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2018 WS : BOS vs LAD

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WS:4-1

*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 BOS 8-4 LAD

勝:マット・バーンズ(1-0) 負:クレイトン・カーショウ(0-1)

Game2 BOS 4-2 LAD

勝:デビット・プライス(1-0) 負:柳賢振(0-1) S:グレイブ・キンブレル(1)

Game3 BOS 2-3 LAD

勝:アレックス・ウッド(1-0) 負:ネイサン・イオバルディ(0-1)

Game4 BOS 9-6 LAD

勝:ジョー・ケリー(1-0) 負:ディラン・フローロ(0-1)

Game5 BOS 5-1 LAD

勝:デビット・プライス(2-0) 負:クレイトン・カーショウ(0-2)

WSMVP:スティーブ・ピアース

 

 ーズンの勢いそのままに、ここまでのプレーオフ7勝2敗と圧倒してきたボストン・レッドソックスと昨年に引き続き2年連続の出場となったロサンゼルス・ドジャースのマッチアップとなった今年のWSは、レッドソックスが4勝1敗でWSを5年ぶりに制した。

 

以下、両チームの注目点を挙げ、試合を振り返る。

 

注目点1→投手陣の安定度

 

投手陣の安定度に差が見られた。後述するがドジャース投手陣はALCSの疲れからか、やや精彩を欠いていた。一方でレッドソックスはWS5戦すべてに登板し一度の失点も許さなかったケリー、第3選でロングリリーフながらも6回2失点に抑えたイオバルディ、カーショウとは対照的に2勝をあげたプライスなどが好投した。

 

注目点2→LCS疲れと第3戦

 

レッドソックスはALCSを4勝1敗と5試合で勝ち進み、WSまで中5日であったのに対し、ドジャースはNLCSを4勝3敗と7試合戦い、WSまで中3日しかなかった。これが結果的に投手陣の安定度に差が生まれ、第3戦の延長18回にわたる死闘が勝負の分かれ目になったようだ。ドジャース先発のウォーカー・ビューラーが7回を完璧に抑え有利に立っていたものの、イオバルディの思いがけない好投がドジャースのリリーフ陣の疲労に拍車をかけ、結果的に第4戦の逆転負けを引き起こしたように思える。

Playoff Preview:ロサンゼルス・ドジャース

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NL西地区5連覇を達成したドジャースは最終的に103勝58敗という成績でレギュラーシーズンを終えた。103勝という数字は今シーズンメジャー最多、そしてロサンゼルス移転後最多の数字となった。本稿では素晴らしいシーズンを送ったドジャースのプレーオフ展望を行っていく。

ドジャースはトレード市場において積極的に戦力強化を行った。ざっくりと振り返ると、レッズからトニー・シングラーニ(LHP)、パイレーツからトニー・ワトソン(LHP)、そしてレンジャーズからトレード市場最大の目玉であったダルビッシュ有(RHP)を獲得した。また、8月にはメッツからカーティス・グランダーソン(LF)を獲得。投打に実績のある選手を補強した形となった。

 

これらの補強を踏まえ、ドジャースのプレーオフ展望を投打に分けて考察していく。投手陣は今シーズン防御率3.38でメジャー全体2位(先発防御率3.39、リリーフ防御率3.38)、奪三振は1549個でメジャー5位、WHIP1.15はメジャー1位と申し分ない成績を残した。プレーオフではクレイトン・カーショー、アレックス・ウッド、ダルビッシュ、リッチ・ヒルの4人でローテーションを編成し、前田健太や柳賢振らはリリーフに回すのが良いだろう。ここで、キーポイントはクローザーのケンリー・ジャンセンまで繋ぐリリーフ陣になってくるだろう。カーショーはポストシーズンの成績が芳しくないとはいえ、十分計算は出来る。ダルビッシュは上り調子、ウッドやヒルもいつも通り投げられればそう簡単に打たれるようなピッチングはしないだろう。一方でリリーフ陣は昨年同様好成績を残したが、昨年のプレーオフではランナーを溜めてしまう場面が多く、7回からジャンセンを投入しなければならないというような状況を作ってしまった。今シーズンはペドロ・バイエス、ブランドン・モロー、ジョシュ・フィールズらに加え、ワトソン、シングラーニを補強したことから層は厚くなったと言える。このような状況の中でもジャンセンの前倒しが増えてしまうようであれば、優勝は厳しいものになる。

2016 NLCS Review:CHC

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NLCS:CHC 4-2 LAD

 *Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可。

Game1 CHC 8-4 LAD
勝:アロルディス・チャップマン(1-0) 負:ジョー・ブラントン(0-1)

Game2 CHC 0-1 LAD
勝:クレイトン・カーショウ(1-0) 負:カイル・ヘンドリクス(0-1) S:ケンリー・ジャンセン

Game3 CHC 0-6 LAD
勝:リッチ・ヒル(1-0) 負:ジェイク・アリエタ(0-1)

Game4 CHC 10-2 LAD
勝:マイク・モンゴメリー 負:フリオ・ユリアス(0-1)

Game5 CHC 8-4 LAD
勝:ジョン・レスター(1-0) 負:ジョー・ブラントン(0-2)

Game6CHC 5-0 LAD
勝:カイル・ヘンドリクス(1-1) 負:クレイトン・カーショウ(1-1)

 

年のNLCSは今シーズンメジャー全体で最多の103勝を挙げ、2年連続でのNLCS進出となったシカゴ・カブスとナショナルリーグ西部地区を4年連続で制し、2013年以来のNLCS進出となったロサンゼルス・ドジャースの対戦となった。両チームとも長期間ワールドシリーズの舞台から離れており、カブスは1945年以来、ドジャースは1988年以来のワールドシリーズ進出を目指した。

 ここからはシリーズの注目点をあげていく。

 

注目点→先発投手

今年のポストシーズンではブルペンの活躍が大きな注目を集め、レギュラーシーズンのブルペンの防御率がメジャー1位のドジャースと同8位のカブスという強力なブルペン陣を誇る両チームの対戦となったが、いかに先発投手が仕事をできたかが、シリーズの行方を左右したと感じる。

まずは第1戦、ドジャースの前田が4回3失点でマウンドを降りたのに対し、カブスのレスターは6回まで投げて、1失点ときちんと先発の仕事を果たした。結果的に勝利投手にはなれなかったが、カブスがワンポイントリレーをできたのはレスターの好投のおかげだろう。第2、3戦はドジャースの先発カーショウとヒルがカブス打線を封じ、ドジャースが勝利を収めた。

第4戦こそ両チームともに先発が崩れたが、第5、6戦はカブスの先発投手の活躍が目立った。まずは第5戦、第1戦に続きレスターが好投し7回を1失点に抑える。対するドジャースは前田が再び4回前後でマウンドを降りてしまい、試合の主導権をカブスに渡してしまった。第6戦でもカブスの先発ヘンドリクスが8回途中まで無失点に抑える好投を見せ、ドジャースに付け入る隙を見せなかった。

このように、先発投手の活躍がシリーズ進出のポイントとなった。ペドロ・ストロップ、ヘクター・ロンドン、アロスディス・チャップマンといったレギュラーシーズンのカブスを支えたブルペンの投手がポストシーズンで不調である事も考えると先発投手の活躍はカブスのワールドシリーズ進出の大きな要因であったと考えられる。先発投手の活躍が重要なのは本来当たり前の事だが、それを改めて実感したシリーズだった。

 

注目点→主力の復調

もう1つ、このシリーズの行方はカブス打線の中軸の復調が大きな鍵を握っていた。カブスの中軸に座るアンソニー・リゾとアディンソン・ラッセルは共にレギュラーシーズンで素晴らしい成績を残しカブスの優勝に大きく貢献した。しかし、ポストシーズンでは苦しんでおり、NLCS第4戦までリゾは26打席で2安打、ラッセルは24打席で1安打とまったく当たっていなかった。彼らの前でチャンスを作っても、ランナーを帰すことができない場面も多く見かけた。

それでも、両選手とも第4戦で5打数3安打1本塁打と復調の兆しを見せると、第5、6戦でも勝利に貢献する活躍を見せ、3連勝でワールドシリーズ進出を果たす立役者となった。ドジャースからすると彼らを復調させてしまったことが敗因の1つと言えるだろう。ワールドシリーズ進出を果たしたことも考えると、彼らが調子を上げてきたことはカブスにとって大きなプラスとなるのは間違いない。

 


 

 最後にシリーズで活躍した選手について取り上げる。

CHC:ジョン・レスター

カブスで1人選手を挙げるとしたらジョン・レスターだろう。先ほども述べたが、レスターは第1戦と第5戦で先発し、第1戦では6回を1失点、第5戦では7回を1失点に抑える好投を見せた。シリーズ開幕戦である第1戦、そして2勝2敗で迎えた第5戦とどちらも重要な試合での先発だったが、ポストシーズンでの経験豊富な彼には心配無用であった。結果的に先発した2試合でカブスは勝利を収め、この2試合の活躍が評価され、シリーズのMVPにも選出された。(ハビアー・バエズとのダブル受賞)

LAD:ケンリー・ジャンセン

ドジャースからはクローザーのジャンセンを挙げたい。チームとしては惜しくも敗退の結果となったが、ジャンセンの活躍は間違いなくカブスを苦しめた。

ジャンセンは第2戦、第3戦、第6戦の3試合に登板し、6回2/3を被安打1本、無四球というほとんど完璧ともいえる活躍を見せた。バエズ、ストリップリング、ブラントンら他のブルペン陣が苦しむ中、彼の活躍は一際目立っていた。今年のオフにFAとなるジャンセンだが、このシリーズでの好投は彼の評価を上げるには十分だろう。

 

Text by Miyazaki Akinari
写真: https://flic.kr/p/MrQ1do