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Weekly Report : Week 19

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3つのハイライトでメジャーリーグの1週間を辿る。Weekly-19のキーワードは「終盤戦」「アスレチックス」「86球」だ。

 

・終盤戦

8月に入りシーズンもいよいよ終盤戦に入ってきた。そんな、Week19にはプレーオフの行方を左右するような好カードひしめいた。まずはア・リーグ西地区首位のヒューストン・アストロズとナ・リーグ西地区で首位争いを展開しているロサンゼルス・ドジャースという昨年のワールドシリーズと同じ組み合わせ。優勝争いに向け負けられない両者の戦い、初戦は投手戦となった。アストロズがエースのジャスティン・バーランダー、ドジャースがアレックス・ウッドの投げ合いとなったこの試合は初回にドジャースが先制すると2回にエラーも絡み、アストロズが逆転。その後はバーランダーが8回途中まで1失点14奪三振の好投を見せ、2-1でアストロズが勝利を収めた。初戦の勝利で勢いに乗ったアストロズは2戦では打線が爆発。投手陣もドジャース打線を封じ込め14-0で連勝を飾った。スウィープを狙ったアストロズだが3戦ではゲリット・コールがデッドライン移籍組のマニー・マチャド、ブライアン・ドージャーらに捉えられ3失点し、3-2で敗れた。しかし、2勝1敗と勝ち越しでこのシリーズを終えたアストロズはポストシーズンに向けて自信となるシリーズになっただろう。

 続いて取り上げるのはア・リーグ東地区の首位決戦であるボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースの4連戦。優勝争いに大きく影響するこのシリーズはレッドソックスが4連勝でヤンキースを圧倒した。乱打戦の初戦を取って勢いに乗ると、リック・ポーセロ、ネイサン・イオバルディの好投で2,3戦も勝利、4戦目は9回に3点差を追いつき10回にアンドリュー・ベニンテンディがサヨナラ安打を放つ劇的な展開でスウィープを飾った。この結果を経て、両チームのゲーム差は9.5と広がり、レッドソックスは地区優勝へ大きく近づいた。一方のヤンキースはこれで5連敗となり、ワイルドカードのホームコートアドバンテージを争うアスレチックスとのゲーム差は2.5ゲームにまで縮まってきた。主力のアーロン・ジャッジを怪我で欠くヤンキースだが、ここからの終盤戦、ポストシーズンに向けて厳しい戦いが続くこととなるかもしれない。

Weekly Report :Week7

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-7のキーワードは「ジェームズ・パクストン」「スティーブン・ピスコッティ」「マット・ハービー」だ。

 

・ジェームズ・パクストン

地時間5月8日に今季3度目のノーヒットノーランがありました。達成したのはマリナーズの左のエースであるジェームズ・パクストンです。ノーヒッターは既にショーン・マナエアとドジャース投手陣によって達成されています。今回はパクストンのノーヒッターに関連する様々な記録を紹介したいと思います。

 

・マリナーズの投手によるノーヒッターは2015年にオリオールズ戦で達成した岩隈久志以来で6例目です。アウェイゲームでマリナーズの投手がノーヒッターを達成したのは、パクストンが初めてとなりました。過去に達成しているのは、ランディ・ジョンソンや”キング”フェリックス・ヘルナンデスらチームの伝説が並びます。

 

・今回のノーヒッターで、今年達成されたノーヒッターはアメリカ、メキシコ、カナダと3国で達成されたことになります。もちろんこれは史上初の出来事です。野球のグローバル市場での人気獲得を狙っているMLB機構としては、話題を呼ぶノーヒッターが様々な国で達成されるのは喜ばしいことだと言えるでしょう。また来年はシーズンの試合をロンドンで開催することが正式に決まりました。

 

・パクストンはカナダ出身ですが、カナダ出身選手によるノーヒッターはディック・ファウラー以来2人目となります。またパクストンは2010年にマリナーズに入団していますが、実はその前年2009年には今回の対戦相手であるブルージェイズにドラフトで指名されています。

 

・ノーヒッターを達成されたブルージェイズは今回で5回ノーヒッターを達成されたことになります。今回の前は7年前に当時タイガースのジャスティン・バーランダーが達成しています。

 

・実は今回の試合と同じ日に完全試合の可能性があった試合がありました。ナショナルズvsパドレス戦でナショナルズ先発ジェレミー・ヘリクソンが6回まで完全試合を続けていました。ナショナルズはヘリクソンの好調もあって5月に入って絶好調。さらに開幕から欠場が続いているダニエル・マーフィーが戻れば勢いは加速するでしょう。

2018 Team Preview:ボストン・レッドソックス

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*40人ロスターはリンクより参照

*SP横*マークはローテーション候補の意を示す

 

本拠地:フェンウェイ・パーク

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml15/

 

広さ
レフト 94.5m
センター 118.8m
ライト 92.0m
フェンス高さ 0.9~11.3m
パークファクター平均*100
安打 110.3
ツーベース 115.6
スリーベース 75.6
HR 82.4
得点 102.6

 

  • 予想オーダー

1.ムーキー・ベッツ:RF

SS、GG受賞、MVP投票2位に終わった16年からOPSを100ポイント近く下げるなど打撃成績を落とした。しかし守備や走塁は健在で40二塁打・20盗塁・UZR+20をマークしMVP投票では6位につけた他、BB/Kを0.61から0.97にあげるなどアプローチで成長が見られた。

2.アンドリュー・ベニンテンディ:LF

20二塁打20本塁打20盗塁の活躍で新人王投票2位につけた。ErrR=-0.8を記録してUZR=-0.1に終わるも、DRS=9を記録。プルヒッターであるものの広角に打ち分ける技術を持ち合わせており、アプローチも上々。UBRは16年、17年で合計-0.5を記録しており、かつ16年は3階級で17盗塁9盗塁死に終わっているため盗塁は減少すると見られる。

3.ハンリー・ラミレス:1B

レッドソックス加入後は走攻守で今ひとつの成績を残している。16年はWAR3.0を記録したものの17年はWAR-0.4を記録。15-17年のwFC=-5.4、wSI=-16.4と芯を外すボールへの対応が出来なくなっていることが1つの要因と言えるだろう。今季は497打席立つことで19年のオプションが行使されるため、ミッチ・モアランド(1B)等との併用が予想される。

4.JD・マルチネス:DH

5年$110Mの契約で加入したスラッガー。19年-21年(21年はDL登録日数によって生じるオプション)にオプトアウト可能。FB%を増加させてGB/FB=0.89とすると僅か119試合で45本塁打を放った。尚38本塁打を放った15年はGB/FB=0.79。守備指標が悪いため、DHでの出場がメインになると思われる。

5.ザンダー・ボガーツ:SS

17年はOPS+=95を記録。SS受賞は2年連続で途絶えた。通算BABIP.336のグラウンドボールバッターだが、16年には21本塁打を放つなど柵を超えるパワーと技術もある。守備はSS通算DRS=-30、UZR=-2.9。RngRの値が悪い一方でErrRは良い。UBR、wSB共に良く、走塁技術は高い。

6.ラファエル・デバース:3B

17年にメジャーデビューを果たし、58試合240打数で10本塁打を放った。アプローチはまだ洗練されていない部分が見受けられるが、21歳という年齢を考えれば伸びしろは大きい。17年は広角に打ち返すバッティングだったが、キャリア全体ではプルヒッターの傾向がある。バッティングのレベルの高さは既に昨年証明済みであり、フィールディングには難があるが問題はないだろう。

7.ダスティン・ペドロイア:2B

AS出場4回、GG受賞4回、08年MVP受賞という輝かしいキャリアを持つALで最も有名な2Bの1人。17年は故障で105試合の出場に留まり、fWAR=1.9とスタメン定着後ワーストの成績に終わった。ただアプローチやバッティング、変化球の対応に目立った衰えは見られず、フィールディングもUZR=6.3、DRS=-2。近年は守備範囲が狭まっているものの、DL復帰後は攻守で地区優勝争いに貢献出来るだろう。

8.ジャッキー・ブラッドリー Jr:CF

CF通算UZR=22.8、DRS=37のフィールディングと通算UBR=5.2、wSB=2.7のランニングが売りのCF。16年には26本塁打を放ったが、17年は17本塁打でOPS+は118から88に低下。18年は新監督の元盗塁を増やそうとしており、16年の9盗塁以上を期待したい。

9.クリスチャン・バスケス:C

フレーミングに定評のあるプエルトリカン。マイナーではある程度安定していたアプローチはAAAより上の階級ではやや苦戦している。C通算DRS=29、17年リーグ3位のRAA=8.3(MLB1位はタイラー・フラワーズの28.1)の堅守で”ミニ・ヤディ”の愛称に見合う活躍を期待したい。