Tag Archives: フリオ・ユリアス
2016 NLCS Review:CHC

NLCS:CHC 4-2 LAD
*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。
Game1 CHC 8-4 LAD
勝:アロルディス・チャップマン(1-0) 負:ジョー・ブラントン(0-1)
Game2 CHC 0-1 LAD
勝:クレイトン・カーショウ(1-0) 負:カイル・ヘンドリクス(0-1) S:ケンリー・ジャンセン
Game3 CHC 0-6 LAD
勝:リッチ・ヒル(1-0) 負:ジェイク・アリエタ(0-1)
Game4 CHC 10-2 LAD
勝:マイク・モンゴメリー 負:フリオ・ユリアス(0-1)
Game5 CHC 8-4 LAD
勝:ジョン・レスター(1-0) 負:ジョー・ブラントン(0-2)
Game6CHC 5-0 LAD
勝:カイル・ヘンドリクス(1-1) 負:クレイトン・カーショウ(1-1)
今年のNLCSは今シーズンメジャー全体で最多の103勝を挙げ、2年連続でのNLCS進出となったシカゴ・カブスとナショナルリーグ西部地区を4年連続で制し、2013年以来のNLCS進出となったロサンゼルス・ドジャースの対戦となった。両チームとも長期間ワールドシリーズの舞台から離れており、カブスは1945年以来、ドジャースは1988年以来のワールドシリーズ進出を目指した。
ここからはシリーズの注目点をあげていく。
注目点→先発投手
今年のポストシーズンではブルペンの活躍が大きな注目を集め、レギュラーシーズンのブルペンの防御率がメジャー1位のドジャースと同8位のカブスという強力なブルペン陣を誇る両チームの対戦となったが、いかに先発投手が仕事をできたかが、シリーズの行方を左右したと感じる。
まずは第1戦、ドジャースの前田が4回3失点でマウンドを降りたのに対し、カブスのレスターは6回まで投げて、1失点ときちんと先発の仕事を果たした。結果的に勝利投手にはなれなかったが、カブスがワンポイントリレーをできたのはレスターの好投のおかげだろう。第2、3戦はドジャースの先発カーショウとヒルがカブス打線を封じ、ドジャースが勝利を収めた。
第4戦こそ両チームともに先発が崩れたが、第5、6戦はカブスの先発投手の活躍が目立った。まずは第5戦、第1戦に続きレスターが好投し7回を1失点に抑える。対するドジャースは前田が再び4回前後でマウンドを降りてしまい、試合の主導権をカブスに渡してしまった。第6戦でもカブスの先発ヘンドリクスが8回途中まで無失点に抑える好投を見せ、ドジャースに付け入る隙を見せなかった。
このように、先発投手の活躍がシリーズ進出のポイントとなった。ペドロ・ストロップ、ヘクター・ロンドン、アロスディス・チャップマンといったレギュラーシーズンのカブスを支えたブルペンの投手がポストシーズンで不調である事も考えると先発投手の活躍はカブスのワールドシリーズ進出の大きな要因であったと考えられる。先発投手の活躍が重要なのは本来当たり前の事だが、それを改めて実感したシリーズだった。
注目点→主力の復調
もう1つ、このシリーズの行方はカブス打線の中軸の復調が大きな鍵を握っていた。カブスの中軸に座るアンソニー・リゾとアディンソン・ラッセルは共にレギュラーシーズンで素晴らしい成績を残しカブスの優勝に大きく貢献した。しかし、ポストシーズンでは苦しんでおり、NLCS第4戦までリゾは26打席で2安打、ラッセルは24打席で1安打とまったく当たっていなかった。彼らの前でチャンスを作っても、ランナーを帰すことができない場面も多く見かけた。
それでも、両選手とも第4戦で5打数3安打1本塁打と復調の兆しを見せると、第5、6戦でも勝利に貢献する活躍を見せ、3連勝でワールドシリーズ進出を果たす立役者となった。ドジャースからすると彼らを復調させてしまったことが敗因の1つと言えるだろう。ワールドシリーズ進出を果たしたことも考えると、彼らが調子を上げてきたことはカブスにとって大きなプラスとなるのは間違いない。
最後にシリーズで活躍した選手について取り上げる。
CHC:ジョン・レスター
カブスで1人選手を挙げるとしたらジョン・レスターだろう。先ほども述べたが、レスターは第1戦と第5戦で先発し、第1戦では6回を1失点、第5戦では7回を1失点に抑える好投を見せた。シリーズ開幕戦である第1戦、そして2勝2敗で迎えた第5戦とどちらも重要な試合での先発だったが、ポストシーズンでの経験豊富な彼には心配無用であった。結果的に先発した2試合でカブスは勝利を収め、この2試合の活躍が評価され、シリーズのMVPにも選出された。(ハビアー・バエズとのダブル受賞)
LAD:ケンリー・ジャンセン
ドジャースからはクローザーのジャンセンを挙げたい。チームとしては惜しくも敗退の結果となったが、ジャンセンの活躍は間違いなくカブスを苦しめた。
ジャンセンは第2戦、第3戦、第6戦の3試合に登板し、6回2/3を被安打1本、無四球というほとんど完璧ともいえる活躍を見せた。バエズ、ストリップリング、ブラントンら他のブルペン陣が苦しむ中、彼の活躍は一際目立っていた。今年のオフにFAとなるジャンセンだが、このシリーズでの好投は彼の評価を上げるには十分だろう。
Text by Miyazaki Akinari
写真: https://flic.kr/p/MrQ1do
2016 Top 100 Prospects

*レポートはチーム別リストを参照。
ランク | 名前 | チーム | ポジション |
1 | コリー・シーガー | LAD | SS |
2 | ルーカス・ジオリト | WSH | RHP |
3 | フリオ・ユリアス | LAD | LHP |
4 | バイロン・バクストン | MIN | OF |
5 | J.P.クロフォード | PHI | SS |
6 | オーランド・アルシア | MIL | SS |
7 | ヨアン・モンカダ | BOS | 2B |
8 | A.J. リード | HOU | 1B |
9 | トレイ・ターナー | WSH | SS |
10 | アンドリュー・べニンテンディ | BOS | OF |
11 | スティーブン・マッツ | NYM | LHP |
12 | ホゼ・べリオス | MIN | RHP |
13 | ブレーク・スネル | TB | LHP |
14 | アレックス・レイエス | STL | RHP |
15 | タイラー・グラスノー | PIT | RHP |
16 | フランクリン・バレット | OAK | SS/OF |
17 | ノマー・マザーラ | TEX | OF |
18 | アンダーソン・エスピノーザ | BOS | RHP |
19 | フランシス・マルテス | HOU | RHP |
20 | オースティン・メドウズ | PIT | OF |
21 | ラファエル・ディバース | BOS | 3B |
22 | ホゼ・デレオン | LAD | RHP |
23 | ラウル・モンデシー | KC | SS |
24 | ジョーイ・ギャロ | TEX | 3B/OF |
25 | ルイス・ブリンソン | TEX | OF |
26 | ゲリー・サンチェス | NYY | C |
27 | ブラッドリー・ジマー | CLE | OF |
28 | ニック・ウィリアムズ | PHI | OF |
29 | ダンスビー・スワンソン | ATL | SS |
30 | ジョン・グレー | COL | RHP |
31 | ロバート・スティーブンソン | CIN | RHP |
32 | アーロン・ジャッジ | NYY | OF |
33 | クリント・フレイザー |
CLE |
OF |
34 | ショーン・ニューカム |
ATL |
LHP |
35 | グレイバー・トーレス | CHC | SS |
36 | ホルヘ・マテオ | NYY | SS |
37 | マックス・ケプラー | MIN | OF/1B |
38 | アンソニー・アルフォード | TOR | OF |
39 | コディ・リード | CIN | LHP |
40 | ビクター・ロブレス | WSH | OF |
41 | ブレンダン・ロジャース | COL | SS |
42 | マニュエル・マーゴ | SD | OF |
43 | ブレント・ハニーウェル | TB | RHP |
44 | イアン・ハップ | CHC | OF/2B |
45 | ウィリー・アダムス | TB | SS |
46 | アレックス・ブレグマン | HOU | SS/2B |
47 | ジェシー・ウィンカー | CIN | OF |
48 | ホルヘ・ロペス | MIL | RHP |
49 | ショーン・マナエア | OAK | LHP |
50 | ホセ・ペラザ | CIN | 2B/3B |
51 | ジョシュ・ベル | PIT | 1B/OF |
52 | ティム・アンダーソン | CWS | SS |
53 | デビッド・ダール | COL | OF |
54 | カーソン・フルマー | CWS | RHP |
55 | ブレット・フィリップス | MIL | OF |
56 | ジェーク・トンプソン | PHI | RHP |
57 | ハビアー・ゲラ | SD | SS |
58 | ウィルソン・コントレラス | CHC | C |
59 | ジェフ・ホフマン | COL | RHP |
60 | オズハイノ・アルビース | ATL | SS |
61 | ライアン・マクマホン | COL | 3B |
62 | マイケル・フルマー | DET | RHP |
63 | ドミニック・スミス | NYM | 1B |
64 | アレックス・バードューゴ | LAD | OF |
65 | トレント・クラーク | MIL | OF |
66 | ジョー・マスグローブ | HOU | RHP |
67 | フランクリン・キロメ | PHI | RHP |
68 | コディ・べリンジャー | LAD | 1B |
69 | カイル・ジマー | KC | RHP |
70 | ハンター・レンフロー | SD | OF |
71 | ニック・ゴードン | MIN | SS |
72 | デュエン・アンダーウッド | CHC | RHP |
73 | ジャック・フラハティ | MIN | LHP |
74 | ビリー・マッキニー | CHC | OF |
75 | タイラー・ジェイ | STL | RHP |
76 | アメド・ロザリオ | NYM | SS |
77 | マイケル・コペック | BOS | RHP |
78 | アミーア・ギャレット | CIN | LHP |
79 | ダズ・キャメロン | HOU | OF |
80 | アーロン・ブレアー | ATL | RHP |
81 | アレックス・ブランディーノ | CIN | SS/2B |
82 | カイル・タッカー | HOU | OF |
83 | フランセリス・モンタス | CWS | RHP |
84 | クリスチャン・アローヨ | SF | SS/3B |
85 | ジョシュ・ヘイダー | MIL | LHP |
86 | ディロン・テイト | TEX | RHP |
87 | アレン・ハンソン | PIT | 2B/SS |
87 | ティム・クーニー | STL | LHP |
89 | アレックス・ジャクソン | SEA | OF |
90 | ロブ・カミンスキー | CLE | LHP |
91 | ディラン・バンディ | BAL | RHP |
92 | スペンサー・アダムス | CWS | RHP |
93 | エドウィン・ディアズ | SEA | RHP |
94 | フォレスト・ウォール | COL | 2B |
95 | ハイマー・キャンデレリオ | CHC | 3B |
96 | トム・マーフィー | COL | C |
97 | ジェーコブ・ノッティンガム | MIL | C/1B |
98 | デビッド・ポリーノ | HOU | RHP |
99 | レイナルド・ロペス | WSH | RHP |
100 | ジョシュ・ネイラー | MIA | 1B |
ランク | 名前 | チーム | ポジション |
1 | ヨマー・レイエス | BAL | 3B |
2 | ウィルカーマン・ガルシア | NYY | SS |
3 | ドム・ヌネス | COL | C |
4 | ルシウス・フォックス | SF | SS |
5 | ルイズ・ゴハラ | SEA | LHP |
6 | タイラー・オニール | SEA | OF |
7 | アントニオ・センザテラ | COL | RHP |
8 | デビン・ウィリアムズ | MIL | RHP |
9 | ルイス・アレクサンダー・バサベ | BOS | OF |
10 | スティーブン・ゴンサルべス | MIN | LHP |
Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/yhnCKS
2016 Top 10 Prospects by Position

*ポジションはC・1B・2B・3B・SS・OF・RHP・LHP
*レポートはチーム別トップ20リストを参照
- C
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ゲリー・サンチェス | NYY |
2 | ウィルソン・コントレラス | CHC |
3 | トム・マーフィー | COL |
4 | ジェーコブ・ノッティンガム | MIL |
5 | リース・マグワイア | PIT |
6 | ドム・ヌネス | COL |
7 | ホルヘ・アルファロ | PHI |
8 | チャンス・シスコ | BAL |
9 | エリアス・ディアズ | PIT |
10 | カイル・ファーマー | LAD |
- 1B/DH
ランク | 選手名 | チーム |
1 | A.J.リード | HOU |
2 | ジョシュ・ベル | PIT |
3 | ドミニック・スミス | NYM |
4 | コディ・べリンジャー | LAD |
5 | ジョシュ・ネイラー | MIA |
6 | ボビー・ブラッドリー | CLE |
7 | ジェーク・バウアーズ | TB |
8 | マット・オルソン | OAK |
9 | ライアン・オハーン | KC |
10 | バルビーノ・フエンマヨール | KC |
- 2B
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ヨアン・モンカダ | BOS |
2 | アレックス・ブレグマン | HOU |
3 | ホセ・ペラザ | CIN |
4 | アレックス・ブランディーノ | CIN |
5 | アレン・ハンソン | PIT |
6 | フォレスト・ウォール | COL |
7 | ロブ・レフスナイダー | NYY |
8 | マイカ・ジョンソン | CWS |
9 | ウィルマー・ディフォー | WSH |
10 | トニー・ケンプ | HOU |
- 3B
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ラファエル・ディバース | BOS |
2 | ジョーイ・ギャロ | TEX |
3 | ライアン・マクマホン | COL |
4 | ハイマー・キャンデレリオ | CHC |
5 | ブランドン・ドルーリー | ARI |
6 | コリン・モラン | HOU |
7 | エクトル・オリベラ | ATL |
8 | ケブライアン・ヘイズ | PIT |
9 | エリック・ジャギエロ | CIN |
10 | オースティン・ライリー | ATL |
- SS
ランク | 選手名 | チーム |
1 | コリー・シーガー | LAD |
2 | J.P.クロフォード | PHI |
3 | オーランド・アルシア | MIL |
4 | トレイ・ターナー | WSH |
5 | フランクリン・バレット | OAK |
6 | ラウル・モンデシー | KC |
7 | ダンスビー・スワンソン | ATL |
8 | グレイバー・トーレス | CHC |
9 | ホルヘ・マテオ | NYY |
10 | ウィリー・アダムス | TB |
- OF
ランク | 選手名 | チーム |
1 | バイロン・バクストン | MIN |
2 | アンドリュー・ベニンテンディ | BOS |
3 | ノマー・マザーラ | TEX |
4 | オースティン・メドウズ | PIT |
5 | ルイス・ブリンソン | TEX |
6 | ブラッドリー・ジマー | CLE |
7 | ニック・ウィリアムズ | PHI |
8 | アーロン・ジャッジ | NYY |
9 | クリント・フレーザー | CLE |
10 | マックス・ケプラー | MIN |
- RHP
ランク | 選手名 | チーム |
1 | ルーカス・ジオリト | WSH |
2 | ホゼ・べリオス | MIN |
3 | アレックス・レイエス | STL |
4 | タイラー・グラスノー | PIT |
5 | アンダーソン・エスピノーザ | BOS |
6 | ホゼ・デレオン | LAD |
7 | ジョン・グレー | COL |
8 | フランシス・マルテス | HOU |
9 | ロバート・スティーブンソン | CIN |
10 | ブレント・ハニーウェル | TB |
- LHP
ランク | 選手名 | チーム |
1 | フリオ・ユリアス | LAD |
2 | スティーブン・マッツ | NYM |
3 | ブレーク・スネル | TB |
4 | ショーン・ニューカム | ATL |
5 | コディ・リード | CIN |
6 | ショーン・マナエア | OAK |
7 | タイラー・ジェイ | MIN |
8 | アミーア・ギャレット | CIN |
9 | ジョシュ・ヘイダー | MIL |
10 | ティム・クーニー | STL |
Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/cR9RD5
2016 Top 20 Prospects:ロサンゼルス・ドジャース

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。
1. コリー・シーガー:SS
カイル・シーガー(SEA)の弟。スムーズなスイングからギャップを破る傑出したヒッティングセンスの持ち主。メジャーに上がると27試合で.337/.425/.561と高い適応力を示した。将来的には3Bに移るだろうと見られていたSS守備ではDRS+1と健闘。新人王候補筆頭。
2. フリオ・ユリアス:LHP
19にして圧巻の完成度。制球に苦しむシーンも見受けられたが、R&A+&2A&3Aで80.1回/88K/22BB/防御率3.81と潜在能力の高さを示した。最速97マイルのストレート&カーブ&チェンジアップ&コマンド全てが1級品。既に3Aに到達しており、来季中にもメジャーデビューか。
3. ホゼ・デレオン:RHP
西海岸のドクターK。A+&2Aでは23先発して防御率2.99&K/9=12.9をマーク。96マイルのストレート&スライダー&チェンジアップのコンビネーションで強気に攻める。コマンド&スタミナを磨いていくことができればローテーション上位クラスの投手に成長するはずだ。
4. アレックス・バードューゴ:OF
高校では2刀流としてプレーしたハイポテンシャルの持ち主。傑出したバットスピード&パワフルさを兼ね備えたバッティングが印象的。序盤は苦しんだが、足の上げ方を変えたことで6月以降は打率.356と完全に適応。CF守備ではキャノンアームを武器に24補殺を記録。
5. コディ・べリンジャー:1B
父のクレイはヤンキースでプレーし2度のワールドチャンピオンを経験。滑らかなスイングから披露されるピュアヒッティングを評価されていたが、今季はパワーヒッティングに転じ30ホーマー&OPS.873とブレーク。1B守備でも高いポテンシャルを示しており、上質なインスティンクト&ハンドリングを披露。
6. フランセリス・モンタス:RHP
最速102マイルを誇るパワーアーム。メジャーでも7試合に登板し、平均球速96.5マイルをマーク。フューチャーズゲームでも登板した。2Aでは23先発して防御率2.97、K/9=8.7と支配的な内容。スライダー&チェンジアップ&コマンドは不安定で磨く必要がある。
7. マイカ・ジョンソン:2B
ベストツールであるスピードを武器にマイナー4年間で153盗塁も盗塁成功率は75%とまだまだ技術を磨いていく必要がある。今季は開幕メジャー入りも攻守に粗さを露呈し5月にマイナー落ち。3Aでは83試合で打率.316、本塁打8、OPS.843と復調。
8. グラント・ホームズ:RHP
6-1/215のがっちりした体格とパーマヘアーがトレードマーク。最速100マイルのストレートは魅力的も、変化球&コマンドが安定せず、序盤にKOされることもしばしば。1Aでは投高にも助けられ、103.1回/117K/54BB/防御率3.14も球数の多さを改善する必要がある。
9. ヤディエル・アルバレス:RHP
キューバを亡命し 契約金$16MでLAD入り。6-3/175たる細身の体格から高いアップサイドを示しており、球速はすでに最速98マイルに到達。スライダーも平均以上のクオリティを示しており、チェンジアップもまずまず。制球面に不安を抱えている。
10. ユスニエル・ディアズ:OF
キューバを亡命し契約金$15.5MでLAD入り。ツールに富んだアスリートで、18にしてキューバ国内リーグで.348/.448/.440たるスラッシュラインを残した。シーズン0ホーマーながらギャップを抜く打撃センスを示しており、外野守備でも平均以上のスピード&肩&打球反応を披露。
11. ハレル・コットン:RHP
先発兼リリーフとして1A&A+&2A&3Aで防御率2.45&K/9=10.7をマーク。92-95マイルのストレート&上質なチェンジアップで緩急を生み出す。ポテンシャルはローテ4番手級も、5-11/190と小柄な体格からリリーフ向きとの見方も多い。カーブのクオリティは平均以下。
12. トレイス・トンプソン:OF
父と2人の兄弟はバスケットボールプレーヤー。抜群のアスリート性を示しており、パワー&スピードは傑出したツール。今季はコンタクト面で成長を遂げ、マイナーでの三振率は25%→18%。メジャーでも44試合に出場し、打率.295、本塁打5、OPS.896と打ちまくった。
13. カイル・ファーマー:C/3B
ドラフト時にSS→C。比較されるラッセル・マーティン(TOR)よりも上質なアスリート性を示す。ソフトなキャッチングと強肩を兼ね備えCの守備にも適応。打撃ではパワーに欠けるが、A+&2Aで打率.296&二塁打40とギャップを破るスタイルを確立しており、フューチャーズゲームでもプレー。
14. オースティン・バーンズ:C/2B
Cと2Bをこなすスーパーユーティリティプレーヤー。一般的なCよりも高いアスリート性を示し、スローイング&ブロッキングも安定。2BとしてもCとしてもメジャーレベルでこなすことができる。打撃ではコンタクトに秀でており、3Aで打率.315、本塁打9、OPS.869をマーク。
15. ヨハン・ミエジス:OF
荒々しいながらもパワーポテンシャル&プラス評価の強肩を備える20歳。1A&A+では96試合で11ホーマー&OPS.748とゲームの中でも自身のパワーを発揮。スピード自体は平均的だが、守備&走塁時には持っているツール以上に機敏に動くことができ、CFに残れるレベル。
16. チェース・ディジョン:RHP
ハイクオリティなカーブの持ち主でアダム・ウェインライト(STL)と比較される。1A&A+では136.1回/129K/33BB/防御率3.43。一方で90マイル前半のストレートはパワーに欠け、15被弾を喫した。6-4/200たる体格から球速は向上の余地を残し、90マイル中盤まで上がると見られている。
17. ザック・リー:RHP
フットボールのクォーターバックとしても高い評価を受けていたアスリート。契約金$5.25Mはドジャース史上トップ。90マイル前後と球威に欠け、かといって信頼できる変化球があるわけでもないが丁寧に低めを突く投球で3Aをメインに21先発して防御率2.63&K/BB=4.25。
18. ウォーカー・ビューラー:RHP
15年ドラフト全体24位。カレッジ有数の即戦力右腕も、ドラフト前にトミージョン手術。健康であれば平均以上のストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップをコマンドよく集める。順調にリハビリを進めることができればローテーション半ばクラスとして計算できる。
19. ウィリー・カルフーン:2B
卓越したヒッティングツールの持ち主。パワー&アプローチも成熟しており、プロ1年目にしてR&A&A+で打率.316、本塁打11、OPS.909、38K/35BBをマーク。2B守備に課題があり、改善されないようならLFに移ることになるだろう。
20. ヤイセル・シエラ:RHP
キューバ出身。6年$30MでLAD入り。90マイル後半に届くストレート&スライダーのパワーピッチ。一方でコマンドに苦しむシーンが目立ち、14年はキューバリーグで防御率6.10&BB/9=4.5。さらにリーグワーストの暴投数を記録。リリーフとしての起用になる?
Plus One Prospect
ヤディエル・ドレイク:OF
キューバ出身。『ネクスト・ヤシエル(プイグ)』と形容される輝かしいツールの持ち主。特にパワーと肩が傑出しており、今季3ホーマー&OPS.699に終わった打撃はさらなる可能性を秘めているはずだ。自慢の肩は投手として97マイルを計時するクオリティ。『プレミア12』ではメキシコ代表としてもプレー。
Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/y1Mo4x