Tag Archives: ミッキー・モニアック

2017 Top 20 Prospects:フィラデルフィア・フィリーズ

27424073716_af97e12dcb_z

 

 

 

 

 

 

 

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ホルヘ・アルファロ:C
今シーズン守備面で成長を見せ、攻守バランスの取れたCになりつつあるタレント。キャッチングやブロッキングなどが改善され、メジャーでもレギュラーとして出場できるレベルになった。肩は非常に強く、今シーズンの盗塁阻止率は44%。 筋肉が詰まった体から生み出されるパワーは平均以上でメジャーでも15-20HRをマークできるだろう。何でも打ちに行くアプローチで四球は少ないが、悪球もヒットにすることができるので無理に変える必要はない。

2. シクスト・サンチェス:RHP
非常に大きなアップサイドと完成度の高さを兼ね備えている恐るべき18歳。力感がなく、お手本のようなデリバリーで90マイル中盤の威力のある動く速球をコントロールよく投げる。状況に応じて速球のスピードを変える器用さも見せている。スライダー、チェンジアップといったブレーキングボールも悪くなく、今後さらに精度を上げることができれば三振数も増えていくだろう。将来像はジョニー・クエト(SF)。

3. リース・ホスキンズ:1B
ハイアベレージを残しつつ、長打も量産できるスラッガー。今シーズンは打者有利な球場を本拠地とするAAでプレーしたためHR数が昨シーズンから倍増したが、持前のパワーも平均以上でメジャーでも25HRをマークすることが可能だろう。1Bしか守れない点がネック。

4. フランクリン・キロメ:RHP
90マイル中盤のよく沈む速球が最大の武器。最速は97マイルだが、体格を考えると今後さらに球速が上がる可能性は大いにある。昨シーズンからスライダーではなく、カーブを投げ始めたが速球と緩急をつけて空振りを奪うために有効な球種。チェンジアップも投げるが発展途上。デリバリーには余計な力感がなく、先発向き。コントロールは平均以下だが、先発として投げることができないというほどではない。

5. ディラン・カズンズ:OF
今シーズン、マイナーリーガー最多の40HRをマークしたスラッガー。その分アプローチが大味になりK%が跳ね上がった。ブレーキングボールに対応できないことが多く、三振が増えた理由となっている。毎年10~20盗塁をマークしているが、スピードは平均程度。守備もそれほど上手くなく現状はパワーの1ツールプレイヤー。ウィンターリーグでブーグ・パウエル(SEA)にブレーキングボールへの脆さを馬鹿にされたことに腹を立て、パウエルを殴って5針縫うけがを負わせた。

6. J.P.クロフォード:SS
従兄のカール・クロフォード(SF)と同じく守備の評価が非常に高い。スピードは平均程度だが、打球反応の速さや肩の強さで広いレンジをカバーできるためメジャーでも有数の守備の名手になれるだろう。打撃ではアプローチのよさとコンタクトスキルの高さが光るが、パワーは平均以下。

7. コーネリウス・ランドルフ:OF
今シーズンの打撃成績はイマイチだったが、圧倒的に打者不利の球場を本拠地とするAのチームで主にプレーしていたことが原因。ヒッティングスキル、パワー共に平均以上で、年齢の割にアプローチも成熟している。高校時代はSSだったため肩は強いが、スピードがないためプロ入り後はLFに専念。

8. ニック・ウィリアムズ:OF
細身な体格だが、パワーは平均以上。今シーズンは打率を落としたが、ヒッティングスキルも高い。問題なのはアプローチの悪さと未熟なメンタル。昨シーズン多少改善されたかのように思われたアプローチだったが、今シーズンはBB/K=19/136と低水準。ベンチでヘルメットを蹴ったり、サヨナラホームランのホームインの場面でスライディングをしたりと悪い意味で子供っぽい。メジャーで成功するにはこの2点の改善は必須だろう。

9. ミッキー・モニアック:OF
16年ドラフト全体1位指名。フォロースルー後もしっかりとバットを両手で持つスイングでラインドライブの打球を量産するヒットメーカー。アプローチも悪くないが、パワーは平均程度かそれ以下。平均以上のスピードを生かしたCFの守備は素晴らしく、将来GG賞を取ることもできるだろう。将来像はエンダー・インシアーテ(ATL)

10. ホセ・プホルス:OF
ランドルフと同じAのチームでプレーしながらも、今シーズン24HRを放って一気に評価を上げた。その分打撃は荒く、K%=32%をマーク。打率も低水準でいかにして、コンスタントにバットに当てることができるかが今後のカギになる。スピードは平均以下だが、肩が強いためRFを守っている。

11. ロマン・クイン:OF
20-80のスケールで80の評価を得るスピードが最大の武器。毎年100試合以下の出場にも関わらず30盗塁以上をマークしている。小柄だが、しっかりと振りぬくスイングのため見た目以上にパンチ力はある。自慢のスピードを生かしたCF守備も上手い。故障が多く 、過酷なスケジュールのメジャーで通用するかが懸念材料。

12. ニック・ピベッタ:RHP
90マイル中盤の威力抜群の沈む速球とカーブのコンビネーション。カーブは年々改善されてきており、そのおかげかK/9の数字はクラスが上がるごとによくなってきている。デリバリーが崩れて速球のコントロールが乱れる点は要改善。大きな故障なく投げ続けている耐久性は評価に値する。

13. アンドリュー・ナップ:C
打撃はアルファロに負けないほどの実力はあるが、守備ではアルファロの後塵を拝している。スイッチヒッターだが左右どちらの打席でも平均レベルのパワーを発揮することができている。ヒッティングもまずまずでCとしては十分だろう。守備では肩が強く、盗塁阻止の面では光るものを見せるが、フレーミングなどのスキルに欠ける。

14. ダリック・ホール:1B
16年ドラフト14巡目指名。強烈なアッパースイングで長打を量産するスラッガー。打撃はそれほど大ざっぱではなく、しっかりと四球を選ぶこともできる。大学時代は投手としても好成績を残していたが、プロ入り後は野手に専念。ホスキンズとよく比較される。

15. ベン・ライブリー:RHP
驚くようなボールは投げないが、デセプションに優れたデリバリーとコントロールのよさでカバーしている。速球の球速は90マイル前半程度だが、カーブとチェンジアップで緩急をつけ的を絞らせないようにしている。レッズのマイナーでプレーしていた頃と比べてK/9の数字が下がっているが、その他の成績は悪くないのでそれほど気にする必要もないだろう。

16. ケビン・ゴウディ:RHP
16年ドラフト2巡目指名。90マイル前半の速球、スライダー、チェンジアップの3球種は全て平均かそれ以上のクオリティでコントロールも悪くない。若干凄みに欠けるが、速球のスピードが上がる余地はまだまだあるので今後の成長次第ではローテーション2/3番手クラスの投手になれるだろう。倒れこむようなデリバリーだが、安定しており滅多に崩すことはない。

17. リカルド・ピント:RHP
90マイル中盤の速球とクオリティの高いチェンジアップをストライクゾーンに果敢に投げこむピッチングスタイル。コントロールがよく、キャリアを通して四球が少ない。チェンジアップに続く変化球がなく、メジャーでも先発として投げるにはスライダーの改善が必須。

18. エルニエリー・ガルシア:LHP
速球の球速は90マイル前半程度だが、よく動き、コマンドよく投げられるため威力には欠けるが打ちやすいボールではない。この速球に大きく曲がるカーブを混ぜタイミングを外し空振りを奪う。チェンジアップは発展途上。全ての球種をストライクゾーンに入れられるコントロールを有している。ローテーション4番手クラスのシーリング。

19. アンドリュー・プリン:OF
シーズン開幕前に引退を宣言したが撤回し、最終的に過去最高のシーズンを送った。小柄な体格だが、パンチ力はあり2年連続で14HRをマーク。ただ、昨年、今年と打者有利な球場を本拠地としているチームでプレーしていたため、実際は若干平均を下回るくらいだろう。早打ちのため四球も三振も少ない。打撃以外に目立ったツールはない。

20. トーマス・エシェルマン:RHP
コントロールのよさが生命線のジャンクボーラー。90マイル前半の速球、カーブ、スライダー、チェンジアップはいずれも平均かそれ以下のボールだが、コントロールよく投げ分け的を絞らせないようにして打者を惑わせる。上のクラスでも通用するかは微妙なところ。

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/HMnxFb

2016 Draft Review:ナショナル・リーグ東地区

27497859661_b4274c01ac_z

 

 

 

 

 

 

 

アトランタ・ブレーブス 2016ドラフトまとめ
マイアミ・マーリンズ 2016ドラフトまとめ
ニューヨーク・メッツ 2016ドラフトまとめ
フィラデルフィア・フィリーズ 2016ドラフトまとめ
ワシントン・ナショナルズ 2016ドラフトまとめ

 *順位:選手名:出身校:ポジション:身長/体重

  • アトランタ・ブレーブス

3:イアン・アンダーソン:シェネンデホワ高校:RHP:190cm/77kg

ハイシーリングな右腕。現在最速95マイルを誇るストレートは、やがてフィジカル面の成長に伴い90マイル中盤をコンスタントに出せるようになるとみられる。80マイル前半のスライダーはスラーブのようなアクションを見せ、多くの空振りを奪える。チェンジアップの評価も平均以上。コマンドも安定しており、非常に洗練されたタレントである。

40:ジョーイ・ウェンツ:シャウニー・ミッション東高校:LHP:195cm/95kg

投打に高い才能を示す高校生。打者としては昨年シンシナティで行われたジュニアホームランダービーで543フィート弾を放つなど素晴らしいパワーポテンシャルを秘める。投手としては、最速95マイルのストレートにプラスのカーブとチェンジアップを組み合わせる。アームアクションも綺麗で、デリバリーの再現性も高く、コントロールも安定している。将来はローテーション上位クラスになれる素材。

44:カイル・マラー:シーサイット・ダラス高校:LHP:195cm/104kg

その体格からも大きなアップサイドが期待される左腕。昨夏時点での球速はせいぜい86,7マイルどまりだったが、オフシーズンにビルドアップを果たすと終始90マイル前半をマークし、最速は95マイルにも達するようになった。カーブはソリッドなセカンドピッチになりうるが、現時点ではレベルアップが必要な球種であり、チェンジアップも要改善。デリバリーの再現性は高く、制球は悪くない。

 

2016 Draft Quick Look

6845276678_b03440a3da_z

 

 

 

 

 

 

 

 

メジャーリーグでは現地9日より2016年ドラフトがスタートし、同日には計77人が指名を受けた。以下にはその結果をリスト形式で整理する。選手横の#数字は当サイトのモック順位を表す。

2016ドラフト:1~77位指名
順位 チーム 選手名   ポジション 出身校
1 PHI ミッキー・モニアック #11   OF ラコスタキャニオン高
2 CIN ニック・センゼル #6   3B/2B テネシー大
3 ATL イアン・アンダーソン #20   RHP シェネンデホワ高
4 COL ライリー・パイント #7   RHP セント・トマス・アキナス高
5 MIL コリー・レイ #3   OF ルイスビル大
6 OAK A.J.パク #4   LHP マイアミ大
7 MIA ブラクストン・ギャレット #24   LHP フローレンス高
8 SD カル・クオントリル #21   RHP スタンフォード大
9 DET マット・マニング #27   RHP シェルダン高
10 CHW ザック・コリンズ #13   C フロリダ大
11 SEA カイル・ルイス #8   OF マーサー大
12 BOS ジェイソン・グルーム #1   LHP バーニガット高
13 TB ジョシュ・ロウ #14   3B/RHP ポープ高
14 CLE ウィル・ベンソン    OF ウェストミンスター高
15 MIN アレックス・キリロフ #19   OF プラム高
16 LAA マット・サイス #40   C バージニア大
17 HOU フォレスト・ウィットリー #17   RHP アラモ・ハイツ高
18 NYY ブレイク・ラザフォード #5   OF チャミナンデ大付属高
19 NYM ジャスティン・ダン    RHP ボストン大
20 LAD ギャビン・ラックス   SS インディアン・トレイルアカデミー
21 TOR T.J.ズーク #30   RHP ピッツバーグ大
22 PIT ウィル・クレイグ #23   RHP ウェークフォレスト大
23 STL デルビン・ペレス #2   SS インターナショナルベースボールアカデミー
24 SD ハドソン・サンチェス    3B キャロル高
25 SD エリック・ラウアー #18   LHP ケント大
26 CHW ザック・バーディ #35   RHP ルイスビル大
27 BAL コディ・セドロック #33   RHP イリノイ大
28 WSH カーター・キーブーム    3B/2B ウォルトン高
29 WSH デーン・ダニング   RHP フロリダ大
30 TEX コール・レーゲンズ   LHP ノース・フロリダ・クリスチャン高
31 NYM アンソニー・ケイ   LHP コネチカット大
32 LAD ウィル・スミス   C ルイスビル大
33 STL ディラン・カールソン   OF エルクグローブ高
34 STL ダコタ・ハドソン #9   RHP ミシシッピ州立大
35 CIN テイラー・トラメル   OF マウント・パラン・クリスチャン高
36 LAD ジョーダン・シェフィールド   RHP バンダービルト大
37 OAK ドルトン・ジェフェリーズ #16   RHP カリフォルニア大
38 COL ロバート・タイラー    RHP ジョージア大
39 ARI アンファニー・グリアー    OF アーバーン大
40 ATL ジョーイ・ウェンツ #12   LHP ショウニー・ミッション・イースト高
41 PIT ニック・ラドロ   LHP ダミアン高
42 PHI ケビン・ゴウディ    RHP サンタバーバラ高
43 CIN クリス・オーキー #26   C クレムゾン大
44 ATL カイル・マラー #34   LHP シーサイット・ダラス高
45 COL ベン・ボウデン    LHP バンダービルト大
46 MIL ルーカス・アーシズ   3B メンロ大
47 OAK ローガン・ショア #15   RHP フロリダ大
48 SD バディー・リード #22   OF フロリダ大
49 CHW アレク・ハンセン   RHP オクラホマ大
50 SEA ジョー・リゾー    3B オークトン高
51 BOS CJ.キャッサム   SS フロリダ・アトランティック大
52 ARI アンディ・ヤージー   C ヨーク・ミルズ大付属高
53 TB ライアン・ボルト   OF ネブラスカ大
54 BAL キーガン・エイケン   LHP ウェストミシガン大
55 CLE ノーラン・ジョーンズ #32   3B/SS ホーリー・ゴースト高
56 MIN ベン・ローベット   C ベローナエリア高
57 TOR J.B.ウッドマン   OF ミシシッピ大
58 WSH シェルダン・ノイズ   SS オクラホマ大
59 SF ブライアン・レイノルズ #25   OF バンダービルト大
60 LAA ブレンダン・マーシュ   OF バフォード高
61 HOU  ロニー・ドーソン    OF  オハイオ州立大
62 NYY  ニック・ソラク    2B  ルイスビル大
63 TEX  アレックス・スピース #31    RHP  マッキーチャン高
64 NYM  ピート・アロンゾ    1B  フロリダ大
65 LAD  ホワイト・ミッチェル    RHP  サンタクララ大
66 TOR  ボー・ビシェッテ    2B/3B  レイクウッド高
67 KC  AJ.パケット    RHP  ペッパーダイン大
68 PIT  トラビス・マクレガー    RHP  イーストレイク高
69 BAL  マシアス・ディーツ    RHP  ジョン.A.ローガン大
70 STL  コナー・ジョーンズ    RHP  バージニア大
71 SD  レジー・ローソン    RHP  ビクター・バレー・シニア高
72 CLE  ローガン・アイス    C  オレゴン州立大
73 MIN  ホセ・ミランダ    SS  リーダーシップ・クリスチャン・アカデミー
74 MIN  アキ・バドゥー    OF  セイラム高
75 MIL  マリオ・フェリシアーノ    C  カルロス・ベルトラン・ベースボールアカデミー
76 ATL  ブレット・カンバーランド    C  カリフォルニア大
77 TB  ジェイク・フレリー    OF  ルイジアナ州立大

 次ページでドラフト1日目の総評を行う。

2016 Mock Draft:1~20

18510911574_447c1bcfb3_z

 

 

 

 

 

 

 

 

 *1~20位は1巡目指名

 

 1.フィラデルフィア・フィリーズ
ジェイソン・グルーム:LHP バーニガット高校

全体1位指名が予想される高校生左腕。6フィート6(198cm)の恵まれた体格から90マイル中盤のストレート、カーブ、チェンジアップを繰り出す、カーショウ(LAD)とも比較される逸材。フロリダのIMGアカデミーに入学するも、ホームシックになってしまった過去がある。 今シーズン、4月には打者21人に対し19個の三振を奪いノーヒッターを達成するなど、圧巻のピッチングを見せた。地元から近いフィリーズからの1位指名が有力か。

2.シンシナティ・レッズ
デルビン・ペレス:SS インターナショナル・ベースボール・アカデミー

今ドラフト最高クラスのディフェンダーとも言われるプエルトリカン。並外れたスピード、打球反応から守備範囲は非常に広く、93マイルを計測したこともある強肩も持ち合わせており、長くショートに留まることができると言われている。打撃面では、パワーツールが乏しいが、それは6フィート3(193cm)ながら165ポンド(75kg)の細身によるもの。速いバットスピードと優れたコンタクト能力から、ポテンシャルは十分にある。

3.アトランタ・ブレーブス
コリー・レイ:OF ルイスビル大学

今ドラフトナンバーワンの5ツール外野手。今シーズンはここまで49試合に出場し、.325/.395/.593のスラッシュラインを記録。着実にレベルアップを果たしており、ホームランもすでに昨年の11本を抜く13本を放っている。スピードツールも素晴らしく、ここまで35盗塁を決め成功率は100%。大学では主にライトを守っているが、センターを守れる能力も十分ある。

 

2016 MLB Draft Pre-Ranking 11~30

18885268472_fe75e46bb0_z

 

 

 

 

 

 

 

2016年度のMLBドラフト候補生を評価することが、本ランキングの目的である。計50名のドラフト候補生を簡易なレポートと共に読み解いていこう。

1~10/11~30/31~50

11. ニック・バンクス:OF テキサスA&M大学

バッティングにて高評価を得ており、アベレージも残しつつ、10~20本塁打も打てる素材。引っ張り専門から広角に打てるようにアプローチを変えたが、これが原因でスイングが硬くなってしまったとも。かなりがっしりとした体形だが足は遅くなく、むしろ平均より上。現在のアプローチのまま、メカニクスを柔軟にすることが出来れば評価はより上がるだろう。

12. ジョシュ・ロウ:3B/RHP ポープ高校 コミットメント:フロリダ大学

マウンド、打席、フィールドのいずれでも身体能力の高さを随所に見せるタレント。投手としてはクリーンなデリバリーから最速95マイルの速球を投げ、変化球もまずまず。野手としてはプラスのパワーポテンシャルを秘めており、守備も強肩とグラブさばきのよさで高評価を得る。よりハイシーリングなのは、野手として育てることだろう。

13. ボビー・ダルベック:3B アリゾナ大学

パワーはクリス・ブライアント(CHC) とも比べられるスラッガー。どの球場でもスタンドまで持っていくことができ、パワーヒッターの少ない来年のドラフトクラスの中では貴重な存在。変化球に脆さを見せ、三振の数も多い。肩は非常に強く、大学ではリリーバーとしてマウンドに上がることもある。スピードは平均を大きく下回る。

14. コナー・ジョーンズ:RHP バージニア大学

今年のドラフトで指名されたネイサン・カービー(MIL)がケガをした際、そのスポットに入り先発し評価を上げた。速球は90マイル前半、これに3つのブレーキングボールを交えるピッチングスタイル。他の大学生投手よりもシーリングは低いがソリッドなタレント。

15. ノーラン・ジョーンズ:3B ホリー・ゴースト高校 コミットメント:バージニア大学

6フィート4インチ200ポンドたるフレームの持ち主。スムーズなスイングから生まれるバットスピードは強烈でパワーポテンシャルを大いに秘めている。しかし、そのパワーを試合で生かすには投球に対する理解が必要か。コリー・シーガー(LAD)と比較する声も多い。

16. マット・クルーク:LHP オレゴン大学

2013年ドラフトで全体35位指名を受けた逸材。大きく曲がり落ちるカーブに定評があり、速球も96マイルを計測したこともある。しかし、トミー・ジョン手術を受けたことで大学ではほとんど登板の機会がなかった。そのため、まだ球速やコントロールがどれほどのものなのか評価が定まっていない。健康で手術前の実力を発揮できれば全体10位以内の指名もありうる。

17. カーター・キーブーム:3B ウォルトン高校 コミットメント:クレムゾン大学

父親は元メジャーリーガーで、兄は現役のマイナーリーガーという野球一家の一員。家族の中では最も優れたバッターであり、広角にラインドライブを飛ばすことができる。今年の夏にパワーポテンシャルも平均以上あるということを見せ評価を上げた。守備は現時点ではSSだが、レンジの広さは3B向き。

18. ニック・センゼル:3B テネシー大学

この夏のケープコードリーグで数々の打撃タイトルを総なめにし、一気に評価を上げた5ツールプレイヤー。元々ヒッティングの能力は高い評価を受けていたが、それにパワーも加わりスカウトたちの目に留まった。がっしりとした体形だが見た目以上に足は速い。守備位置の3Bは暫定的なもので2Bでもプレーは可能。

19. ダルトン・ジェフェリーズ:RHP カリフォルニア大学

6フィートと小柄で速球も常時90マイル前半だが、空振りを奪えるカーブと果敢にストライクゾーンへ攻めていくスタイルで高評価を得る。ソニー・グレイ(OAK)と似たタイプだが、メカニクスはグレイよりも力みがない。元内野手だけあって守備は上手い。非常に強い闘争心の持ち主。

20. ウイル・ベンソン:OF ウェントミスター高校 コミットメント:デューク大学

ジェイソン・ヘイワード(現在FA)とよく比べられるポテンシャルの持ち主。打撃では底知れないパワーポテンシャルを秘めているが、打席でのメカニクスをよくマイナーチェンジするため、安定して試合でそのパワーを発揮することができていない。今年の夏に行われたU18の大会中にもマイナーチェンジをしていた。スピードと肩は平均以上でRF向き。

21. イアン・アンダーソン:RHP シェネンデホワ高校 コミットメント:バンダービルト大学

非常にクリーンなデリバリーの持ち主。速球は90マイル前半だが、170ポンドと非常に細身で、将来6フィート3の身長に見合う体重になった時の球速上昇が見込める。現在、信頼できる変化球はカーブのみだがチェンジアップもいずれは平均以上のクオリティになるとの見込みが多い。

22. ドリュー・メンドーサ:3B レイク・ミネオラ高校 コミットメント:フロリダ大学

ノーラン・ジョーンズと共にフロリダでは有名なプロスペクト。身体能力の高いアスリートでバスケットボールの選手としても優秀。打撃ではラインドライブを広角に飛ばす中距離打者だが、スイングの軌道は少しアッパー気味でホームランも多く打てると見る向きも多い。3Bの守備もしっかりとしたグラブさばきと強肩で評価は高い。

23. ザック・コリンズ:1B/C マイアミ大学

パワーだけなら今ドラフト最高クラスのスラッガー。大学1年生のシーズンからすでに2桁本塁打を放っており、打率も.300近く残している。しかし、現在守っているCのポジションでの守備は上手いとは言えず、現時点で多くのスカウトが1B転向を既定路線としている。

24. フォレスト・ウィットリー:RHP アロマ・ヘイツ高校 コミットメント:フロリダ大学

6フィート6、253ポンドたるフレームから90マイル中盤の速球を投げ、今年の夏に評価を上げた。速球のスピードが回を追うごとに遅くなる傾向が顕著だったが、増えつつある体重でそれをカバーできるとの見方も。カーブ以外の変化球のクオリティを上げる必要がある。

25. ウィル・クレイグ:1B  ウェークフォレスト大学

コリンズに負けるとも劣らないパワーを持つスラッガー。今年の大学のリーグでシーズン長打率.702を残すほど。打撃も大味ではなく、BB/K=41/24とアプローチも優秀で、このタイプの打者にしては三振が少ないのも魅力。守備位置が1Bのみでなければ全体10位以内の指名も夢ではなかった。

26. ミッキー・モニアック:OF ラ・コスタ・キャニオン高校 コミットメント:カリフォルニア大学

スピードとディフェンスで高い評価を得ており、将来CFに残ることも可能な逸材。走塁センスも高い。打撃でもコンタクト能力に優れ、二塁打を量産するラインドライブヒッター。パワーポテンシャルは平均レベルなのが惜しいところ。

27. マイク・シャワリン:RHP メリーランド大学

サイドスローとメガネが特徴のハイフロアーなタレント。速球は90マイル前半程度だが、スライダーとチェンジアップの評価は高い。コントロールもよく、難なくストライクゾーンにボールを集めることができる。アップサイドは欠けるが、メジャーには早く昇格することができるタイプ。

28. オースティン・バーグナー:RHP ウィンダミア高校 コミットメント:ノースカロライナ大学

最速96マイルの速球が武器のハイシーリングなタレント。大きく曲がるカーブは高評価を得ているが、チェンジアップはまだ発展途上。一度体を沈ませ、そこから肘を上げることなくそのまま投げるという独特なデリバリーで、非常にボールの出どころを分かりづらくしているが、反面このデリバリーに不安を持つスカウトも多い。

29. ヘスス・ルザルド:LHP ストーンマン・ダグラス高校 コミットメント:マイアミ大学

夏のスキルショーケースで存在感を示した、205ポンドとがっしりとしたフレームを持つサウスポー。球速は90マイル前半だがよく動き、スライダー、チェンジアップの変化球の評価も高い。 コマンドにも優れており、高校生ながらしっかりと試合を作るピッチングができる。

30. ブライアン・レイノルズ:OF バンダービルト大学

ヒッティングに優れたスイッチヒッター。ヒッティング能力は今ドラフト最高とも言われアプローチも悪くないが、パワーは平均かそれ以下。スピードもあり、守備でもいい動きを見せるが、肩が非常に弱いため将来はレフトへ移ることが濃厚。

Text by Ryota OOKAYA
写真: https://flic.kr/p/uLPWn7