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2019年MLBオールスター

Hyun-Jin Ryu

 

 

 

 

 

 

 

 今年のオールスターは節目となる90回目だ。7月9日にクリーブランド・インディアンスの本拠地であるプログレッシブ・フィールドで行われる。クリーブランドでオールスターが開催されるのは史上最多の6回目であり、プログレッシブ・フィールドでは1997年以来2度目、球場開設25周年とこちらも節目である。

  All-Stars Starters
  American League National League
C ゲイリー・サンチェス(NYY) ウィルソン・コントレラス(CHC)
1B カルロス・サンタナ(CLE) フレディー・フリーマン(ATL)
2B DJ ルメイヒュー(NYY) ケーテル・マルテ(ARI)
3B アレックス・ブレグマン(HOU) ノーラン・アレナド(COL)
SS ホルヘ・ポランコ(MIN) ハビアー・バイエス(CHC)
OF マイク・トラウト(LAA) クリスチャン・イエリッチ(MIL)
OF ジョージ・スプリンガー(HOU) コディ・ベリンジャー(LAD)
OF マイケル・ブラントリー(HOU) ロナルド・アクーニャ Jr.(ATL)
DH J.D. マルティネス(BOS)  

 

 本コラムでは、「アメリカン・リーグ」、「ナショナル・リーグ」、「ホームランダービー」、「SiriusXM All-Star Futures Game 要注目選手」について触れている。

Written by Tsubasa Komiyama and Yu Ohkura

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Weekly Report : Week-5

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前年より盤石なタンパベイ・レイズ投手陣

Written by Tsubasa Komiyama

 レイズは、現地時間5月3日現在、21勝11敗でアメリカン・リーグ東地区の首位に着けている。チーム打点は、ヤンキース、レッドソックスに次ぐ地区3位であるが、チーム失点は、122失点で2位のブルージェイズを突き放す100失点で1位である。

 本拠地のPFや対戦相手にもよるものの、基盤の安定した投手力が地区首位を堅守していると捉えて問題ないだろう。

 ところで、興味深いスタッツがある。チームの先発イニング数の合計だ。2018年レイズの先発イニング数合計は624回(1試合平均3.2回)でメジャー全体30位である。29位は805.1回(1試合平均4.2回)のエンゼルス、1位は993.2回(1試合平均6.1回)のインディアンスだ。2019年レイズの先発イニング数合計は145.1回(1試合平均4.1回)でメジャー全体29位である。30位は141.2回(1試合平均4.1回)のエンゼルスだ。順位としては30位から29位であるが、約アウト2つ分増えたと考えると大きな変化である。

年度 先発イニング数 試合平均
2018年 624回 3.2回
2019年 145.1回 4.1回

 

 

 理由は、昨年クリス・アーチャー(RHP)の見返りの1人として獲得したタイラー・グラスノー(RHP)と、昨年オフにFA補強したチャーリー・モートン(RHP)がオープナーを用いない先発として起用されているからであろう。

 昨年、レイズで20先発以上したのはブレイク・スネル(LHP)とライン・スタネック(RHP)の2人だが、スタネックはオープナー起用であるため、実質フルシーズン稼働した先発はスネルのみであった。

 しかし、2019年はスネル、グラスノー、モートンの3人が20先発を超える見込みである。つまり、ブルペンの負担が軽減されることにより、オープナーの柔軟性や7回以降の粘り強さが得られるのではないだろうかと推測した。

 

 さて、昨年、レイズがシーズン後半戦において目覚ましい戦績を挙げ、WC争いが白熱したことは記憶に新しい。

 下の表は2018年タンパベイ・レイズの月間投手成績と、2018年メジャー平均の月間投手成績である。

 

 メジャー平均は、シーズン終盤にK/9とBB/9が共に上昇している。K/BBは下がっているため、K/9の上昇よりBB/9の上昇の方が多いことが伺える。一方、レイズはもう少し早い段階、6月から7月にかけてK/9を上昇させ始め、7月から8月にかけてBB/9を下降させることにより、K/BBを上昇させている。

 要因はオープナーの採用であると考えられる。オープナーの利点は大まかに2点である。

  •  初回防御率の悪い先発投手の代わりに、リリーバーが先発することで初回防御率を改善出来る。
  • 後続の本来の先発投手とオープナーであるリリーバーの利き手やピッチングスタイルを変えることで、後続の先発投手のポテンシャルを最大限発揮出来るようアシスト出来る。

 

 今回は、具体的にオープナーに向いているピッチングスタイルには触れないが、昨年、レイズがオープナーを(現状において)最大限活かす術を見つけたと言える。それは夏場のメジャー平均とレイズの月間投手成績の差から考えられるだろう。

 

Weekly Report : Week-4

Dallas Keuchel

 

 

 

 

 

 

Weekly4は「ベテランサウスポーの行方」、「援護不足ながら復活の兆しを見せるストローマン(TOR)とグレイ(CIN)の昨シーズンとの決定的な違い」、「苦戦を強いられるヤンキースの編成について」、「ブラディミール・ゲレーロ Jr.」、「ジョーイ・ギャロ1337打席目でキャリア初の犠牲フライを放つ

Photo link https://flic.kr/p/Lpj9in 

 

ベテランサウスポーの行方

 Written by Yu Kikuchi

 地時間25日、ジオ・ゴンザレス(LHP)が MILと1年200万ドルと出来高ボーナス付きの契約に合意した。MILからFAとなったゴンザレス(LHP)は今年の3/20にNYYとマイナー契約を結んでいる。22日にオプトアウトの権利を行使してFAとなり今回の契約に至った。

 

*今回の契約の流れ

3/20 NYYとマイナー契約

 メジャー契約となった場合300万ドル+1先発ごとに30万ドル

4/22 オプトアウト権利行使

4/25 MILと1年契約

 

 ここでジオ・ゴンザレス(LHP)のキャリアを振り返って見よう。

 

 ジオ・ゴンザレス(LHP)は04年CWS1巡目で入団した33歳。08年にメジャーデビューを果たし、着実にキャリアを積み12年には21勝をあげ最多勝を獲得した。オールスター2回出場、15勝以上4回あげるなど球界を代表するサウスポー。しかし、近年は衰えが見え、昨シーズンは10勝11敗ERA4.21だった。

 ジオ・ゴンザレス(LHP)は停滞するFA市場の影響をもろに受けた選手と言えるだろう。18年の年俸が1000万だったことを考えれば大きくダウンしている。今シーズンは3AでERA6.00だが、直近の登板では好投しており、地区2連覇を狙うMILは大きな買い物をしたことだろう。 

photo by milb.com

 もう一人、ベテランサウスポーでFA市場の停滞を受けている選手がいる。ご存知の通りダラス・カイケル(LHP)である。2度のオールスター選出、15年にサイヤング賞を獲得している。昨シーズンは12勝11敗ERA3.74だった。HOUからクオリファイング・オファー(1700万9000ドル) を拒否し、当初は1億5000万ドル~2億ドルの大型契約を狙っていた。しかし、現在はQOを超える1年契約あるいは6~7年契約であれば、当初希望していた額を下げることを受け入れるようだ。そこで、筆者が個人的に一番ダラス・カイケル(LHP)を獲得すべき球団を以下にまとめてみた。

 

  パドレス

 1年契約(不良債権にならないようにするため+以下参照)かつドラフト終了後(今年のドラフト指名権を失わないため)という条件付きだが、個人的にはパドレスを推したい。パドレスは現在地区2位(現地時間4/25現在)。先発投手全員MLBサービスタイム3年以内の若手投手。ここにカイケルが加われば先発投手に厚みが増すだけでなく若手投手陣の模範的かつ橋渡し的存在となることだろう。パドレスはフェルナンド・ターティスJr.(SS)やクリス・パダック(RHP)をはじめとする若手有望株の宝庫。もちろん2~3年後に本格的な黄金期を狙っている事は重々承知しているが今年は若手の勢いがありプレーオフが狙えるチャンスにある。07年から12年連続で逃しているチームに勝ち癖をつけるためにも今年プレーオフに出場することは大きな意義がある。プレーオフに出場するためにもカイケルを是非獲得してもらいたい。

 *パドレスの先発投手陣

①エリック・ラウアー(LHP) (MLBサービスタイム0.160)

②ジョーイ・ルケーシー(LHP)(MLBサービスタイム1.000)

③ニック・マーゲビチウス(LHP)(MLBサービスタイム0.000)

④クリス・パダック(RHP(MLBサービスタイム0.000)

⑤マット・ストラム(LHP(MLBサービスタイム2.064)

 ⚠︎MLBサービスタイムは開幕前のデータ

 

FED2019年タイトル・アワード予想

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 シーズン開幕後ではあるが、2019年シーズンのタイトル・アワード(MVP,CY,RoY)予想を行った。

 FED2019年注目選手も合わせて読まれたい。

 

 MVP

 2018年シーズン、アメリカン・リーグはボストン・レッドソックスのムーキー・ベッツ(OF)が受賞。ナショナル・リーグはミルウォーキー・ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ(OF)が受賞した。共に攻守でチームを牽引し、PO出場を果たした。レッドソックスに至ってはWS制覇を達成した。ベッツはPOではOPS.623と不調だったものの、ロサンゼルス・ドジャースとのWS第2戦では、4打数3安打1得点の活躍をしている。

 

 2019年シーズンは、アメリカン・リーグはロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト(OF)が受賞。ナショナル・リーグはフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー(OF)が受賞と予想する。

 トラウトは、これまで偶数年に受賞している。12年新人王、14年、16年MVPである。18年はMVP受賞を逃した。しかし、打撃は球界トップクラスであり、スピードも12年以来となるトリプルスリー達成に十分なレベルであるため、MVP受賞に推す。14年、15年、17年、18年のアメリカン・リーグのMVPは地区首位のチームから選出されているが、16年は地区4位で負け越しているエンゼルスからトラウトが選出された。したがって、チームが勝つに越したことはないが問題はないだろう。

 

 ハーパーとトラウトが共に受賞したのは、12年新人王のみである。ハーパーは15年にMVPに選出されている。アーチストであるため、バレルゾーンを通過する打球は多くないものの、隔年で好成績を収める傾向にあり、そして今年はその好成績の年である。実際、開幕から一月も経過していないとはいえ、平均打球速度103マイル、Hard Hit%=81.8%と好調である。ただし、通算では好成績の年でも打球速度が格別速い部類ではない。新天地でMVP級の好成績を残し、PO進出のキーマンになってほしいという思いから推した。

 

2018年HOF投票振り返り

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日本時間の25日今年の殿堂入り選手の発表が行われた。今年殿堂入りを果たした選手は4選手。投票率順にチッパー・ジョーンズ(97.2%)、ブラディミール・ゲレーロ(92.9%)、ジム・トーミ(89.8%)、トレバー・ホフマン(79.9%)だ。ここではこれら4選手を簡単に紹介していく。

まずはチッパー・ジョーンズ。90年代から2000年代にかけてのアトランタ・ブレーブスの黄金期を代表する選手で、メジャーリーグ史に残るスイッチヒッター。左右両打席から高いアベレージとパワーを発揮し、通算成績は打率.303、468HR、1623打点と圧倒的。また素晴らしいアプローチの持ち主で知られており、通算でも四球が三振の数を上回っている。8度のオールスター選出、99年にはシーズンMVPを獲得するなど申し分ない成績で、元チームメイトであるグレッグ・マダックスに並び歴代10位タイとなる97.2%という高い得票率を記録した。

 

2番目に高い得票率を獲得したのはモントリオール・エクスポズやロサンゼルス・エンゼルスを中心に活躍したブラディミール・ゲレーロ。豪快なスイングに悪球打ちなど派手なプレーでファンの心を鷲掴みにした。そのスイングからは想像できないほどコンタクトがうまく、通算打率は.318、三振も少なかった。また歴代最強クラスの強肩でも知られている。現在は息子のブラディミール・ゲレーロJrがトロント・ブルージェイズ傘下に所属しており、先日発表されたベースボールアメリカのプロスペクトランキングではメジャー全体3位にランクされるなど息子も超一流の道をたどっている。