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2017 Team Preview:オークランド・アスレチックス

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 *40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意を示す

  •  本拠地球場:O.coコロシアム

他の球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml16/

 

 

広さ
レフト 100.6m
センター 121.9m
ライト 100.6m
フェンス高さ

2.4~4.6m 

パークファクター *平均100
安打 92.1
ツーベース 95.4
スリーベース 104.3
HR 72.7
得点 82.9

 

      • 予想オーダー

1. ラジャイ・デービス:CF
オフに1年$6Mで契約し7年ぶりにOAKに復帰となったベテラン。35歳で迎えた昨シーズンは43盗塁をマークし、自身初の盗塁王のタイトルを獲得し。さらに、キャリアハイとなる12HRもマークした。盗塁の技術はゲイリー・レダス(元PIT他)や、ココ・クリスプ(元OAK他)から教わり、投手の癖についてはサンディ・アロマー(元CLE他)から教わった。

2 ジェド・ラウリー:2B
ここ2年間故障でシーズンの半分以上を休養に回している。健康ならば優秀なミドルヒッターとして機能するが、如何せん故障が多い上に長引くため能力を発揮できずにいる。2Bの他に3B/SSを守るが、SSを守らせると壊滅的な数字を残すので滅多に守ることはないだろう。オフに故障の原因となっていた左足の嚢胞や腱膜瘤を取り除いただけでなく、9年間悩まされていた鼻中隔弯曲も矯正しぐっすりと眠れるようになった。

3 ライオン・ヒーリー:DH
昨シーズン、チームメイトのマット・オルソンの打撃フォームを参考にし上手くボールにパワーを伝えられるようになりブレークを果たした。早打ちのため四球が少ない点が打撃では数少ない欠点となっている。本来は3Bを守るが、トレバー・プルーフの加入に伴いDHとしての出場が多くなるだろう。スプリングトレーニング中に昨シーズン優勝したAAのチームのチャンピオンリングを受け取った。

4 クリス・デービス:LF
打者有利なミラーパークから打者不利なO.coコロシアムに本拠地が移ったにも関わらずキャリアハイの42HRをマーク。一方で15年に増えた四球数が昨シーズンは減少。取り柄がパワーだけとなってしまった。守備では動きは悪くないが乙女肩が仇となってDRSが毎年マイナス。大学時代、練習では大飛球を飛ばしていたものの、試合では全く打てなかったためチームメイトから練習時間にちなんで「午後5時だけはスラッガー」と言われていた。

5 マット・ジョイス:RF
オフに2年$11Mで契約。キャリアワーストの成績に終わった15年から一転。昨シーズンは右投手をカモにして好成績を残した。元々じっくりとボールを見て四球を多く選ぶタイプだったが、昨シーズンはさらに四球を選ぶようになり打率が.242だったにも関わらず出塁率は.400を越えていた。幼稚園の時に書いたOAKの選手になるという夢を叶えた。

6 トレバー・プルーフ:3B
オフにMINからノンテンダーされ、1年$5.25Mで契約。昨シーズンは2度のDL入りもあって84試合の出場に留まってしまった。それでも持前のパワーは健在で少ない出場機会ながらも12HRをマークした。3B守備は上手いと言えない。ライアン・ブラウン(MIL)とは出身地が同じで仲がよく、自主トレを一緒に行っていた。

7 マーカス・セミエン:SS
昨シーズンはHRが増えキャリアハイの27HRをマーク。その分、打率は下がったもののBB%が微増し、K%をキープできたのはいい傾向だろう。スプリングトレーニングでも四球数を増やすことを意識しているとコメントした。課題だった守備はエラーの数を35→21に減らすことに成功したが、DRSはマイナスをマーク。8歳の時に1人でトリプルプレーを成立させたことがある。

8 ヨンダー・アロンゾ:1B
トレードで加入した昨シーズンはキャリアワーストに近い成績を残してしまった。1Bしか守れないが、パワーレスでシーズン2桁HRをマークしたことがない。昨シーズンは打率、出塁率共に低下しいいところが全くなかった。今シーズンはスイングをアッパー気味にし、フライを打ち上げることを意識している。ノンテンダー候補だったにも関わらず残留したのクラブハウス内の中心的存在だったため。クラブハウス内でかかっている音楽は全てアロンゾのスマホから発信されている。

9 スティーブン・ボート:C
15年から打撃成績は軒並み落ち込んだものの、cを本職としていることを考えるとまずまずといったところ。心配なのはBB%の低下で、高い打率を残せるタイプではないために四球での出塁がないと魅力が半減する。ジョシュ・フェグリーが故障から復帰し、ブルース・マックスウェルが台頭してきたこともあり、いつ放出されてもおかしくはない。それでも、昨シーズンはマックスウェルの出場機会が増えることに好意的だった。

 

2016 World Series Review:Game-7

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*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可

Game7:CHC8-7CLE
勝:アロスディス・チャップマン(1-0) 負:ブライアン・ショウ(0-1) SV:マイク・モンゴメリー(1)

2016年のメジャーリーグもいよいよ大詰め。最終戦までもつれこむことになった今シーズンのワールドシリーズ、共に勝てばワールドチャンピオンとなるこの1戦、カブスは中4日のカイル・ヘンドリクスを、インディアンスは中3日のコリー・クルーバーを先発に立てた。

試合はいきなり動いた。1回表、このシリーズ12イニングで1失点のみだったクルーバーだったが、先頭打者のデクスター・ファウラーに速球をバックスクリーンに叩き込まれカブスに先制を許すことになる。続くカイル・シュワバーの出塁を許し、無警戒だったため盗塁を許し得点圏にランナーを置くことになったがその後の打者は打ち取りこの回は最少失点に留めた。

対するヘンドリクスは味方のエラーやヒットなどで度々ランナーを背負うが動じることはなく、第2戦のように牽制でランナーを刺し、ダブルプレーで事なきを得る普段通りの投球を見せる。

3回表開始前にはジョン・レスター、ジョン・ラッキー、そして昨日先発したジェイク・アリエッタまでもがブルペンへと向かいカブスが何としてでもこの試合をものにするという姿勢を世界中のファンに見せつけた。それに応えるようにシュワバーが2打席連続となるヒットをライト線に運び、2塁を狙ったがRFのロニー・チゼンホールの送球の前に刺されアウトとなり追加点を入れることはできなかった。

インディアンスは3回裏、先頭のココ・クリスプが流し打ちでレフト線に打球を運び二塁打とすると、送りバントで1アウト3塁。打順が一巡して1番のカルロス・サンタナに打席が回る。真ん中に入ってきたカーブを引っぱると、ライト前ヒットとなりタイムリーに。クリスプがホームへと帰り同点に1-1の同点になる。

さらには、続くジェイソン・キプニスの何でもない当たりのゴロをSSのアディソン・ラッセルが処理に少しもたつき、それを見て焦ったのか2Bのハビアー・バエズがトスされたボールを素手で捕りに行き捕球に失敗。最低でも2アウト1塁という場面が1アウト1、2塁とピンチを迎えてしまう。

ブルペンがあわただしくなり、フランシスコ・リンドーアに2ボール0ストライクとなったところでコーチがマウンドに向かう。これで落ち着いたのかリンドーアをフライアウトに打ち取ると、マイク・ナポリにはチェンジアップを捉えられたがサードライナーで3アウトまでこぎつけヘンドリクスはなんとか逆転を許さずに終えた。

試合は落ち着くことなく、4回表、クリス・ブライアントがヒット、アンソニー・リゾが死球で出塁、内野ゴロの間に1アウト、1、3塁になると打席には昨日6打点のラッセル。初球を打ちあげてしまい浅いセンターフライで万事休すかと思われたが3塁ランナーのクリス・ブライアントがギャンブルスタート。

CFのラジャイ・デービスの送球はタイミングではアウトだったが、送球が高く浮いてしまい、捕手の足の隙間にスライディングしたブライアントの足がホームに触れセーフに。カブスが1点を取られ直後に勝ち越しとなる1点をもぎ取る。

さらにはウィルソン・コントラレスがセンターオーバーの二塁打を放ちさらに1点を追加。これでカブスが3-1とリードすることに。クルーバーは前の2登板のようにカブス打線を抑えることができない。

 

World Series Review:Game-5

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Game5: CLE 2-3 CHC

 勝:ジョン・レスター(1-0) 負:トレバー・バウアー(0-2) SV:アロルディス・チャップマン(1) 

地シカゴでインディアンズが王手をかけ、31敗で迎えた第5戦。ヤギの呪いを解き放ち1945年以来71年ぶりにワールドシリーズ進出を果たしたカブスだが、本拠地リグレーフィールドで1勝もできないままインディアンズの世界一を許してしまうのだろうか。この非常に楽しみな一戦にインディアンズは第2戦において3.2回で降板してしまうなどポストシーズン3先発で未だに5回を投げ切れていないバウアーを、カブスは第1戦で負け投手になっているレスターを先発に立てた。

レスターが初回から3者連続三振を奪うと、バウアーも負けじと2三振を奪うなどこちらも上々の立ち上がりを見せる。しかし、レスターは2回にホセ・ラミレスにレフトへホームランを打たれ先制を許してしまう。

 

それでも、今日のカブスは随所に好守備を見せ相手に流れを渡さない。先制を許した2回にもアンソニー・リゾーがデビッド・ロスのファウルフライの落球をカバー、クリス・ブライアントのファインプレーをお膳立てするなどレスターを十分に盛り立てた。続く3回もシカゴに吹き荒れる風によりボールが流されるも、ジェイソン・ヘイワードがフェンス際のフライをジャンピングキャッチするファインプレーを見せる。

 

レスターもバウアーも3回をヒット1本に抑え、投手戦の様相を呈してきたと思われた4回。試合の流れを変えたのは不振に喘ぐシカゴの若きスターだった。ここまで打率1割を切る2番ブライアントが左中間に特大の一発を放ち同点に追いつくと、3番リゾーも初球を叩きライトフェンス直撃のツーベースを放ちチャンスメイクをする。こうなるとカブスに傾いた流れは止まらない。

4番ベン・ゾブリストが3ボールからの4球目をライト前ヒットにすると5番アディソン・ラッセルの内野安打で勝ち越し。さらにこちらも不振の7番ハビアー・バイエズがインディアンズの機動力野球のお株を奪うようなセーフティーバントを決めて満塁とすると続くロスが犠牲フライを放ち、この回3得点を挙げる。

 

 

World Series Review:Game-3

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Game3:CLE
勝:アンドリュー・ミラー(1-0) 負:カール・エドワーズjr(0-1) S:コディ・アレン(1)

クリーブランドで1勝1敗と勝ち星を分け合い、1日置いた後に迎えたリグレーフィールドでの第3戦。DH制がなくなったことで両チームともラインアップを変えることを余儀なくされた。インディアンスはポストシーズンでの好投があったジョシュ・トムリンを、カブスはシーズンメジャー最優秀防御率をマークしたカイル・ヘンドリクスを先発に立てた。

試合は初回から動いた。1回表、1アウトからジェイソン・キプニス、フランシスコ・リンドーアの連打で1、3塁。ヘンドリクスはいきなりピンチを背負うことになったが慌てなかった。リードが大きい1塁のリンドーアに牽制を投げると際どいタイミングに。一度はセーフコールがなされたがチャレンジの結果アウトへと判定が覆った。

第1戦でリンドーアにかく乱され初回から失点を許したジョン・レスターの二の舞にはならないよう、しっかりとインディアンスの機動力の要であるリンドーアの足を封じこめたヘンドリクスは初回を無失点で切り抜けた。その後もヘンドリクスは低めへのコマンドとチェンジアップが冴え、毎回ランナーを背負いつつも4回まで失点なく投げ進んだ。

一方のトムリンはそれまでのポストシーズンで見せたような好投をこの試合でも披露。落差のあるカーブとヘンドリクスに負けないほどのコマンドでカブス打線を翻弄。こちらも4回まで2塁を踏ませない素晴らしい投球を見せる。

試合が大きく動いたのは5回だった。5回表、インディアンス先頭打者のタイラー・ネークインがシングルヒットで出塁。その後送りバントで1アウトとなった後、四球と死球で満塁のチャンスを作る。ここで打席に入るのはここまで2安打と当たっているリンドーア。ここでカブスはヘンドリクスを諦め、ジャスティン・グリムを投入。

カブスファンも思わず目を逸らしてしまうような場面。フルカウントとなった後、リンドーアが放った打球は2Bを守るハビアー・バエズの正面へ。SSのアディソン・ラッセルと目にもとまらぬ速さでダブルプレーを完成させ、この大ピンチを切り抜けた。

そして5回裏、今度はカブスの先頭打者ホルヘ・ソレアーが同じくシングルヒットで出塁。その後内野ゴロの間に進塁し、2アウト2塁。ここでグリムの打順となりミゲル・モンテロが代打で送り出されたところでインディアンスも投手交代を告げる。インディアンスは第1戦での気迫の投球が記憶に新しいアンドリュー・ミラーをこの場面で投入した。

モンテロも対戦する投手が変わったことに合わせてバットを変えてミラーに臨んだ。追い込まれた後、モンテロが内角の速球をはじき返すとライトに鋭いライナーが飛んだが打球はグラウンドに落ちることはなくRFを守るロニー・チゼンホールのグローブの中へ。またしてもミラーは無失点で切り抜けポストシーズン連続無失点のイニングを延ばした。

6回は両チームのリリーフが三者凡退に抑え事なく終わったが、7回に再び試合が動いた。6回から投げていたカブスのカール・エドワーズjrから先頭のロベルト・ペレスがヒットを打ち出塁。送りバントで2塁に進むと、さらにワイルドピッチで3塁に到達。打席に入っていたラジャイ・デービスが四球で歩くと、ミラーの打順で代打ココ・クリスプがコールされる。

両打ちのクリスプということもあり、カブスベンチの判断はエドワーズjr続投。手に汗握る展開は一瞬で決着がついた。クリスプが初球の速球を詰まりながらもライト前に運び、タイムリーに。遂に待ちわびていた先制点がインディアンスに入った。カブスもソレアーの強肩で3塁に進塁しようとしたデービスを刺し、好プレーで3アウト目を取り追加点を許さず踏ん張ったが、この日はこの1点が全てだった。

7回裏、カブスは2アウト後、ソレアーが打ったライトのファールゾーンぎりぎりのフライをチゼンホールが落球し3塁まで進んだが後が続かず得点とはならなかった。その後もカブスはランナーを出すものの得点は奪えず、9回には2アウト2、3塁のチャンスを作るがインディアンスのクローザー、コディ・アレンが立ちふさがり最後までホームを踏めず試合終了となった。

カブスが最後まで得点できなかった理由をバエズは「自分達は今日の試合、物事を速く進めようとしすぎていた。自分達のペースで1打席1打席、1球1球プレーしなければならない」と話した。確かにこの試合はレギュラーシーズン中メジャー1位の四球数をマークしたカブス打線にしては早打ちでボール球に手を出すシーンが多かった。もう一度自分達のプレースタイルを思い出す必要があるだろう。

勝利したインディアンスは勝利した第1戦のように継投策がハマっただけでなく、普段はあまり行わない代打策まで当たりとなった。代走や守備交代も多く行い、ベンチ入りしている13人の野手を全て使い切っての勝利だった。フランコーナ監督が試合後に「とても忙しい試合だった」と振り返ったのも納得である。

両チームとも守備で好プレーがあり息詰まる投手戦が一層見応えのある試合になった。言葉通り世界一のチームを決めるのにふさわしい両チームであることをファンは思い知らされただろう。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/Mbgtbs

2016 Playoff Preview:クリーブランド・インディアンス

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 現地時間9月26日、クリーブランド・インディアンスが同地区で2位につけていたデトロイト・タイガースを7-4で下し地区優勝を決めた。これで2007年以来の地区優勝となった。今回はプレーオフを戦うインディアンスの長所と短所を見ていきたい。

 

まずは、長所から見ていこう。

「得点力」

インディアンスの得点はアメリカン・リーグの中ではボストン・レッドソックスに次いで2位につけている。しかし、チーム本塁打数は同10位とそれほど多いわけではない。チーム打率はリーグ3位と高いがそれほど数字が変わらないチームは多い。チーム打率はインディアンスと変わらず、本塁打数はインディアンスより多いデトロイト・タイガースやテキサス・レンジャーズはインディアンスより得点が少ない。

理由は2つ。走塁と本塁打以外の長打の数にある。

走塁面では盗塁がアメリカン・リーグで1位と分かりやすいアドバンテージを持っている。盗塁王のラジャイ・デービスを始め15盗塁以上が4人。どちらかというと鈍足であるマイク・ナポリですら5盗塁をマークしている。そして、インディアンスの強みは闇雲に走っているというわけではないところにある。インディアンスの盗塁失敗数は非常に少ない。インディアンスの半分ほどの盗塁数しかないロサンゼルスの・エンゼルスよりも盗塁失敗が少ないと言えばどれほどすごいことかが分かるだろう。

これは走塁を数値化するBSrでも如実に現れている。BSrは走塁を3つに分けて考えている。wSBは盗塁を、wGDPはダブルプレー阻止を、UBRは盗塁以外での進塁を数値化しこれら3個の指標の数字を合わせたものがBSrとなる。このBSrでもインディアンスはアメリカン・リーグ1位となっている。実を言うとインディアンスのwGDPはそれほど高くなく、むしろマイナスである。つまり、ほとんどの数字をwSBとUBRで稼いでいたのである。wSB、盗塁については前述した通りだが、UBRでもインディアンスは頭2つほど他のチームよりも抜きんでている。他のチームよりも次の塁を進むという意識が非常に強いということである。

カンザスシティ・ロイヤルズも走塁に力を入れておりインディアンスに次ぐ盗塁数をマークしている。しかし、インディアンスよりも盗塁失敗数が多く、またUBRはマイナスをマークしているといった点がインディアンスとの差を生むこととなり、得点数でも差がうまれることとなった。

走塁で相手を引っかき回すことが有効であることは昨シーズンのロイヤルズが証明済み。その時のロイヤルズよりもインディアンスは走塁面でいい数字を残している。進塁されるかもしれないというプレッシャーを与えるだけでも有利に働く。相手チームは常に進塁されるかもしれない恐怖とも戦わなければなくなるのだ。

ニューヨーク・ヤンキースはBSrではインディアンスに大きな遅れを取っているものの、本塁打数では3本程度しか変わらず打率も1厘ほどしか変わらない。それでも得点は100ほど異なっている。走塁だけで100得点も変わるものではない。これほど差がついたのは二塁打の数が関係している。インディアンスの二塁打数はアメリカン・リーグで2位。一方でヤンキースは同最下位と両者の差は一目瞭然である。

もちろん、1本で1点が入る本塁打が多いことに越したことはないが、その他の長打も重要だ。当たり前の話だが、単打よりも二塁打の方が得点が入りやすい。本塁打が多くても二塁打が少ないとなると本塁打以外での得点が少ないという状況に陥りやすい。インディアンスはそういった悩みとは無縁とは言わないが他のチームよりも少なかったということは間違いないだろう。

「ブルペン」

投手陣ではリリーフの層の厚さが長所と言えるだろう。リリーフ防御率がアメリカン・リーグで最もいい数字となっているのがその証拠だ。元々、ザック・マカリスターやブライアン・ショウ、コディ・アレンという信頼できるリリーフがいたことに加え、開幕前に金銭トレードで獲得したダン・オテロが予想外の働きをしていることも大きい。一時期、生命線だったゴロを打たせる投球を見失っていたオテロを再び素晴らしいグラウンドボーラーに復活させたのは見事。また、シーズン途中でメジャーを代表するリリーフであるアンドリュー・ミラーを補強したことで盤石の構えとなっている。