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2017 Top 20 Prospects:オークランド・アスレチックス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. フランクリン・バレット:SS
高いヒッティングスキルが魅力。バットスピードが速く、ラインドライブの打球を量産することができる。パワーも平均かそれ以上あり、シーズン15HRをマークすることができるだろう。毎シーズン盗塁数は多いが、スピードは平均レベル。現在はSSを守っているが、レンジが平凡でミスが多いため2B/OFへの転向が考えられている。肩は強いためOFならCF/RFに入ることになるだろう。

2. マット・チャップマン:3B
パワー、肩の強さ、守備の上手さはマイナーでも有数のものだが、コンタクトスキルが異様に低いため評価が打ち止めとなってしまっている。そのため打率は常に低空飛行だが、長打を警戒されるため四球が多く総合的な打力は平均以上。肩はマウンドで98マイルを計測するほど強く、守備はマイナーの3Bで最も上手いとの評価を得ている。どれだけバットにボールを当てられるかが今後のカギ。

3. A.J.パク:LHP
16年ドラフト全体6位指名。90マイル後半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球を内角に投げこむことにためらいがなく、果敢に攻めていくことができる。スライダーの評価は現時点でも高いが、まだ、向上の余地があり絶対的なボールにすることができる。チェンジアップは平均程度のクオリティで試合で使う分には悪くないボール。時折四球を連発してしまうコントロールの悪さは改善する必要があるだろう。

4. ジャレル・コットン:RHP
昨シーズン途中にジョシュ・レディック(HOU)らとのトレードでOAKに移籍後頭角を現した。速球は常時90マイル前半程度だが、多投するチェンジアップのクオリティは非常に高く、メジャーデビュー後も打者をきりきり舞いにしていた。コントロールもよく四球は滅多にださない。球威がなく長打が出やすい点と、小柄なため先発として投げ続けられるかという点が懸念材料。

5. ダニエル・ゴセット:RHP
不調に苦しんだ一昨年から一転、昨シーズンは1年を通して好投を見せた。90マイル前半のよく動く速球、カッター、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。アウトピッチはカーブで速球と緩急をつけて空振りを奪う。四球を出すことが少なく、どの球種もコマンドをつけて投げることができる。細身のため耐久性に疑問符がつく。

6. マット・オルソン:OF/1B
OAKのマイナー屈指のパワーを持ちながらも慎重すぎるアプローチと対左投手への対応の悪さが仇となって満足に発揮できないでいる。それでも平均以上の打力を有しており、レギュラークラスの選手になれるだろう。懸念されていた守備はOF/1Bともにそつなくこなし、1Bについては平均以上との声も。

7. グラント・ホルムズ:RHP
高校時代に速球が100マイルをマークしたことがあるが、プロ入り後は95マイル前後で推移している。それでも速球はよく動くため捉えることは難しく、カーブ、チェンジアップのブレーキングボールは共に平均以上のクオリティのためコンスタントに空振りを奪うことができる。デリバリーに力感はなく、崩れることは少ないが、リリースポイントを見失いコントロールを乱す場面が目立つ。

8. レナト・ヌネス:3B
小柄な体格ながら筋肉が詰まった肉体の持ち主でパワーは平均以上。甘く入った速球を逃すことなくHRにすることができる。何でも打ちに行くアプローチのため三振が多い割に四球が少ない。スピードがなく、守備も現在守っている3Bに留まることが難しいので将来は1Bに転向することになるだろう。

9. ヒース・フィルマイヤー:RHP
大学時代に投手に転向したため投手としての経験は実質3年程度。それでもプロ入り後高い能力を見せ短期間でAAにまで到達した。90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。アウトピッチはカーブでスピンが利いており空振りを奪うことができる。チェンジアップの評価も悪くない。一昨年はコントロールを乱すことが多かったが、昨シーズンは四球を出すことが少なかった。この傾向が続けば今シーズン中のメジャー昇格も有り得る。

10. ドルトン・ジェフェリーズ:RHP
16年ドラフト全体37位指名。ソニー・グレイ(OAK)と比較されていることから分かるように小柄な体格。90マイル前半の沈む速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。スライダーはカウント球としてしか使わないが、カーブ、チェンジアップはアウトピッチとして優秀なボール。デリバリーは力感がなく、コントロールもいい。肩を故障して同期のパク、ローガン・ショアに出遅れたが実力は負けるとも劣らず。

11. ラウル・アルカンタラ:RHP
14年から2年間故障に悩まされていたが、昨シーズンは1年健康に過ごしメジャーデビューも果たした。90マイル前半の速球とチェンジアップ、カーブ、スライダーのコンビネーション。チェンジアップの評価が高く、速球と緩急をつけることができる。ストライクスロワーで四球を出すことは滅多にないが、メジャーではそれが仇となってかHRを打たれる場面が目立った。

12. ブルース・マックスウェル:C
プロ入り後打撃で苦戦していたが、昨シーズンは大学時代の打撃を取り戻し、メジャーデビューも果たした。打席では柔軟なスイングで広角に打ち分けることができている。パワーも平均かそれ以上はあるためCとしては優秀な打力の持ち主。守備ではパスボールなどのミスが少ない上にフレーミングの数字もよく、盗塁阻止率も常に高い数字をマークしている。

13. ローガン・ショア:RHP
16年ドラフト2巡目指名。大学時代はパクを抑えてエースとしての扱いを受けていた技巧派投手。速球の球速は最速でも90マイル前半だが、卓越したコマンドと昨年のドラフトクラスの投手で最高級と言われたチェンジアップを駆使し打者を打ち取っていく。ブルドックのようだと形容される闘争心の高さもウリで、プレーオフに投げさせたい投手とも言われている。

14. マックス・シュロック:2B
高いヒッティングスキルが武器の小兵。当てるだけのスイングではなく、しっかりと振りぬくためそこそこ長打を打つことができる。アプローチは悪くなく、大量に四球を選ぶわけではないが滅多に三振をしない。守備は平凡で2Bを守らせておく分には問題はない。スピードも平均レベル。将来像はIF版青木宣親(HOU)。

15. ノルヘ・ルイズ:RHP
昨年の12月にインターナショナルFAで加入したキューバ人。90マイル前半のよく動く速球とスライダー、チェンジアップ、スプリッターのコンビネーション。変化球はいずれも平均かそれ以上の評価を受けており、アクションも大きく申し分ない。13年にはアレックス・ブレグマン(HOU)、カイル・シュワバー(CHC)らなど現在メジャーの一線級で活躍する選手がいたアメリカ大学代表チームを相手に11奪三振1失点の投球を披露したこともある。

16. フランキー・モンタス:RHP
最速102マイルの速球が最大の武器であるリリーフプロスペクト。この速球にキレのあるカッターのようなスライダーを交えて三振の山を築く。一昨年までは先発として投げることがほとんどだったが、昨シーズンは故障もあってリリーフに回る機会が増えた。コントロールに難があるため、今後もリリーフとして使う方が無難だろう。

17. チャド・ピンダー:SS/2B
無駄の少ないスイングで引っ張った時のパワーは目も見張るものがある。コンタクトスキルは平凡だが、何でも打ちに行くアプローチのため四球が少なく、その割には三振が多いため打率が上がらない。肩は非常に強く、膝をついたまま1Bへ正確な送球が投げられるが、レンジやハンドリングは平均かそれ以下。将来は代打もこなすユーティリティーか。

18. ラザロ・アーメンタロス:OF
昨年の7月にインターナショナルFAで加入。キューバのブライス・ハーパー(WSH)と形容されるように素晴らしい肉体と型外れなスイングから生み出される規格外のパワーが持ち味。身体能力が非常に高く、スピードや肩の強さも一級品。キューバではRF/LFを守っていたがCFを守ることもできるだろう。まだ、投球に対する理解などは浅く、育成に時間はかかるが上手くいけばメジャーを代表する選手の1人になるだろう。

19. ジェイコブ・ブラグマン:OF
走攻守全てをそつなくこなすことができるハイフロアーなタレント。打撃では広角に打ち分けることができ、低打率に陥ることは少ない。パワーも平均程度にはある。スピード、肩も平均レベルで守備はOF3ポジション全てに入ることが可能。第4のOFとしては優秀な部類になるだろう。

20. ダコタ・チャルマーズ:RHP
90マイル後半をたたき出すこともある速球が武器のハイシーリングなタレント。アウトピッチのカーブ、スライダーも評価が高く、三振を簡単に奪うことができる。身長の割りに体重がついておらず、デリバリーが不安定となりコントロールを乱す原因となっている。

 

Text By Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/Lf7E7L

2016 Top 20 Prospects:オークランド・アスレチックス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. フランクリン・バレット:SS
ジョシュ・ドナルドソンとのトレードでOAK入り。5-9/175と小柄ながら傑出したポテンシャルの持ち主。フリースインガーも、素早くコンパクトなスイングで高い打撃センスを示す。19ながらA+で打率.302、本塁打13、OPS.833。一方SS守備では86試合で34失策。ウィンターリーグではCFとしてプレー。

2. ショーン・マナエア:LHP
ベン・ゾブリストとのトレードでKC→OAK。6-5/235の体格から投げ込まれる97マイルのストレートは圧巻の一言に尽きる。昨14年はA+最多の146K。今秋のAFLでもリーグ最多の33K。故障の多さは不安だが、マイナー通算K/9=10.8の球威は本物だ。

3. マット・チャップマン:3B
投手として98マイルをマークしたキャノンアームの持ち主でゴールドグラバーになりうる。バッティングではパワーポテンシャルを秘めており、A+で23ホーマー&OPS.907。打率.250&三振率22.4%とコンタクトが安定せず、上のレベルでもパフォーマンスを維持できるか注目したい。 

4. マット・オルソン:1B
37ホーマーを放ちブレークを飾った昨年から一転、17ホーマー&OPS.826と成績を落としたが、それでも四球数105は優秀。コンタクト面は不安も、傑出したパワー&選球眼からアダム・ダン(元OAK)タイプのスラッガーになり得る。

5. チャド・ピンダー:SS
103K/28BBとフリースインガーながら、パワフルなスイングでを示し打率.317&OPS.847&本塁打15。次期SS候補であったプロスペクトのダニエル・ロバートソン放出に伴い、2Bコンバートを経て今季より再びSS復帰。肩は強いが26失策と粗さが目立つ。 

6.  ケーシー・マイスナー:RHP
タイラー・クリッパードとのトレードでNYMから移籍。6-7/190たる体格から高いアップサイド表を得る。実際、プロ入り時に80マイル後半だったストレートはすでに94マイルに到達。セカンドピッチのカーブも素晴らしい落差を誇る。1A&A+で25先発して13勝5敗、防御率2.45。 

7. リッチー・マーティン:SS
15年ドラフト全体20位指名。機敏な動き&守備範囲&強肩とSSとして必要な資質を全て備える生粋のディフェンダー。プロでも長くSSに止まれると見られている。打撃は大学3年時に打率.364をマークしリーグの首位打者に輝いた。将来像は2番ショート。

8. レナト・ヌネス:3B
17歳の時に$2.2Mでサイン。傑出したパワーポテンシャルで注目を得る。アプローチは66K/28BBと荒削りながら、2AではOPS.812&17本塁打をマークした。肩も強く3Bに相応しいツールのパッケージだが、守備範囲&グラブ捌きが平凡。

9. ダコタ・チャルマーズ:RHP
19にして最速98マイルを計時するストレートは6-3/175の体格からさらなる向上が見込まれる。スライダー&カーブは不安定ながらプラスピッチへとなり得る可能性を秘める。RではBB/9=7.5と制球難。デリバリーを磨いてコマンドを向上させたい。

10. ハイロ・ミュノス:SS
傘下ベストのアスリート。攻守に粗削りながら高いアップサイドを秘める。打撃ではA+&2Aで打率.230、本塁打13。パワーは体格の成熟とともに伸びるだろうと見られている。プラスの肩&スピードに支えられた守備はメジャーでもSSに止まれるレベル。

11. ディロン・オバートン:LHP
大学ではジョナサン・グレー (COL)とチームメート。トミージョン手術を経て球速は80マイル後半まで落ちたが、カーブ&チェンジアップ&コマンドに支えられた上質な投球。A+&2Aで27登板(25先発)して防御率3.43、K/BB=3.93。球威が手術前の水準に戻ればローテ入りも見えてくる。 

12. ランゲル・ラベロ:1B
ストライクゾーンの理解に富んだコンタクトヒッティングがウリ。14年には2Aで打率.309をマークし、二塁打37はリーグトップだった。今季は手首の故障により59試合の出場に止まったが打率3割&OPS8割をクリア。元々3Bを守っていたため、1B守備は優秀だが、パワーレスなのがネック。

13. ジョー・ウェンドル:2B
ブランドン・モスとのトレードでCLEから移籍。3Aでリーグトップの42二塁打を放った攻撃型二塁手。コンパクトなスイングからボールをフィールド全体に打ち分ける。また6-1/190の体格に比してパンチ力も備える。守備は2Bとして十分な守備範囲&肩を備える。

14. ミッキー・ホワイト:SS
15年ドラフト2巡指名。1巡指名のマーティンとは同じカンファレンスでプレーしていた。マーティンより守備は数段落ちるが打撃はホワイトの方が上。打撃ではヒットツールの評価が高く、出塁能力も高い。SSとしてはスピードに欠け、守備範囲に難があることから2B向きとされる。  

15. ラウル・アルカンタラ:RHP
元々はBOSと契約も、アンドリュー・ベイリー&ライアン・スウィーニーとのトレードでOAK入り。トミージョン手術からカムバックして15先発。最速96マイルのストレート&プラスのチェンジアップ&平均レベルのスライダーをコマンドよく投げ込む。コンディションが万全ならローテ半ばクラスの投手になり得る。 

16. トレイ・コクランギル:RHP
第2のカーソン・スミスだ。格別な落差を示す92-94マイルのシンカー&プラスのスライダーのコンビネーションで三振とゴロアウトの山を築く。プロ2年目で2Aまで昇格するスピード出世も、75.1回/防御率4.18/51K/37BBとコマンドに苦しんだ。

17. ライオン・ヒーリー:1B/3B
6-5/205たる恵まれた体格の持ち主で傑出したバットスピード&パワーを示す。2Aでは打率.302、本塁打10。フィールド全体を扱ったバッティングでも定評を得る。スピード&守備範囲の乏しさから3B→1B。DHが適任とも。

18. ザック・アーウィン:LHP
球速は90マイル前後とパワーに欠けるが、6フィート5の長身から投げ下ろすグランドボーラー。カーブ&チェンジアップを低めにコマンドよく集める。特にメカニクスの評価が最も高く、滑らかで無駄な動作が少ない。 R&Aでは40.1回投げて防御率1.34、K/BB=4.29。

19. クリス・コーラー:LHP
トミージョン手術による1年のブランクを経てカムバック。80マイル後半のストレートを両コーナーに投げ分け、カーブ&チェンジアップも20たる年齢に比して上質。キャリア2年でK/BB=3.63は高水準。球のリリースが見にくいフォームで打者を欺く。

20. ライアン・ダル:RHP
ドラフト32巡目ながらメジャーデビューし13試合にリリーフ登板。2A&3Aでは47試合投げて防御率0.74、K/BB=4.56。ストレートは90-92マイルと物足りないが、決め球のスライダーは被打率.192&空振り率18.2%とメジャーでも有効だった。

Plus One Prospect
ダニエル・メンデン:RHP
昨夏にスコット・カズミアー(現LAD)とのトレードでHOU→OAK。90マイル前半のストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップをストライクゾーンに集めて打たせて取るタイプ。1A&A+で130.2回投げてK/BB=3.47と安定した内容。 

 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/egXshW