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2017 Top 20 Prospects:ミルウォーキー・ブリュワーズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ジョシュ・ヘイダー:LHP
90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーションで大量に三振を奪うピッチングスタイル。スライダーは大きく曲がり左右関係なく使える球種。チェンジアップも投げるが、こちらは改善の余地あり。サイドハンドのアングルで投げるため左打者には圧倒的な強さを見せるが、右打者に対しては打たれる場面が多い。コントロールが悪く、デリバリーが先発向きではないとの声もあるが、実力は先発2/3番手クラスだろう。

2. ルイス・ブリンソン:OF
スピード&パワーに高い評価を得るアスリート。豪快なスイングで低めのボールでもすくい上げてスタンドまで持っていくことができる。コンタクトスキルは低くないが、ボールの見極めはイマイチで三振の割りに四球は少ない。スピード、肩の強さ共にCFを守るには十分なレベルにある。

3. イーサン・ディアズ:SS
小柄な体格ながらも、しっかりと振りぬくスイングをすることで平均以上のパワーを発揮している。コンタクトスキルに難があるが、卓越したアプローチを見せており、出塁率は悪くない。現在は主にSSを守っているが、 レンジはSSとしては不十分なため将来は2Bを主に守ることになるだろう。

4. コリー・レイ:OF
16年ドラフト全体5位指名。大学では5ツールプレイヤーとして鳴らしていたスター候補。元々はコンタクト重視のバッティングで自慢のスピードを生かし塁に出るというスタイルだったが、大学2年時に長打を積極的に狙うスタイルに変更し、上手くハマった。 CF守備も悪くないが、肩の強さは平凡なためLF転向も有り得る。昨年10月に膝の手術を受けた。

5. ルイス・オルティズ:LHP
90マイル中盤の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。全ての球種が平均かそれ以上の評価を受けており、コントロールもいい。ゆったりとした力感の少ないデリバリーは先発向きだが、 故障多くシーズン100イニング以上を投げたことがない耐久性の弱さが懸念材料。

6. ルーカス・アーシズ:3B
16年ドラフト2巡目指名。アベレージを残しつつ、長打も打てるヒッティングに高評価を得る。早打ちのため四球が少なく、上のレベルでも現在のアプローチが通用するかは微妙なところ。守備は上手くないものの、肩が非常に強いため今後も3Bを守り続けることができるだろう。大学での勉強を怠っていたり、パーティーに明け暮れたりとメークアップはイマイチ。 素手でバットを持つ。

7. フィル・ビックフォード:RHP
独特なアングルから90マイル前半のよく動く速球と80マイル中盤のスライダーのコンビネーションで三振を大量に奪うピッチングスタイル。チェンジアップも投げるが使う場面は少ない。速球のコマンドに優れており、全体的なコントロールも悪くない。ドラフト時と昨年の12月にマリファナを使用していたことが発覚している。今シーズンは開幕から50試合の出場停止処分が科されている。

8. マウリシオ・ドゥボン:SS
滑らかなスイングでヒットを量産するミドルヒッター。コンタクトスキルに優れており、今シーズンのK%=11.1%と高水準。ハイアベレージを残せる要因となっている。パワーは平均を大きく下回るとの評価だったが、徐々に長打を増やしておりレギュラーとしては最低限のパワーを有している。目立たないがソリッドな守備を見せる。スピードは平均以上で2年連続30SBをマーク。

9. トレント・クラーク:OF
まだ20歳と若いが卓越したアプローチを見せる。昨シーズンは故障の影響もあって満足のいく成績を残せなかったが素材は一級品。ブレーキングボールへの対応が上手く、平均以上のバットスピードを誇るスイングでしっかりと打ち返すことができる。スピードは平均レベルで肩もそれほど強くないため、現在主に守っているCFからLFへと転向することになるだろう。バットを素手で持つ。

10. コディ・ポンス:RHP
がっしりとした体格から投げられる最速98マイルの速球とカッター、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。どの球種も平均かそれ以上のクオリティにあり、コントロールよく投げられるため完成度は非常に高い。昨シーズンはA+で17試合に先発して防御率5.25だったが、K/9=8.6、BB/9=2.1と内容は悪くなかった。力感の強いデリバリーのため故障が気になるところ。

11. ライアン・コーデル:OF
シンプルなスイングでHRを量産するスラッガー。スイングは無駄な動きが少なく、上手く力をボールに伝えることができている。コンタクトスキルに若干難があり、早打ちで四球が少ないため出塁率は期待できない。身体能力が高く、スピード、肩共に平均以上であるため主にCFを守っている。かつてはIFも務めていたが、あまりにもグラブさばきがお粗末なため現在は守るのはOFのみ。

12. ブレット・フィリップス:OF
昨シーズン三振の数が大幅に増え打率が急激に落ちてしまった。スイングの際に足を上げるが、その時に下半身が余計な動きをしてしまうことが空振りが増える原因となっている。持っているパワーポテンシャルはMILのマイナーの中でも有数のものだがなかなか発揮できていない。スピードは平均以上で、肩は非常に強いため主にRFを守っている。守備力については意見が分かれるところ。

13. ブランドン・ウッドラフ:RHP
昨シーズン、デリバリーを矯正し躍進を遂げた大型投手。90マイル中盤の速球とキレのいいスライダー、ストレートチェンジのコンビネーション。速球はよく伸びるフォーシームで、高めに投げこむことで空振りを奪うことができる。スライダーも左右関係なく使える有効なボール。細かいコマンドはないが、ストライクゾーンに集められるコントロールを有している。

14. マルコス・ディプラン:RHP
小柄な体格ながらもマウンドの傾斜を上手く使った真上から投げ下ろすデリバリーで90マイル中盤の速球を投げ込むことができる。速球はよく動くためゴロを打たせるには最適。この速球に80マイル前半のスライダーを投げ緩急をつけて空振りを奪う。サイズ不足のためリリーフ転向も考えられるが、チェンジアップが改善されれば今後も先発として投げ続けられるだろう。

15. ホルヘ・ロペス:RHP
最速96マイルの速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。いずれの球種も平均かそれ以上の評価を得ており、特にカーブはアウトピッチとして非常に優秀なボール。デリバリーはモーションが大きく、このことが原因となって昨シーズンは試合中デリバリーを維持できずにコントロールを乱す場面が目立った。いかにしてデリバリーを乱さずに投げ続けるかがメジャーで成功するカギ。

16. ジョーダン・ヤマモト:RHP
90マイル前半の速球とキレのいいカーブのコンビネーション。速球はノビのあるフォーシームで、コマンドに優れているため高めに投げこみ空振りを奪うことができる。チェンジアップも投げるが発展途上。昨シーズンは速球の最速が95マイルをマークしたが、サイズはそれほど大きくないためこれ以上速くなることはなさそう。体格面から先発として投げ続けられるかが懸念されている。

17. コービン・バーンズ:RHP
16年ドラフト4巡目指名。昨年の冬、ワークアウトを行い体の改造に成功し大学で好成績を残した。90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。チェンジアップの評価は高く、速球と緩急をつけて空振りを奪うことができる。体格は先発として投げるには十分だが、デリバリーは力感が強く故障の心配がついて回る。

18. デビン・ウィリアムズ:RHP
昨シーズンは故障で思うように投げられなかったが持っているポテンシャルは非常に高い。沈む速球は常時90マイル前半だが、最速96マイルをマークすることもある。 スライダー、チェンジアップといったブレーキングボール、デリバリー、コントロールなど不安定な部分は多いが、上手くまとめられることができれば平均以上の投手になるだろう。

19. ロニー・ギデオン:1B
16年ドラフト23巡目指名。COLのマイナーで長く監督を務めたロン・ギデオンを父親に持つ。 大柄な体格の持ち主でパワーポテンシャルは非常に高い。昨シーズンは大学生が集まるRkで59試合に出場し17HRをマークした。早打ちで四球が少ない点が気になるところ。守備は1Bしか守れないが、ミスは少ない。

20. ジェイコブ・ノッティンガム:C
何でも打ちに行くアプローチが仇となって素晴らしいパワーツールを生かし切れていない。昨シーズンのBB/K=29/138とAAの投手のレベルに全く対応できていなかった。守備では肩の強さが光るがその他は平均以下。1Bに移ろうにも今の打撃のままではレギュラークラスになれるかは怪しいところ。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/K31giU

2016 Midseason TOP 50 Prospects

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*レポートはチーム別リストを参照。

2016 Midseason TOP 50 Prospects
ランク 名前 チーム ポジション
1 ヨアン・モンカダ BOS 2B
2 アレックス・ブレグマン HOU SS
3 アレックス・レイエス STL RHP
4 アンドリュー・ベニンテンディ BOS OF
5 フリオ・ウリアス LAD LHP
6 ルーカス・ジオリト WSH RHP
7 タイラー・グラスノー PIT RHP
8 クリント・フレーザー CLE OF
9 デビッド・ダール COL OF
10 J.P.クロフォード PHI SS
11 オースティン・メドウズ PIT OF
12 ビクター・ロブレス WSH OF
13 ブレンダン・ロジャース COL SS
14 オーランド・アルシア MIL SS
15 トレイ・ターナー WSH SS/2B
16 アンダーソン・エスピノーザ BOS RHP
17 アメド・ロザリオ NYM SS
18 ホゼ・べリオス MIN RHP
19 ウィリー・アダムス TB SS
20 ジョシュ・ヘイダー MIL LHP
21 フランクリン・バレット OAK SS
22 グレイバー・トーレス CHC SS
23 オジー・アルビース ATL SS
24 マニュエル・マーゴ SD OF
25 コディ・べリンジャー LAD 1B
26 ブレント・ホニーウェル TB RHP
27 アミーア・ギャレット CIN LHP
28 フランシス・マルテス HOU RHP
29 ジョー・マスグローブ HOU RHP
30 イアン・ハップ CHC 2B/OF
31 ダンズビー・スワンソン ATL SS
32 アーロン・ジャッジ NYY OF
33 エロイ・ヒメネス CHC OF
34 ハンター・レンフロー SD OF
35 ラウル・モンデシー KC SS
36 フィル・ビックフォード SF RHP
37 カイル・タッカー HOU OF
38 ブラッドリー・ジマー CLE OF
39 ホゼ・デレオン LAD RHP
40 ジェフ・ホフマン COL RHP
41 ゲリー・サンチェス NYY C
42 ニック・ウィリアムズ PHI OF
43 ヤディアー・アルバレス LAD RHP
44 アレックス・バードゥーゴ LAD OF
45 ジョーイ・ギャロ TEX 3B/OF
46 ショーン・リードフォーリー TOR RHP
47 ホルヘ・マテオ NYY SS
48 トレイ・マンシーニ BAL 1B
49 レイナルド・ロペス WSH RHP
50 クリス・パダック SD RHP

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/eaMBNc

2016 Futures Game Preview:アメリカ代表

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 アメリカでは現地時間10日にプロスペクトの祭典『フューチャーズゲーム』が開催される。今回はそれに先立ってロースター及び予想オーダーを紹介する。これを読んでおけば『フューチャーズゲーム』がより楽しめるはずだ。さらに観戦時に選手名鑑の代わりに使ってもらえれば幸いだ。

  • 予想オーダー

 

1.クリント・フレーザー(CLE):LF
随所に高いポテンシャルを見せる外野手。 昨シーズンはA+のリーグで最多安打と最多二塁打をマーク。16本塁打も2番目に多い数字だった。素晴らしいバットスピードにより長打を量産することが可能でまだまだパワーは伸びる余地を残している。ストライクゾーンをコントロールする能力が高く、高出塁率を残せるが、ブレーキングボールを空振りする場面が多く三振数は非常に多い。スピードツールも平均以上で年間20盗塁を狙えるレベル。CFを守れる能力を有しているがチームメートのブラッドリー・ジマーにCFを譲っているためRFとしての出場が多い。

2.デビッド・ダール(COL):CF
 将来の5ツールプレイヤー。内角も上手くさばけるヒッティングスキルは卓越しており、広角にラインドライブの打球を打つことができる。パワーもプラス評価を得ておりメジャーで20~25本塁打をマークすることが可能とも。積極的すぎて四球が少なく低出塁率なのがもったいない。スピードも平均以上で広いレンジをカバーすることができ、肩も強く、送球も正確なCF守備はゴールドグラブを狙えるレベル。如何に健康を保つかがカギ。

3.アレックス・ブレグマン(HOU):2B
昨ドラフト全体2位指名の攻撃型内野手。小柄ながらも力強いスイングでスタンドインの打球を量産する姿はダスティン・ペドロイア(BOS)を彷彿とさせる。かといって打撃は荒くなくBB/K=44/33をマークしアプローチにも優れている。 高校時代からアメリカ代表に選ばれ続けていることもあってメークアップの評価も高い。あえて不安を述べるとするなら守備位置をどうするかだけだが、それでも2B/SS/3Bいずれも平均程度に守れる能力を有している。

4.ハンター・レンフロー(SD):RF
不振から立ち直ったスラッガー。AA昇格以降不振が続いていたが左足を上げる動作を小さくすることでボールを最短距離で捉えられるようになり、打率を上げることに成功した。その犠牲としてパワーを全力で発揮することは難しくなったがそれでも平均以上のパワーを有しており今シーズンもここまで84試合で21本塁打をマークしている。昨シーズン16個、今シーズンもここまで13個アシストをマークしている肩にも注目したい。

5.ハンター・ドージャー(KC):3B
どん底から這い上がった2013年全体8位指名選手。2014年のAA昇格後 さっぱりと打てなくなり昨シーズンはAAで.213/.281/.349、12本塁打と周囲をがっかりさせる成績に終わり、かつてのトッププロスペクトもここまでと思われていた。しかし、今シーズン難所だったAAで.305/.400/.642と打ちまくり1ヶ月程度でAAAに昇格。AAAでも打棒は止まらずこれまでにないほどの好調を見せている。

6.ライオン・ヒーリー(OAK):1B
今シーズン絶好調のヒッティングプロスペクト。以前からヒッティングの評価は高かったが、昨シーズンまで長打の少なさと粗いアプローチによる低出塁率がネックとなっていた。しかし、今シーズンは長打が増え相手から怖がられるようになったため、それに伴い四球も微増し出塁率も若干改善された。225ポンド(102kg)の大男であるためスピードツールは皆無だが毎年三塁打を記録している。

7.ディラン・カズンズ(PHI):DH
高校時にアメリカン・フットボールでディフェンシブエンドを務めていたパワーモンスター。今シーズンAAで84試合に出場し23本塁打を放っており今回のアメリカ代表の中でトップのパワーポテンシャルを持っていると言ってもいいだろう。昨シーズンからアプローチを変更し四球が増えたがそれに伴い三振も激増した。235ポンド(106kg)の体格と肩の弱さから守備位置はLFに限られている。

8.チャンス・シスコ(BAL):C
守備での成長が著しい攻撃型捕手。2桁本塁打を打つパワーはないが野手のいない場所へと打球を落とすヒッティングスキルは本物。 選球眼もよく四球を数多く選べるためマイナー通算での出塁率は.400を超える。ドラフト時は評価の低かった守備だが年々改善してきており、送球は平均レベルにこなせるようになっている。平均以上は望めないが捕手を諦めなければいけないほど下手ではない。

9.ダンスビー・スワンソン(ATL):SS
昨年のドラフトで全体1位指名を受けた走攻守そろった将来のオールスター常連選手。パワーは平均以下だが無駄のないスイングと投球に対する理解の深さからヒットを量産する。将来は高打率、高出塁率が望めるだろう。スピードも20盗塁を狙えるレベル。SS守備ではレンジ、ハンドリング共にハイレベルで、肩も強いため長くSSに留まることができる。

P.ジェフ・ホフマン(COL):RHP
ドラフトイヤーにトミー・ジョン手術を受け長くリハビリを行っていたが昨シーズン途中に復帰。手術前に比べると3マイルほど球速が落ちたがそれでも90マイル中盤を出すことができる。バットを粉砕する威力を持つツーシームが最大の武器で、このボールを使ってゴロを打たせるピッチングスタイル。 カーブ、チェンジアップもクオリティが高くタイミングを外し空振りを奪うことができる。細かいコマンドには欠けるがストライクを取ることに苦労はしない。昨シーズン奪三振の少なさが不安視されていたが今シーズンはここまでイニング以上の奪三振数をマークしている。

 

2016 Top 20 Prospects:サンフランシスコ・ジャイアンツ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. クリスチャン・アローヨ:SS
ツールは傑出していないも、ゲームを理解した攻守に評価を得る。上質なスイングから傑出したヒッティングセンスを披露しており、球宴3度の巧打者フレディ・サンチェス(元SF)と比較される。A+では打率.304、本塁打9、OPS.803。スピード&守備範囲の平凡さからSSよりも2B/3B向きと見られている。 

2. タイラー・ビーディ:RHP
最速97マイルのストレート&ツーシーム&カッター主体に攻め、A+&2Aでは124.2回/86K/44BB/防御率3.97。決め球のチェンジアップはストレートと同じ腕の振りで投げ込まれ、打者のタイミングを崩す。デリバリーの維持に苦しんでおり、コマンドが不安定。

3. マック・ウィリアムソン:OF
6-5/240たる恵まれた体格の持ち主でパワー&肩に優れるアスリート。今季はトミージョン手術から復帰し123試合に出場すると13ホーマー&OPS.801をマーク。持ち前のパワーに加え、四球率9.9%と見極めも上質。守備では体格に比した機敏さを示す。 

4. フィル・ビックフォード:RHP
15年ドラフト全体18位。ズバ抜けた球威の持ち主で、ストレートは最速で98マイルに達する。セカンドピッチのスライダーは平均以上のポテンシャルを示しており、ストレートとのコンビネーションは強烈だ。Rでは防御率2.01&K/9=12.9。しかし3イニングよりも多く投げた試合はなく、スタミナ面に不安。 

5. ルシウス・フォックス:OF
$6Mで契約。ドラフト対象なら全体20位以内に指名されるべき素材たる評価を受けており、ベストツールのスピードは20-80スケールで70評を得る。SSにとどまれる守備力の持ち主だが、CFとして見るスカウトも。『OPS.750&盗塁40級』のダイナミックなリードオフになり得る。 

6. クリス・ショウ:1B
15年ドラフト全体31位。6-4/255の体格に傑出したパワーポテンシャルを備える。広角にホームランを量産し、相応の四球も選べる。A-では46試合で12ホーマー&OPS.911。大学では外野手の経験もあるが、鈍足のためプロでは1BもしくはDHに限られるだろう。 

7. スティーブン・ダガー:OF
15年ドラフト6巡目。ツールに富んだアスリートタイプ。大学ではRFメインもプラスプラスのスピード&プラスの肩を生かすべくプロではCF転向。打撃では素早いバットスピードと上質な選球眼を兼ね備え、A+では58試合プレーして打率.293&OPS.756。パワーの向上が課題。 

8. クレイトン・ブラックバーン:RHP
ドラフト16巡目指名を受けてからハイレベルなパフォーマンスをキープ。3Aでは123回/99K/32BB/防御率2.85。安定したコマンドで90マイル前半のストレート&カーブ&チェンジアップを操るグラウンドボーラー。メカニクスは滑らかで力みもない。マイク・リーク(STL)タイプ。 

9. サミュエル・コンラッド:RHP
14年ドラフト5巡目。大学では制球に苦しんでいたが、プロ入り後は改善を辿る。球速も大学時より数マイルアップし最速で96マイルを計測。1Aで111.2回/114K/34BB/防御率3.14と支配的な内容。セカンドピッチのスライダーは球速&変化量を自在に調整できるボール。

10. ジョシュ・オシチ:LHP
左のパワーリリーバー。今季はメジャーでも35試合に登板。28.2回/27K/8BB/防御率2.20の好成績を残した。自慢の速球は最速98マイルをマークし、カッター&チェンジアップもそれぞれ24%以上の空振り率を記録するなど冴えわたった。来季はセットアップを務める?

11. ハレン・ミラー:SS
15年ドラフト3巡目。高校の先輩であるブランドン・フィリップス(CIN)とよく比較される。上質なバットスピード&コンタクトスキルを兼ね備え、パワーも向上が目されている。プラスのスピードの持ち主だが、守備範囲&肩は平均的でフィリップス同様2Bに回る可能性が高い。将来像は「15ホーマー&20盗塁」。 

12. ジョーダン・ジョンソン:RHP
14年ドラフト23巡目。最速98マイルを叩き出すパワー&RでK/BB=32.0をマークした抜群のコマンドを両立。カーブ&チェンジアップはいずれもセカンドピッチになり得るボールで、デリバリーも安定している。R&A-&A+では59.1回/71K/11BB/防御率3.19。 

13. アンドリュー・スアレス:LHP
昨ドラフトでナショナルズから2巡目指名も大学に残り、結局15年ドラフト2巡目指名を受けてSF入り。平均レベルのストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップをコマンドよくゾーンに集める。R&A-&1Aでは39.1回/37K/5BB/防御率1.60と好投。 

14. ハンター・コール:OF/2B 
素早いバットスピード&パワーの持ち主で1A&A+&2Aでは打率.301、本塁打9、OPS.833をマーク。一方で大振りなスイングからコンタクトが安定せず、100K/38BBとアプローチは粗い。大学では内野を守っていたが、グラブ捌きの拙さから外野コンバート。強肩を武器に67試合で7補殺を記録。 

15. レイ・ブラック:RHP
3年間にも及んだトミージョン手術のリハビリから復帰すると常時100マイル周辺の速球を武器に開花。A+で防御率2.88&K/9=18.4と圧倒的な内容。AFLでは自身最速となる104マイルを計測。決め球のカーブも空振りを生み出せるボール。 

16. スティーブン・オカート:LHP
アンドリュー・ミラー(NYY)と比較されるスペシャリスト。 97マイルのストレート&ハードスライダーのコンビネーションで3AでもK/9=10.1。BB/9=4.3とコマンドが不安定で磨いていく必要がある。左投手の中では傑出した球威の持ち主で、将来像はセットアッパー格。

17. ジャレット・パーカー:OF
マイナーでプロ入りから5年連続2桁ホームランを達成している左の長距離砲。今季はキャリアハイとなる23ホーマー&OPS.889をマークするとメジャーデビューも経験。メジャーではわずか21試合で6ホーマー&OPS1.163と爆発した。CF守備は平均以下で、肩の弱さからLFが適任か。

18. アラミス・ガルシア:C
オフェンシブなC。フィールド全体を扱った打撃を得意としており、選球眼も優秀。1A&A+では打率.264、本塁打15、OPS.774をマーク。一方でCの守備は大幅に磨かれる必要があり、ブロッキング&スローイング&フレーミングいずれも未熟。フットワークを磨きたい。

19. アダルベルト・メヒア:LHP
痩せ薬の使用が発覚し15年は開幕から50試合出場停止処分。復帰すると2Aで51.1回/38K/18BB/防御率2.45をマーク。ローテ3番手級の高いポテンシャル評を得ており、91-95マイルのツーシームはパワフル。スライダー&チェンジアップ&コマンドが改善されれば三振数も増えてくるだろう。

20. ライダー・ジョーンズ:3B
豪快なスイングを披露するパワーポテンシャル。コンタクト&アプローチの粗さから6ホーマー&OPS.690とブレークできずにいるが、上手く育てば20ホーマー級。高校ではSSを守っていたが、プロでは3B転向。強肩は魅力も、グラブ捌きが拙く19失策を喫した。 

Plus One Prospect
 チェース・ジョンソン:RHP
パワーアーム。92-94マイルのストレートは最速で96マイルを計測。スライダー&チェンジアップは改善の余地を残すが、それでもA+&2Aで124.2回/129K/42BB/防御率2.82と好成績を残した。コマンドの向上が課題。

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/rzw1iM