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2018 Team Preview :テキサス・レンジャース

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本拠地:グローブライフパークインアーリントン

 

他の球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml01/

 

広さ
レフト 101.2m
センター 121.9m
ライト 99.1m
フェンス高さ

2.4~4.3m

パークファクター *平均100
安打 110.0
ツーベース 105.2
スリーベース 181.3
HR 104.9
得点 115.6

 

1, デライノ・デシールズ(CF)

高い走力を武器に昨シーズンも29盗塁を記録。16年は打率.209、OPS=.588と大不振に苦しんだが、昨シーズンは打率.269、OPS=.714と復活を果たした。俊足を活かしたセンター守備でも高い評価を得ており、打撃で更に成長し、1番に定着したい。

2, エルビス・アンドルス(SS)

昨シーズン長打力が大幅開花し、デビューから8年間で35本塁打しか放っていなかったが、昨シーズンだけで20本塁打を放った。打点、OPSなどでも自己ベストを更新し、キャリア最高のシーズンとなった。9年連続で20盗塁をクリアしている俊足も相変わらずで今シーズンも主軸として期待。

3, ノマー・マザーラ(RF)

メジャーデビューから2年連続で20本塁打、昨シーズンは100打点もクリアするなど成長を続けている22歳。スピードが皆無で守備の評価が低いことや左投手を大の苦手としているなど課題ははっきりしているが、まだまだ若く改善に期待したい。

4, エイドリアン・ベルトレ(3B)

4月で39歳を迎える大ベテラン。しかし衰えはまだまだ見えず、故障こそあったが昨シーズンも打率3割をクリア、OPSも.915と一流であり続けている。3000本安打も達成するなど将来の殿堂入りの可能性は非常に高い。

5, ジョーイ・ギャロ(1B)

遂にベールを脱いだパワーモンスター。三振の多さも評判通りで、昨シーズンの196三振はアーロン・ジャッジ(NYY)の208三振に次いでメジャー2位の多さ。今後も昨シーズンのような成績を残し続け、アダム・ダンのようなキャリアを送っていくだろう。

6, 秋信守(DH)

故障に苦しんだ16年から復活し、149試合に出場。22本塁打に、13年以来となる二桁盗塁を記録するなどまだまだやれることを証明した。35歳を迎えたベテランだが、選球眼の良さパンチ力などに衰えは見えず、今シーズンも一定の成績は期待できる。一方で守備は心配な点だらけで主にDHとしての起用となるだろう。

7, ルーグネット・オドーア(2B)

今シーズンでメジャー5年目を迎えるがまだ24歳と非常に若い。昨シーズンは2年連続となる30本塁打越えを果たしたが、低打率&選球眼の無さから出塁率はわずか.252と苦しみ、OPSも.649とレギュラー失格クラス。今シーズンはその粗っぽい打撃を少しでも改善させたい。

8, ロビンソン・チリーノス(C)

年々打撃成績を伸ばしている捕手。昨シーズンはわずか88試合の出場ながら17本塁打、打率.255に対し、出塁率.360と選球眼の良さも見せた。盗塁阻止率は25%と高くはないが14年には40%を記録しており、今シーズンは数字の向上に期待したい。

9, ライアン・ルア(LF)

ブレイクした16年から一転、昨シーズンは打撃成績を大きく落とし、レギュラー獲得には至らなかった。今シーズンも主にバックアップとしての起用が予想されるが少ないチャンスを活かしてレギュラー獲得に近づきたい。マイナーでは30本塁打越えを記録した事があるなどパンチ力はある。

Look Back 2011 BA Prospect Ranking 41~50

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MLBを語るに際して決して忘れることのできないプロスペクト。見事に期待に応えてスタープレーヤーへと成長を遂げる選手もいれば、メジャーの舞台に辿り着くことすらなく消えていく選手も少なくない。一昨年、昨年と好評をいただいた当コラムだが、今年は趣向を変え、2011年版のBaseball America発表のプロスペクトランキングTOP100から上位50名を取り上げてその軌跡を振り返るとともに、2016年の成績をもとにした5年後のランキングも掲載したので合わせてお楽しみいただきたい。なお、今回は2011年版ランキングから41~50位を取り上げる。

 

2011 BAランキングと独自に作成した2016 FEDランキングの比較

順位  2011 Baseball America  2016 Far East Division 変動
1 ブライス・ハーパー WSH マイク・トラウト LAA ↗1
2 マイク・トラウト LAA クリス・セール BOS ↗↗18
3 ヘスス・モンテロ NYY ザック・ブリットン BAL ↗↗25
4 ドモニク・ブラウン PHI マニー・マチャド BAL ↗↗10
5 フリオ・テヘラン ATL アロルディス・チャップマン NYY ↗2
6 ジェレミー・ヘリクソン TB フレディ・フリーマン ATL ↗↗11
7 アロルディス・チャップマン CIN フリオ・テヘラン ATL ↘2
8 エリック・ホズマー KC ブランドン・ベルト SF ↗↗15
9 マイク・ムスタカス KC ブライス・ハーパー WSH ↘8
10 ウィル・マイヤーズ KC ゲイリー・サンチェス NYY ↗↗20
11 ジェームソン・タヤン PIT ウィル・マイヤーズ SD ↘1
12 ダスティン・アクリー SEA ビリー・ハミルトン CIN ↗↗38
13 シェルビー・ミラー STL ジェレミー・ヘリクソン PHI ↘7
14 マニー・マチャド BAL クリス・アーチャー TB ↗↗13
15 マット・ムーア TB デリン・ベタンセス NYY ↗↗28
16 マイケル・ピネダ SEA エリック・ホズマー KC ↘8
17 フレディ・フリーマン ATL ジェームソン・タヤン PIT ↘6
18 ジョン・ラム KC マット・ムーア SF ↘3
19 マイク・モンゴメリー KC マイク・モンゴメリー CHC →0
20 クリス・セール CWS ディー・ゴードン MIA ↗6
21 ジェイコブ・ターナー DET マーティン・ペレス TEX ↗3
22 デズモンド・ジェニングス TB マイク・ムスタカス KC ↘↘13
23 ブランドン・ベルト SF ブレット・ロウリー CWS ↗↗17
24 マーティン・ペレス TEX マイケル・ピネダ NYY ↘8
25 ロニー・チゼンホール CLE ランドール・デルガド ARI ↗↗11
26 ディー・ゴードン LAD ロニー・チゼンホール CLE ↘1
27 クリス・アーチャー TB トラビス・ダーノウ NYM ↗9
28 ザック・ブリットン BAL カイル・ギブソン MIN ↗6
29 カイル・ドレイベック TOR アーロン・ヒックス NYY ↗↗16
30 ゲイリー・サンチェス NYY デズモンド・ジェニングス TB ↘8
31 ケイシー・ケリー SD シェルビー・ミラー ARI ↘↘18
32 タイラー・マツェック COL ジョーダン・ライルズ COL ↗↗10
33 ジャロッド・パーカー ARI ジョン・ラム CIN ↘↘15
34 カイル・ギブソン MIN ジェイコブ・ターナー CWS ↘↘13
35 ランドール・デルガド ATL ダスティン・アクリー NYY ↘↘23
36 トラビス・ダーノウ TOR ケイシー・ケリー ATL ↘5
37 マイク・マイナー ATL ヘスス・モンテロ BAL ↘↘34
38 ブレット・ジャクソン CHC ジョナサン・シングルトン HOU ↗1
39 ジョナサン・シングルトン PHI ウィリン・ロザリオ 韓国 ↗↗10
40 ブレット・ロウリー TOR ドモニク・ブラウン TOR ↘↘36
41 マニー・バニュエロス NYY カイル・ドレイベック ARI ↘↘12
42 ジョーダン・ライルズ HOU トニー・サンチェス LAA ↗4
43 デリン・ベタンセス NYY マイク・マイナー KC ↘6
44 ヘンリー・メヒア NYM マニー・バニュエロス ATL ↘3
45 アーロン・ヒックス MIN タイラー・マツェック COL ↘↘13
46 トニー・サンチェス PIT トレイ・マクナット SD ↗2
47 アレックス・ホワイト CLE ジャロッド・パーカー OAK ↘↘14
48 トレイ・マクナット CHC アレックス・ホワイト 無所属 ↘1
49 ウィリン・ロザリオ COL ブレット・ジャクソン 無所属 ↘↘11
50 ビリー・ハミルトン CIN ヘンリー・メヒア 追放 ↘6

※2016年球団に所属しており、かつシーズン終了後FAの選手は2016年にプレーした球団を記載

 

2016 NLDS Review:CHC vs SF

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NLDS:CHC 3-1 SF

 *Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 CHC 1-0 SF
勝:ジョン・レスター(1-0) 負:ジョニー・クエト(0-1) S:アロルディス・チャップマン(1)

Game2 CHC 5-2 SF
勝:トラビス・ウッド(1-0) 負:ジェフ・サマージャ(0-1) S:チャップマン(2)

Game3 CHC 5-6 SF
勝:タイ・ブラック(1-0) 負マイク・:モンゴメリー(0-1)

Game4 CHC 6-5 SF
勝:ヘクター・ロンドン(1-0) 負:ウィル・スミス(0-1) S:チャップマン(3)

 

108年ぶりのワールドチャンピオンを目指すシカゴ・カブスと、2010年以降12年、14年と偶数年には必ずワールドチャンピオンになってきたサンフランシスコ・ジャイアンツとのナショナルリーグ・ディビジョンシリーズ。レギュラーシーズンでシーズン30球団最多のシーズン103勝を挙げたカブスと、短期決戦の戦い方を熟知しワイルドカードを勝ち抜いてきたジャイアンツ。ジョー・マッドンとブルース・ボウチーという稀代の名将対決となったこのシリーズは4試合中3試合が1点差ゲームという緊迫したシリーズとなった。

 

このシリーズの注目点とシリーズを通して活躍した選手をピックアップしていく。

 

注目点→「終盤での得点」と「ブルペンの層の厚さ」

カブスがシリーズを制することができた原因はこの2つが大きかったと言えるだろう。第1戦ではジョン・レスターとジョニー・クエトが壮絶な投手戦を繰り広げ、8回裏のハビアー・バイエズのホームランの1点を守りきったカブスが勝利。終盤での一撃で勝利を決めた。

第2戦ではカブス先発ヘンドリクスが3回途中で打球を右腕に受けるアクシデントで緊急降板したものの、5人の投手リレーでリードを守りきり、ブルペンの層の厚さを見せつけた。

第3戦ではホームに戻ったジャイアンツが勝利。8回裏に3点を取って逆転するも、9回にリードを守りきれずに延長に突入。13回裏にサヨナラ勝利で勝利するも、9回を投げるセルジオ・ロモに不安を抱く勝利となってしまった。この不安が第4戦の勝負を分けたと言っても良いかもしれない。

そしてカブス2勝、ジャイアンツ1勝で迎えた第4戦。カブスはジャイアンツ先発マット・ムーアに苦戦し8回が終わって2-5と3点のビハインド。ジャイアンツが2勝2敗に持ち込むかと思われたが、継投に入った9回、前日に不安を露呈したブルペンにカブス打線が襲いかかった。

昨日の乱調で32球を投げたロモを回の頭から使うのをためらったジャイアンツは調子の良かったルーキーのデレク・ロウがマウンドに上がるも、ブライアントにヒットを浴びる。すかさず左のリゾに対して左投手のハビアー・ロペスを送るもフォアボール。我慢できずにロモを投入するもベン・ゾブリストにツーベースを許し2点差。またも投手交代でこの回4人目となるウィル・スミスが登板するも、代打ウィルソン・コントレラスに同点タイムリーを献上。守備のミスも重なり5人目ハンター・ストリックランドがバイエズに勝ち越しタイムリーヒットを打たれて勝負あり。

9回裏は前日に打たれたカブスの守護神、チャップマンが三者連続三振で締め、カブスが6-5で勝利しNLCSへと駒を進めた。

やはり勝負を分けたのは、9回のジャイアンツリリーフ陣だろう。ワンアウト取るまでに3点を失い、この間に投げた投手は4人。細かい継投も実らず最後までクローザーに泣かされるシーズンとなった。

 


 

 

最後にシリーズで活躍した選手について取り上げる。

カブスでは攻守にわたってラッキーボーイ的な活躍をしたバイエズだろう。初戦の劇的なホームランから始まり、第4戦の9回での決勝点となるタイムリーヒットまで、全試合で安打を記録しカブス打線を引っ張った。守備面でもランナーへのタッチの速さで盗塁阻止に貢献。攻守共に中心となった。

一方のジャイアンツではコナー・ギレスピーとジョー・パニックの二人を推したい。第3戦ではギレスピーが難攻不落と思われたカブスのクローザー、チャップマンから逆転となるスリーベースで2打点をあげれば、パニックは13回裏のサヨナラツーベース含む3安打。第4戦でもギレスピーが4打数4安打、パニックが3打数1安打で共に1打点と、第1戦、第2戦と抑えこまれたジャイアンツ打線の火付け役となった。

 

Text by Kazuki Shirai
写真: https://flic.kr/p/zjGfkL

Weekly Report: Week-21

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-21のキーワードは「ゲイリー・サンチェス」「マット・ ムーア」「コリー・シーガー」だ。

 

  • ゲイリー・サンチェス

「ベイビー・ボマーズ」。
タイラー・オースティン、アーロン・ジャッジ、そしてゲイリー・サンチェスを加えたヤンキースの若手野手陣を人々はそう呼ぶ。

2016年のMLB.comプロスペクトランキングでは全体32位、ポジション別部門では1位にランクインしたこのドミニカ共和国出身の23歳の捕手は、2009年にヤンキースとインターナショナルFAで契約後、2015年にAAA級スクラントンのシーズン終了と共にコールアップされデビュー。期待され迎えた2016年、オースティン・ロマインとのブライアン・マッキャンの控え捕手争いに敗れマイナーでシーズンをスタート。5月に1度コールアップされ指名打者としてスタメン出場するが、4打数0安打に倒れ再びマイナーへ。

サンチェスに再びチャンスが与えられたのは8月3日。コールアップ即スタメンとなると、4日連続でヒットを放つ。初ホームランが出たのは一週間後の8月10日だった。田澤純一の高めに浮いたストレートを捉えると、センターへ特大の一発。この日は5打数4安打と爆発するが、それだけでは終わらなかった。

 14日に第2号を放つと、16日には何と2発。翌日も1発を叩き込み、なんとWeek 21終了時点(26日時点)で史上初の「デビュー最初の23試合で11号本塁打」を達成。また、ルーキーにより8月の月間本塁打記録も更新し続けている。実況アナウンサーには「マジカル・ルーキー」、球団担当記者からはホームランを打つと「デイリー・ホームラン」とまで呼ばれる驚異の新人を筆頭に、マイナーに控えるクリント・フレイジャーら強力野手陣を加え「ベイビー・ボマーズ」はブロンクスの外野席に更に多くの爆弾を落とし続けるに違いない。

もし貴方がヤンキー・スタジアムの外野席に行かれるのであれば、グローブを必ず持って行くべきだ。素手で彼らの打球を捕るのは危険すぎるだろうから。

 

 

 

2016 Team Preview:タンパベイ・レイズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

  • 本拠地:トロピカーナ・フィールド

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml02/

 

広さ
レフト 96M
センター 123.1M
ライト 98.1M
フェンス高さ 2.9~3.4M
パークファクター*平均100
安打 93.9
ツーベース 83.2
スリーベース 70.4
HR 96.2
得点

94.0

 

  • 予想オーダー

1.コリー・ディッカーソン:LF
 今オフにトレードでCOLからレイズに加入した。昨シーズンは何度も故障に見舞われ65試合に出場に留まった。しかし、それでも打率.300、2桁本塁打をクリアしており、自慢の打撃は健在。ただ、ロッキーズ打者の例に漏れず打者有利なクアーズ・フィールドの恩恵を受けていたため、ホームでのOPS1.085に対しアウェイではOPS.695。打撃成績がどれほど落ちるか心配だが、本人は新天地でのプレーを楽しみにしている様子。

2.スティーブン・スーザ:RF
チームの得点力アップの鍵を握るスラッガー。 WSHから移籍して1年目だった昨シーズンは新人王の有力候補だったが、度重なるケガで110試合の出場に留まり、16本塁打を放つものの打率.225と確実性に欠けた。かねてから指摘されていた三振の多さを改善する必要があるだろう。身体能力は高いため健康に過ごせば20-20も可能な逸材。

3.エバン・ロンゴリア:3B
 チーム生え抜きのスター選手だが、数年前に比べるとバットが湿りがちになっている。昨シーズンは健康に過ごし160試合に出場。21本塁打をマークしたがOPS.764は主軸の打者としては物足りない。徐々に恐れられなくなっているのか四球も少なくなり、かつては10%台だったBB%が7.6%にまで落ちた。打撃成績がイマイチだったのは、昨シーズンこれまでチームを支えていたジョー・マッドン監督や、ベン・ゾブリストなどのベテラン選手が抜けたことで1人でリーダーシップを取らなければならないというプレッシャーがあったから。今シーズンは多少軽減されるはずなので2009年のような打撃が見れるかもしれない。

4.ローガン・モリソン:DH
 昨オフに続き今オフもトレードされ移籍してきた。昨シーズンは打者不利なセーフコ・フィールドを本拠地にしながら17本塁打をマークし、平均以上の長打力を持っていることを証明したが、打率.225となかなかヒットが出ずOPS.685、fwarはマイナスの数字となった。守備はどこを守っても平均を大きく下回るレベルなのでなんとか打撃でチームに貢献したい。小さいころから父親にメジャーリーガーになると伝えており、それを実現させた。

5.ローガン・フォーサイス:2B
昨シーズン打撃面でブレイクしたユーティリティプレイヤー。昨シーズンにマークした17本塁打はそれまでのキャリア通算本塁打数よりも多い数字。その他の打撃成績も上々でBWAAの記者によって選出されるチーム内のMVPにも選ばれた。本職は2Bだがその他内野3ポジションとLF/RFも平均程度になら守ることができる。オフには2年契約を結んだ。

6.ジェームズ・ローニー:1B
チームのお荷物になりつつあるベテラン。打率は毎シーズン平均以上の数字を残すがそれ以外の成績は年々悪化。本塁打数も減少し、怖がられなくなったことで四球もそれと共に減少。かつては名手だった1B守備も年々衰え2年連続でDRS、UZR共にマイナスとなった。チームはなんとかトレードでの放出をもくろんでいるが、実現には至っていない。今シーズン限りで契約が切れるのでそれを待つしかなさそうである。

7.ケビン・キアマイアー:CF
驚異的な守備範囲を誇る、現在メジャーで最も守備が上手い外野手。前後左右どの打球にも諦めず食らいつき、マークしたDRSは+42。この数字はメジャートップで、2位のエンダー・インシアーテが+29だった。もちろんゴールドグラブを受賞。打撃では2桁の本塁打と三塁打をマーク。足も速いのでリードオフに据えたいが、早打ちで出塁率が低いため下位でランナーを返す方が効率的。昨シーズンの最も素晴らしかったホームランスチールの場面を絵画にしたものを、チームメイトからプレゼントされた。

8.ブラッド・ミラー:SS
 なかなかメジャーで才能を発揮できない身体能力の高い選手。トレードで今オフにTBに移籍した。SSとしては平均以上の打力を持っており2年連続で2桁本塁打をマークしている。SS守備は平均以下。そのため、昨シーズンは同じポジションに守備の上手いプロスペクトが昇格したことでOFに回ったが、SSよりも遥かに下手でコンバートは大失敗に終わった。幸いTBのOFは埋まっているためOF守備につく可能性は低い。素手でバットを持つ。

9.ハンク・コンガー:C
 今オフにHOUから移籍してきた。打撃では低打率ながらも平均以上のパワーを持ち、昨シーズンはキャリアハイとなる11本塁打をマークした。守備ではフレーミングに優れ、投手を助けるが、盗塁を滅多に刺せず、盗塁阻止率は2.3%と壊滅的だった。今シーズンはレネ・リベラやカート・カサリらとレギュラーの座をかけて争う。ホームランを打ったチームメイトを「ゾンビロボットダンス」で出迎える。