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後半戦展望:テキサス・レンジャーズ

レンジャーズ 現地観戦記_190928_0005

 

 

 

 

 

 

 シーズン開幕前は昨シーズンの最下位から大きな補強もなく、今シーズンも苦戦が予想されていた。しかしながら、ここまでオールスター前は48勝42敗、勝率.533と健闘し、首位を独走していたアストロズに一時3.5ゲーム差に迫るなどした。現在はオールスター後の8連敗などが響きワイルドカード争いから脱落した形となり、勝率5割前後を推移している状態である。

 トレードデッドライン前の陣容は野手陣こそジョーイ・ギャロ(OF)ら若手の成長とマイナー契約や格安契約で加入したハンター・ペンス(DH)やダニー・サンタナ(2B)の活躍で高い得点力を誇っているものの、投手陣は先発のマイク・マイナー(LHP)とランス・リン(RHP)が非常に良い成績を残しているものの他の先発はリリーフから途中で転向したジェシー・チャベス(RHP)とまだまだ安定感のない若手のエイドリアン・サンプソン(RHP)とアリエル・フラード(RHP)といった状況である。ブルペンもクローザーとして期待されたホセ・レクラーク(RHP)が開幕直後絶不調でクローザーを新加入のショーン・ケリー(RHP)に譲った。現在はこのレクラークとケリーと日本球界でも活躍したクリス・マーティン(RHP)の三人は安定しているが、他はルーキーやメジャーに定着できていない若手といった状況であり、投手陣に非常に大きな課題があった。

 このような状況でトレードデッドラインを迎えたため、売り手に回るのか買い手に回るのか様々な憶測が出ていた。そして迎えたトレードデッドラインでの動きは簡単に言うと、近い将来すなわち新球場が開場する来年へ向けての補強を行ったと言える。獲得した選手は既に3Aに昇格し結果を残している若手と来季以降も契約の残る選手であった。

 

 売り手としてのトレードは一件のみだった。

TEX獲得

コルビー・アラード(LHP)

ATL獲得

クリス・マーティン(RHP)

 このトレードはプレーオフ進出を目指すブレーブスに今季終了後にFAとなるマーティンを放出し、プロスペクトのアラードを獲得したトレードデッドラインの一般的な形のトレードであった。

 マーティンは日本球界から昨季復帰し、レンジャーズで主にセットアッパーとして投げ、今季は38試合に投げ防御率3.08、12ホールド、4セーブ、K/9=10.18と一時はクローザーも任されながら非常に安定した投球を続けていた。今季のブレーブスのブルペンは若手が多くクローザーも5月からルーク・ジャクソン(RHP)が務めている状態で、ブルペン全体として安定感にやや欠ける状態であった。

 そのため、マーティンの他にもジャイアンツからマーク・メランソン(RHP)やタイガースからシェーン・グリーン(RHP)を獲得しており、マーティンはブレーブスでも7回や8回を投げると思われる。

 アラードは2015年ドラフト1巡目(全体14位)でブレーブスに指名され入団した21歳で、順調にマイナーを駆け上がりプロ4年目の昨季は3Aで19試合に先発し112.1回を投げて、防御率2.72、K/9=7.13を記録し6月31日にメジャーデビューを果たした。

 しかしながら、メジャーでは3試合(1先発)で防御率12.38と散々だったが、今季移籍後再びメジャーに昇格し8月は5試合に先発し27.0回を投げ防御率4.33、K/9=9.00、被打率.250とイニング数は5回前後であるものの内容は良くなっており、このままローテーション定着が期待される。