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2017 Top 20 Prospects:クリーブランド・インディアンス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ブラッドリー・ジマー:OF
スイングが大きく、速球や左投手に対して脆さを露呈し今シーズンは三振が増え、アベレージも.250と過去最低の成績となった。それでも、持ち前のパワーとスピードに優れており、将来20-20をマークすることも不可能ではない。CF守備は一級品で長くCFに留まることができるだろう。

2. フランシスコ・メヒア:C
卓越したバットコントロールでフィールド全体に打ち分け50試合連続安打をマークした。スイッチヒッターだが、左右両打席関係なく打つことができる。パワーも平均かそれ以上で11HRをマーク。早打ちのため四球も三振も少ない。肩は非常に強く盗塁阻止率は高いが、キャッチングスキルなどが未熟で今後もCを守り続けられるかは微妙なところ。仮に3Bなどに移ったとしてもバリューはそれほど落ちないだろう。

3. ボビー・ブラッドリー:1B
強烈なスイングでHRを量産するスラッガー。この2年間で56HRをマークしており、メジャーでもシーズン25HRをマークできるだろう。慎重なアプローチのため四球は多いが、三振も多い。引っ張りすぎる傾向があり、打率が伸びない原因となっている。守備は1Bしか守れず、平均以下。

4. トリスタン・マッケンジー:RHP
19歳ながら既に圧倒的な成績を残しているハイシーリングなタレント。無駄が少なくバランスのいいデリバリーのため、コントロールを乱すことがなく四球は非常に少ない。速球は最速で93マイル程度だが、細身の体格のため今後筋力をつけていけばさらに球速は伸びるだろう。カーブは現時点でもクオリティの高いボールだが、チェンジアップは改善が必要か。

5. ブレイディ・エイケン:LHP
今シーズン、トミー・ジョン手術から復帰1年目となった。手術前は常時90マイル中盤、最速97マイルの速球を投げていたが、手術後は90マイル前半が最速となっている。リハビリによって体重を増やし、体格は手術前と比べて非常に大きくなっているがかつてのような球速を取り戻せるか懐疑的な見方も多い。それでも、カーブは一級品で、チェンジアップもまずまず。コントロールもそれほど悪くはないので球速が戻らなかったとしても先発3/4番手クラスの実力はあるだろう。

6. ウィル・ベンソン:OF
16年ドラフト全体14位指名。パワーとスピードを兼ね備えるアスリート。昨夏まで安定しなかったスイングのメカニクスを今春に改良し、しっかりと構えることができるようになり評価を上げた。スピードも平均以上で積極的に盗塁を仕掛ける。スイングが大きすぎるため空振りが多い点は要改善。肩は非常に強く、RFの深くから3Bへストライクの送球をすることが可能。

7. ネリ・ロドリゲス:1B
強靭な下半身から生み出されるパワーが持ち味のスラッガー。アプローチを改め、四球を多く選ぶようになったがその分三振も増えた。ただ、求められているのは長打の多さなので下手に三振数を気にするよりも現在のアプローチを続ける方がいいかもしれない。スピードは皆無で、1Bしか守れない。

8. ノーラン・ジョーンズ:3B
16年ドラフト2巡目指名。全てにおいて平均かそれ以上のツールをもつオールラウンダー。打撃ではコンタクトスキルの高さと平均以上のパワーツールを合わせ持っており、将来はハイアベレージを残しつつ15~20HRを打つことができるだろう。アプローチも卓越しており、矯正する必要はない。高校時代はSSだったが、体重増加と共にスピードが落ちたためプロ入り後は3Bに専念。肩は投手として投げていたこともあったため非常に強い。

9. ユーチェン・チャン:SS
打撃ではアベレージが上がらないが、右方向へ打球を飛ばすようにしたり、アプローチを改善するなど努力が見られる。シーズン15HRをマークすることも可能なパワーを持っており、HR以外の長打も多い。守備では現在SSを守っているが、レンジの狭さと平凡な肩の強さから2B転向を勧める声が多い。他のポジションに移るとなると、さらに打撃を磨くことが要求されるだろう。台湾出身。

10. エリック・ゴンザレス:SS
内外野で複数のポジションをこなすユーティリティプレイヤー。本職はSSでレンジや肩の強さは十分だが、メジャーではフランシスコ・リンドアーがSSを務めるためその他のポジションでの出場が多くなるだろう。バットスピードは速いがアプローチが雑で三振が多い割には四球が少なく、バットスピードの速さを生かし切れていない。

11. ヤンディ・ディアズ:3B
エリック・ゴンザレスと特徴が被るプロスペクト。本職は3Bでフットワーク、ハンドリングに優れており肩も非常に強いためメジャーでも3Bを守ることができる。3B以外にも2B/RF/LFも守っており、SSを守ることができると見る向きもある。打撃ではコンタクトスキルと成熟したアプローチが魅力だが3Bに据えるにはパワー不足。それでも総合的にはレギュラーとして使えるだけの実力はあるだろう。

12. マット・エスパーザ:RHP
90マイル前半の速球とカーブ、スライダーのコンビネーション。高校時代は内野手だったため身体能力が高く、また、プロ入り前は同じコーチに1年以上ついてもらったことがなかったためアップサイドは大きい。ゆったりとしたデリバリーでコントロールは悪くない。球速を上げることが今後の成功のカギか。

13. ユリシース・カントゥ:1B
16年ドラフト6巡目指名。ヒッティングスキルに高い評価を得るタレント。ストライクゾーンを見失うことなく、自分が打てるボールをじっくり待つことができるアプローチも評価に値する。肩は強いが、それ以外は平均以下。1B以外は守ることができないだろう。今年は故障があり指名順位を下げた。

14. グレッグ・アレン:OF
素晴らしいスピードの持ち主で3年連続30盗塁以上、2年連続45盗塁以上をマークしている。そのためOFの守備ではレンジの広さが光るが、ルート取りが不安定なためCFよりもRF向きとも。肩も非常に強くRFなら平均以上の守備を見せることができるだろう。打撃ではコンタクトスキルの高さとアプローチのよさが光るが、パワーレスな点がネック。 

15. フアン・ヒルマン:LHP
同じ年にドラフト指名された同年代のマッケンジーと差をつけられてしまった。 上がると見込まれていた球速は逆に下がってしまい、不安定なコントロールは不安定なまま。チェンジアップのクオリティの高さのみが現時点での強み。アップサイドは大きく、体格も先発向きだが育成に時間がかかりそうである。

16. タイラー・クリーガー:SS
コンタクトスキルが高く、今シーズンはA-A+で打率.299をマーク。パワーレスさが懸念されていたが、最低限の長打を打つことができている。盗塁を積極的に仕掛けるがそれほどスピードはないため成功率は58%と低水準。レンジも肩の強さもSSとして足りていないため将来は2Bに移ることになるだろう。 

17. アダム・プラットコ:RHP
速球の最速は92マイル程度だが、コントロールのよさとチェンジアップ、カーブ、スライダーといったブレーキングボールを駆使し試合を作るハイフロアーなタレント。プロ入り後大きな故障なく、ずっと先発として投げ続けている耐久性の高さも魅力。フライ系で球威がないため被本塁打が多くなるところが欠点。

18. アーロン・シベイル:RHP
16年ドラフト3巡目指名。コントロールのよさが光るハイフロアーなタレント。速球は常時90マイル前半程度だが、これにクオリティの高いカッターを加えることで打者を翻弄する。BOSとのエキシビジョンマッチではハンリー・ラミレスから三振を奪うなど実力の高さをうかがわせた。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールは改善の余地あり。

19. ショーン・アームストロング:RHP
90マイル中盤の速球と真横に曲がるカッター、縦に割れるカーブのコンビネーションで大量に三振を奪うリリーフプロスペクト。コントロールが悪く、イニング数の半分ほどの四球を出すことも珍しくはない。

20. アンドリュー・カリカ:OF
16年ドラフト11巡目指名。コンタクトスキルに優れており、ハイアベレージを残すことができる。早打ちで四球が少ない点とパワーレスさが大きな欠点だったが、大学最終年の今年両方を改善し評価を上げた。スピードも平均以上で、盗塁も上手い。肩は弱いためLFに入ることが多い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/vy6P8i

2016 Top 20 Prospects:クリーブランド・インディアンス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。 

 

1. ブラッドリー・ジマー:OF
顔が瓜二つの兄カイルはロイヤルズのトッププロスペクト。 傑出したツールのパッケージとして知られ、コンタクト&パワーに優れるバッティングでは、ストライクゾーンへの理解も十分だ。A+&2AでOPS.814&本塁打16&盗塁44。 守備ではCFとして必要な肩&スピード&打球判断を併せ持つ。

2. クリント・フレーザー:OF
2013年ドラフト全体5位指名。ファイブツールポテンシャルの持ち主で、特にパワー&スピードに優れる。バッティングフォームの改造に取り組み、シーズン後半戦は 66試合でOPS.961。三振率25%→18%、四球率9.4%→14.4%とアプローチも改善された。

3. ロブ・カミンスキー:LHP
ハイレベルに磨かれた左のエース候補。最速95マイルのストレート&落差の大きいカーブ&チェンジアップ&コマンドいずれも上質。特にカーブはマイナー最高のボールと言われるほどだ。5-11/190と体格は小柄だが、巧みな投球術でカバーする。 

4. ブレイディ・エイケン:LHP
14年ドラフト全体1位も、アストロズと契約がまとまらず進学。その後名誉挽回を狙うもトミージョン手術により評価を上げることはできなかった。 万全であれば97マイルのストレート&カーブ&チェンジアップ&コマンド全てエース級。

5. ジャスタス・シェフィールド:LHP
高校時代にはU-18代表としてもプレーした実力派。5-11/196と小柄な体格ながらストレート&カーブ&チェンジアップのコンビネーションはパワフル。 メカニックもスムーズでコマンドも安定している。1Aでは26試合先発して防御率3.31、K/9=9.7、BB/9=2.7、K/BB=3.7。

6. タイラー・ネークイン:OF
走攻守三拍子揃ったオールラウンダーも、故障の多さがネック。出場試合数は昨年が76試合、今年が84試合と十分ではないがそれでも2年連続で打率3割を達成。特に今年は2A&3Aでキャリア最高のOPS.828をマーク。CF守備ではプラスプラスの肩を披露する。

7. マイク・クレベンジャー:RHP
ジェーコブ・ディグローム(NYM)とそっくりな風貌でも話題に。過去にはトミージョン手術も経験し、今季は3Aで27登板(26先発)して防御率2.73、K/BB=3.63とブレーク。最速97マイルのストレートを軸にスライダー&カーブ&チェンジアップも織り交ぜる。 

8. ボビー・ブラッドリー:1B
19歳たる年齢に比して磨かれたバッターで、特にベストツールであるパワーは平均以上の評価を得る。 1A&A+で27ホーマー&OPS.875&ISOp.254とパワフルな内容。 150Kを喫した粗さを取り除く必要がある。スピード&ディフェンスは平凡で1Bがふさわしい。

9. トリストン・マッケンジー:RHP
6-5/160たるスキニーな体格から高いアップサイド評を得る。90マイル前半のストレートは将来的にさらに向上するだろう。また、カーブ&チェンジアップはストレートと同じフォームから繰り出され、洗練度の高さがうかがえる。A-では12回/17K/2BB。 

10. ルイージ・ロドリゲス:OF
5-11/160と小柄ながら傘下随一のファイブツールポテンシャルを秘める。フリースインガーながらA+で112ホーマー&OPS.827をマーク。さらに自慢のスピードを生かして盗塁も24個決めた。守備では外野3ポジションをこなし、元二塁手ということもあり送球動作までが早い。 

11. フアン・ヒルマン:LHP
ブラッド・ミラー(TB)は高校の先輩。完成度の高いソリッドなHS左腕。 90マイル前半のストレート&鋭いカーブ&打者から見づらいチェンジアップを有効に織り交ぜ、投球センスにも優れる。メカニックも綺麗で制球も安定している。

12. エリック・ゴンザレス:SS
軽快なSS守備で高い評価を受ける。三遊間、二遊間いずれの打球に対しても機敏に反応し、スローイングも力強い。打撃面ではフリースインガーながら自己最多タイの9ホーマーをマーク。足も平均以上で、技術が磨かれればコンスタントに20盗塁をマークできるだろう。

13. アダム・プラットコ:RHP
 支配的な球威の持ち主ではないが、優れたコマンド&野球IQに支えられたクレバーなピッチングが光る。 A+&2Aでは166回/137K/28BB/防御率2.39、BB/9=1.5たるハイフロアー評に見合った活躍。90マイル前後のストレート&チェンジアップのコンビネーション。

14. フランシスコ・メヒア:C
攻守で高いアップサイドを秘めるアスリート。プラスのバットスピードを示しており、パワーポテンシャルを秘めている。スイッチヒッターであり、両打席でヒッティングセンスを持ち合わせている。守備ではプラスの肩を持つが、スローイングを含め課題は多い。 

15. ライアン・メリット:LHP
 素晴らしいコマンドの持ち主で、チームの育成部門のナンバー2であるロス・アトキンズはジョシュ・トムリンと比較し「彼がメジャーリーガーになることにほとんど疑いはない」 と評価した。2A&3Aで12勝、BB/9=1.2、K/BB=4.77と安定した投球内容。

16. マイク・パピ:1B/OF
2014年ドラフト全体38位。ドラフトクラス最高の選球眼の持ち主とされた。現段階ではラインドライブヒッターたる評価に止まるが、プラスのバットスピードからパワーツールは向上の余地を残す。守備は平凡でコーナー向き。 

17. マーク・メジアス:2B
故障の影響もあり3巡目までスリップもA-でOPS.790と健康体をアピール。粘り強いバッティングが武器で、出塁率.382&36K/35BBと高い出塁能力を発揮した。 スピード&守備範囲は平均以下でユーティリティー向きとする見方も多い。

18. ルイス・ルーゴ:LHP
 6-5/200たる大型左腕。真上から投げ下ろすメカニクスから80マイル後半のストレート&カーブ&チェンジアップ。チェンジアップはプラス評価を得るボールで、落差が魅力のカーブも向上を辿る。A+で防御率4.15、被打率.266と支配力に欠ける。プレミア12ではイタリア代表としてもプレー。

19. ショーン・モリマンド:LHP
チェンジアップを武器にソリッドなスターターになり得る。ストレートは90マイル前後と威力に欠けるが、平均レベルのスライダーと組み合わせ、打者のタイミングを崩す。キャリア5年で防御率3.43と安定した成績を残しているが、K/BB=1.97は平凡の域を出ない。

20. グレッグ・アレン:OF
ベン・リビア(WSH)とも比較されるスピードに優れるリードオフタイプ。バッティングではパワーレスだが、26K/27BBたる成熟したアプローチを示した。 守備ではプラスのスピード&平凡な肩からCF/LF向きとされる。バッティングを磨いていければメジャーでも通用する。 

Plus One Prospect
ルーク・ワカマツ:SS
元マリナーズ監督ドン・ワカマツの息子。20巡目指名も、オーバースロットで合意。6-3/185たる恵まれた体格に加えて、高い野球センスを示している。バッティングでは平均以上のバットスピードを示し、守備もSSに残れるレベル。RではOPS.739とまずまずのスタート。
 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/feBtf9