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2019 ALDS Review:HOU vs TB

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 ア・リーグ西地区を制したヒューストン・アストロズの対戦相手はワイルドカードを制したタンパベイ・レイズとの組み合わせとなった。

 Game1

TB 2-6 HOU

勝: ジャスティン・バーランダー(1-0)

負: テイラー・グラスノー(0-1)

  アストロズの先発はジャスティン・バーランダー(RHP) 先頭バッターを四球で塁に出すも続く2番バッターを5-4-3の併殺打、3番バッターを見逃し三振と三者凡退の好スタート。4回までレイズ打線をノーヒットに抑える。5回表に5番ブランドン・ロウ(2B)に初ヒットを許すも後続3人を打ち取りこの回も無失点。結果7回まで投げて1安打8奪三振無失点の好投で試合を作った。

 レイズの先発はテイラー・グラスノー(RHP) こちらも初回は三者凡退、2回は2アウト1.2塁、3回は2アウト満塁と得点圏にランナーを置くもあと一本を許さなかった。4回は三者凡退に抑えた。5回裏ランナー1塁で2番ホセ・アルトゥーベ(2B)にレフトへの先制ツーランホームランを打たれたところで降板となった。4回1/3  (77球) 奪三振5 失点2であった。

 アストロズはこの回相手のエラーでもう2点を追加した。

 七回裏には4番手オリバー・ドレイク(RHP)から5番ヨーダン・アルバレス(OF)、6番ユリ・グリエル(1B)の連続タイムリーツーベースでさらに2点追加して6点のリードとした。

  レイズ打線の反撃は8回表この回から登板の2番手ライアン・プレスリー(RHP)から代打エリック・ソガード(2B)、1番オースティン・メドウズ(OF)の連続タイムリーツーベースで2点を返し4点差とする。

 しかし後続は打ち取られ追加点が取れず。2-6でアストロズが初戦を勝利した。

 

 Game2

TB 1-3 HOU

勝: ゲリット・コール(1-0)

負: ブレイク・スネル(0-1)

  レイズは初戦4番DH起用だったヤンディ・ディアス(3B)が1番サード、出場が無かったアビサイル・ガルシア(OF)を5番ライトに起用するなどスタメンを変更。アストロズもカイル・タッカー(OF)がライト、マーティン・マルドナード(C)がキャッチャーにスタメン変更。

  初回いきなりカルロス・コレア(SS)の好プレーで試合がスタート。

  アストロズの先発はゲリット・コール(RHP) 初回は2三振、2回には三者連続三振と5回までに10個の三振を奪うなどレイズ打線を封じ込める。好投はこの後も続き8回表、6.7番を連続三振に抑えた。しかし後続バッターに二塁打、四球を出したところで交代。8回2/315奪三振無失点の好投で試合を作った。

 レイズの先発はブレイク・スネル(LHP) 初回は三者凡退、2.3回はヒットなどでピンチを作るも後続を打ち取り無失点で抑え、前日同様投手戦となる。4回裏4番のアレックス・ブレグマン(3B)がレフトへのソロホームランで昨日同様アストロズがホームランで先制した。この後スネルは一人を打ち取ったところで交代となった。3回1/3奪三振5失点1であった。

 7回はマーティン・マルドナード(C)のタイムリー、8回にはコレアのタイムリーで追加点を取り3-0とする。

 レイズは9回表に前の回から投げているクローザーのロベルト・オスーナ(RHP)から満塁のチャンスを作り、5番アビサイル・ガルシア(OF)の内野ゴロの間に1点を返す。再び満塁としたが、代わったウィル・ハリス(RHP)を攻めきれず。3-1でアストロズが勝利し、

 ALCSへ王手とした。

 

 Game3

HOU 3-10 TB

勝: チャーリー・モートン(1-0)

負: ザック・グレインキー(0-1)

  2連敗で後がないレイズはALWCで好投したチャーリー・モートン(RHP)が先発。初回2番ホセ・アルトゥーベ(2B)にセンターへのソロホームを打たれ先制される。

  しかし後続は打ち取り失点はこの1点のみ。その後はランナーを出すもアストロズ打線に追加点を与えず。5回まで投げて1失点9奪三振の好投で流れを作った。

  アストロズはトレードで加入したザック・グレインキー(RHP)が先発。初回は三者凡退、しかし2回裏1.2塁からケビン・キアマイアー(OF)に逆転スリーランを打たれる。

 3回ジーマン・チョイ(1B)に4回にはブランドン・ロウ(2B)にホームランを打たるなど3回2/3で被本塁打3 失点6でマウンドを降りた。

 レイズはこの後2つのタイムリーでさらに3点を追加して8-1とアストロズを大きくリードする。

 アストロズも6回表にユリ・グリエル(1B)の2点タイムリーで8-3と5点差に縮まる。

 しかしアストロズはこの後追加点を奪えず、レイズはさらに2点を追加して10-3で勝利した。

 

 Game4

HOU 1-4 TB

勝: ライアン・ヤーブロ(1-0)

負: ジャスティン・バーランダー(1-1)

  レイズはオープナーでディエゴ・カスティーヨ(RHP)が先発。1番スプリンガーにヒットを打たれるも後続を三者三振に抑える。2回2アウトを取ったところで交代。1回2/3無失点の好投でマウンドを降りた。

アストロズは中3日で1戦目に投げたジャスティン・バーランダー(RHP)が先発した。初回トミー・ファム(OF)にレフトへの先制ソロホームを打たれる。これまでアストロズに先制されていたが、Game4でついにレイズが先制点を取った。さらにトラビス・ダーノウ(C)とジョーイ・ウェンデル(2B)のタイムリーで2点を追加し3-0とする。

 4回表ランナー1塁でヨーダン・アルバレス(OF)がフェンス直撃の打球を放ちその間に1塁ランナーがホームを狙うもケビン・キアマイアー(OF)→ウィリー・アダメス(SS)の中継プレーでホームタッチアウト。この回アストロズは無得点に終わる。

 レイズ2番手ライアン・ヤーブロー(LHP)と3番手ニック・アンダーソン(RHP)が6回までアストロズ打線を無失点に抑えます。アストロズもホセ・ウルキディ(RHP)などのリリーフ陣の好投でこちらも無失点。

 8回表アストロズは前の回から投げている4番手コリン・ポシェ(RHP)からロビンソン・チリーノス(C)が右中間へのソロホームランを放ち3点差につめ寄る。

 9回表には5番手エミリオ・パガン(RHP)から1アウト1.3塁のチャンスを作る。ここでキャッシュ監督が投手交代を告げた。パガンに代わって2戦目に先発したブレイク・スネル(LHP)が登板。後続2人を抑え4-1で逃げ切り2勝2敗のタイでついに最終戦へ。

 

 Game5

TB 1-6 HOU

勝: ゲリット・コール(2-0)

負: テイラー・グラスノー(0-2)

  アストロズは2戦目に好投したゲリット・コール(RHP)が先発した。

 2回表エリック・ソガード(2B)にライトへのソロホームを打たれ今シリーズ初失点。その後はランナーを出しても得点を許さなかった。そして三者凡退を5回とレイズ打線を封じ込める。8回まで投げ10奪三振1失点。2試合で15回2/3で25奪三振1失点と圧倒的な成績を残した。

 レイズは1戦目に投げたタイラー・グラスノー(RHP)が先発した。

 初回ノーアウト1.3塁のピンチを作り、3番ホセ・アルトゥーベ(2B)が先制タイムリーを打たれる。続く4番アレックス・ブレグマン(3B)の2点タイムリー、6番ユリ・グリエル(1B)のタイムリーで初回から4失点。

 アストロズはグラスノーのセットポジション時に球種によってグローブの位置が違う癖を見抜いていました。グラスノーは2回2/3を投げて5被安打4失点でマウンドを降りました。

 アストロズは8回裏にマイケル・ブラントリー(OF)とホセ・アルトゥーベの2者連続ホームランで更に2点を追加し6-1とリードを広げる。

 9回表はクローザーのロベルト・オスーナ(RHP)が登板。三者凡退に抑えアストロズが6-1で勝利し3年連続のALCS出場を決めた。

 

 考察

 レイズは5試合中4試合でアストロズにいずれもホームランで先制点を取られ追う展開に。さらに点差を縮めても追加点を取られてしまう苦しい展開。敵地2連敗からホームでトミー・ファムやケビン・キアマイアーなど野手陣がグレインキー、バーランダーを攻略して2連勝でタイに持ち込んだ。しかし2.5戦目先発のコールからチャンスを作れず。ALCSへの出場は叶わなかった。それでもアストロズの強力な投手陣と野手陣を相手に最後の5戦目まで勝負を持ち越し、アストロズを苦しめる戦いを見せた。

 アストロズは1番のスプリンガーが3戦目までノーヒット。2番のブラントリーは不調で一方で、アルトゥーベとブレグマンの先制ホームラン。アルバレスとグリエルなどの他のバッターが好調でカバーができた。投手はゲリット・コールが圧巻のピッチングで試合を作り上げた。ウィル・ハリス、ホセ・ウルキディなどのリリーフ陣の好投も光った。一方でスプリンガー、ブラントリーの復調やバーランダー、コール、グレインキーの負担軽減にもう1人先発が必要などALCS、WSまで向けて解決するべき課題も残っている。

 

Written by Yu Okura

Photo link https://flic.kr/p/2hCTV2p

2016 Top 20 Prospects:シアトル・マリナーズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。 

 

1. アレックス・ジャクソン:OF
14年ドラフト全体6位。同年の高校生ではNo.1打者たる評価。力強いスイングから繰り出されるパワーヒッティングが最大の武器で、まだまだ粗削りだが、将来的にクリーンナップを打てるだけのポテンシャルを秘める。高校ではCもプロではOF転向。今季は右肩痛の影響でOPS.683止まり。 

2. エドウィン・ディアズ:RHP
急成長中の21歳。プロ入り後に25ポンドの増量に成功すると球速も最速99マイルに到達。スライダーも平均以上のボール。A+では7先発/防御率1.70&K/BB=4.67の活躍でフューチャーズゲームにも登板。しかし2Aでは20先発/防御率4.57&K/BB=2.78。アップサイドは高い。

3. タイラー・オニール:OF
ボディビルダーである父の血を受け継ぎ、5-11/205たるがっちりした体格に天性のパワーポテンシャルを秘める。A+ではリーグ最多の32本塁打を放ち、『プレミア12』ではカナダ代表としてもプレー。ポテンシャルは高いも、攻守に粗い。106試合で137K/29BB。 

4. ルイス・ゴハラ:LHP
ブラジル出身。大柄な体格からCCサバシア(NYY)と比較される。19歳と若く、まだまだ磨くべき点も多いが、90マイル中盤に届くストレート&平均レベルのスライダー&まずまずのチェンジアップのコンビネーションは同年代と比べると傑出している。1A&A-では防御率5.54、BB/9=5.4。 

5. ニック・ニーダート:RHP
15年ドラフト全体60位。ロビンソン・カノー獲得により1巡指名を喪失したため、チームとしては15年ドラフト最高位での指名。96マイルのパワフルなストレート&スピンの利いたカーブ&高校生としては発達したチェンジアップ。アスリート性も高く、先発としての素質は十分。Rでは11先発/防御率1.53。

6. ブーグ・パウエル:OF
”ブーグ”は本名ではなくニックネームで、オリオールズで活躍した同名選手とは全くの無関係。非力ながらシンプルなスイングからヒット&四球を生み出す。2A&3Aでは117試合出場して打率.297、出塁率.385、本塁打3、OPS.777、盗塁18、79K/61BB。スピードを生かしたCF守備も高評価。 

7. D.J.ピーターソン:1B/3B
パワー&アベレージを両立した即戦力万能バッターとして期待されていたが、3Aで打率.223、本塁打7、OPS.632と物足りない結果に。守備では強肩の持ち主だが、将来的には1B/DHに収まることになるだろう。来季はマーク・トランボ(BAL)の穴を埋めるべく1Bのレギュラーの座を狙う。 

8. ルイス・リブラート:OF
19歳ながら成熟したアプローチを披露しており相応の四球を選ぶことができる。パワーも向上中だ。A-では53試合プレーして打率.260、本塁打5、OPS.794、盗塁10。守備ではCFを守るのに十分なスピードと打球反応を備えるが、肩は平均レベルに止まる。

9. クリストファー・トーレス:SS
14年のインターナショナルFAの注目選手。一旦はNYYと$2.1Mで合意と報道も、結局SEAと$0.37Mで契約。プラスの肩とスピードに支えられたSS守備は平均以上とされ、メークアップの評価も高い。打撃は17たる年齢に比して発達。DSLではOPS.743。 

10. ライアン・ヤーブロー:LHP
6-5/205たる長身から投げ下ろす。大学では平凡なパフォーマンスにとどまるも、プロ1年目の昨季はA-で43.2IP/58K/5BB/1.27ERAたる支配的な内容。今季は故障の影響もあり防御率4.10と奮わなかったが、来季は万全なコンディションで復活を誓う。 

11. ドリュー・ジャクソン:SS
ブレット・ジャクソン(元CHC)の弟。15年ドラフト5巡目の22歳が予想外の大活躍。A-で59試合出場して打率.358&盗塁47はいずれもリーグトップ。傑出したスピード&肩のパッケージで、SSに止まれるだけの資質を示す。大学3年間の成績は打率.243、本塁打0と平凡。

12. アンドリュー・ムーア:RHP
大学時代にはUSA代表としてもプレー。6-0/185と投手としては小柄で球威も平均的だが、上質なコマンドに支えられた投球。チェンジアップは非常に素晴らしくセカンドピッチとして十分。ポテンシャルはローテーション下位タイプ。A-では防御率2.08&K/BB=21.5。

13. ブレイダン・ビショップ:OF
スピード&ディフェンスはいずれも20-80スケールで65評価を得る。スピードツールに支えられた驚異的な守備範囲と正確な送球技術は広いセーフコフィールドにも適している。打撃はA-で打率.320をマークも、パワーの乏しさ&33K/5BBたるアプローチの粗さがネック。

14. トニー・ジーク:RHP
昨季はメジャーで13登板して防御率2.45&K/BB=8.00と好投。最速で98-99マイルを叩き出すストレートに鋭く切れるスライダーのコンビネーション。スライダーはメジャーで被打率.162&空振り率24%と有効だった。

15. ギレルモ・ヘレディア:OF
キューバ出身。13年WBCではキューバ代表のリードオフとして活躍。プラスのスピード&強肩に支えられた芸術的外野守備が武器。打撃は決してインパクトwを残せるタイプではないが、キューバリーグ通算で打率.285をマーク。レオニス・マーティンのバックアップを務める?

16. イ・デホ:1B/DH
日韓で安定した実績を残し、マイナー契約でSEA入り。メジャーのロースターに残れればアダム・リンドとのプラトーン起用になるだろう。 広角に打ち分けるミドルヒッティングはセーフコフィールド向きか。一方で速球を苦手としており、適応に不安。

17. オースティン・ウィルソン:OF
アスレチックでハイポテンシャル。パワー&肩のツールが傑出しており、ジャンカルロ・スタントン(MIA)と比較される。 ポテンシャルは高いが、粗さを露呈し打率.239、115K/31BB。強肩が武器の守備はライト向きとされる。耐久性に不安。

18. ダン・アルタビラ:RHP
14年ドラフト5巡目。大学では地区の最優秀投手にも選ばれた実力派。最速97マイルのストレート&スライダー主体のパワフルなピッチング。リリーフ向きとの見方が強いが、チームは先発として育成中。A+で28先発して防御率4.07、K/9=8.15。コマンドを磨く必要がある。

19. ディラン・トンプソン:RHP
アスレチックな19歳。速球は90マイル前後と打者を圧倒するほどのパワーはないが、3球種を織り交ぜる器用さを見せる。カーブ&チェンジアップはどちらもセカンドピッチとして使えるレベルで、制球も全体的にまとまっている。時間をかけてパワー&コマンドを磨いていきたい。  

20. ディラン・アンスワース:RHP
南アフリカ出身。マイナー通算K/BB=6.28のコマンドと積極的な投球スタイルが評価されている。80マイル後半のシンカー&カーブ主体の投球。球威の平凡さから上の階級での対応を不安視されている。15年はA+&2Aで防御率3.95&被打率.283。 

Plus One Prospect
ジョナサン・アロー:RHP
トレードでウェイド・マイリーとともにBOS→SEA。最速95マイルの沈む速球を主体に攻めるリリーバー。マイナー時には評価の低かったチェンジアップも、メジャーでは被打率.143&空振り率21%と有効だった。この手のリリーフプロスペクトとしては珍しくコマンドも安定。マイナー通算K/BB=4.04。

 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/86Ct8v