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World Series Review:Game-3

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*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可

Game3:CLE
勝:アンドリュー・ミラー(1-0) 負:カール・エドワーズjr(0-1) S:コディ・アレン(1)

クリーブランドで1勝1敗と勝ち星を分け合い、1日置いた後に迎えたリグレーフィールドでの第3戦。DH制がなくなったことで両チームともラインアップを変えることを余儀なくされた。インディアンスはポストシーズンでの好投があったジョシュ・トムリンを、カブスはシーズンメジャー最優秀防御率をマークしたカイル・ヘンドリクスを先発に立てた。

試合は初回から動いた。1回表、1アウトからジェイソン・キプニス、フランシスコ・リンドーアの連打で1、3塁。ヘンドリクスはいきなりピンチを背負うことになったが慌てなかった。リードが大きい1塁のリンドーアに牽制を投げると際どいタイミングに。一度はセーフコールがなされたがチャレンジの結果アウトへと判定が覆った。

第1戦でリンドーアにかく乱され初回から失点を許したジョン・レスターの二の舞にはならないよう、しっかりとインディアンスの機動力の要であるリンドーアの足を封じこめたヘンドリクスは初回を無失点で切り抜けた。その後もヘンドリクスは低めへのコマンドとチェンジアップが冴え、毎回ランナーを背負いつつも4回まで失点なく投げ進んだ。

一方のトムリンはそれまでのポストシーズンで見せたような好投をこの試合でも披露。落差のあるカーブとヘンドリクスに負けないほどのコマンドでカブス打線を翻弄。こちらも4回まで2塁を踏ませない素晴らしい投球を見せる。

試合が大きく動いたのは5回だった。5回表、インディアンス先頭打者のタイラー・ネークインがシングルヒットで出塁。その後送りバントで1アウトとなった後、四球と死球で満塁のチャンスを作る。ここで打席に入るのはここまで2安打と当たっているリンドーア。ここでカブスはヘンドリクスを諦め、ジャスティン・グリムを投入。

カブスファンも思わず目を逸らしてしまうような場面。フルカウントとなった後、リンドーアが放った打球は2Bを守るハビアー・バエズの正面へ。SSのアディソン・ラッセルと目にもとまらぬ速さでダブルプレーを完成させ、この大ピンチを切り抜けた。

そして5回裏、今度はカブスの先頭打者ホルヘ・ソレアーが同じくシングルヒットで出塁。その後内野ゴロの間に進塁し、2アウト2塁。ここでグリムの打順となりミゲル・モンテロが代打で送り出されたところでインディアンスも投手交代を告げる。インディアンスは第1戦での気迫の投球が記憶に新しいアンドリュー・ミラーをこの場面で投入した。

モンテロも対戦する投手が変わったことに合わせてバットを変えてミラーに臨んだ。追い込まれた後、モンテロが内角の速球をはじき返すとライトに鋭いライナーが飛んだが打球はグラウンドに落ちることはなくRFを守るロニー・チゼンホールのグローブの中へ。またしてもミラーは無失点で切り抜けポストシーズン連続無失点のイニングを延ばした。

6回は両チームのリリーフが三者凡退に抑え事なく終わったが、7回に再び試合が動いた。6回から投げていたカブスのカール・エドワーズjrから先頭のロベルト・ペレスがヒットを打ち出塁。送りバントで2塁に進むと、さらにワイルドピッチで3塁に到達。打席に入っていたラジャイ・デービスが四球で歩くと、ミラーの打順で代打ココ・クリスプがコールされる。

両打ちのクリスプということもあり、カブスベンチの判断はエドワーズjr続投。手に汗握る展開は一瞬で決着がついた。クリスプが初球の速球を詰まりながらもライト前に運び、タイムリーに。遂に待ちわびていた先制点がインディアンスに入った。カブスもソレアーの強肩で3塁に進塁しようとしたデービスを刺し、好プレーで3アウト目を取り追加点を許さず踏ん張ったが、この日はこの1点が全てだった。

7回裏、カブスは2アウト後、ソレアーが打ったライトのファールゾーンぎりぎりのフライをチゼンホールが落球し3塁まで進んだが後が続かず得点とはならなかった。その後もカブスはランナーを出すものの得点は奪えず、9回には2アウト2、3塁のチャンスを作るがインディアンスのクローザー、コディ・アレンが立ちふさがり最後までホームを踏めず試合終了となった。

カブスが最後まで得点できなかった理由をバエズは「自分達は今日の試合、物事を速く進めようとしすぎていた。自分達のペースで1打席1打席、1球1球プレーしなければならない」と話した。確かにこの試合はレギュラーシーズン中メジャー1位の四球数をマークしたカブス打線にしては早打ちでボール球に手を出すシーンが多かった。もう一度自分達のプレースタイルを思い出す必要があるだろう。

勝利したインディアンスは勝利した第1戦のように継投策がハマっただけでなく、普段はあまり行わない代打策まで当たりとなった。代走や守備交代も多く行い、ベンチ入りしている13人の野手を全て使い切っての勝利だった。フランコーナ監督が試合後に「とても忙しい試合だった」と振り返ったのも納得である。

両チームとも守備で好プレーがあり息詰まる投手戦が一層見応えのある試合になった。言葉通り世界一のチームを決めるのにふさわしい両チームであることをファンは思い知らされただろう。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/Mbgtbs

2016 Team Preview:シカゴ・カブス

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:リグレー・フィールド

 

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml13/

 

広さ
レフト 108.2M
センター 121.9M
ライト 107.6M
フェンス高さ 3.5~4.6M
パークファクター平均*100
安打 93.4
ツーベース 79.4
スリーベース 109.4
HR 127.6
得点 95
  • 予想オーダー

1.デクスター・ファウラー:CF
昨シーズン152試合に出場したCHCの切り込み隊長。オフにFAとなるも、結局1年13Mで再契約。昨年は打率こそ.250と低調だったものの、2009年以来となる20盗塁をマークし、キャリアハイとなる17HRを記録した。キャリア8年間で1イニングRFを守った以外全てCFとして出場しているが、昨シーズンもDRS-12と守備は上手くない。スイッチヒッターだが基本的に右打席の方が成績が良い。

2. ジェイソン・ヘイワード:RF
同地区のライバル、STLから8年184Mで加入。26歳にしてゴールドグラブ3度の球界屈指のRFであるが、シュワーバー、ソレアに加えファウラーが残留したこともありCFを務める機会が増える可能性ある。どこを守るにしても他の外野手は守備に不安を残す選手ばかりで、DRS+22、UZR+20.2をマークしたヘイワードの存在は非常に大きいだろう。本拠地となるリグレーフィールドではキャリア通算25試合で.311/.376/.522、4HRと相性が良く、打撃成績の向上にも期待がかかる。

3.アンソニー・リゾ:1B
昨シーズンは.278/.387/.512&31HR&101RBIの成績で主軸の役割を果たした。加えてDRS+10、17SBと走攻守揃った若き主砲としてチームを引っ張り、NLのMVP投票4位にランクイン。MLB史上2人目となる30HR&30死球という珍記録も達成した。死球が多い中で160試合に出場する強靭さを見せたが、怪我にだけは気をつけたい。

4.クリス・ブライアント:3B
満を持してメジャーデビューを果たした昨シーズンは周囲からのプレッシャーをはねのけ、.274/.368/.485&26HR&99RBIで新人王を獲得。一方でリーグワーストの199三振を喫したようにまだまだ粗さも残る点が課題だ。野球の実力に加えてイケメンということもありシカゴでの人気は絶大。2015年のMLB全体の公式レプリカユニフォーム売り上げランキングでルーキーでは初となる1位に輝き、その人気はもはやシカゴだけに留まらない。

5.カイル・シュワーバー:LF
ブライアントと同じく昨シーズンメジャーデビュー。打撃では69試合で.246/.355/.487&16HR。ポストシーズンでは9試合でOPS1.308、PNCパークでの場外弾含む5HRと大暴れし、新人離れしたパワーを見せつけた。一方で守備には多く課題を残す。Cとしてはメジャーのレベルに達しておらずLFにコンバートされるも、LFに打球が飛ぶたびにカブスファンはハラハラしなければならない。対左投手への対応なども含め、まだまだ課題は多い。

6.ベン・ゾブリスト:2B
KCから4年56Mで加入した球界屈指の便利屋。昨シーズンはOPS.809&8年連続2桁本塁打となる13HRをマーク。TBでのデビュー以来9年間ジョー・マドン監督の下でプレーしており、2球団を経て今シーズン再びマドン監督の下でプレーすることを選んだ。2B/SS/LF/RFの4ポジションでの出場が多いが、本人は2Bでのプレーを希望し、チームとしても2Bを任せる模様。

7.ミゲル・モンテロ:C
移籍初年度だった昨年は248/.345/.409&15HRと打撃では最低限の成績を残したものの、DRS-2、かつて2年連続で40%以上を記録した盗塁阻止率はキャリアワーストとなる20%と精彩を欠いた。32歳とまだまだ老け込む歳ではないが、盗塁阻止率は2012年をピークに下降。若い選手の多いチームの中で経験豊富な捕手として攻守に存在感を発揮したい。

8.アディソン・ラッセル:SS
昨シーズンはルーキーながらSSでも2Bでも好守を披露。打撃でも142試合で.242/.307/.389&13HRとルーキーのSSとしては合格点だろう。149三振を喫した粗さが改善点。同じポジションだったスターリン・カストロがNYYにトレードされ、SSのレギュラーとして開幕から活躍が期待される。ヘイワード加入に伴い、今季から背番号22→27。

9.投手