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2017 Top 20 Prospects:シカゴ・カブス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. イアン・ハップ:OF/2B
ボールの見極めに優れたヒッティングプロスペクト。じっくりと見極めて自分が打てるボールを待つことができる。パワーも平均かそれ以上あるため、将来的にはシーズン15-20HRをマークすることも可能だろう。スピードもあり盗塁も上手い。最大の弱点は守備。現在は主に2Bを守っているがハンドリングが拙く、IFには残れないと見る向きも多い。将来はCF/RFを守ることになるだろう。

2. エロイ・ヒメネス:OF
昨年、カブスのマイナーの野手の中で最優秀選手に選ばれたスラッガー。非常に大柄な体格でパワーポテンシャルはカブスのマイナーの中では随一。足を上げるスタンスのため、重心が早く前に移動しブレーキングボールに空振りすることが多い。早打ちのため四球が少ない。スピードもあり、肩も強いが守備では主にLFを守る。

3. トレバー・クリフトン:RHP
プロ入り後3年間で徐々に体重を増やし、クラスが上がるごとに成績を上げていった。最速97マイルをたたき出すこともある速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。2種類のブレーキングボールの評価が高く、速球と緩急をつけて空振りを奪うことができる。デリバリーもしっかりとホームへ体を向けることができているため、コントロールを乱すことが少ない。

4. アルバート・アルモラ:OF
守備とリーダーシップの高さに高い評価を得ている。OFの3ポジションをいずれもこなすことができ、 どのポジションをメインに守ってもGG賞を獲得することができるだろう。守備に比べると若干打撃は弱いが、レギュラーとして使えるレベルにはある。シーズン15HRをマークできるパワーポテンシャルを有しているが、まだ発揮できていない。

5. ディラン・シーズ:RHP
最速100マイルの速球が武器のハイシーリングなタレント。14年のドラフトイヤーにトミー・ジョン手術を受け登板はなかったが、一昨年から投げ始め昨シーズンは12試合に登板した。球速は手術前と同じ程度出るようになっている。鋭く曲がるカーブの評価も高く、空振りを奪うのに非常に有効な球種。スタミナ不足が現在のマイナスポイントだが、クラスが上がるにつれてその問題も解消されるだろう。

6. ジェイマー・キャンデラリオ:3B
パワーポテンシャルの高さが魅力のスラッガー。昨シーズンはAAで不調だったが、AAAに昇格後は絶好調でそのままメジャーデビューも果たした。昨シーズンはアプローチが改善され、四球を多く選ぶようになった。守備も動きがよく、肩が強いため3Bに留まることができるだろう。

7. オスカー・デラクルーズ:RHP
昨シーズンはスプリングトレーニング中に肘を痛め少ない登板数に終わったが、それでも高い実力を見せつけた。90マイル中盤の速球はよく動き、コンスタントにストライクゾーンに投げることができる。速球と緩急をつけるために投げるカーブやチェンジアップといったブレーキングボールの評価も悪くない。デリバリーもバランスが取れており、無理に矯正する必要はないだろう。

8. トーマス・ハッチ:RHP
16年ドラフト3巡目指名。90マイル前半の沈む速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。どのボールもある程度コントロールをつけて投げることができ、速球の球速も維持し続けることができるため先発としての能力については申し分ない。 独特のアングルで投げるため打者はボールの出どころが見にくくなっている。デリバリーには若干余計な力が入っており現時点ではその点と、一昨年痛めた肘が不安の種だろう。

9. マーク・ザグニス:OF
出塁能力の高さがウリのはハイフロアーなタレント。 マイナーでは打率が.300を超えたことはないが、出塁率はマイナー通算.401と高水準。ストライクゾーンの見極めに優れており、三振も少ない。パワーツールは若干平均を下回っており、シーズン2桁HRをマークするのは厳しいか。スピード、守備は平凡。

11. ビクター・キャラティニ:C/1B
ザグニス同様に出塁率の高さがウリ。しっかりとボールを見極め四球を多く選ぶことができる。コンタクトスキルも悪くなく、ある程度の打率を残すことができるだろう。ザグニスよりもパワーに欠けており、不安視されるCの守備が失格とみなされると守れるポジションは1Bしかないので大幅にバリューを下げることになるだろう。 

12. ブラディミール・ガリンド:1B
強烈なスイングでボールをスタンドへと運ぶパワーが持ち味のハイシーリングなタレント。昨シーズンは投手有利なリーグで66試合に出場し9HRをマーク。打率は低水準だったが、アプローチは悪くなく、四球を多く選ぶことができていた。肩は強いが1Bなので披露する機会は少ない。グラブさばきは上手くないが、徐々にエラーを減らしつつある。

13. デュエン・アンダーウッド:RHP
90マイル中盤のよく動く速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は威力があり、2種類のブレーキングボールの評価も高いが、ここ2年は故障に悩まされており耐久性に不安がある。コントロールもそれほどよくないためブルペン転向を勧める声もある。 

14. ホセ・ポウリーノ:LHP
90マイル前半の速球とキレのあるスライダーのコンビネーションで三振を多く奪うピッチングスタイル。デリバリーも余計な力感がなく、コントロールもいいため今後も先発として投げることができるだろう。 チェンジアップのクオリティが低く、スライダー頼りになる点は改善の余地あり。

15. ホセ・アルバトス:RHP
最速97マイルの速球が武器のハイシーリングなタレント。18歳ながら既にスライダー、チェンジアップといったブレーキングボールの評価も高い。昨シーズンは故障で1試合のみの登板に終わったが、健康ならば早く上のクラスへと昇格できるだろう。メキシコ出身。

16. ロブ・ザストリズニー:LHP
昨シーズン、メジャーデビューを果たした。90マイル前半の速球はフラットな軌道になりやすいが、コマンドよく投げ分けることができるので簡単に打たれることはない。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールで緩急をつけるピッチングを披露する。メジャー昇格後はほとんどリリーフとしての登板だったが、デリバリーは力感がなく、コントロールも悪くないためメジャーでも先発として投げれる実力はある。

17. アレク・ミルズ:RHP
ドニー・デウィーズ(KC)とのトレードで加入。90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。デリバリーはしっかりとまとまっており、試合途中で崩れるということはなくコントロールのよさにつながっている。変化球はいずれも平均レベルのものだが、これといった武器がなく、細かいコマンドもないため実力は先発5番手程度か。トミー・ジョン手術を受けた以降は大きな故障なく投げており、耐久性は悪くない。

18. ライアン・ウィリアムス:RHP
契約金わずか$1,000からメジャーまであと一歩というところまで来たハイフロアーなタレント。速球の最速でも92マイルだが、よく沈み、コマンドよく投げられるため球速以上に打ちづらいボール。カーブ、スライダー、チェンジアップといったブレーキングボールも投げるがそれほど評価は高くない。実力は先発5番手クラス。

19. ライアン・ケロッグ:LHP
速球は最速でも90マイル前半だが、大柄な体格なので今後球速が上がる可能性がある。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールの評価も悪くない。デリバリーも余計な力感がなく、コントロールを乱すこともないため四球は非常に少ない。メークアップにも優れており、プレッシャーがかかる場面でも動じることなく投げることができる。

20. プレストン・モリソン:RHP 
度々腕のアングルを変えることで打者を翻弄する技巧派。普段は低いスリークォーター気味のアングルから投げているが、時折完全にサイドハンドのアングルで投げ打者の目線を変えている。速球の球速は80マイル後半と非常に遅いが、カーブで緩急をつけてタイミングを合わせられないようにしている。コントロール、コマンド共に非常によく、メジャーではリリーフとして投げることができるだろう。 

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/F4UxxZ

2016 Top 20 Prospects:シカゴ・カブス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. グレイバー・トーレス:SS
18歳にして1Aで打率.293、本塁打3、OPS.722。若いながらもツール&ルーティーンプレーでミスをしない安定感を兼ね備えたディフェンスに定評。バッティングでも素早くスムーズなスイングを披露し、広角に打ち分ける器用さを持ち併せる。22盗塁を決めたが、成功率は62.8%と技術面はまだまだ。 

2. イアン・ハップ:OF
15年ドラフト全体9位。ジョク・ピーダーソン(LAD)と比較されるフォロースルーを披露し、パワー&アベレージを両立したスイッチヒッターになり得る。選球眼も素晴らしく、A-&1AではOPS.822&9ホーマーを記録。高い身体能力と強肩を生かした外野守備はRF/CF向き。大学では2Bも経験。

3. ウィルソン・コントレラス:C
2Aではリーグ2位の打率.333&二塁打34本をマーク。四球率10.9%の選球眼に加え、ライトスタンドにも放り込むパワーポテンシャルを秘めている。将来像は「打率.270&15ホーマー」とされ、もしクリアできれば捕手としての守備貢献も考慮するとfWARは3.5前後になる計算だ。 

4. デュエン・アンダーウッド:RHP
ハイポテンシャル。コンスタントに90マイル中盤を計時するストレートは98マイルに達し、セカンダリーピッチのカーブもパワフル。よく腕の振れたチェンジアップも評価が高い。細かいコマンドを磨くことができれば大きく成長できるだろう。R&A+では16先発して防御率2.41。

5. ビリー・マッキニー:OF
高いヒッティングセンスを示し、特にスムーズなスイングに定評を得ている。A+&2Aでは.300/.371/.454たるスラッシュラインを残し、OPS.825はキャリアハイ。CHC移籍後は主にRFを守っており、持っているツール以上の動きを見せている。肩の弱さから将来的にはLFに回る可能性が高い。

6. ハイマー・キャンデレリオ:3B
強烈なプルヒッティングを示すスイッチヒッター。パワー&選球眼の評価が高く、ボールを見極めてハードに叩き上げる。特に2A昇格後は46試合で打率.291&OPS.841&21K/22BBと抜群のゾーンコントロール力を発揮。AFLではリーグ2位の5ホーマー。3B守備は平均的。 

7. アルバート・アルモラ:OF
ファイブツールを備える貴公子。特にCFディフェンスの評価が高く、未来のゴールドグラバー候補に挙げられる。バッティングではリラックスした構えから滑らかなスイングを披露し広角に打ち分ける。2Aでは打率.272、本塁打6、OPS.727、盗塁8という内容。 

8. ピアース・ジョンソン:RHP
92-94マイルのシンカー&スライダーで攻めるピッチングスタイルはドリュー・ストーレン(WSH)と比べられる。カッター&チェンジアップも扱うことができるが、K/BB=2.29とコマンドが平凡。ボール自体の球威は素晴らしく2Aでは16先発して防御率2.08&被打率.223。 

9. エロイ・ヒメネス:OF
ツールに富んでおり『ホルヘ・ソレアー(CHC)2世』と呼ばれる。6-4/205たる恵まれた体格から素晴らしいパワーポテンシャルを示しており、18たる年齢に比してボールの見極めもできる。カレッジ選手が集まるA-では、リーグ平均より3歳近く若いにもかかわらずOPS.746&7ホーマー。 

10. ディラン・シーズ:RHP
ドラフト前にトミージョン手術。術前は90マイル後半~100マイルを叩き出していた剛腕。今季途中にカムバックし、24回/25K/防御率2.63と順調な回復ぶりをアピール。球速も最速で97マイルまで出している。変化球&コマンドのクオリティを磨いていきたい。

11. マーク・ザグニス:OF
アスレチック。大学ではCもプロ入り後は持ち前のスピードツールを生かすためOFに転向。成熟したアプローチに支えられたギャップを抜くバッティングでA+では打率.271、本塁打8、OPS.818、86K/80BB。スピード&肩は平均以上でCF/RF向き。 

12. カール.エドワーズ Jr:RHP
度重なる故障により今季はリリーフとしての調整。97マイルのノビのあるストレート&カーブのコンビネーション。2A&3Aでは36試合登板して防御率2.77、K/9=12.2、被打率.139と打者を捻じ伏せた一方でBB/9=6.7と制球が不安定だった。来季は先発復帰か。

13. オスカー・デラクルーズ:RHP
6-4/200たる恵まれた体格から投げ込まれる速球は最速96マイルを計時し、20にして低めに集めるコマンドも示している。アメリカデビューを飾った今季はA-で73回/73K/17BB/防御率2.84と支配的な内容。セカンドピッチが不足しており、カーブ&チェンジアップを磨いていきたい。

14. ダン・ボーゲルバック:1B
6-0/250たる巨漢に似合わず巧みなゾーンコントロールが光る中距離ヒッター。7ホーマーとパワーはそこまでではないが、出塁率.415&62K/63BBとアプローチは成熟している。守備走塁は平凡で、DHが適任だろう。 

15. ドニー・デウィーズ:OF
15年ドラフト2巡目。大学では得点&安打&塁打数&長打率の4部門でリーグトップに輝いた。コンパクトなスイングでヒットを量産し、パンチ力も秘めている。A-ではプラス評価のスピードを武器に19盗塁をマークしたが、打率.266&四球率4.6%と微妙な成績。肩の悪さからLF向き? 

16. エディ・フリオ・マルティネス:OF
契約金$3MでCHC入りした15年インターナショナルFAのトッププロスペクト。ファイブツールを持ち併せ、特にベストツールのスピードが20-80スケールで70評価を得る代物。打撃ではコンパクトなスイングを披露しており、どれだけパワーを伸ばせるかが今後のバリューを左右する。 

17.  ジェンホー・ツェン:RHP
21歳にして完成度が高く、黒田博樹(元NYY)と比較される。 コマンドが安定しており、90マイル前後のストレート&カーブ&チェンジアップで自在にストライクゾーンを操る。A+では119回/87K/30BB/防御率3.55。前半戦は防御率4.59と苦しんだが、後半戦は防御率2.78と復調。

18. ブライアン・ハドソン:LHP
6-8/220たる長身から投げ下ろされるカーブは15年ドラフト生の中では最高クラスの評価を得ていた。最速92マイルの速球は大柄な体格から将来的には95マイル程度まで伸びるだろう。プロ入り後にチェンジアップを習得したが、実践の中でも使えるように磨いていきたいところだ。

19. カーソン・サンズ:LHP
94マイルに達するパワフルなストレートを軸にスライダー&チェンジアップも織り交ぜアグレッシブにゾーンを攻める。 高卒選手ながら既に制球面が安定しており、3球種でストライクを取れる点は大きい。6-3/195たる体格からアップサイドは高い。A-では14先発/防御率3.92。

20.  ジャスティン・ステール:LHP
テイクバックの小さいフォームから投げ込まれる90マイル前半のストレートは球速以上にパワフルで、カーブも鋭く切れる。チェンジアップのクオリティはハドソン&サンズに勝るが、体格&コマンドでは劣っており、将来的にはリリーフ向きとされる。A-では10先発/防御率2.66。 

Plus One Prospect
チェスニー・ヤング:2B
14年ドラフト14巡目のカレッジ出身選手。A+ではリーグトップの打率.321をマーク。キャリア174試合でわずか1ホーマーとパワーには乏しいが、51K/57BBと抜群のゾーンコントロール力を誇る。守備では内外野こなすことができ、失策の少なさが光る。 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/nXStpR