Tag Archives: ロス・ストリップリング

後半戦展望: ロサンゼルス・ドジャース

26614229477_cba9ed782e_z

 

 

 

 

 

 

 今年のナショナル・リーグは、現地時間08/05全試合終了時点で3地区共に首位と2位のゲーム差が1.5を切っている接戦の年である。(前年は08/05全試合終了時点で中部地区を除き10ゲーム以上の差が開いていた。)さて、今回は西部地区の首位であるロサンゼルス・ドジャースのトレードを振り返りたい。

 

 ドジャースは現在、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとコロラド・ロッキーズとの三つ巴状態であり、また、地区優勝をしないとプレーオフの進出は難しい立場にある。

 NL2位の534得点を記録している野手陣の補強を重点的に行なった。コーリー・シーガー(SS)が今季絶望であることを除けば、故障している主力野手は既に復帰済みである。
 ボルチモア・オリオールズからマニー・マチャド(3B/SS)を獲得。マチャドはドジャースでも引き続き遊撃手としてプレー。DRSとUZRは大きなマイナスをマークしているが4年連続30本塁打を視野に入れている。オリオールズの得点数はAL13位だったため、移籍によって負担が減り打撃成績が更に良くなるのが理想的だ。
 放出したプロスペクトは以下の通り。
1. MLB公式全体84位のユスニエル・ディアス(OF)
  強肩強打が売りであり、将来は右翼手が適任という評価。
2. MLB公式チーム27位のライアン・バノン(3B)
  守備とアプローチが優れている三塁手。
3. 同28位のディーン・クレマー(RHP)
  91-94マイルの速球が売りであり、スターター適性があるとされている。
4. ランク外のザック・ポップ(RHP)
  94-97マイルのシンカーが売りであり、奪三振能力は低いがA+で27回を投げ防御率0.33をマーク。移籍後は2Aでプレー。
5. ブレビック・バレラ(IF)
  現在26歳であり、今季はドジャースで20試合に出場しOPS.445。
 ミネソタ・ツインズからは、ブライアン・ドージャー(2B)を獲得。5年連続20本塁打は達成間近とは言え、ドジャースが求めているのは2016-17年頃のドージャーだろう。

 

 NL1位の防御率3.54をマークしている投手陣の補強は最低限に留めた。現在10人の投手がDL入りしているものの、アレックス・ウッド(LHP)とロス・ストリップリング(RHP)が8月中に10日間DLから復帰予定ではある。
 トロント・ブルージェイズからジョン・アックスフォード(RHP)を獲得。今季、マイナー契約で25人枠入りを争うところからスタートした35歳のベテランリリーバーがPO進出を狙う球団への移籍を果たした。
 シンシナティ・レッズからはディラン・フローヨ(RHP)とザック・ニール(RHP)を獲得。本命であるフローヨはセットアッパーとしても申し分ない成績を残しており、放出したのがコントロールに問題を抱えるマイナーリーガーであることを考えれば上出来のトレードと言えるだろう。

 

 同率首位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスは、ドジャース同様に強力な投手陣を更に強化したため、野手陣を補強したドジャースとは対照的だ。アトランタ・ブレーブスやミルウォーキー・ブルワーズも終盤戦に向けて補強してきたため、油断は禁物である。

 

Text by Tsubasa Komiyama

Photo link is https://flic.kr/p/GxNTct

Weekly Report: Week-1

6977502798_1417edf74a_z

 

 

 

 

 

 

 

 

3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-1のキーワードは「トレバー・ストーリー」「ドジャースのルーキー先発投手」「ゲッツー崩し禁止ルール」だ。

 

  • トレバー・ストーリー

幕戦、ルーキーがいきなりホームランを放つ。これだけでも大きな話題になる。1試合に2本ならなおさらだ。

 彼はその程度では収まらなかった。開幕戦の2本の後も打ち続け、第3号第4号と立て続けにアーチを描き、なんとルーキーで開幕から3試合連続でのホームランを達成。第4号ホームランの後、コロラドの地元放送局のブースでは実況アナウンサーが「言葉にならない」と大絶賛。解説者までが「俺はシングルヒットが見たいよ!」とまで言い出す始末。コロラドのみならず全米にたった3試合でトレバー・ストーリーの名を轟かせた。

 

 

これだけでは終わらなかった。ホーム、クアーズ・フィールドに場所を移したSD戦、ストーリーはさらに2本のアーチをマイルハイの空に描く。開幕から4試合連続してのホームランはルーキーとしてはもちろんのこと史上初。

過去に達成した選手はウィリー・メイズ、ネルソン・クルーズ、クリス・デービスのたった3名と、そうそうたる面子がそろっている。彼もまた、こういった選手達のような大選手になっていくことだろう。

 

※追記:開幕5試合目は無安打だったものの、次の試合で第7号ホームランを放った。

 ストーリーは1992年11月15日にテキサス州アービングに生を受けると、そのまま地元のアービング高校に進学。高校では現在のポジションであるショートの他にもピッチャーとしてプレーしており、ストレートの球速は96マイル(154キロ)を記録する二刀流プレーヤーとして名を馳せた。

2011年ドラフト、ロッキーズは全体45位でストーリーを指名。これがロッキーズの2011ドラフト初指名となった。彼にはルイジアナ州立大のコミットメントがあったものの、進学はせずにロッキーズと契約。翌年にはA級サウス・アトランティック・リーグで打率.277、18本の成績でシーズン終了後に選ばれるリーグのオールスターに選出。当時のロッキーズには不動のショートであるトロイ・トゥロウィツキーがいたため、マイナーリーグではセカンドやサードでの出場機会も増え始めていた。

2015年はAA級からスタートし、7月1日にAAA級に昇格。この年、トゥロウィツキーはブルージェイズにトレードされ、ストーリーもAAとAAAの成績を合わせて出塁率.350、および20本塁打を記録し、フューチャーズ・ゲームに選出される。

そして今年、2016年、開幕前のホゼ・レイエスの逮捕劇などもあり、開幕レギュラーの座を勝ち取った。

 

 

彼のスター街道の物語はまだ始まったばかりだ。

この開幕4試合6本塁打だって、彼が残す壮大な歴史の中の最初の1ページに過ぎないのかもしれない。

 

2016 Team Review ロサンゼルス・ドジャース

9889665013_66d795565b_z

 

 

 

 

 

 

 

*40人ロースターはリンクより参照
 *SP横*マークはローテーション候補の意味を示す

  • 本拠地:ドジャー・スタジアム
他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml11/

 

広さ
レフト 100.6m
センター 121.9m
ライト 100.6m
フェンス高さ 1.2〜2.4m
パークファクター *平均100
安打 94.8
ツーベース 105.9
スリーベース 64.3
HR 100
得点 91.8
  • 予想オーダー

1.コーリー・シーガー:SS
各媒体のプロスペクトランキングで1位に選ばれているトッププロスペクト。昨シーズン、9月3日のSD戦でメジャーデビューを成し遂げ、いきなり2安打2打点の活躍を見せるなど、大器の片鱗を見せた。12日にはメジャー初HRを含む4打数4安打を記録。今後の課題は、1年を通してのスタミナがあるかどうなのか、守備面で更にレベルアップできるかだろう。

 2.ハウィ・ケンドリック:2B
昨シーズン、同じロサンゼルスのLAAから移籍してきたメジャーを代表するセカンド。昨シーズンは怪我もあり117試合の出場に留まったが、打率は.295を残すなど堅実なバッティングでチームの地区優勝に貢献した。オフには2年総額約2000万ドルで契約を延長した。ケガで開幕は間に合わないが重傷ではないためすぐに試合に出始めるだろう。

 3.エイドリアン・ゴンザレス:1B
メジャーを代表する1B。06年にSDでメジャー定着して以降、最低でも156試合以上に出場しているなど怪我とは無縁で、頑丈な選手である。しかし、10年に31HRを打って以降は一度も30本以上をマークしておらず、長打力の衰退が見え始めているのが気掛かりな点である。ここ2年は打率も.270台と落ち込んでおり、復調が期待される。

 4.ジャスティン・ターナー:3B
14年にNYMから移籍して以降チームに欠かせない選手となった。14年は規定未到達ながら、109試合で打率.340をマーク。昨シーズンも.294、60打点をマークするなどクラッチヒッターとしてランナーを返す役割をしている。シーズン途中に怪我で離脱したこともあり、今シーズンは万全な体調で1年を過ごすことが一番の課題かもしれない。

5.ヤシエル・プイグ:RF
13年に衝撃的なデビューをしたものの、昨シーズンは怪我もあり79試合の出場に留まり、打率も.255と低調なシーズンであった。好不調の波が激しく、プレーオフでも毎年活躍出来ずに終わっている。技術面のレベルアップも大事ではあるが、精神面での成長が選手としての成長に繋がるであろう。健康でまじめに野球に取り組めばタイトル争いに絡める選手になるはずだ。

 6.ジョク・ペダーソン:CF
昨シーズンにメジャーデビュー。序盤は持ち前の長打力でHRを量産するなど、前半戦だけで20HRをマーク。オールスターにも選ばれた。最終的には26HRを打ったものの、打率は.210とメジャーに対応できたかというと点には疑問が残った。またマイナーでは30盗塁を記録したが、メジャーでは4盗塁に終わった。今シーズンは継続して安定が求められる。

7.ヤズマニ・グランダル:C
昨シーズンSDから加入した元ドラフト1位のC。昨シーズンはエース、カーショウ登板時はエリスがマスクを被る時が多かったが、バッティングではグランダルに分があるのでトータルではグランダルの出場回数が多くなった。怪我もあり115試合の出場に留まるも、HRはキャリアハイの16本をマークするなど初のオールスターにも選出された。今シーズンはスタメンマスクとして期待されるがケガで開幕に間に合わず。監督は開幕して1週間も経たないうちに復帰できる話している。 

8.カール・クロフォード:LF
かつてはオールスターの常連だった元スター選手。近年は度重なる故障に苦しみ昨シーズンもわずか69試合の出場に留まっている。打撃成績も年々悪化している中でせめて守備だけでも貢献できればいいのだがその守備もDRSでマイナスの数字をマークしている。故障で長期離脱となったアンドレ・イーシアが復帰するまでスコット・バンスライクらとの併用になるだろう。
 

9.投手