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2018 Team Preview:ボルチモア・オリオールズ

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*40人ロースターはリンクより参照

*SP横*マークはローテーション候補の意を示す

 

  • 本拠地:オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ

他の球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml18/

 

広さ
レフト 101.5m
センター 121.9m
ライト 96.9m
フェンス高さ 2.1~7.6m
パークファクター平均*100
安打 103.4
ツーベース 91.8
スリーベース 70.6
HR 123.6
得点 102.6

 

  • 予想オーダー

1.クリス・デービス:1B

300本塁打が間近に迫ったスラッガー。開幕戦ではリードオフマンとして出場した。15年から3年連続でOPSが低下(.923→.792→.732)。またBB/K=0.31は12年の0.22に次ぐ低水準だが、BB%=11.6と四球は多かっただけに、フリースインガーの多い打線で頑張りたい。

2.マニー・マチャド:SS

メジャー昇格以降は3Bとしてプレーしていたが、今年はSSに再転向。3年連続30本塁打を継続したものの、昨年はOPS+=107と平凡な成績に終わった。守備はDRS=6、UZR=4.7。オフのFAの目玉の1人であり、チーム状況を踏まえればシーズン中の放出が濃厚である。

3.ジョナサン・スコープ:2B

昨年はキャリアハイとなる32本塁打に.293/.338/.503。尚、自身が持つ2Bの球団年間本塁打記録を再更新し、その活躍でASに初選出。2B通算DRS=5、UZR=-3.0と守備はまずまず。四球が少ないフリースインガーであり、通算K%=22.6、BB/K=0.16とアプローチは悪い。

4.アダム・ジョーンズ:CF

7年連続25本塁打を継続しているベテランCF。全盛期はリーグ指折りのCFの1人だったが、成績は下り坂に差し掛かっている。6年総額$85.6Mの契約最終年であり、ジョーイ・リカード(OF)が後釜として控えている。通算BB/K=0.24と積極的なアプローチでプルヒッター。守備はCF通算DRS=-15、UZR=-34.3。昨年は何と言っても人種差別問題で注目を集めた。

5.トレイ・マンシーニ:LF

17年にメジャー定着を果たし、24本塁打/打率.293/OPS.826という成績で新人王投票では3位になった。広角に打ち分けるバッティングでFB%=29.6と然程高くない。LFとしては729.1イニングでDRS=-1、UZR=-3.9を記録。1BやDHで起用したいが両方共埋まっており、トランボが退団したとしてもサンテンダー(OF)がDH濃厚であるため、LF守備を磨きたい。

6.ティム・ベッカム:3B

08年の全体1位指名選手。アプローチに難があり、マイナーを通じてBB/Kの値が悪い。またプルヒッター。SS守備は可もなく不可もなくと言った所で、守備範囲の評価がやや高い。18年からはマチャドと守備位置を入れ替えることとなった。マチャド(SS)放出が濃厚であるため、18年もパワーを発揮できれば今後のキャリアは明るいものとなるだろう。

7.マーク・トランボ:DH

正念場となる18年は開幕をDLで迎えた。復帰後はアンソニー・サンテンダー(OF)とDH枠を争うことになりそうだ。16年は47本塁打/wRC+=125/WAR2.2を記録するも、17年は23本塁打/wRC+=80/WAR-1.2。ただ14年も低調であり、好不調の可能性もある。

8.クレイグ・ジェントリー:RF

コルビー・ラスマス(OF)やリカード、オースティン・ヘイズ(RF)がライバルとなる厳しいシーズンとなる。四球も三振も少ない早打ちであり、センター方向へのゴロ性のヒットやバントが多い。走塁指標は下降気味。守備はOF通算DRS=49、UZR=42.4と良い。

9.チャンス・シスコ:C

ジョー・マウアー(MIN)のような巧打型捕手。マウアーと比較するとスケールダウンするものの、アベレージ・アプローチ共にハイレベル。オリオールズ打線にとっては貴重な巧打型であり得点力の向上に期待したい。Cとしてはアームが弱いものの、1BやDHを任せるにはパワー不足であるため、大成するにはアーム以外のフィールディング技術を磨きたい。

 

今年のMLBで注目すべき意外な6選手たち

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今回はいよいよ開幕を迎えた今年のMLBで注目されるかもしれない選手を紹介していきたい。今回のコラムでは6人の選手を紹介していく。注目選手と書いているが、実際にはMLB屈指のクローザーから大復活を遂げる可能性のある選手まで様々な選手を紹介している。つまり今季特別なシーズンを過ごしそうな選手を今までの実績に関係なく並べてみたということだ。それでは一人一人を詳しくみていこう。

①クレイグ・キンブレル(BOS)

誰もが知る球界の顔の一人であるキンブレルが一人目の注目すべき選手候補である。もちろん彼は今季も最高のピッチングをしてくれるだろう。今更彼の投球の素晴らしさに言及するのはナンセンスだ。それに今シーズンの後にはFAとなる。ケンリー・ジャンセンが持つリリーバー最高額を更新するためにも、今季もキンブレルには大いに期待できそうである。しかし今年のキンブレルに関して注目すべき事実は、マウンドの中以上にマウンドの外で彼が苦しい状況にいることだ。それは昨年11月に誕生したキンブレルの娘リディアに関してである。リディアは産まれた直後から先天的な心臓の病気を患っている。その為キンブレルはオフの自主トレをリディアの病院の近くにいられるようにボストンで行った。スプリングトレーニングの間もフロリダとボストンを往復する生活を送っている。

キンブレルにとって幸いだったのは彼がレッドソックスに所属している事だろう。そのおかげでリディアは全米でも最高クラスの治療を受ける事が出来ている。その事にキンブレルと彼の妻アシュリーはとても感謝している。

2018年はキンブレルにとってとてもタフなシーズンになるかもしれない。しかし彼ならば、この苦境も跳ね返してくれるだろう。

②ジョニー・ベンタース(TB)

2人目の注目選手は2010年台前半にブレーブスでキンブレルと最強ブルペンを構築したジョニー・ベンタースだ。もしかしたらベンタースの復活は今季MLBで最も感動的なストーリーになるかもしれない。彼は2010年から3年間65試合以上に登板してブレーブスの強力ブルペンをキンブレルらと支えた。その後5年間キンブレルが球界最高クローザーへと上り詰める一方で、ベンタースはその間1試合もMLBで登板出来なかった。ベンタースが最後にMLBで投げたのはチッパー・ジョーンズが引退した試合だ。そのジョーンズは今年1月に殿堂入りを果たした。この話はベンタースが体験した長期間にわたる苦労をよく表している。ベンタースがMLBの舞台から消えたのは、力が衰えたからではない。故障が原因だ。彼は過去5年に2度もトミージョン手術を受けたのだ。ちなみにだが、ベンタースはMLBデビュー前の2005年にもトミージョン手術を受けている。つまり彼はトミージョン手術を3回受けた事になる。トミージョン手術を3回受けてMLBに復帰した選手はいない。2度目のトミージョン手術は2013年の春に受けた。2005年の手術の時と比べて、2013年の時はリハビリが長引いた。若手時代と違い、肉体にかかる負担が増していたからだ。そして2014年の夏に投球練習を行うまでに回復した。しかしさらなる悲劇がベンタースを待っていた。わずか7球を投げただけで痛みを感じたのだ。そしてこの時に3度目のトミージョン手術が決まった。その後も壮絶なリハビリを経験することになるが、2017年にはマイナー合計で24試合に登板するまで回復した。そしてこの春のスプリングトレーニングでも好投した。開幕ロスター入りこそ逃したが、今季こそはMLBで再び躍動するベンタースを見られるだろう。

2017 Top 20 Prospect:ボルティモア・オリオールズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. コディ・セドロック:RHP
16年ドラフト全体27位指名。90マイル中盤のヘビーシンカー とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。スライダーとカーブは両方ともアウトピッチとして十分なクオリティで、日によっていい方を軸に組み立てる。倒れこむようなデリバリーは若干安定性に欠け、コマンドの悪さにつながっている。耐久力は高く、将来はフロントラインスターターとして投げることになるだろう。

2. チャンス・シスコ:C
高いヒッティングスキルが持ち味でマイナー通算の打率は.323。スムーズなバットさばきでフィールド全体を使った打撃ができる。1度もシーズン2桁本塁打をマークしたことがないパワーレスな点がネック。ドラフト指名の1年前からCとしてプレーし始めたため、未熟な点が多いが、少しずつ改善されてきている。どれだけCとしての技術を磨けるかが今後のカギとなる。

3. ライアン・マウントキャッスル:SS
弱冠19歳ながらも卓越したヒッティングスキルを持つ将来が楽しみなタレント。速球、変化球どちらにも対応でき、2ストライク後でもしっかりとボールを捉えることができる。2桁本塁打を打てるパワーもある。早打ちのため三振は少ないが、四球も少ない。現在はSSとしてプレーしているが肩が弱く、それほどレンジも広くないため将来は2B/LFへの転向が考えられている。 

4. トレイ・マンシーニ:1B
2年連続でマイナーで20本塁打以上をマークしたスラッガー。手首が強く、狙ったところに打てるヒッティングスキルも備えておりマイナー通算の打率は.300を超えている。アプローチは平凡で四球も三振も平均程度。足が遅く、1Bしか守れない点がネック。1B守備はまずまず。

5. ハンター・ハービー:RHP
21歳にして2度めのシーズン全休となる手術を受ける満身創痍のプロスペクト。2014年シーズン終了後にスポーツヘルニアの治療のための手術を受け、今シーズンようやく復帰できたが、5試合に先発したところでトミー・ジョン手術を受けることになった。故障は多いが実力は本物で、90マイル中盤の速球とキレのあるカーブでイニング以上の三振を奪うことができる。 

6. D.J.スチュワート:OF
小柄ながらも強靭な下半身から生み出されるパワーが魅力のタレント。大学時代は打席で極端に低く構えるスタンスだったが、プロ入り後はパワーが発揮しづらいということで少し上に構えるようになった。打席では我慢強いアプローチが光り出塁率.377をマークしたが、その反面甘い球を見逃すことも多く打率が上がらない原因にもなっている。守備では肩が弱くLF専門。

7.  キーガン・エイキン:LHP
16ドラフト2巡目指名。年90マイル中盤の速球でガンガン押していくピッチングスタイル。スライダーとチェンジアップが平均レベルということもあって投球内容のほとんどがこの速球。それほど身長は高くないが、しっかりとした体つきのため試合終盤になっても球速が落ちることはない。ドラフト前は中継ぎ転向も考えられたが、プロ入り後9試合に先発し防御率1.04をマークしたため、今後も先発として投げるだろう。

8. オースティン・ヘイズ:OF
16年ドラフト3巡目指名。プロ入り後のスタートダッシュに成功し、.336/.386/.514たるスラッシュラインをマーク。 守備でも平均以上のスピードと肩を持っているためCFを守ることも不可能ではない。5ツールプレイヤー候補だが、プロ入り後アプローチが雑になってしまった点が残念なところ。

9. アニュリー・タベレス:OF
今シーズンAAで.335/.379/.506たるスラッシュラインを残しブレークを果たした。スタンスを昨シーズンから大幅に変更し、コンスタントにハードヒットを打てるようになった。早いカウントから打ちに行くアプローチは変わらなかったが、三振を減らすことに成功している。13三塁打をマークしたスピードは平均以上だが、盗塁は上手くなく今シーズンの成功率は64.5%。

10. ガブリエル・イノア:RHP
ゆったりとしたデリバリーで4つの球種をコントロールよく投げ分ける技巧派。 速球は常時90マイル前半で変化球もこれといって目立つようなボールはないが、四球を滅多に出さないのでしっかりと試合を作ることができる。来シーズンはメジャーのローテーション5番手の座を争うことになるだろう。

11. アンソニー・サンタンデール:OF
今シーズンA+で20HRをマークしたパワーが魅力のスラッガー。スイッチヒッターだが、左打席の方がスイングが滑らかで長打も出やすい。右打席に立つと三振が多くなる。スピードと守備は平均以下でLF専門。今シーズンから1B守備にも取り組み始めた。今年の秋に肩の手術を受けている。

12. タナー・スコット:LHP
スリークォーターのアングルから最速100マイルの速球を投げるリリーフプロスペクト。速球は常に90マイル後半を マークする。この速球以外がてんでダメで、変化球も改善されつつあるとはいえまだ使い物にはなっておらず、コントロールもBB/9=8をマークしてしまうなど話にならない。強引に抑えに行こうとするスタイルも評価を下げている一因。

13. ヨマー・レイエス:3B
平均以上のバットスピードとコンパクトなスイングで発揮されるパワーツールが魅力の19歳。今シーズンは3歳ほど年上の選手が大半を占めるA+でプレーしたが、壁にぶつかり.228/.271/.336という成績に終わった。それでも10HRをマークするなど大器の片鱗を見せている。肩は強いが25個のエラーをマークするなど3B守備には不安があり、大柄な体格から1B転向の可能性もある。

14. オフェルキー・ペラルタ:LHP
19歳にして最速98マイルの速球を投げる剛腕。今シーズンは年上の選手ばかりのAで23試合に先発し防御率4.01、K/9=8.8となかなかの成績を残した。変化球が未熟と見る向きもあるが、チェンジアップを高く評価する声もある。大きな体格を完全に扱いきれていないためコントロールを乱すことが多く、BB/9=5.2。

15.  マシアス・ディーツ:RHP
16年ドラフト3巡目指名。6-5/225たる体格から最速98マイルの速球を投げ込むパワーピッチャー。 この速球にスライダーを交えて三振を多く奪うピッチングスタイル。チェンジアップは発展途上。今シーズンはプロの壁に当たり先発としてまともな成績を残せなかった。今後もこの調子ならリリーフ転向もありうる。

16. ヤーミン・メルセデス:C
力強いアッパースイングで長打を量産するスラッガー。今シーズン絶好調で.345/.404/.570、20HRをマーク。一気に評価を上げた。Cとしての出場は出場全試合の半分程度でほとんどがDHとしての出場。539イニングで24個という異常な多さのパスボールが原因となっている。盗塁阻止率は悪くない。

17. クリス・リー:LHP
15年シーズン途中にHOUからトレードで移籍してきた。BALに移籍後はメカニクスの改善に勤しみ90マイル前半程度だった球速が95マイルまで計測するようになった。スライダーはカッターのように変化するものと大きく曲がるタイプのものがある。K/9=3.3という低さについては本人とコーチは気にしておらず、現在はコントロールを重視している様子。

18. ブライアン・ゴンザレス:LHP
散々だった昨シーズンから学んだことを今シーズンに生かし、好成績を収めた。 90マイル前半の速球を低めに集め、アウトピッチのチェンジアップと緩急をつけて少ない球数で打ち取るピッチングスタイルがハマっている。同じ球種でもスピードを変えて打者を惑わせる投球術も見せる。将来はローテーション下位の先発投手。

19. ブレナン・ハンイフィー:RHP
16年ドラフト4巡目指名。 バスケットボールとアメフトもプレーしていたアスリート。速球は最速で90マイル前半だが今後さらに伸びる余地がある。アウトピッチとなるスライダーの評価は高い。チェンジアップとコントロールは改善する余地があるだろう。

20. アレックス・ウェルズ:LHP
速球は最速でも90マイルにしか達しないが、卓越したコマンドで打者を惑わす技巧派。縦に割れるカーブは速球と同じアームスピードで投げられるため緩急をつけることができる。チェンジアップは発展途上。将来は先発5番手かシチュエーショナルレフティーだろう。 

 

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/LBmpV7

2016 Midseason TOP 50 Prospects

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*レポートはチーム別リストを参照。

2016 Midseason TOP 50 Prospects
ランク 名前 チーム ポジション
1 ヨアン・モンカダ BOS 2B
2 アレックス・ブレグマン HOU SS
3 アレックス・レイエス STL RHP
4 アンドリュー・ベニンテンディ BOS OF
5 フリオ・ウリアス LAD LHP
6 ルーカス・ジオリト WSH RHP
7 タイラー・グラスノー PIT RHP
8 クリント・フレーザー CLE OF
9 デビッド・ダール COL OF
10 J.P.クロフォード PHI SS
11 オースティン・メドウズ PIT OF
12 ビクター・ロブレス WSH OF
13 ブレンダン・ロジャース COL SS
14 オーランド・アルシア MIL SS
15 トレイ・ターナー WSH SS/2B
16 アンダーソン・エスピノーザ BOS RHP
17 アメド・ロザリオ NYM SS
18 ホゼ・べリオス MIN RHP
19 ウィリー・アダムス TB SS
20 ジョシュ・ヘイダー MIL LHP
21 フランクリン・バレット OAK SS
22 グレイバー・トーレス CHC SS
23 オジー・アルビース ATL SS
24 マニュエル・マーゴ SD OF
25 コディ・べリンジャー LAD 1B
26 ブレント・ホニーウェル TB RHP
27 アミーア・ギャレット CIN LHP
28 フランシス・マルテス HOU RHP
29 ジョー・マスグローブ HOU RHP
30 イアン・ハップ CHC 2B/OF
31 ダンズビー・スワンソン ATL SS
32 アーロン・ジャッジ NYY OF
33 エロイ・ヒメネス CHC OF
34 ハンター・レンフロー SD OF
35 ラウル・モンデシー KC SS
36 フィル・ビックフォード SF RHP
37 カイル・タッカー HOU OF
38 ブラッドリー・ジマー CLE OF
39 ホゼ・デレオン LAD RHP
40 ジェフ・ホフマン COL RHP
41 ゲリー・サンチェス NYY C
42 ニック・ウィリアムズ PHI OF
43 ヤディアー・アルバレス LAD RHP
44 アレックス・バードゥーゴ LAD OF
45 ジョーイ・ギャロ TEX 3B/OF
46 ショーン・リードフォーリー TOR RHP
47 ホルヘ・マテオ NYY SS
48 トレイ・マンシーニ BAL 1B
49 レイナルド・ロペス WSH RHP
50 クリス・パダック SD RHP

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/eaMBNc

2016 Top 20 Prospects:ボルティモア・オリオールズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ディラン・バンディ:RHP
エースポテンシャルも度重なる故障に泣く。13年にトミージョン手術を受け、今年は復活が期待されたが肩の故障で8登板のみ。ここ3シーズンで16登板のみと耐久性に大きな不安を抱えるが、万全であれば90マイル後半のストレート&カーブ&チェンジアップで打者を圧倒する。

2. ハンター・ハービー:RHP
14年にはフューチャーズゲームに選出されるなど一躍ブレークも、今年は3月に足首の故障で手遅れ、その後は 右肘の痛みを訴え結局シーズン全休。最速97マイルのストレートとカーブを軸にゾーンを攻めるパワーピッチング。チェンジアップの向上がカギ。

3. チャンス・シスコ:C
スムーズなスイングからフィールド全体を扱えるバッティングに加え、卓越したストライクゾーンへの理解も示す。A+&2Aでは20歳にして打率.297、本塁打6、OPS.791をマーク。一方で捕手としての守備は磨く必要がある。

4. ヨマー・レイエス:3B
ドミニカ出身の大砲候補。18歳にして6-3/220と完成された体格からパワーポテンシャルを示す。Rでは89試合プレーして打率.277、本塁打5、OPS.773。守備では強肩の持ち主も、機敏さに欠けておりフットワークを磨く必要がある。

5. D.J.スチュワート:OF
15年ドラフト1巡目指名。チームが1巡で外野手を指名するのは03年のニック・マーケイキス(ATL)以来。 しかし大学有数の好打者もプロ1年目は苦戦。62試合で打率.218、本塁打6、OPS.633と物足りない結果に。極端に低く構えるフォームからスカウトの評価は分かれる。

6. グレイ・フェンター:RHP
15年ドラフトのベストピック。7巡目指名も、2巡目とほぼ同額となる契約金$1Mで入団。 6-1/210のがっちりした体格から最速96マイルのストレートを投げ込む。カーブもセカンドピッチとして平均以上。Rでは9試合(8先発)登板して防御率1.66。

7. マイク・ライト:RHP
6-6/215と大柄なシンカーボーラー。98マイルに達するハードシンカーは魅力も、変化球のクオリティが平凡。 3Aでは14試合に先発し防御率2.22をマーク。メジャーでも12登板(9先発)し、3勝をあげた。ローテーションに止まるにはもう一段階成長したい。

8. デビット・ヘス:RHP
最速96マイルのストレート&ハードなスライダーでアグレッシブに攻める投球スタイルからジョーダン・ジマーマン(WSH)と比較される。A+&2Aでは143.1回/防御率3.64。全体的にステップアップする必要があるが、6-2/210たる体格から伸びしろは十分。 

9. マイケル・ギブンズ:RHP
12年にSSからコンバート。投手転向から3年目でメジャーデビューを果たした。最速97マイルのストレート&スライダーのコンビネーションで打者を捻じ伏せる。メジャーでは22試合に登板し防御率1.80、K/9=11.4、BB/9=1.8と素晴らしいパフォーマンス。来季はセットアップか。

10. クリスチャン・ウォーカー:1B
14年にパワー面が開花し、傘下最多の27ホーマー。 今季は3Aで18ホーマー&OPS.748。選球眼がよく、相応の四球を選ぶことができる一方でK%=23%と三振が多いのがネック。コンタクトを生み出すのに苦労しており、ゲームの中でパワーを発揮しきれない。

11. タイラー・ウィルソン:RHP
球威は平凡も、打者をかわす投球が身上。 マイナー通算BB/9=2.2とコマンドに優れ、スライダー&チェンジアップを交えて打者を惑わす。3Aでは防御率3.24、K/BB=3.50。ポテンシャルはローテーション下位クラス。

12. ライアン・マウントキャッスル:SS
契約金を節約するために全体36位でのオーバーピック。高い打撃能力を買われ、スカウト部長のゲリー・レーシッチは「アグレッシブだが、ボール選ぶことが出来て、また状況に応じたバッティングもできる発達したバッターだ。」と評価。一方でSS守備は未発達。

13. ジョー・ガンケル:RHP
アレハンドロ・デアザ(SF)とのトレードでBOS→BAL。90マイル前半のストレート&スライダー&チェンジアップをコマンドよくゾーンの低めに集める。A+&2Aでは29試合(22先発)投げて防御率2.68、K/BB=4.19。将来像はリリーフ向きとも。 

14. キム・ヒョンス:OF
2年$7MでBAL入り。韓国球界随一のピュアヒッターとして知られ、KBO通算で.318/.406/.488たるスラッシュライン。昨季はKBOで打率.326、OPS.979、本塁打28。63K/101BBと選球眼が卓抜。オリオールズでは正LFを務める?

15. トレイ・マンシーニ:1B
A+&2Aで打率.341、本塁打21、OPS.938とブレークイヤーを辿る。ボールを捉える技術に長け、逆方向への打球も多い。パワーの評価は決して高くないが、パワー面が向上すればレギュラー1Bへの道は開けるはずだ。

16. ジョーイ・リカルド:OF
『ルール5ドラフト』でTB→BAL。 昨季はA+&2A&3Aで打率.321、本塁打2、OPS.874、盗塁23とブレーク。プラスのスピードを最大限に生かしたプレースタイル。打撃ではコンタクト&選球眼に優れており、守備では広大なカバー範囲を示す。

17. タナー・スコット:LHP
最速101マイルのストレートを投げ込むパワーアーム。昨季はA-&Aで42.1回投げて防御率3.83&K/9=12.9をマーク。BB/9=4.3と2イニングに1個近い四球数を記録しており、コマンド&フォームの再現性を磨くことがメジャーで活躍するための鍵となりそうだ。 

18. ダリエル・アルバレス:OF
アッパーカットの力強いスイングからパワーポテンシャルを示す。3Aでは16ホーマー&OPS.735。守備ではピッチャーとして推す声もあがるほどの強肩を武器に平均以上のRFになりうる。27歳と正念場だ。

19. ヨハン・ヘイム:C
6-3/190たる恵まれた体格に加え、素質も十分な20歳。 攻守に高い評価を受けており、オールラウンドCへと成長する可能性を秘める。バットスピード&肩はすでにプラス評価。経験を積んでスキルアップしたい。

20. パーカー・ブリッドウェル:RHP
全体的に粗削りも年々安定感は増している。マイナー通算6シーズンでK/9=8.2とパワフルさをウリにしており、ストレートも最速95マイル。決め球のチェンジアップは6フィート4の長身にも助けられ平均以上の評価。課題のコマンドも昨季は自己ベストのBB/9=3.5をマーク。 

Plus One Prospect
ライアン・マッケーナ:OF
15年ドラフト4巡目指名。攻守にインパクトを生み出せるツール型のCF。ベストツールであるスピードを生かしたダイナミックなオフェンスが武器で、盗塁も果敢に決める。打撃センスも豊富で、パワーが伸びれば面白い素材だ。 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真: https://flic.kr/p/pjpfBT