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2016 Team Review :ミルウォーキー・ブリュワーズ

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*40人ロースターはリンクより参照 
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

 

  • 本拠地:ミラー・パーク

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml17/

 

広さ
レフト 104.9M
センター 121.9M
ライト 105.2M
フェンス高さ 2.4~3.7M
パークファクター平均*100
安打 101
ツーベース 107
スリーベース 161.1
HR 143.2
得点 110.3
  •  予想オーダー

1.ケノン・ブロクストン:CF
ジェイソン・ロジャースとのトレードでピッツバーグパイレーツから移籍してきた25歳のスピードスター。昨年は2Aと3Aで.273/.357/.438、10HR、39SB という成績。MILのポジションの中で、センターはレギュラーが一切決まっていないポジションの一つで、ブロックストンはカーク・ニューインハウス、ラモン・フローレス、ライマー・リリアーノらとレギュラー争いをすることになる。守備とスピードでレギュラーをとれるか注目である。 

2.ジョナサン・ルクロイ:C
一昨年オールスターにも選出された名キャッチャー。去年脳震盪を起こし、その後遺症が心配されるが本人は体調は万全だ、と主張している。実際、スプリングトレーニングでは元気な姿を見せている。打撃のみならず、フレーミングの技術も優れている。しかし、オフシーズンからトレードの噂が絶えず、果たしてブリュワーズの開幕スタメンに彼の名前があるかは疑問である。

 3.ライアン・ブラウン:LF
最近世間を騒がせている薬物問題で数年前話題になった人物。薬物問題が発覚してからは、問題になる前ほど圧倒的な数字は残せてないが、それでもメジャー上位レベルの成績を保っている。怪我をしがちあり、シーズンを通しての活躍が見込めないところが残念である。薬物問題に高年棒などさまざまな問題はあるが、彼もトレード候補の一員である。

4.クリス・カーター:1B
今オフにヒューストンアストロズからFAで入団した四番候補。言わずと知れたパワーヒッターであり、三振の数とホームランの数の多さで有名である。2014年はHOUで一年間安定した成績を残せていたが、昨シーズンは不調で出番も少なく、成績はイマイチだった。今年は出場機会も確保されており、HOUの本拠地であるミニッツメイド・パークより打者有利なミラー・パークでどこまで成績を残せるか注目である。

 5.ドミンゴ・サンタナ:RF
昨年ヒューストンアストロズからカルロスゴメスのトレードで加入してきた外野手。3Aでは敵なし状態であったが、メジャーに上がるとバットにボールが当たらず、低打率に苦しむ。しかし、逆方向へのパワーは光るものがあり、今後コンタクトが向上すれば化ける可能性もあるだろう。クリス・デービス(OAK)がトレードされたのも、サンタナの存在があったからだ。

 6.アーロン・ヒル:3B
2月にジーンセグーラのトレードで新加入したベテラン。ミラー・パークではかなりの好成績を残しており、それも獲得に至った一つの理由なのかもしれない。しかし、全盛期だった2010年、11年からは成績は下降の一途をたどっており、心配されている。守備面ではファースト以外の内野のポジションはすべて守ることができるが、年齢から考えて主にサードを守ることになるだろう。また、契約最終年ということでデッドラインでのトレードも十分考えられるだろう。

 7.スクーター・ジェネット:2B
5-10という小型な体形ながら、その体を精一杯使った打撃が魅力な選手。課題は左投手に対しての打撃で、通算.124/.147/.150たるスラッシュライン。右投手に対しては.307/.339/.458たる数字を残せているので、左投手克服ができれば平均以上の二塁手となれるかもしれない。敬虔なクリスチャンであり8陶芸家、という一面も持つ。

 8.ジョナサン・ビラー:SS
今オフにHOUからサイ・スニードとのトレードで移籍してきた元プロスペクト。2011年にはBAのプロスペクトランキングで全米94位にランクインした。主にショートも守っているが、通算162試合で39失策と守備に課題がある。一方、走塁は武器の一つであり、2013年にはホームスチールも記録している。3Aからトッププロスペクトの一人であるオーランド・アルシアが昇格してくるまでどこまでアピールできるか注目である。

 9.投手

 

2015 Rookie Review:ナショナル・リーグ中地区

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2015年のMLBを彩ったルーキーたちをレビューする。今回はナ・リーグ中地区だ。
シカゴ・カブス/シンシナティ・レッズ/ミルウォーキー・ブリュワーズ/ピッツバーグ・パイレーツ/セントルイス・カージナルス

  • シカゴ・カブス

クリス・ブライアント:3B

ライアントは2013年にカブスに指名された3B。大学時代からずば抜けた打撃センスと底知れないパワーを兼ね備えており、昨シーズンはAA-AAAで43本塁打を放ちつつ、打率も.300越えをマークしていた。アプローチも上々で出塁率は打率よりも1割高いのが当たり前となっていた。3Bの守備は平均的で、カブスには若い内野手が多いことから、将来は大学時代に守っていたこともある外野に回されるだろうという評価が多かった。

 

 

今シーズン、ブライアントはスプリングトレーニングから好調でわずか40打席で9本塁打を放つ。開幕メジャーも噂されたが、保有期間を少しでも長くしたいカブスがこれを渋り、開幕はマイナーで迎え、きっちり保有期間が1年長引かせることのできる開幕12日後にメジャー昇格となった。

メジャー初の試合は3Bでスタメン出場となった。3三振を喫しファンを不安がらせたが、次の試合にメジャー初ヒットを打ってからはコンスタントにヒットがでるように。ただ、期待されているホームランがなかなか出ず、結局メジャー初本塁打を打ったのはメジャー昇格の約1ヶ月後になった。

メジャー初本塁打は少し遅れたものの、5月と8月は共に7本塁打を打ち月間最優秀新人賞を受賞するなどの活躍を見せ、優勝争いをするチームの中心選手の一人として打線を引っ張った。最終的なスタッツは.275/.369/.488、26本塁打とだった。

メジャー1年目からすばらしい成績を残し、史上初となる満票での新人王に輝いた。fwar6.5はチーム1位、ナショナル・リーグでも5位の成績を収めMVP投票でも11位に食いこんだ。平凡と言われていた守備でもライン際の打球処理で何度も好プレーを見せ、DRS+4をマークし、自身の外野転向ではなく、他の内野手のトレードが話されるようになった。

K%=30.6%はメジャーワースト3位となってしまったのは要改善だろう。また、かなりのフライ系で内野フライの割合が14.4%とメジャー平均より8%近く高いことも今後の打率低下の要因になりかねない。コンタクト率も66.3%と低いことも気がかりである。本人は本塁打を打つためには三振が多くなるのはしかたないことと割り切っておりそれがいい方向へ行くか、悪い方向へ行くか来シーズンの見どころとなるだろう。