Tag Archives: A.J.コール

2017 Top 20 Prospects:ワシントン・ナショナルズ

29156348700_fe3e93fdb6_z

 

 

 

 

 

 

 

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. エリック・フェッディ:RHP
今シーズンはトミー・ジョン手術から復帰してフルシーズン1年目となったが、実力通りの成績を残すことができた。90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーションでイニングと同じ数ほどの三振を奪うピッチングスタイル。デリバリーもスムーズでコントロールもいい。既に完成度は高く、来シーズン中のメジャー昇格も有り得るだろう。

2. ビクター・ロブレス:OF
弱冠19歳ながらも既にトッププロスペクトとして名を轟かせる5ツールプレイヤー候補。無駄のないスイングでヒットを量産し、年齢に見合わぬ成熟したアプローチのおかげで高出塁率も期待できる。パワーは平均以下だが、アップサイドはあり、将来15HR程度ならマークできるかもしれない。スピードも平均を大きく上回り、それを生かしたCF守備も上手く、肩も強いため将来のGG賞候補。メークアップのよさも高評価の理由。

3. ドリュー・ワード:3B
将来メジャーで20~25HRをマークすることも可能なパワーが魅力。慎重なアプローチのため、四球が多く高出塁率をマークすることができる。その分三振が多くなっているが、長打の代償と考えれば許容範囲だろう。苦手だった守備も以前よりは大幅に改善されてきており、自身も守備の上達について実感している。スピードは皆無。

4. オースティン・ヴォス:RHP
カッターのようなアクションを見せる90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。驚くようなボールは投げないが、デセプションに優れたデリバリーとコントロールのよさで勝負する。既にAAAでも好成績を残しており、来シーズン中にはメジャー昇格を果たすだろう。

5. A.J.コール:RHP
90マイル前半の速球にスライダー、カーブ、チェンジアップを交えコントロールよく投げ分ける。デリバリーもシンプルで、崩れることが少ない。実力は申し分ないが、メジャーでは球威不足が祟って被本塁打が多くなりがちに。現在のローテーションの谷間を埋める役目が精いっぱいか。

6. ヘスス・ルザルド:LHP
16年ドラフト3巡目指名。ドラフト前にトミー・ジョン手術を受けることとなり指名順位が下がったが本来ならば全体10位以内に指名されていてもおかしくないタレント。手術前、速球は最速97マイルをマークし、9歳から投げていたというチェンジアップは今年のドラフトクラスの高校生の中では最高のボールだった。コントロールも悪くなく、エース級の成績を残すことができるポテンシャルがある。手術の経過は良好で、すぐに同世代の選手に追いつけるだろう。

7. タイラー・ワトソン:LHP
15年ドラフト34位指名とかなり低い指名順位だったが、プロ入り後2年間で好成績を収めている。速球の球速は90マイル前半だが、大柄な体格を考えると今後さらに伸びる余地は大いにあるだろう。カーブのクオリティは高いが、チェンジアップは改善の余地あり。まだ19歳だがコントロールは非常によく、ストライクゾーンにボールを集めることができている。

8. フアン・ソト:OF
18歳にしてアベレージを残しつつ、長打が打てるヒッティングプロスペクト。パワーは現時点でも平均以上だが、まだアップサイドがあり将来20HRをマークすることもできるだろう。コンタクトスキルも高く三振数は非常に少ない。プロ意識が高く、周囲の環境への適応能力が高い点も評価に値する。スピードがないためLFしか守れないところが欠点。

9. カーター・キーブーム:3B
16年ドラフト全体28位指名。父親、兄がプロ選手だが2人以上にヒッティングスキルが高い。無駄の少ないスイングで打球を広角に飛ばすことができる。速球への対応が上手く、ライリー・ピント(COL)の98マイルの速球をヒットにしたことで注目の的となった。現在SSを守っているが、スピードが平均以下でレンジが限られているため将来は3Bに回るだろう。肩は3Bを守るには十分な強さ。

10. ニック・バンクス:OF
16年ドラフト4巡目指名。全てにおいて平均程度の実力を持っているバランスの取れたタレント。 大柄な体格でパワーポテンシャルは平均以上だが、フライを打ち上げるよりもラインドライブの打球を打つことを意識したスイングのためHRはそれほど多く打てないだろう。スピードもまずまずでOF3ポジションをこなすことができる。将来像はブレット・ガードナー(OF)。

11. シェルダン・ノイズ:3B
16年ドラフト2巡目指名。課題だった四球の少なさを改善し評価を上げた。小さく足を上げるスタンスで上手くタイミングを図ることができており、しっかりとボールを打ち返すことができる。パワーは平均程度。大学時代はSSだったが、プロでは3Bに回っている。肩は投手としてマウンドに上がっていたため非常に強く、OF転向を勧める声もある。

12. アンドリュー・スティーブンソン:OF
WSHのマイナーの中で最も守備が上手い選手。平均以上のスピードを生かし広いレンジをカバーできる。ルート取りやジャンプのタイミングなども完璧。肩が非常に弱いが、それでも優秀なCFであることには間違いない。懸念されていた打撃も現時点では最低限の成績を残しているが、クラスが上がるにつれパワーレスさがネックとなってくるだろう。

13. ペドロ・セベリーノ:C
ブロッキング、フレーミング、盗塁阻止といったCに必要なスキルを全て兼ね備えている守備型C。既にメジャーデビュー済みでダスティ・ベイカー監督からの信頼も得ている。打撃は平均以下でOPS.705がマイナーでのベストの数字。打撃は物足りないがそれでも総合的な実力はメジャーのレギュラークラスだろう。 

14. ヤシエル・アンテュナ:SS
今年の夏にインターナショナルFAで加入。 大きなフォロースルーのスイングでラインドライブの打球を飛ばす。まだ、HRを多く打つようなパワーはないが、今後パワーをつけていけば2桁HRをマークすることも可能だろう。17歳という年齢の割には成熟したアプローチも高評価。スピード、守備の評価も高く、SSに長く留まることができるだろう。

15. コーダ・グラバー:RHP
昨年のドラフトから1年と少しでメジャー昇格を果たしたリリーフプロスペクト。6-5/225たる体格から90マイル中盤の威力ある速球を投げる。これに80マイル前半のスライダーを混ぜ合わせ三振の山を築く。コントロールも悪くなく、ストライクゾーンに集めることはできる。セットアッパー/クローザーレベルの投手になれるだろう。

16. ダニエル・ジョンソン:OF
16年ドラフト5巡目指名。今シーズン大学でHRと盗塁の数を伸ばし評価を上げた。非常に小柄な体格のため、プロでも打撃が通用するかは微妙なとことだが、超人的なスピードとOFから101マイルの送球ができる肩の強さは本物。打撃が通用しなくとも代走、守備固め要員としてメジャー昇格を果たすことができるだろう。 

17. ホアン・バエズ:RHP
現在の速球の球速は90マイル中盤程度だが、まだ筋肉をつける余地があり今後さらに球速が上がる可能性があるだろう。この速球とカーブのコンビネーションで三振を多く奪うピッチングスタイル。デリバリーが不安定なため、四球が多く、速球の球速が安定しない要因となっている。

18. ホセ・マーモレホス:1B 
パワーポテンシャルの高さが光るスラッガー。今シーズンは昨シーズンまで少なかった四球数を増やすことに成功し、出塁率が上昇。若干三振も増えたが、許容範囲内だろう。昨シーズンからハイアベレージを残すため広角に打ち分けるように意識している。

19. レット・ワイズマン:OF
何か特別優れたツールを持っているわけではないが、常に全力でプレーし、周りを驚かせるような ことをしてみせるハッスルプレイヤー。打撃では平均以上のパワーが魅力だが、長打を意識した遠回りするようなスイングのためコンスタントにヒットを打つことができていない。RFの守備は無難にこなしている。

20. ブライアン・グッドウィン:OF
今シーズンは過去2年のスランプからようやく脱し、元1巡目指名選手らしい成績を残した。 コンパクトなスイングでコンスタントにヒットを放つミドルヒッター。アプローチも悪くなく、しっかりと四球を選ぶこともできる。スピードも平均以上でほとんどのシーズンで15盗塁以上をマークしている。来シーズンからは第4のOFとしてメジャーのベンチに座る機会が増えるだろう。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/LqrUFf

2016 Top 20 Prospects:ワシントン・ナショナルズ

13117700873_25de6a466a_z

 

 

 

 

 

 

 

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. ルーカス・ジオリト:RHP
エースポテンシャル。100マイルのストレート&カーブ&チェンジアップはいずれもハイクオリティで打者を圧倒する。A+では117回/131K/37BB/防御率3.15と支配的な内容。6-6/255たる体格の扱いも十分で、コマンドも安定している。フューチャーズゲームでは先発の大役を任された。

2. トレイ・ターナー:SS
ウィル・マイヤーズを絡めた三角トレードでSD→WSH。20-80スケールで80評価を得るスピードツールを武器にダイナミックなリードオフマンになりうる。2A&3Aでは打率.322、本塁打8、盗塁29と結果を出しメジャーでも27試合に出場。SSを守れるだけのツールの持ち主だが、2Bに移るプランも。

3. ビクター・ロブレス:OF
プレミアム級のファイブツールプレーヤーになり得る原石。打撃ではアプローチに優れ、パワーも体重の増加とともに付いてくるだろう。R&A-では61試合で打率.352、本塁打4、OPS.952、盗塁24と目立ったパフォーマンス。スピード&肩を備えたCF守備もダイナミック。

4. レイナルド・ロペス:RHP
昨季彗星のごとくあらわれたパワーアーム。100マイルに達するストレート&プラスのカーブでパワフルに攻める。速球派投手としてはコマンドが安定している点が高く評価されており、立ち投げのメカニックは角度を生み出す。A+では99回/94K/28BB/防御率4.09。

5. ウィルマー・ディフォー:2B
ホゼ・レイエス(COL)と比べられる小柄なスピードスター。両打席でコンパクトなスイングを披露しA+&2Aで打率.286、本塁打5、OPS.738、盗塁30。一方で92K/20BBと見極めに苦労した。ディフェンスでは肩とスピードが卓抜。ハードワーカーとしても知られ、コーチからの評価も高い。 

6. エリック・フェッディ:RHP
14年ドラフト全体18位。ドラフト前の5月にトミージョン手術。今年6月に復帰すると14先発して防御率3.38、K/BB=3.67と順調な回復ぶりをアピール。ストレートは90マイル中盤を計測するなど球威も戻っている。スライダーはゴロ&Kを生み出せるアウトピッチ。ブライス・ハーパーとは高校のチームメイト。 

7. A.J.コール:RHP
メジャーで3登板も、自慢のストレートは最速93マイル止まり。完成度の高さに評価を得ており、22にして3Aで105.2回/76K/34BB/防御率3.15と安定した投球内容。変化球のクオリティが平凡なため三振数の少なさが目立つ。ローテーション入りを目指していきたい。 

8. ペドロ・セベリーノ:C
バッティングは平凡もハイレベルなディフェンスで高い評価を得る。キャノンアームの持ち主で、ブロッキング&フレーミングにも優れる。課題の打撃は2AでOPS.619も、9月にはメジャーデビューも経験。リーダーシップを持ち合わせ、投手陣からの信頼も厚い。

9. オースティン・ヴォス:RHP
コマンド&パワーのパッケージ。93マイルの威力あるツーシームを主体にストライクゾーンを自在に操るピッチング。課題であったスライダー&チェンジアップも向上を辿る。2Aでは157.1回/148K/40BB/防御率2.97。投球術にも長け、イニングイーターとして期待される。 

10. オズバルド・アブレウ:SS/2B
攻守のポテンシャルはレギュラーSSクラス。昨季OPS.584と課題になっていた打撃は1Aで打率.274、OPS.769、本塁打6、盗塁30とブレーク。89K/50BBとアプローチに優れ、二塁打35本とギャップを抜くパワーも両立。キャリア盗塁成功率67.9%とスピードの扱いを磨く必要がある。 

11. ジャクソン・リーツ:C
『パーフェクトゲーム』MVP&U-18アメリカ代表。ジョナサン・ルクロイ(MIL)とも比較される攻撃型捕手。素早いスイングでライナー性の打球を量産し、選球眼も良い。今季は年上ぞろいのA-でプレーし打率.212と結果を出すことができなかった。Cのディフェンスはアスレチックで肩も強い。

12. アンダーソン・フランコ:3B
13年のインターナショナルFAではトップ級の評価を受けていた。14年には最年少でDSLをプレーしOPS.725をマーク。今季はRでプレーしOPS.734と高い潜在能力を見せつけている。打撃は大振りながらパワーに優れ、3B守備では強肩が武器。体格に比して機敏に動き、優秀なディフェンダーになれる。 

13. ドリュー・ワード:3B
6-4/210たる大柄な体格にパワーツール&ヒッティングセンスを兼ね備える。1年を通じてコンディションを保つことができずキャリア最低のOPS.686に終わった。三振を減らしていきたい。守備ではプラス評価の強肩がウリだが、機敏さに欠けており、将来的には1B/LFに回る可能性も。  

14. アンドリュー・スティーブンソン:OF
サム・フォルド(OAK)タイプのガッツ溢れる大学No.1CFディフェンダー。プラスのスピードに加え、素晴らしいルート取り&ジャンプ力を備えており、困難なフライも捕球してしまう。打撃はパワーレスながらR&1A&A-で打率.308&出塁率.363&盗塁13をマーク。 

15. テイラー・ハーン:LHP
15年ドラフト5巡目。6-6/215たる細身の体格から最速99マイルのストレートを投げ込む大型左腕。粗削りながらアップサイドの高さはダグ・ハリスGM補佐も絶賛。R&A-では11先発(12登板)して防御率3.56、K/9=8.4、BB/9=2.8をマーク。 

16. ホアン・ソト:OF
15年インターナショナルFA。球団最高額となる$1.5Mで契約。17にして滑らかなスイング&天性のタイミング取りを披露。スカウトたちからは平均以上の中距離ヒッターになれると絶賛されている。守備ではスピードに欠け、コーナー向きとされている。 

17. ラファエル・バティスタ:OF
スピードモンスター。14年には1Aトップの69盗塁を記録。今季はスライディングの際に指を痛め、シーズンの半分を棒に振ったが、66試合で打率.275&盗塁26。早打ちで四球の少なさがネック。CF守備では素晴らしい反応を示し、美技を連発している。 

18. レット・ワイズマン:OF
全体1位指名のダンズビー・スワンソン(ATL)やカーソン・フルマー(CWS)と同じく名門バンダービルド大でプレー。大学3年時にはスワンソンと並んでチーム最多タイの15ホーマーを放ったバッティングがウリ。A-で打率.248&三振率22.5%とコンタクトが不安定。外野守備は平均的。 

19. エドウィン・ローラ:SS
平均以上のスピードに支えられたSS守備は広大なカバー範囲を誇り、スカウト達を唸らせる。打撃では38試合/33K/6BBとアプローチを改善しハードなコンタクトを心掛けていきたい。ベストツールのスピードは平均以上もゲームの中では生かし切れていない。キャリア3年で26盗塁/10盗塁死。 

20. オースティン・ウィリアムズ:RHP
プロに入ってからは87-90マイルと大学時代よりも4-5マイルほど球速を落としているが、1A&A+&3Aで25先発して12勝8敗、防御率2.58、K/BB=3.21と素晴らしいパフォーマンス。スライダー&チェンジアップを織り交ぜる。メカニックを磨いて大学時代の球威を取り戻したい。

Plus One Prospect
コーダ・グローバー:RHP 
15年ドラフト8巡目。A-&1Aで19試合リリーフして防御率1.80、K/9=11.4、BB/9=0.6と支配的な内容。6フィート5の長身から94-97マイルの角度ある速球を投げ下ろす。 スライダーは不安定で平均以下とされるが、タイミングの取りづらい腕の振りでカバーしている。

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/kZaDsr