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2018 NLDS Review : MIL vs COL

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NLDS : MIL 3-0 COL

*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game 1 COL 2-3 MIL

勝:ホアキム・ソリア(1-0) 負:アダム・オッタビーノ(0-1)

Game 2 COL 0-4 MIL

勝:ヨーリス・チャシン(1-0) 負: タイラー・アンダーソン(0-1)

Game 3 MIL 6-0 COL

 勝:コービン・バーンズ(1-0) 負:ヘルマン・マーケス(0-1)

 

162試合では決着が付かず、コロラド・ロッキーズはロサンゼルス・ドジャースと163試合目を戦い敗北し、WCからPO進出をすることになった。一方、同じく決着が付かず163試合目を戦い勝利したミルウォーキー・ブリュワーズは、2011年以来となる地区優勝を果たした。対照的な両チームの対決は、ブリュワーズがロッキーズをスウィープするという衝撃的な幕切れであった。

ここからはこのシリーズの注目点とシリーズを通して活躍した選手をピックアップしていく。

 

注目点1→打線

 ロッキーズはリーグトップクラスの打線を誇るチームである。ホーム球場であるクアーズ・フィールドは打者天国として有名ではある。しかしながら、アウェーであってもロッキーズ打線は長打力を遺憾無く発揮してきた。その打線を牽引するのは、38本塁打をマークしたノーラン・アレナド(3B)と、37本塁打27盗塁をマークしたトレバー・ストーリー(SS)だ。だが、シーズンOPS.935をマークしたアレナドはOPS.354、シーズンOPS.914をマークしたストーリーはOPS.667とそれぞれ不振を極めた。ロッキーズに戻ってきたマット・ホリデイ(LF)はOPS.708と最低限の成績を収めたが、ロッキーズ打線は3戦で2得点と封じ込められた。

 一方、ブリュワーズは、オフシーズンに獲得したロレンゾ・ケイン(CF)とクリスチャン・イエリッチ(LF)が地区優勝の原動力となった。イエリッチ(LF)はシーズンOPS1.000の勢いそのままにOPS1.196と活躍してみせた。また、シーズン途中に獲得したマイク・ムスタカス(3B)はOPS.916とシーズン中以上の活躍を見せた。それから、ベテランのエリック・クラッツ(C)が打撃でもチームに貢献を果たし、ケインはOPS.298と不調だったが、キーオン・ブロクストン(CF)が充分過ぎる穴埋めをする活躍で、層の厚さが際立った。

 

注目点2→投手陣

 Game1において、ロッキーズの先発であるアントニオ・センザテラ(RHP)は5回を投げた。一方、ブリュワーズの先発であるブランドン・ウッドルフ(RHP)は、無安打1与四球にも関わらず3回を投げ切ってマウンドを降りた。そのような先発投手の起用はシリーズ一貫して行われ、3戦で13得点2失点と終始優位な状況をキープしたものの、ブリュワーズの先発が6回を投げきることは1度もなかった。(NLDSでの最長は5回だった)

 可能にしたのは、ブリュワーズの投手陣の層の厚さと、クレイグ・カウンセル監督による(リリーフ投手の酷使と言えなくもないが)時代や試合状況に応じた柔軟なプルペン運用だろう。ブリュワーズは4人のリリーフに3連投させた。シーズン55登板81.1回のジョシュ・ヘイダー(LHP)は、3登板し7人の打者と対決。1人として出塁を許さず無失点で抑えた。4人の投手に回跨ぎさせたりワンポイントリリーフとして起用し、ロッキーズ打線を沈黙させることに成功した。

8月のトレード補強を振り返る

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 7月31日は、「トレードデッドライン」である。だが、MLBではウェイバーを通過する、もしくはクレームされることで8月31日までトレードを行うことが出来る。基本的に強豪チームが目当ての選手を獲得することは難しいが、シカゴ・カブスがダニエル・マーフィー(2B)を獲得したように、タイミングさえ良ければPO直前に大きな補強を行うことが出来る。さて、8月はメジャー全体で39件のトレードが行われた。そこでカブスのように、PO直前に補強に成功したチームを振り返りたい。

 

 ニューヨーク・ヤンキース
 7月、投手を重点的に補強していたヤンキースは、アデイニー・エチャバリア(SS)とアンドリュー・マッカッチェン(RF)を獲得。ディディ・グレゴリウス(SS)が復帰間近とは言えDL入りしており、SSの強化に成功した。また、エチャバリアは守備に定評があるため、グレゴリウス復帰後は控えとしてチームに貢献することが出来るだろう。外野手はアーロン・ジャッジ(RF)がDL入りしており、手薄となっていた。ジャッジ復帰後はアーロン・ヒックス(CF)やブレット・ガードナー(LF)と併用すると見られている。クリント・フレイジャー(LF)もリハビリ中であるため、第四の外野手をアップグレードすることが出来たのはPOでは大きな強みである。尚、マッカッチェンは2012年から始まった長期契約の最終年でありオフにFAとなる。おそらく来季はピンストライプではないユニフォームに袖を通していると思われるが、ヤンキースでの活躍に期待したい。

 

 クリーブランド・インディアンス
 ジョシュ・ドナルドソン(3B)を獲得。今季は故障によりシーズンの大半をDLで過ごしているものの、インディアンスの地区優勝は安泰であるため、急いで復帰する必要はなさそうだ。エースのトレバー・バウアー(RHP)等がDL入りしているものの、投手陣には手を付けなかった。7月はブラッド・ハンド(LHP)とアダム・シンバー(RHP)を獲得している。

 

 オークランド・アスレチックス
 ショーン・ケリー(RHP)やフェルナンド・ロドニー(RHP)、コーリー・ギアリン(RHP)、そしてマイク・ファイヤーズ(RHP)を獲得。1人1人はスター級ではないものの、確実にブルペンをアップグレードし、PO進出有力候補になることが出来た。
※アスレチックスのリリーバーの成績()内はAL内の順位
防御率3.29(3位)
勝利数35(2位)
投球回506.1(3位)
(9/2時点)
 ブルペンはALトップクラスであり、今季のアスレチックスの好調を支える鍵と言えるだろう。ファイヤーズは移籍後もスターターとして起用されている。5先発し、27.2回3与四球30奪三振で3勝をマーク。ヒューストン・アストロズと地区優勝争いをしているチームに大きな貢献をしており、トレードは大成功と言えるだろう。尚、ファイヤーズは来季以降も保有することが出来る。地味な補強ながら後半戦も好調をキープしているアスレチックスから目が離せない。尚、、7月は僅か1度しかトレードを行なっておらず、そのトレードではジュウリス・ファミリア(RHP)を獲得している。

なぜ彼らは負けるのか―MLBの戦力格差拡大を考察する―

New York Yankees at Baltimore Orioles April 24,  2011

 

 

 

 

 

 

 MLBの長いシーズンも折り返し地点に到達した。ア・リーグ東部地区に所属しているオリオールズの成績は23勝58敗と悲惨であった。このペースが続けば、彼らは今季116敗を喫する。これは1900年以降に限定すれば、歴代ワースト4位の成績である。しかもチームは主力のマニー・マチャドを放出する可能性を指摘されていて、そうなればもっと悪い成績を残すかもしれない。

 しかし本当に注目すべきなのは、オリオールズに限らず現在のMLBでは強いチームと弱いチームの戦力差が大きく拡大していることだろう。今回のコラムではどうして、このように戦力の格差が拡大しているかについて説明していきたいと思う。

 

 本稿は長くなったのでいくつかのパート分けを施した。以下参照してくださるとありがたい。

Part1戦力格差の拡大を示す数字を紹介

Part2戦力格差拡大の原因-カブスとアストロズの成功及びパドレスとホワイトソックスの失敗-

Part3負ければ負けるほど特をするMLBとヨーロッパサッカーのリーグ構造を比較→私からのMLBドラフトの改善案の提示

 

Part1

 戦力の格差が開いていることは私の主観ではなく、数字を見たうえで客観的に判断できる。以下は今季の6月末の段階での各地区の首位と最下位のゲーム差だ。

AL東 32.0

AL中 19.5

AL西 16.5

NL東 14.5

NL 中 13.5

NL 西 11.0

 各地区とも開幕3カ月で11.0ゲーム以上差以上が付いている。注目すべきはどの地区でもゲーム差が大きい事だ。ヤンキースとレッドソックスがしのぎを削っていた時代に東地区の他チームと大きな差が付いていた頃とは違うという事だ。シーズン折り返しの時点でこれだけの成績差が付くのだから、シーズンが終わる頃にはもっと差は拡大するだろう。

 戦力の格差が拡大しているもう1つの証拠がレギュラーシーズンに100以上の勝ち星をあげるチームの数だ。

 2010年代に入ってからシーズン100勝以上をあげたチームは2011年フィリーズと2015年カージナルス及び2016年カブスしかなかった。ところが昨年はこの100勝以上を記録したチームがインディアンス、アストロズ、ドジャースと同時に3つも誕生したのだ。今季はア・リーグのヤンキース、レッドソックス、アストロズ、マリナーズの4チームが100勝超えのペースを維持している。7年間で3チームしか達成していない偉業を今季は4チームが達成しようとしているのだから、それがどれだけ異常かよく分かるだろう。勝つチームがいれば、負けるチームも存在するわけだからそれだけ負けているチームも存在するのだ。

 球界で1番有名な代理人スコット・ボラスは去年のオフに勝つ気がないチームが存在すると批判していた。それはある意味的を得ていて、資金力に優れていないかつチームの戦力が整いきっていないチームの多く-レイズ、マーリンズ、パイレーツ、ロイヤルズら-は選手を売る側に回った。レイズとパイレーツは球界でも貴重なフランチャイズプレイヤーを放出した。マーリンズとロイヤルズも顔なじみの深い選手たちに別れを告げた。マーリンズは地区2位でシーズンを終えて、レイズは80勝を挙げている。にも関わらず彼らは2018年を前にしてプレーオフを積極的に狙うのではなく、主力を放出することを選択した。その理由は、戦力が整いきっていない段階でプレーオフを狙うよりも再建を完成させて将来の成功を狙う方が合理的だからだ。

 次項では戦力が整いきっていない段階でプレーオフを狙うために補強をしたチームと一度チームを完全解体したチームを比較してみよう。