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後半戦展望:ミネソタ・ツインズ

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 シーズンの大半を首位で過ごし続けたツインズ。トレード戦線ではリリーフ投手を中心に補強を展開した。マイアミ・マーリンズからセルジオ・ロモ(RHP)とサンフランシスコジャイアンツからサム・ダイソン(RHP)を獲得した。ツインズはブルペンに若干の不安を残していて特にクローザーはシーズン前に補強したブレイク・パーカ(RHP)期待外れに終わったこともあり、的確な補強と言えるのではないか。

 ブルペンは4年目のテイラー・ロジャーズ(LHP)、トレバー・メイ(RHP)、タイラー・ダフィー(RHP)、無名の新人ライン・ハーパー(RHP)が充実のシーズンを送っていて、獲得した両投手もプレーオフ経験があり厚みは増した。しかしダイソンは加入早々プレーオフとは無縁のマーリンズ相手に打ち込まれ、直後にIL入りと不安な船出。10月の戦いを考慮するとブルペンの怪我人続出はなんとしてでも避けたいところだ。

 ツインズは今回のトレードはブルペンがメインで先発投手や野手の目立った補強には動かなかった。野手は歴史的ハイペースでホームランを量産していて特に生え抜きの若手マックス・ケプラー(RF)、ホルヘ・ポランコ(SS)等と新加入組のネルソン・クルーズ(DH)、CJ・クロン等が見事にマッチしている。先発投手はホセ・ベリオス(RHP)とジェイク・オドリッジ(RHP)を中心に奮闘している。

 地区優勝さらにその先のプレーオフを勝ち抜くためにツインズはブルペン投手2人を獲得したが、先発陣の層の薄さは否めない。もちろん若く才能に溢れた選手がメジャーにもマイナーにも多くいるので長期的な視野を持ってでの補強は理解できる。だがマディソン・バムガーナーなどのエース級(LHP)は無理でもマーカス・ストローマン(RHP)やザック・ウィーラー(RHP)などの先発2〜3番手クラスの投手ならツインズのファーム組織を考慮しても獲得は不可能ではなかったはずだ。

 地区優勝筆頭候補ではあるがプレーオフではアストロズやヤンキースなどの重量級打線は避けて通れない。課題も散見する

1 層が薄いだけに先発投手がどれだけ試合を作れるか

2 また今季のツインズのオフェンスは長打力はあるが機動力が全くと言っていいほど使わないのもネックなところ。

3 そして最大の懸念はやはり選手のコンディションであろう。本来中心となって活躍してなければならないミゲル・サノー(3B)やバイロン・バクストン(CF)は怪我が多く、ネルソン・クルーズ(DH)も年齢を考えるといつ成績が落ちても不思議ではない。

 これらのいくつかのハードルを乗り越えた先に28年振りのワールドチャンピオンが待っている。

 

※9月3日に執筆された記事です。

 

Text by Eiji Kato

Photo link https://flic.kr/p/TiXgpL

2017 Team Preview:ミネソタ・ツインズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:ターゲット・フィールド
 
他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml25/ 

 

広さ
レフト 103.3M
センター 123.1M
ライト 100M
フェンス高さ 2.4~7M
パークファクター平均*100
安打 106.4
ツーベース 108.1
スリーベース 103.1
HR 101.4
得点 104.4
  • 予想オーダー

1.ブライアン・ドージャー:2B

昨年大ブレークした二塁手。ア・リーグの二塁手としてはシーズン最多本塁打の42本をマークした。本塁打以外のスタッツもOPS.886、18盗塁をマークし、チームの中心的な役割を担った。2018年までの4年20M$の格安の契約から、トレードの噂も絶えず、オフシーズンにはドジャースとのトレードが成立間近との報道もあったが、条件面で合意出来ず破談となった。

2.ホルヘ・ポランコ:SS

2009年にインターナショナルFAでツインズに入団。着々とマイナーの階段を上っていき、2014年にメジャーデビュー。2014年、2015年はそれぞれ5試合、4試合の出場にとどまったが、昨シーズンは8月からショートのレギュラーに定着、69試合に出場し打率.282、OPS.757という成績を残した。最大の魅力は攻撃面で将来的には20盗塁&20ホーマーも可能との評価もある。

3.ジョー・マウアー:1B

MVP1回、シルバースラッガー5回受賞、オールスター6回選出と輝かしい成績を残したが、ここ数年は怪我の影響もあり不調に陥っている地元出身のスター。2013年までのポジションは主にキャッチャーであったが、やはりこれも怪我に影響もあり、2015年からはファーストに専念している。33歳と老け込むにはまだ早く、完全復活に期待がかかる。

4.ミゲル・サノー:3B

2015年にメジャーデビューしたチーム期待の有望株。デビューした年は、18本塁打、OPS.916と好成績を残した。昨年は本塁打数こと25本と増えたものも、打率は.269から.236へ、三振数は119から178と大幅に悪化してしまった。クリス・カーターのような大型扇風機のようになるか、リーグ屈指のパワーヒッターになるか、分かれ目の年になりそうだ。

5.マックス・ケプラー:RF

数少ないドイツ出身のメジャーリーガー。2014年まではAクラスで打率.264となかなか芽が出なかったが、2015年シーズンにAAクラスで打率.322とブレーク、メジャーの切符をつかんだ。2013年からマイナー通算本塁打数が24本であったが、昨年は113試合の出場にとどまりながら17本塁打とパワーが開花。左投手が極端に苦手で、対右投手のOPSが.792に対し、対左投手は.595。左投手の攻略が今後の躍進のカギになる。

6.ケニース・バルガス:1B

昨年の開幕時はマイナースタートだったものも、マイナーで打席でのアプローチに取り組んだことからメジャー昇格の切符をつかんだ。50試合前後の少ないサンプルではあるが、出塁率は.277から.333へと改善。スイッチヒッターではあるが、対左投手はなんとOPS1.262をマークした。初めてメジャーでフルシーズンを過ごすと思われる今シーズンどこまで成績を残せるか注目である。

7.ジェイソン・カストロ:C

FAでヒューストン・アストロズから3年24.5M$で加入。2013年に打率.276、OPS.835をマークしオールスターに選出されたがそれ以降は打撃は低迷、3年連続で打率.230を切っている。打撃では貢献できなくても守備には定評があり、新天地で元ドラフト1巡目指名の価値を発揮できるか。

8.エディー・ロサリオ:LF

2015年にメジャーデビューし、122試合に出場、打率.267、OPS.748という成績を残して昨シーズンはブレークの年かと思われたが、不調に陥り、2015年シーズンよりも30試合少ない92試合の出場にとどまった。超積極的打法で、2年間214試合に出場し、なんと四球数はわずか27。アプローチの改善ができればもう少し成績が伸びるかもしれない。

9.バイロン・バクストン:CF

2012年ドラフト全体2位指名の期待の有望株。5ツールが揃っているプレーヤーで、将来の球界を担っていく逸材との評価もある。298打席で118三振と打撃の粗さは気になるが、昨年から出場試合数は46試合から92試合へと倍増し、今年は飛躍の年になるかもしれない。

2016 Team Preview:ミネソタ・ツインズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:ターゲット・フィールド
 

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml25/

 

広さ
レフト 103.3M
センター 123.1M
ライト 100M
フェンス高さ 2.4~7M
パークファクター平均*100
安打 103.9
ツーベース 97.9
スリーベース 81.6
HR 105.8
得点 99.4
  • 予想オーダー

1.ブライアン・ドージャー:2B
2Bとして両リーグ最多、自己最多の28HRをマークしたスラッガー。MLBでは4年間で打率.230〜.240台と確実性には欠けるものの、年々本塁打は増加傾向にある。14年に89四球/129三振だったのが、15年に61四球/148三振と悪化してしまったのが懸念される。

 

2.ジョー・マウアー:1B
ミネソタ出身、ツインズ一筋、MVP1度、首位打者3度、ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞3度と輝かしい実績を残したフランテャイズプレーヤーだが、現在は大型契約を結んだ当初の「球界屈指の打てる捕手」の面影は全くなく、今や平均以下の1Bとなってしまった。度重なる怪我と脳震盪の影響で打撃に影響が出ているとされる。15年は自己最低の打率.265、出塁率.338に自己最多の112三振と不振に歯止めがきかず、18年まで年平均23Mの契約はチームにとって悩みの種となっている。

3.ミゲル・サノー:RF
パワーが魅力のドミニカ出身22歳。昨シーズンにメジャーデビューを果たすと、80試合で.269/.385/.530&18HRと爆発。ルーキーながら打席では威圧感が漂っていた。課題は三振の多さで、279打席で119三振とかなりのハイペースで三振を喫していた。また、パク・ビョンホの加入に伴いマイナーでも未経験のRFへコンバート。守備での不安が打撃にも影響することは避けたい。

4.トレバー・プルーフ:3B
12年以来の20HR以上となる22HRをマーク。.244/.307/.435とスラッシュラインは例年通りだった。3B守備は14年と比べるとDRS+6から-1、UZRは6.7から1.7と悪化してしまった。29歳と年齢的にもピークを迎える頃で、もう一段階上の存在になりたい。

5.エディー・ロザリオ:LF
昨シーズンはルーキーながら.267/.289/.459&13HR&11盗塁と結果を残した。初打席初本塁打、メジャー最多の15三塁打などインパクトも強かった。DRS+11、 UZR+7.4と守備でも貢献した。課題は積極的なアプローチのため四球が少なく、15四球/118三振に終わったことだ。まだ24歳、1つずつ改善していきたい。

6.パク・ビョンホ:DH
ポスティングに12.85Mを費やし、4年12Mの契約でKBOのネクセン・ヒーローズから加入した韓国の大砲。KBO史上初の2年連続50HR、歴代史上最多のシーズン146打点、4年連続本塁打&打点の二冠王ともはやKBOでは敵なしの状態だった。昨シーズンは.343/.436/.714&53HR&146打点。有望株のミゲル・サノーを外野にコンバートさせてまで起用することから期待がうかがえる。問題視されているのは三振の多さ。

7.エデュアルド・エスコバー:SS
シーズン途中からSSに定着。.262/.309/.445&12HRと初の2桁本塁打を記録するなど好調だった。DRS+2、UZR+2.6と、どちらもプラスを記録。両打ちという利点も生かしてチームに貢献したい。

8.カート・スズキ:C
ハワイ出身の日系3世。昨シーズンは131試合に出場したもののOPS.610&5HR、DRS-9と打撃でも守備でも低調な成績に終わってしまった。左腕には漢字で「鈴木」のタトゥーが入っている。

9.バイロン・バクストン:CF
昨シーズンにメジャーデビューしたルーキー。走攻守そろったトッププロスペクトとして期待され、スピードと守備ではメジャーでも十分通用することは証明済み。課題は打撃で、.209/.250/.326&2HRと苦しんだ。特に左投手に対してOPS.318とさっぱり打てなかった。打撃さえ改善させれば新人王の有力候補であることは間違いない。

 

American Leauge Award Forecast 2016 ~読者版~

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先日、FED部員が選ぶア・リーグのアワード予想の記事を公開した後Twitter上でも読者向けにアンケートを取った。今回はその結果をまとめて見てみよう。

 

MVP

 

 

 まずはMVPの予想から。FED部員の予想と同じく、マイク・トラウトが48%という得票率で1位に輝いた。2012年から去年までMVP級の活躍を見せ続けてきた活躍はファンの印象に強く残っているのだろう。今シーズンは新人王を取って以来、減り続けている盗塁を増やすと意気込んでおり、フィールド上を所せましと駆け巡る姿を見られるかもしれない。

次に票を集めたのはジョシュ・ドナルドソンだ。FED部員の予想では票を集められなかったが、今回は28%と1/4以上の票を集めた。昨シーズンのMVPであることや、所属するトロント・ブルージェイズが今シーズンもコンテンダーとして勝ち進みそうであることがドナルドソンへと投票する理由になったのかもしれない。

FED部員にはトラウトの次に人気だったカルロス・コレアは13%と前述の2人と差をつけられる形となった。まだ、2年目ということもあり昨シーズンのような成績を残せるかということに疑問を持つ人が多かったのかもしれない。

上記3人以外でMVPに推す声があったのは、今シーズンで引退することを表明しているボストン・レッドソックスのスラッガーのデイビッド・オルティス、同じくレッドソックスの期待の若手ムーキー・ベッツ、今オフ補強を進めたシカゴ・ホワイトソックスの中心選手であるアダム・イートン、コレアと二遊間を組むヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベの4人だった。

 

 

オルティスは昨シーズンも37本塁打をマークしており、長打力はまだまだ健在。30本塁打以上をクリアしてチームがプレーオフに進出すればMVPという有終の美を飾ることができるかもしれない。

 

American League Award Forecast 2016 ~MVP・CY・ROYは誰の手に?~

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トーブリーグも終盤を迎え、スプリングトレーニングが迫ってきた。2016シーズンのチーム構成もある程度見えてきただろう。この企画は、今シーズンのアワードについてFED部員からアンケートを取って集計した結果をまとめ、講評したものである。今回はア・リーグにスポットを当て、MVP、サイヤング賞、新人王の三冠を予想しよう。

 

MVP

マイク・トラウト(LAA)

得票率75%

やはり多くの支持を集めたのはこの男。彼を推す理由としては、2012年にMVP得票で2位を獲得して以来、2位(2013年)、1位(2014年)、2位(2015年)と4年連続でMVP得票2位以上である点や、BB%、K%、DRSなどが改善傾向にあり更なる飛躍が期待出来る点、大きな怪我を抱えていない点などが挙げられている。

一方で、エンゼルスのチーム力が不安視され、最低でもポストシーズンに進めなかった場合、トラウトのMVP得票にも影響が出るのではないかという見方もある。

トラウトに次いで票を集めたのが、2015年のア・リーグ新人王、ヒューストン・アストロズのカルロス・コレア(SS)だ。昨季はルーキーで99試合の出場ながら、.279/.345/.512、22HRと新人離れした成績を残した。特に22HRはSSの中ではMLB全体の中でもトップの数字であり、高い打撃力を備えるSSという希少性もMVPに推す1つの理由となっている。「A-Rod2世」とも呼ばれる21歳に期待が集まっている。

意外にも票が集まらなかったのが、昨季のMVP、トロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソン(3B)である。移籍初年度の昨季は好成績を残しブルージェイズの東地区制覇の立役者となったドナルドソンだが、怪我の不安などもあってか2年連続のMVPに推す声は少なかった。