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Weekly Report :Week7

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-7のキーワードは「ジェームズ・パクストン」「スティーブン・ピスコッティ」「マット・ハービー」だ。

 

・ジェームズ・パクストン

地時間5月8日に今季3度目のノーヒットノーランがありました。達成したのはマリナーズの左のエースであるジェームズ・パクストンです。ノーヒッターは既にショーン・マナエアとドジャース投手陣によって達成されています。今回はパクストンのノーヒッターに関連する様々な記録を紹介したいと思います。

 

・マリナーズの投手によるノーヒッターは2015年にオリオールズ戦で達成した岩隈久志以来で6例目です。アウェイゲームでマリナーズの投手がノーヒッターを達成したのは、パクストンが初めてとなりました。過去に達成しているのは、ランディ・ジョンソンや”キング”フェリックス・ヘルナンデスらチームの伝説が並びます。

 

・今回のノーヒッターで、今年達成されたノーヒッターはアメリカ、メキシコ、カナダと3国で達成されたことになります。もちろんこれは史上初の出来事です。野球のグローバル市場での人気獲得を狙っているMLB機構としては、話題を呼ぶノーヒッターが様々な国で達成されるのは喜ばしいことだと言えるでしょう。また来年はシーズンの試合をロンドンで開催することが正式に決まりました。

 

・パクストンはカナダ出身ですが、カナダ出身選手によるノーヒッターはディック・ファウラー以来2人目となります。またパクストンは2010年にマリナーズに入団していますが、実はその前年2009年には今回の対戦相手であるブルージェイズにドラフトで指名されています。

 

・ノーヒッターを達成されたブルージェイズは今回で5回ノーヒッターを達成されたことになります。今回の前は7年前に当時タイガースのジャスティン・バーランダーが達成しています。

 

・実は今回の試合と同じ日に完全試合の可能性があった試合がありました。ナショナルズvsパドレス戦でナショナルズ先発ジェレミー・ヘリクソンが6回まで完全試合を続けていました。ナショナルズはヘリクソンの好調もあって5月に入って絶好調。さらに開幕から欠場が続いているダニエル・マーフィーが戻れば勢いは加速するでしょう。

2016 NLWC Review

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現地時間105日。アメリカンリーグに続いてナショナルリーグでもプレーオフの幕が開けた。ナ・リーグワイルドカードゲームの対戦カードはニューヨーク・メッツ対サンフランシスコ・ジャイアンツだ。シーズン最終盤まで繰り広げられた三つ巴のワイルドカード争いを制した2チームによるディビジョンシリーズを賭けた一戦であるため熱戦が予想された。それでは試合を振り返る前にメッツとジャイアンツがどのようなチームであったかをおさらいしておきたい。

 

  • ニューヨーク・メッツ

メッツの強みは投手陣にあると言えるだろう。先発陣、救援陣ともにリーグ3位のチーム防御率を記録(それぞれ3.613.53)。先発陣に関しては開幕当初にローテーションの柱として期待されたマット・ハービー、ジェイコブ・デグロムをはじめとしてスティーブン・マッツ、ザック・ウィーラーが離脱したもののマイナーから昇格してきたセス・ルーゴ(8先発で防御率2.68)、ロバート・グセルマン(7先発で防御率2.63)といった新人の奮闘やバートロ・コローン、ノア・シンダーガードが昨年以上の活躍を見せ高い水準を維持していた。

リリーフ陣はジェリース・ファミリアが51セーブ(セーブ成功率91.1)と守護神の役割を果たすと、アディソン・リードは80試合で防御率1.97、フェルナンド・サラスは移籍後17試合で2.08、他にも左殺しのジェリー・ブレビンスやハンセル・ロブレスらを揃え強力なリリーフ陣を形成していた。

野手陣はホームラン数がリーグ2位でヨエニス・セスペデスとカーティス・グランダーソンが30本塁打に到達したが、盗塁数42は同14位で機動力は使えず、出塁率.316は同12位、671得点は同11位と粗い打線であったことは否めない。

また、野手陣にも怪我人が続出した。正二塁手として23本塁打を放ったニール・ウォーカーのみならずデビッド・ライト、ルーカス・デューダ、トラビス・ダーノウ、ウィルマー・フローレスらが離脱。彼らはワイルドカードゲームの舞台に立つことができなかった。その上、今季途中に移籍してきたジェイ・ブルースはメッツ移籍後に極度の不振に陥った。T.J.とレネの2人のリベラやホセ・レイエスらが代役として奮闘したものの戦力ダウンとなってしまったのは仕方のないことだろう。

 

  • サンフランシスコ・ジャイアンツ

ジャイアンツの最大の強みは何といってもポストシーズンでの経験値の豊富さだ。レギュラーシーズンで好成績を残していてもポストシーズンでは力を発揮できないというのは決して珍しいことではない。メッツは昨シーズンのリーグ覇者とはいえ経験値の面では過去6年でワールドチャンピオン3回のジャイアンツに軍配が上がるだろう。

特にエースのマディソン・バムガーナーは2年前のワイルドカードゲームにおいて敵地で4安打完封勝利を挙げており今回もその再現が期待された。野手陣に目を向けても過去3度のポストシーズンで全試合スタメンマスクをかぶっているチームリーダーのバスター・ポージー、2年前のワイルドカードゲームで先制のグランドスラムを放っているブランドン・クロフォードら経験豊富な選手が多い。

また、ジャイアンツはチーム防御率がリーグ4位とメッツ投手陣にも引けを取らない成績を残している。先発陣は先ほど述べたバムガーナー、昨シーズン、カンザスシティ・ロイヤルズで世界一を経験し、自身もワールドシリーズで完投勝利を挙げたジョニー・クエト、ジェフ・サマージャの三本柱は強力だ。救援陣は、レギュラーシーズンでは9度のセーブ失敗を数え不安定だったもののポストシーズン通算防御率0.95とポストシーズンで抜群の安定感を見せるサンティアゴ・カシーヤをはじめセルジオ・ロモや左殺しのハビアー・ロペス、ハンター・ストリックランド、新人のデレク・ロウ、ジャイアンツ移籍後に防御率2.95と好投を見せるウィル・スミスとこちらも役者は揃っている。

打線はブランドン・ベルトがキャリアハイとなる成績を残すとクロフォードはナリーグのショートとして2位となる打点84を挙げ、ポージーはOPS.796を記録したが、長打率リーグ10位と迫力に欠ける。得点力は決して突出しているとは言えないが、出塁率.329はリーグ4位と打線はつながりメッツよりも多くの得点を記録した。

 

Weekly Report: Week-9

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-9のキーワードは「10点差逆転」「マイク・ナポリ」「マディソン・バムガーナー」だ。

 

  • 10点差逆転

国時間6月2日のシアトル・マリナーズ対サンディエゴ・パドレスの試合は白熱した一戦となった。

この試合は序盤からパドレス打線が猛攻を見せ、5回終了時点でホームのパドレスが12-2の大差でリード。差は10点、一方的な試合になってしまったと誰もが思っていた。

ところがマリナーズ打線は諦めなかった。6回表、5番のカイル・シーガーのツーベースや代打イ・デホのスリーランで5得点。12-7まで追い上げ、差は縮まったもののまだ5点差。

しかし、7回表にまたもシーガーとイ・デホを含む7選手にタイムリーヒットが飛び出し、一挙9得点のビックイニングで大逆転。6回、7回の2回だけで合計14得点を挙げ、一時は10点あった差をひっくり返し、最終的には16-13の大逆転勝利を果たした。途中出場ながら3打数3安打1本塁打4打点を記録した、昨シーズンまで日本のソフトバンク・ホークスで活躍したイ・デホの打撃が光った試合となった。

マリナーズは今季チーム本塁打数もMLBでトップクラスと打線には破壊力がある。チーム史上最多となる10点差をひっくり返しての勝利は、現在アメリカンリーグ西地区の2位として首位を狙うチームの勢いを増すきっかけになりそうだ。