーグ1位の.221とこちらも素晴らしい内容であった。中でもグレッグ・バード、田中将大の活躍は特筆すべきものであった。バードは期間中打率.451、8HR、15打点、OPS1.654と持ち前のパワーをいかんなく発揮した。田中将大は期間中23.2イニングを投げ3勝1敗、防御率0.38、WHIP0.59とマウンドを支配した。しかしながら、スターター陣の駒不足感は否めず、オースティンや正遊撃手のディディ・グレゴリウスを故障で欠くなど多少の不安要素を残しながらの開幕となった。

2017 Team Preview:ニューヨーク・ヤンキース

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*40人ロースターはリンクより参照

*SP横*マークはローテーション候補の意を示す

  •  本拠地:ヤンキー・スタジアム

 

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml05/

 

広さ
レフト 100.3m
センター 122.2m
ライト 100.6m
フェンス高さ

1.8~4.3m 

パークファクター *平均100
安打 92.4
ツーベース 82.1
スリーベース 66.7
HR 114.0
得点 103.8

 

 

・予想オーダー

1. ブレット・ガードナー:LF

NYY一筋MLB10年目を迎える33歳。14、15年と2桁本塁打を記録していたが、16年は7HR。OPS.713、16盗塁と打力不足感は否めない。一方でLF守備ではDRS+12、UZR+3.5と好成績で自身初のゴールドグラブ賞を獲得した。

2. ゲイリー・サンチェス:C

昨年開幕から低調なチームに現れたニューヨークの新たなスター候補。8月にOPS.1.290&11HRと大爆発を見せ月間MVPに。最終的には.299/.376/.657&20HRを記録した。守備でもリーグ4位となる盗塁阻止率40.6%をマーク。同年代のアーロン・ジャッジ、タイラー・オースティンらと共に「ベイビーボンバーズ」という愛称で呼ばれる。開幕から主砲、守備の要として期待される今年は、昨年を上回る活躍を期待したい。

 3.  グレッグ・バード:1B

NYY期待の若き長距離砲。15年にデビューすると46試合で11本塁打を放ち期待が高まるも、16年は怪我により全休。スプリングトレーニングは絶好調で、ジラルディ監督は一塁のレギュラーと明言。ベイビーボンバーズと共に新生ヤンキース打線の核としてファンの期待に応えたい。

4.  マット・ホリデー:DH

1年1300万ドルで新加入のベテラン強打者。37歳となり衰えが不安視されるが、昨季も110試合で20HRはクリアしまだまだパワーは健在。DH中心の起用となる方針で、打撃に専念することができることから成績向上の可能性も十分にある。 

5. ジャコビー・エルズベリー:CF

14年に7年$153Mの大型契約でライバルのBOSから加入したかつての盗塁王も、もはやピークは過ぎ、高すぎる契約は不良債権と化している。OPS.703&9HR&20盗塁は20億円を超える年俸に見合う成績とはとても言えない。DRS+8だった守備は唯一合格点か。4年が残るこの大型契約は再建を進めるチームにとって重い足かせとなりそうだ。

6. スターリン・カストロ:2B

CHCからトレード移籍し新天地で臨んだ1年目は21HRを放ち、自身初となる20HR越えを達成。積極的に振っていく打撃スタイルのため四球が少なく、出塁率は低め。2Bの守備はDRS-8、UZR-6.6。DRSはMLB全体でワースト3位と上手くはない。

7. チェイス・ヘッドリー:3B

12年に31HR&115打点で打点王に輝いて以来イマイチ存在感の薄いスイッチヒッター。昨季もOPS.716&14HRとここ4年間同じような成績を残している。打撃は決して満足できる成績ではないが最低限といった感じで、3B守備はDRS+7、UZR+6.6と上々。物足りなさは残るが、彼以上の成績を残せそうな3Bも特に見当たらず、今季も3Bのレギュラーとして開幕を迎える。

8. アーロン・ジャッジ:RF

昨季デビューしたNYY期待の大砲候補。201cm、125kgの恵まれた体格を生かしたパワーでボールをスタンドまで飛ばす。走塁も守備も大きな不安ではないが、なんといっても一番の不安は三振の多さ。昨季は95打席で42三振、三振率は驚異の44.2%と三振を量産した。いくら秘めたるパワーがあろうと、半分近くの打席で三振するようではレギュラーは難しい。成長に期待したい。

9. ロナルド・トレイエス:SS

正遊撃手のディディ・グレゴリウスがWBC中に肩を怪我し、復帰は5月になる模様。そのため開幕ショートはトレイエスになりそうだ。昨季は主に2B/3B/SSのバックアップ要員として72試合に出場した。打撃にパワーはないが、グレゴリウスの離脱をチャンスと捉えてアピールしたいところ。